ベンガーナで魔界のモンスターと地上の人間がついに激突。全面対決は避けられない形となった。
しかし、今まで直接対決になったのは城内での戦いのみ(十二話参照)だけでろくな情報が得られないままだったので、
この戦闘でなんとか戦局を返したいとアバンは思っていた。
しかし、モンスターと人間では戦力に差があり過ぎた。
ベンガーナの兵士達も倒れていく中、ベンガーナの城付近から戦闘機の様な物が多く飛んできた。
「これが、我が国の最高新技術を駆使して創り上げた地上最強の軍隊、帝国空軍(インペリアル・エアフォース)じゃあー!!!」
クルテマッカ七世がやけにテンションを上げて帝国空軍を率いてきた。
帝国空軍の魔弾銃を元に造られた戦闘機によってモンスター達は思わぬダメージを負ってしまった。
「これなら確かにいけるかもしれません。皆さん、頑張りましょう!!」
アバンの言葉で全軍が活気づいた。
一方光の教団はこの地上で最高峰を誇るセントべレス山の頂上に巨大な神殿を建立した。
大神殿の屋上で今まで働かされていた奴隷達が召集された。
「今日から君達は自由だ。この十年、この神殿を建てる為にどれ程の者達が犠牲となっていったか。
彼等の気持ちを無駄にしない為にも、光の教団は祈り続ける!彼等と……君達の冥福を!!」
神官はべギラゴンを放った。
「ぐわーーー!!!!!」
大神殿の屋上で人間達が焼かれていく。セントべレス山に聞こえたのは奴隷達の断末魔ばかりだったという。
「はははは、そうだ、死んでしまえ。この大神官ハーゴンの手に掛けられた事を光栄に思いながらな!!」
「後始末は済んだか?」
ハーゴンの後ろに立っていた者は神殿の教祖、イブールであった。
「これで、地上の拠点を作ることは出来たな。後はあの女次第か。」
イブールが感慨深げに言う。それに対しハーゴンが進言する。
「ヴェルザーの存在はミルドラース様にとって邪魔な存在でしょう。使える駒を消しておきたいのですが・・・
よろしいでしょうか?」
「分かった。確か有力な幹部は一人倒れたからな、今が奴を落とす好機かもしれん。」
ハーゴンは部下である三人の魔族を魔界に送った。
しかし、今まで直接対決になったのは城内での戦いのみ(十二話参照)だけでろくな情報が得られないままだったので、
この戦闘でなんとか戦局を返したいとアバンは思っていた。
しかし、モンスターと人間では戦力に差があり過ぎた。
ベンガーナの兵士達も倒れていく中、ベンガーナの城付近から戦闘機の様な物が多く飛んできた。
「これが、我が国の最高新技術を駆使して創り上げた地上最強の軍隊、帝国空軍(インペリアル・エアフォース)じゃあー!!!」
クルテマッカ七世がやけにテンションを上げて帝国空軍を率いてきた。
帝国空軍の魔弾銃を元に造られた戦闘機によってモンスター達は思わぬダメージを負ってしまった。
「これなら確かにいけるかもしれません。皆さん、頑張りましょう!!」
アバンの言葉で全軍が活気づいた。
一方光の教団はこの地上で最高峰を誇るセントべレス山の頂上に巨大な神殿を建立した。
大神殿の屋上で今まで働かされていた奴隷達が召集された。
「今日から君達は自由だ。この十年、この神殿を建てる為にどれ程の者達が犠牲となっていったか。
彼等の気持ちを無駄にしない為にも、光の教団は祈り続ける!彼等と……君達の冥福を!!」
神官はべギラゴンを放った。
「ぐわーーー!!!!!」
大神殿の屋上で人間達が焼かれていく。セントべレス山に聞こえたのは奴隷達の断末魔ばかりだったという。
「はははは、そうだ、死んでしまえ。この大神官ハーゴンの手に掛けられた事を光栄に思いながらな!!」
「後始末は済んだか?」
ハーゴンの後ろに立っていた者は神殿の教祖、イブールであった。
「これで、地上の拠点を作ることは出来たな。後はあの女次第か。」
イブールが感慨深げに言う。それに対しハーゴンが進言する。
「ヴェルザーの存在はミルドラース様にとって邪魔な存在でしょう。使える駒を消しておきたいのですが・・・
よろしいでしょうか?」
「分かった。確か有力な幹部は一人倒れたからな、今が奴を落とす好機かもしれん。」
ハーゴンは部下である三人の魔族を魔界に送った。
魔界には仕事を終えたテマリが帰って来ていた。
「おそらく、ベンガーナは数日で落ちるだろう。次は・・・」
その時テマリの後ろに三人の魔族が現れた。
「誰だお前達は!?」
「我々は大神官ハーゴン様の命令によって貴様を殺す為に送り込まれた者だ。」
魔族の内の一体、ギガンテスの様な魔族が巨大な棍棒お振り上げ、襲いかかる。
「俺の名はアトラス、貴様を殺す!!」
「させるか、大カマイタチの術!!」
カール襲撃時に使ったカマイタチの術を遥かに超える規模で攻守を一手で出来る。テマリの得意技でもあった。
アトラスはカマイタチによって吹き飛ばされたが、片方から猿の魔物、バズズが襲いかかる。
イオナズン、マヒャドといった高等呪文を間を置かずに放ち、テマリに攻撃を許さない。
さらにアトラスが棍棒でテマリを叩き潰す。しかしアトラスは一瞬の隙を突かれ、カマイタチをまた喰らってしまった。
『駄目だ、この二人、強い。もしかしたらあの魔物も・・・・』
テマリは三人目の魔物、べリアルを見る。べリアルはあくまでも動こうとしていなかった。
が、予想外の出来事、テマリの攻撃でアトラスが気を失ってしまっていた。
「まず一人は戦闘不能ね。後で全員殺してあげるわ。」
テマリはその場から逃れようとしたが突如戦闘に参加したべリアルがテマリを刺した。
「ぐ・・・ガハァ・・・」
テマリは心臓を貫かれ、倒れ込んだ。さらにべリアルは近づいた。
「こんなことで、私が・・・死ぬか!!!口寄せ、斬り斬り舞!!!」
テマリの召喚した鎌を持った獣が辺り一面を斬った。魔界の岩も、腐りかけていた木々も、そして魔物達も。
「私も・・・ここまでか・・・・・」
テマリの動向が開く。彼女の死と共に召喚された獣も消える。
「くくく、試合に負けて殺し合いに勝ったという所か。」
テマリの最後の技もハーゴン直属の部下である三人には通用しなかった。
べリアルが笑いながらテマリの顔を踏む。
「おい、貴様等いつまで寝ている?ハーゴン様の元へ帰るぞ。」
「ボス面すんじゃねえ!!」
べリアルの存在がどうも気に食わないバズズ、彼にとってべリアルは目の上のタンコブの様な存在だった。
ようやっとアトラスが気絶から目覚め、三人は大神殿へと帰っていく。
~地上~
帝国空軍の活躍によってモンスター達も勢いを緩めて来ていた。
「帝国空軍の奴等、以外にやるじゃねえか。」
正直あまり期待していなかったマトリフも思わず認めた程である。
「皆さん、確実に敵の戦力は落ちています。一気に攻め込みましょう!」
アバンを先頭に敵の本陣へ進んでいく。しかし、人間達にとってもモンスター達にとっても予想だにしていなかった事が起きたのだ。
突如として巨大な一つ目の巨人が現れたのだ。
「ヴェルザーの子飼いと戦闘中だったか、俺の名はラマダ。イブール様に貴様等を殺せと仰せつかった。」
ラマダはアトラスの様に棍棒を振り回し始めた。
しかし、ただ闇雲に振っていた訳ではない。歩兵部隊の急所を貫く。”痛恨の一撃”、これによって戦力は大きく低下した。
モンスター達はラマダの強さを恐れ、逃げ帰っていく。
「まだ、こんなものか。今のままなら驚異になる様な事はないだろう。」
ラマダもまた大神殿へ帰っていった。
ベンガーナ城での戦いは、乱入者も現れたが、敵は退き、城が滅ぼされる事態を何とか免れた。
~魔界~
「フン、まさかテマリがミルドラースの軍に殺されるとはな・・・」
腹心を二人も失ったヴェルザーにとって最後に残った我愛羅は最終兵器と言っても過言ではなかった。
しかし我愛羅はヴェルザーに心を開こうとしない。
「ここまで来たらこれ以上先延ばしにすることも出来ん。地上支配はこのまま進めるしかない。」
ヴェルザーの顔にも多少の焦りが見えてきた。
~天界 浮遊大陸~
「フフフ、前と同じ肉体、そして強度、まるでそのまま甦ったようだ。」
「”あの眼”が無くなって少々パワーダウンはしてしまったが、わらわではあれ程の物は作れん。
しかしそれ以外は全て元の強さのままだ。好きなだけ、暴れるがいい。」
天界から一人の魔族が地上に向かった。
「おそらく、ベンガーナは数日で落ちるだろう。次は・・・」
その時テマリの後ろに三人の魔族が現れた。
「誰だお前達は!?」
「我々は大神官ハーゴン様の命令によって貴様を殺す為に送り込まれた者だ。」
魔族の内の一体、ギガンテスの様な魔族が巨大な棍棒お振り上げ、襲いかかる。
「俺の名はアトラス、貴様を殺す!!」
「させるか、大カマイタチの術!!」
カール襲撃時に使ったカマイタチの術を遥かに超える規模で攻守を一手で出来る。テマリの得意技でもあった。
アトラスはカマイタチによって吹き飛ばされたが、片方から猿の魔物、バズズが襲いかかる。
イオナズン、マヒャドといった高等呪文を間を置かずに放ち、テマリに攻撃を許さない。
さらにアトラスが棍棒でテマリを叩き潰す。しかしアトラスは一瞬の隙を突かれ、カマイタチをまた喰らってしまった。
『駄目だ、この二人、強い。もしかしたらあの魔物も・・・・』
テマリは三人目の魔物、べリアルを見る。べリアルはあくまでも動こうとしていなかった。
が、予想外の出来事、テマリの攻撃でアトラスが気を失ってしまっていた。
「まず一人は戦闘不能ね。後で全員殺してあげるわ。」
テマリはその場から逃れようとしたが突如戦闘に参加したべリアルがテマリを刺した。
「ぐ・・・ガハァ・・・」
テマリは心臓を貫かれ、倒れ込んだ。さらにべリアルは近づいた。
「こんなことで、私が・・・死ぬか!!!口寄せ、斬り斬り舞!!!」
テマリの召喚した鎌を持った獣が辺り一面を斬った。魔界の岩も、腐りかけていた木々も、そして魔物達も。
「私も・・・ここまでか・・・・・」
テマリの動向が開く。彼女の死と共に召喚された獣も消える。
「くくく、試合に負けて殺し合いに勝ったという所か。」
テマリの最後の技もハーゴン直属の部下である三人には通用しなかった。
べリアルが笑いながらテマリの顔を踏む。
「おい、貴様等いつまで寝ている?ハーゴン様の元へ帰るぞ。」
「ボス面すんじゃねえ!!」
べリアルの存在がどうも気に食わないバズズ、彼にとってべリアルは目の上のタンコブの様な存在だった。
ようやっとアトラスが気絶から目覚め、三人は大神殿へと帰っていく。
~地上~
帝国空軍の活躍によってモンスター達も勢いを緩めて来ていた。
「帝国空軍の奴等、以外にやるじゃねえか。」
正直あまり期待していなかったマトリフも思わず認めた程である。
「皆さん、確実に敵の戦力は落ちています。一気に攻め込みましょう!」
アバンを先頭に敵の本陣へ進んでいく。しかし、人間達にとってもモンスター達にとっても予想だにしていなかった事が起きたのだ。
突如として巨大な一つ目の巨人が現れたのだ。
「ヴェルザーの子飼いと戦闘中だったか、俺の名はラマダ。イブール様に貴様等を殺せと仰せつかった。」
ラマダはアトラスの様に棍棒を振り回し始めた。
しかし、ただ闇雲に振っていた訳ではない。歩兵部隊の急所を貫く。”痛恨の一撃”、これによって戦力は大きく低下した。
モンスター達はラマダの強さを恐れ、逃げ帰っていく。
「まだ、こんなものか。今のままなら驚異になる様な事はないだろう。」
ラマダもまた大神殿へ帰っていった。
ベンガーナ城での戦いは、乱入者も現れたが、敵は退き、城が滅ぼされる事態を何とか免れた。
~魔界~
「フン、まさかテマリがミルドラースの軍に殺されるとはな・・・」
腹心を二人も失ったヴェルザーにとって最後に残った我愛羅は最終兵器と言っても過言ではなかった。
しかし我愛羅はヴェルザーに心を開こうとしない。
「ここまで来たらこれ以上先延ばしにすることも出来ん。地上支配はこのまま進めるしかない。」
ヴェルザーの顔にも多少の焦りが見えてきた。
~天界 浮遊大陸~
「フフフ、前と同じ肉体、そして強度、まるでそのまま甦ったようだ。」
「”あの眼”が無くなって少々パワーダウンはしてしまったが、わらわではあれ程の物は作れん。
しかしそれ以外は全て元の強さのままだ。好きなだけ、暴れるがいい。」
天界から一人の魔族が地上に向かった。