涼宮ハルヒの出会い 『アイツノソンザイ』

「おまたせー!皆朗報よ!聞いてちょうだい!」

またか…何度も何度も自分に言い聞かせるようだがいつ聞いてもいやだな…
いつからだろうな…朗報という言葉に嫌気を感じるようになったのは…
「今度はなんだ?」

「あっキョンいたの?聞いてちょうだい!」
いたの?じゃないだろ!俺がいるから言ってきたんじゃないのか?
今日は俺だけの参加のはずだぞ?
「お前な…朝比奈さんたちは今日は不参加って聞いてなかったのか?つまりだな…」
「分かってるわよ!もうちょっとした冗談じゃない!いちいちつっこまない!」
俺がつっこまないなら誰がつっこむんだ…
なんて事は言わない方がいいよな、まぁなんだ話だけは聞いてやるか
「で何だ?」
「あっそうよ!聞いて頂戴!本当は皆がそろってるときがいいんだけど今日は仕方ないわ」
「我がSOS団が結成されてからどれくらいたったか覚えてるかしら?」
そういやこんなふざけた団体はまだこうして活動しているんだよな
となると半年くらいか、ずいぶん長い間無茶もしたもんだ
「で、それが朗報と何が関係あるんだ?」
「もう、ここまで言って気がつかないなんて本当に使えないわね!」
「記念パーティーよ!パーティー、もう半年になるのよ!?めでたいと思いなさい!」
おめでたいと思うのはお前の頭の中身だよハルヒ…とまぁなんにせよパーティーだと?
どこでするつもりやら…どうかまともな場所でありますように…

「それで場所なんだけどね、やっぱりSOS団の記念ってことだし部室でっていうのはどうかしら?」
…我が家じゃなかったことには感謝しよう、だが部室?
そりゃ問題ありまくりだろ…とまぁつっこんでもしかたないがいちを言っておくか
「学校は流石にまずいだろ?もっと他の場所しないか?」
「じゃあどこがいいのよ?」
そうなりますよね…とまぁ一通り考えたが誰かの家くらいしか思い浮かばないな…
うーむ、まぁ今回はまともな朗報だったことだし少しくらい無茶に付き合ってやるか
「そうだな、誰かの家だとその人の家に迷惑もかかるかもしれないし今回は学校でもいいかもな」
おい、意外そうな顔をするな、そんなに俺がお前の意見に同意したのが気に食わないのか?
といいたくなるくらいの驚きの表情を見せたハルヒなんだが…
「以外ね、熱でもあるんじゃないのかしら?」
「まっいいわ、じゃあ決定ね!明日みんなに話しましょう!もちろん放課後まで皆には内緒よ!」
といってハルヒは部室から出て行った
つーこは解散か?まぁ帰るとしますか
てなわけで今日は珍しく早く帰れることになった、まぁ明日のことを考えると…
えぇい!やめやめ、今日はゆっくり休むことにしよう…考えるだけで疲れる

あいつ喜んでくれたかな?いっつも無茶につき合わせてたからたまにはこういうのもいいわよね
うん、きっと楽しんでくれるわよ!
明日は皆にも伝えて準備もしないとだから忙しいわ!今日はやめに寝ときましょう

………………ジリリリリリ バンッ 
「うぉっ!」
「おっはよーキョン君!」
妹よ…おはようという表現はいささか間違いかもな…
下手したらおやすみだぞ…
「なぁ?何度言えば分かってくれるんだ?せめてもう少し優しく起こしてくれてもいいだろ?」
「えへへ、でもこうしないとキョン君おきてくれないよ?」
反論できないな…うーん自分の目覚めの悪さを恨むぞ
と悠長なことはいってられないな、さっさと朝飯を食って準備した俺はいつもの
ハイキングコースにいくことにした、この坂はどうにかならないかね…
もう秋かと思わせる足はやな紅葉
これが唯一の救いだな

とかとか考えているうちに学校だ、さーて今日の団長さんは何を考えてることやら…
とまぁ教室にはいったら人目もくれずに
「キョン!今日は放課後付き合いなさい!いいわね!」
それはどっちの意味ですか?
「何がよ?」
いやデートか果し合いなのか
「バカ、昨日のこと忘れたの?」
覚えてますよ、分かった、だからそうふてくされるな
「悪い悪い、冗談だよ、で今日必要なものでも買いにいくのか?」
「もう、いっつもそうなんだから、そうよ!善は急げって言うでしょ?」
「そりゃそうだが昨日の今日ってちょっと急ぎすぎじゃないか?」
「いいの!あんたは黙ってついてきなさい!」
はぁ…まぁ分かりきっている答えなんだがこうなんでいつもなれないものか…
俺の免疫組織はきちんと働いてるのかね?ご主人様のピンチなんだぞー
とバカなことを考えているうちにチャイムがなった
急いで席にすわってからは後ろの団長様はさぞ満足したかのように大人しかった
「…珍しいな」
「ん?何かいったかしら?」
「いやなんでもないぞ」
「そう」

今日はちょっと眠いわね…昨日夜中まで起きてたのがまずかったかしら…
まぁキョンに用件は伝えたしちょっと寝ようかしら

「……ぉぃ、ハルヒ!ぉぃ…」
ん?キョン?
「あっおはよう、どうしたの?」
「どうしたのじゃないだろ、もうとっくに授業は終わったぞ」
えっ!1時間も寝ちゃったの?まずいなーまぁいいわ
「そう、でどうしたのかしら?」
「ん?自分で言ったことも忘れたのか、何か俺に用事があるんだろ?」
え?まさか!?
「はぁ…お前あれからいくら起こしても目をさまさないから大変だったぞ、今は放課後だ」
「だー今日は仕方ないわ!たまにはそういうこともあるのよ!」
「そうかい…」
笑うなバカ!でもそんなに私寝てたんだ…あぁキョンに寝顔みられたかな?
ちょっと恥ずかしいな、変な顔してなければいいんだけど

「じゃ、早速だけどいくわよ!」
「おいおい、いくって何処にだ?場所は決まってるのか?」
「えぇ、材料は当日買うとして今日は小物買いにいくから街までいこうって思ってたの」
「そうか、じゃあ早速いくか」
キョンは準備が終わってるみたい、私も急がないと!
そんなこんなで電車にのって街まできたのはいいけどこれってデートなのかな?
ちょっと恥ずかしいな、制服っていうのがな~雰囲気でないけどまぁいっか!
キョンも意識してるのかしら?ちょっと恥ずかしそうね
「ねぇあそこのお店どうかしら?」
「いいんじゃねーか?」
「もう気の抜けた返事ね、まぁいいわ、いくわよ」
中はいい感じに古ぼけたお店だった、どうやら個人店らしく仲がよさそうな老夫婦が経営してるらしい
物は良心的な値段でどれもいいもの安くって感じね
「これなんてどう?これもいいわね!あっキョンアレとって頂戴!」
「もう少し落ち着けよ…で、これか?」
なんだかこんなの始めて、すごく楽しい!
色々買えたし満足だな~ちょっと買いすぎちゃったかな?
「ありがとうございました、荷物多いようだけど大丈夫かい?」
「あっ大丈夫ですよ!こいつにもたせますから!」
「そう、彼氏さんも大変そうだね、今荷物をまとめてあげるからちょっとまってね」
えっ!カップルに見えたのかな?否定し…とかないであげるわ
キョンもちょっと気まずそうにしてるし、今日は特別なんだからね!
そんなこと考えてるうちに荷物がまとまとまったみたい
「「ありがとうございます」」

お礼をしてお店をでた、うまくおじいさん達が荷物をまとめてくれたから
キョンも持ちやすそうね、あんた感謝しなさないよ?なんて思ってたらキョンから話かけてきた
「なぁ、さっきのおじいさん達いい人達だったな」
以外、カップルに間違われたことを言われるかと思ったけどそうじゃなかったみたいね
「そうね、これだけ買ったのに3000円ですんだのもびっくりよね、サービスしてくれたのかしら?」
「はは、だといいな、なぁハルヒ…そのあれだ、また一緒にこような?」
えっ?以外だった、キョンからそんなこと言われると思ってもなかったし
それよりキョンにまたデートしようって言われたのがうれしかった
いや、デートなのかな?これは…でも二人でまた一緒に遊べるならいいかな
「そうね!まぁどうしてもっていうなら付き合ってあげるわよ!」
「はは、じゃあどうしてもって事にしておいてくれ」
はぁ…私って素直じゃないな、でもキョンにはこれくらいで丁度いいかな?
あっもう駅か、しかたない電車賃くらい出してあげるわ!
荷物持ちのお礼って事にしておいてあげる
「まってなさい、いま切符買ってくるから」
「えっいや「いいの!そこでまってなさい!」
「じゃあお言葉に甘えとくよ」
急いで切符を買ってキョンに渡したあと電車は以外とすぐにきた
なんだろう、電車の中では会話できなかった…
最寄り駅が近いのもあるかもしれないけど
あっおりないと!

「おりるわよ!ほら、もうあぶなっかしいわね!」
「悪い悪い、っとよし行くか」
「あぁハルヒ!そういえば荷物どうするよ」
あちゃー考えてなかった…今から学校に行くわけにもいかないしな…どうしよう…
「しゃーない、家で預かっておくよ」
「あっあんたにしちゃー気がきくわね、じゃあお願い」
「おう、あっ日程はもうきまってるのか?」
「うん、明後日にするわ、次の日が土曜日だから遅くまでなっても平気でしょ?」
「うーむ、あんまり関心しないがまぁそうだな、わかった、じゃあまた明日な」
「あっ…うん、ちょっとまって!」
あっ…勢いで呼び止めちゃった…どうしよう…
「ん?どうした?」
ほら…もう、いくっきゃないわね
「荷物重そうだし…途中まで手伝ってあげるわ!感謝しなさいよね!」
あっなによ!以外って顔すんな!バカ
「うーん今日はやけに優しいな?どうした?」
「ばか、いつも優しいわよ!」
「そうでした、じゃあよろしく頼む」
「うん」
軽い荷物を受け取って私が持つことにした、そういえばキョンの家と私の家って
少し遠いのよね、帰りどうしようかしら…
まっ今日はいいわよね、少しでも長く一緒にいたいし
「おい~ここまででいいぞ~」
えっ?あっぼーっとしてた、もうついちゃったのか…
「うん…」
何か話せばよかったな…
「んーアレだ、今日はなんか俺ばっかり優しくされて不公平だな、家くるか?お茶くらいはだすぞ」
えっ?キョンの家?行きたいけど…どうしよう…

「いく!」
あっバカ!何素直にいちゃってるのよ
「おう、んじゃここからすぐだから、荷物はもういいぞ、助かった」
「うん」
それから少し歩いてすぐに家についた、結構いい家にすんでるのね
「ただいま~、おいハルヒ部屋はこっちだ」
「あっ、おじゃまします」
「今日は誰もいねーぞ、なんか母親は妹つれて友達と遊びにいったしな」
「あっあんたまさか!」
「ばっばか言うな!7時には帰ってくるとか言ってたし何もしせんわ!」
まぁキョンが相手なら…って何私考えてるんだろ!
「ちょっとからかってみただけよ、あんたにそんな勇気あるはずないしね!」
「後が怖いからな、っとお茶入れてくる、適当に座ってていいぞ~」
そういわれてリビングに通された
「ねぇ、キョンの部屋どこ?」
何言ってるんだろ私
「ん?部屋?なんでだ?」
「キョンの部屋がいい」
ほらまた…
「んー変なもの探すなよ?こっちだ」
「ばか!探さないわよ!それとも何かあるのかしらね?」
やった!キョンの部屋にはいれる!
「アホ、ないわ、ここだ~今お茶もってくるからまってろ」
そういってキョンは下にいった
「これがキョンの部屋か~以外ね、綺麗じゃない」

あっベットだ…………
バフッ、キョンの匂い…いいにおいだなー…ガチャ
「おーいお茶もってきたぞ、っておい」
あっしまった!
「あっちょっと疲れたから横になりたかったの!」
うぅーしまった、見られた…
「ん、まあ飲め、冷めるぞ」
「うん」
うー気まずいな、早く飲んじゃえ
「あつっ!」
「おい!大丈夫か!みせてみろ」
うぅーばかした、舌やけどしてないかな…
「ほれ、はやくベロだせ」
「うん」
「大丈夫そうだな、あんま無理すんな」
「うん」
うん、としかいえないよ…きまずい…
「ばか…あんまり人のベロじろじろ見るな」
「あっ悪い悪い、っともう40分か」
「うん…」
どうしちゃったんだろう今日の私…なんか素直になれないな…
「送ってくよ」
「えっ?」
今送っていくって言ってくれたの?
「もう外も暗いしな、ほれいくぞ」
「あっ、うん」
今日はやけにキョンも優しいわね、どうしたのかしら?
まさかキョンも…?だといいな…エヘヘ

準備も終わって家をでた
「おじゃましました」
もう秋だな~って思うくらい外は暗くて涼しかった
ちょっと寒かったかな
そうおもってたらキョンが
「今日はちょっと寒いな、上着きてくりゃよかったな」
「バカ…じゃあ手繋ごうよ…」
何言ってんだろう…カップルじゃないんだよ?
これで断られたらきまずいよ…いつも見たく勝手に繋げばよかったのに…
「んーそうだな、でもいいのか?」
あっキョンもまんざらじゃなかったのね?よかった!
「今日は特別って言ったじゃない!明日からは無しよ!」
「へいへい、じゃあ今日だけ甘えておきますよ」
どっちからとも言わずに私達は手を繋いだ…
お互いちょっと無言だったのはお互い気まずいからかな?
とか考えてたらもうすぐ家だ
「キョン、ここまででいいわよ」
「ん?家まで送ってくぞ」
「大丈夫、もうそこの角まがったらすぐだし、親も心配してるからさ」
「んーそうだな、こんな時間に俺がいったら親もいらぬ心配するしな」
「ばーか、まっそういうことよ、今日はご苦労様」
「おう、んじゃまた明日な」
「うん」
少し名残惜しかったけど手を離した…
キョンを見送って背中が見えなくなった…

なぁハルヒ?今日のお前はどうしちまったんだ?
そりゃ俺としてはだな、まぁうれしくないって言ったらウソになるが
あいつもずいぶん丸くなったな、にしても俺はなさけないな…
普通男からすることをほとんどあいつからか…
もう少し古泉を見習うか
にしても俺ってやっぱりアイツのこと意識してるのか?
今日はやけに緊張したな、そりゃ普通にまともなデートとかは初めてだが
俺もしかしてあいつのこと…

キョンに対しての気持ちっていつからだったんだろ…
もしかしたら始めから?でも気持ちが確かなものだって分かったのは
今日改めてかな…たぶん好きになったのは夢の後あたりからかな…
ねぇキョン…

「キョンにとっての私は?…」
「ハルヒにとっての俺は?…」

「俺にとって」
「私にとって」
「「アイツノソンザイって…」」

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