SS暫定まとめwiki~みんなでSSを作ろうぜ~バキスレ DBIF49-7


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ドラゴンボールの回収が終わり、ピッコロもまた『精神と時の部屋』を確認して戻って来た。
幸いなことに異常は見られず、いざとなれば使用することが出来るというピッコロの言葉に悟飯達は軽い安堵を覚えた。
もちろん、いざとなれば過去に戻ってさらに修行するという手がないこともないが、その修行中に万が一何らかの異変が
あれば、トランクスの世界の危機に専念するわけにも行かなくなる。
『精神と時の部屋』はそんな問題点を解消するための、かなり重要な存在なのだ。
「で、あいつの宇宙船から詳しい情報はわかったのか?」
今や一応の本拠地となっているブルマの家の、作業スペースの一つを客間に改造した部屋の中央に置かれたテーブルに
ついたクリリンが訊ねた。
「残念ですが、それ程重要な情報は得られませんでした」
「そうか。連中の詳しい情報があれば、少しは他の対処も考えられると思ったんだが」
ピッコロの言葉にトランクスは軽くうなずいて答えた。
「今のところわかっているのは、あの宇宙船の通信記録から、恐らく異星人の方にはあと2人大物がいるらしく、その大物は、
サイヤ人を追ってこちらに向かっているということです。それと、恐らくですが会話の内容から推測して、サイヤ人の方は
3人だろうということ。最後に、そのサイヤ人の方は、そう遠くない内に来るということです」
「ふん、望むところだ」
ベジータが馬鹿にしたように鼻で笑って見せる。しかし闘いを前に純粋なサイヤ人の血が騒ぐのか、その身体は時々わずかに
震えていた。
「あの・・・その異星人はともかく、サイヤ人の方は、何故わざわざ地球にやって来るんでしょうか」
「わかりません。その辺りの事情は本人達に聞くしかないでしょうね」
悟飯の質問に、トランクスは残念そうに首を振った。
「2人に3人か。多いと見るべきか、少ないと見るべきか・・・」
来たるべき未知の敵、その目的も強さもわからぬまま悟飯達は悶々と数日を過ごし、とうとうサイヤ人が乗っているらしい
宇宙船が地球へとやって来た。
「!」
「来やがったな」
ブルマの家で待機していた者達全てが一つの方向を向く。まだ地球に降りてはいないが、巨大な気が確実に地球に
向かってくるのを感じたのだ。
「まずいな。このままの速度で来るなら予想着地地点は21521-6253。トランクスからもらった地図と照合すると、
その2km東に人の住む街がある」
スパッツの分析に、トランクスの顔が青ざめた。
「大変だ!すぐに住民を避難させないと」
と言うやいなや舞空術で飛び出して行く。
「お、おい待てよ」
一瞬呆気に取られたものの、クリリン達もまたトランクスを追いかけて行った。

「申し訳ありませんが、すぐにこの街から避難して下さい」
「避難って、何かあったのかい?」
「これからとんでもない連中がやって来るんです。そいつらにかかったらこんな街など一たまりもない」
「とんでもない連中って、ま、まさかあの人造人間どもがまた・・・」
「それよりもっと恐ろしい奴らです。いいから早く!」
「わ、わかった」
あちらで一人、こちらで二人とトランクスが説明して回っている。しかしトランクスに悟飯や他の者を加えても、避難は
容易に完了しそうに見えなかった。
「どうする?ある程度まとめて説明するか?」
「それでも避難が完了するのは62分かかる。宇宙船の到着予定は15分後。間に合うとは思えない」
ピッコロの意見を、いかにも機械らしい正確な予想値を基にスパッツが否定する。
「じゃ、じゃあ誰かが足止めしないと」
悟飯が言うその横で誰かが突然飛び上がった。
「ベジータ?!」
「つまらん。ここの連中などどうなろうが知ったことじゃないが、すぐに追い出したいならこうすればいい」
皮肉めいた笑みを浮かべてそう言うベジータの手に、エネルギーの塊が現れる。ベジータはそれを四方八方へと無造作に投げつけた。
「父さん、何を?!」
トランクスが慌てて止めようとするのにも構わず、ベジータはなおもエネルギー弾を打ち続けながら思い切り息を吸うと、
「街の西に、人造人間が出たぞーーーっ!」
と、街中に響き渡る声で叫んだ。
その途端、攻撃された建物から出て来た人間ばかりか、街中の人間がわらわらと東に-宇宙船が着陸するであろう方角と逆に-
向かって逃げ始めた。
「あ・・・」
「ふん」
その様子を見届けると、ベジータは一つ鼻を鳴らして飛び去った。恐らくは宇宙船の着地予定地点に向かったのだろう。
「いやー、荒っぽいけど確かにこれならすぐにみんな逃げ出すよな」
「ええ・・・」
と応じながら、トランクスはベジータの行動に驚いていた。
トランクスが初めて出会った頃のベジータからは考えられない行動であった。思えばセルゲームの終盤、彼をかばった時から兆候は
あったが、ベジータの心に何か変化が生まれつつあるのかもしれない。それをトランクスはこの行動に感じていた。