ふと気が付くと、そこは別の世界だった。
よく物語なんかじゃある話だが、自分がこういう目にあうとは全く持って予想の外だ。
よく物語なんかじゃある話だが、自分がこういう目にあうとは全く持って予想の外だ。
「な…。
なんなんだ、いったい!?!?」
なんなんだ、いったい!?!?」
星矢はそう叫んだ。
右手にはシルクハット、左手には白いマスク。
自分の身を包むのは歴戦の相棒・天馬星座の聖衣ではなく、
なんとタキシードにマントという妙な格好。
これが学ランに木刀ならまだ分かるのだが…。
右手にはシルクハット、左手には白いマスク。
自分の身を包むのは歴戦の相棒・天馬星座の聖衣ではなく、
なんとタキシードにマントという妙な格好。
これが学ランに木刀ならまだ分かるのだが…。
「星矢!事は緊急を要するのです」
しばらく似合わぬ黙考などしていた星矢の目の前に、
ぬぅっという擬音付きで我らがアテナ・城戸沙織が現れた。
ぬぅっという擬音付きで我らがアテナ・城戸沙織が現れた。
「真面目な事を言っても、その格好じゃ説得力ないよ、沙織さん…」
みれば黒猫を模しているのだろうか?
アテナこと城戸沙織はからだのラインがぴっちりと出るボディスーツに、
猫耳・猫尻尾までつけた格好で星矢の目の前に現れた。
何故か額には月をあしらったマークを額に書き込んでいる。
その格好にアテナのシンボルとも言えるニケの杓杖にアイギスを持っているので、
ミスマッチ甚だしい。
本当ならばかわいらしい、というべきなのだろうが、
沙織本人がこれまた年齢不相応にグラマラスな為か、
なんというかコケティッシュだ。
ぶっちゃけすっげぇエロかった。
嗚呼性少年な星矢は、目のやり場に物凄く困りつつも内心とても嬉しくて、
なんとなく赤くなりながら戸惑った。
みれば黒猫を模しているのだろうか?
アテナこと城戸沙織はからだのラインがぴっちりと出るボディスーツに、
猫耳・猫尻尾までつけた格好で星矢の目の前に現れた。
何故か額には月をあしらったマークを額に書き込んでいる。
その格好にアテナのシンボルとも言えるニケの杓杖にアイギスを持っているので、
ミスマッチ甚だしい。
本当ならばかわいらしい、というべきなのだろうが、
沙織本人がこれまた年齢不相応にグラマラスな為か、
なんというかコケティッシュだ。
ぶっちゃけすっげぇエロかった。
嗚呼性少年な星矢は、目のやり場に物凄く困りつつも内心とても嬉しくて、
なんとなく赤くなりながら戸惑った。
「そうよ!大変なのよ!」
姉の声がした為、その方向に星矢は振り返ると…
「姉さぁあああああああああああああああああああああああああああああんッ!」
同時に天を仰いで絶叫した。
そして、沙織と自分の格好の本当の意味に気が付いた。
そして、沙織と自分の格好の本当の意味に気が付いた。
「セーラー服美少女戦士!月に変わってぇ!おぉしおきよぉ!
いやぁ、お姉ちゃん一度やってみたかったのよ~!」
いやぁ、お姉ちゃん一度やってみたかったのよ~!」
1990年代に土曜の夜を席捲した美少女戦士の格好で、もの凄く楽しそうな星華が其処に居た。
「素敵ですわ、お義姉さま!」
衝撃から立ち直れていない星矢、ノリノリの沙織、それに輪をかけてノリノリの星華。
なんかもう如何にかしてくれという気分に支配されかけた星矢に、救いの魔の手が現れた。
天空の彼方から一機の戦闘機となって!
なんかもう如何にかしてくれという気分に支配されかけた星矢に、救いの魔の手が現れた。
天空の彼方から一機の戦闘機となって!
「トランスフォーム!」
ギコガコギコという音とともに、一機の戦闘機・アメリカ空軍主力戦闘機F-15は、人型ロボットへと変型したのだ!
全長というか身長というか、その大きさは5mほどだろうか?見上げるほどの大きさだったが、
星矢にはそのロボットの顔に見覚えがあった。
なにせ血を分けた兄弟にして戦友なのだから。
全長というか身長というか、その大きさは5mほどだろうか?見上げるほどの大きさだったが、
星矢にはそのロボットの顔に見覚えがあった。
なにせ血を分けた兄弟にして戦友なのだから。
「し、紫龍ぅ…」
星矢にはもう呻くよりほかにない。
「紫龍?違うな!俺様の名はデストロン航空参謀シリュースクリームだ!
断じてシュークリームと略すんじゃねぇぞ!
ボイスアクターは矢尾一樹じゃあない!
風林館高校の蒼い雷でもないからな!
元男塾一号生筆頭でもねぇ!
シャフトのニヤニヤ笑いの悪党でもねぇぞ!」
断じてシュークリームと略すんじゃねぇぞ!
ボイスアクターは矢尾一樹じゃあない!
風林館高校の蒼い雷でもないからな!
元男塾一号生筆頭でもねぇ!
シャフトのニヤニヤ笑いの悪党でもねぇぞ!」
紫龍なんだろ!なぁ!紫龍!そう叫ぶ星矢だが、紫龍改めシリュースクリームは聞きやしない。
親友のあまりの変貌ぶりに、星矢ががっくりと膝を突くと、今度は地鳴りが始まった。
親友のあまりの変貌ぶりに、星矢ががっくりと膝を突くと、今度は地鳴りが始まった。
「姉さん!沙織さん!俺の傍に!」
今の星矢には姉と沙織という最も優先して護るべき者がある。
今の星矢には例えどんな強敵が現れようとも守り抜いてみせる覚悟がある。
今の星矢には例えどんな強敵が現れようとも守り抜いてみせる覚悟がある。
「あらやだ、星矢ってばおませさん♪」
「星矢…、その、人の目のあるところでなんて…」
しかし、のっけからその覚悟もへし折られた。
「とりあえず沙織さん、アンタ一応処女神だろうに…。
ボケ倒すのも大概にしてくれ!」
ボケ倒すのも大概にしてくれ!」
そうしているうちに地鳴りはさらに大きくなり、ついに大地を突き破ってそれが現れる!
「氷河ぁああああああああああああああああああああああ!」
大地を突き破って現れたのは、トランスフォーマーの大ヒットに当て込んでアニメ化されたものの、
視聴率不振にあえぎ、玩具シリーズそのものまで打ち切られてしまった不遇の男児玩具アニメのドリル戦車だったのだ!
そのドリル戦車が変型すると、その顔は見覚えのある金髪碧眼の日本男児のものだった。
マッスィーン・ロボ!おーまえには、てーきはないー♪
そんな歌が何処からか聞こえてきていた。
視聴率不振にあえぎ、玩具シリーズそのものまで打ち切られてしまった不遇の男児玩具アニメのドリル戦車だったのだ!
そのドリル戦車が変型すると、その顔は見覚えのある金髪碧眼の日本男児のものだった。
マッスィーン・ロボ!おーまえには、てーきはないー♪
そんな歌が何処からか聞こえてきていた。
「なんかもう、このパターンだと次が予想付くんだが…」
いきなり姉をナンパしようとした氷河ドリルをぶちのめし、
闇に落ちた天災、とか呟きそうなほど低い声になった星矢。
だが、事態は更に妙な方向へとカッ飛んでいく。
突如として天に影が差すと、そこには三つのセイルをかけ、
血の十字架の紋章を染め抜いた超ド級の宇宙戦艦が現れていた!
闇に落ちた天災、とか呟きそうなほど低い声になった星矢。
だが、事態は更に妙な方向へとカッ飛んでいく。
突如として天に影が差すと、そこには三つのセイルをかけ、
血の十字架の紋章を染め抜いた超ド級の宇宙戦艦が現れていた!
「そっちかよ!」
凄まじい多重騒音と共に、黄金の巨大騎士が星矢たちの目の前に降り立つ!
史上最悪の殺戮機械群を束ねる金色の魔神、ザ・ナイトオブゴールドである!
胸部にあるヘッドライナー用コクピットと、額にあるファティマ用コクピットの扉が開くと、
中からサイヤ人戦闘服姿の瞬と初登場時のブルマの格好をしたちょっと恥ずかしそうなジュネが現れた!
流石にミニスカートは恥ずかしかったようだ!
ご丁寧にジュネをお姫様抱っこしてナイトオブゴールドから飛び降りた瞬は
史上最悪の殺戮機械群を束ねる金色の魔神、ザ・ナイトオブゴールドである!
胸部にあるヘッドライナー用コクピットと、額にあるファティマ用コクピットの扉が開くと、
中からサイヤ人戦闘服姿の瞬と初登場時のブルマの格好をしたちょっと恥ずかしそうなジュネが現れた!
流石にミニスカートは恥ずかしかったようだ!
ご丁寧にジュネをお姫様抱っこしてナイトオブゴールドから飛び降りた瞬は
「ふん!この瞬さまが来てやったんだ、つまらん戦いでは承知せんぞ!」
と一喝してのけた。
複合かよ!という叫び声はその場全員の魂の叫び声だ!
同時に今の瞬は星矢にとっては一番相性の悪い相手でもある。
ぶっちゃけ彼女寝取られたし。まぁ、三本目の足元もお留守だったんでしょう。
複合かよ!という叫び声はその場全員の魂の叫び声だ!
同時に今の瞬は星矢にとっては一番相性の悪い相手でもある。
ぶっちゃけ彼女寝取られたし。まぁ、三本目の足元もお留守だったんでしょう。
「皆、そろったようだな…」
そう言って締めたのは、段平を背負い、黄・黒・赤のトリコロールのマスクを被った学ラン男だった。
「瞬、色を知る年頃か」などと小さく呟くあたり、もう身元は割れたようなものだ。
「瞬、色を知る年頃か」などと小さく呟くあたり、もう身元は割れたようなものだ。
「ああ、時が見える…」などとトリップしだした沙織の頭を引っぱたくという暴挙で本筋に戻した星華は、
声高らかに宣言するのであった。
声高らかに宣言するのであった。
「アニメ新世紀宣言!」
「姉さん、それ反則」
即座に星矢の突っ込みが入る。
スタンド名・若富野を背負った星華は、星矢のツッコミに舌を出す。
スタンド名・若富野を背負った星華は、星矢のツッコミに舌を出す。
「というのは流石に冗談よん♪
この面子に集まってもらったのは他でもないわ!12宮を突破して欲しいのよ!
主にお姉ちゃんの趣味の為に!」
この面子に集まってもらったのは他でもないわ!12宮を突破して欲しいのよ!
主にお姉ちゃんの趣味の為に!」
「趣味かよ!」
反対者は星矢のみ。
「面白ぇ!」とはシリュースクリーム。
「のったぞ!」とは氷河ドリル
「ふん!」とはサイヤの王子さまな瞬。
「まぁ、瞬と一緒なら…」と、まんざら嫌でもなさそうな顔で、
恥ずかしげにミニスカートを抑えるジュネ。
「俺たちは恐ろしい先輩をもっちまったようだぜ」と義妹のミニスカをチラッと眺めた瞬間、
瞬の洒落にならないくらい鋭い眼光にひるむマスク・ザ・ドイツ。
「おほほほほ」と、無印セーラームーンの大ボスっぽい笑いをする沙織。
「のったぞ!」とは氷河ドリル
「ふん!」とはサイヤの王子さまな瞬。
「まぁ、瞬と一緒なら…」と、まんざら嫌でもなさそうな顔で、
恥ずかしげにミニスカートを抑えるジュネ。
「俺たちは恐ろしい先輩をもっちまったようだぜ」と義妹のミニスカをチラッと眺めた瞬間、
瞬の洒落にならないくらい鋭い眼光にひるむマスク・ザ・ドイツ。
「おほほほほ」と、無印セーラームーンの大ボスっぽい笑いをする沙織。
他五名は大変な乗り気のようで、かくして異次元メンバーによって小ネタ満載の12宮突破がはじまったのだった!