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「バンカラメモリアル2~テメエに会えて~」(2008/03/18 (火) 18:23:17) の最新版変更点
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陽ノ下光、ひびきの高校新入生。ひびきの高校へと、足を弾ませて進む。
可愛らしかった少女は、誰もが振り向くような美少女に成長していた。
長かった髪は、ショートカットになって。泣き虫も、治って。けれど、変わらないもの。
太陽みたいな笑顔と―――制服の上から羽織った、彼が最後にくれた、学ラン。成長した今でもサイズが合わなくて、
袖を盛大に捲り、裾を地面に引き摺らせながら、それでも肌身離さず身に付けている。
「光、あなた…まだ、その汚い学ラン着てるの?」
「汚いは余計だよ、琴子~」
ぶーたれる光に、隣を歩く親友―――水無月琴子(みなづきことこ)は、溜息を吐いた。長い髪に広いおデコ、少々
きつい感じはあるが、中々魅力的な和風美人だ。
「もう忘れたら?7年も帰ってこないんでしょ?」
「忘れられないよ…」
光は、寂しそうに笑った。
「あきらちゃんのこと…忘れられるわけないよ…」
ま、確かにね、と琴子は呟いた。光の幼馴染―――金剛晄。以前、写真でだけだが、見せてもらったことがある。
絶句した。次に、質問した。
「えと…その、あなたと同い年の男の子…当時小学2年生よね?」
「そうだよ?」
「…その…霊長類かどうかも怪しい学ラン男が写ってるんだけど…」
「うん、それがあきらちゃん」
「…………」
写真を見たら<何だかパッとしない男ねえ>とでも言ってやろうと思っていた琴子の目論みは、人の夢のように
あっさり砕け散った。どこをどう見ても、この漢はインパクトがありすぎた。
「ま、それはいいけれど…中学の頃みたいに暴れ回るのは勘弁よ?」
「あはは。もう、やだなあ、琴子ったら。まるで私が暴れん坊みたいじゃない」
「あなた、自分を暴れん坊じゃないと思ってたの!?」
「うわ、本気で驚かれた!?」
「そりゃ、驚くわよ…」
琴子は中学時代を思い出し、深い溜息を吐く。
一緒に海に行った時は、ナンパ目的のサーファーたちを悉くぶちのめし、流血による赤潮が発生した。
お花見に行った時は、酔っ払い共を千切っては投げ千切っては投げ、桜の花びらが血反吐で紅く染まった。
ついにはひびきのを統括する番長軍団―――筋肉番長・火の玉番長・木枯らし番長・バイト番長、そして最強の番長で
ある総番長すらも叩き伏せ、名実共に天下無敵の女の子・ひびきの最強の生命体となった。
とにもかくにも陽ノ下光の往くところ、バイオレンスの嵐が吹き荒れ、全ては流血で真紅と化す―――故に。
ついた仇名が<紅蓮番長>陽ノ下光―――である。
そんなこの親友の所業に巻き込まれるごとに、自分のおでこは広くなった。抜け毛の量も目に見えて増え、うら若き
乙女だというのに養毛剤とワカメが手放せなくなった。
「ところで琴子、知ってる?ひびきの高校の伝説の鐘」
苦い時代を思い出している琴子に、光は笑いかけながら訊く。
「ちょっとは聞いたことあるけれど…どんなのだったかしら?」
へへー、と光は笑って、得意げに琴子に説明する。
「卒業式の日、伝説の鐘の鳴り響く中、拳を交わす事で己の全てをぶつけ合ったカップルは、永遠に幸せになれる」
「…………そんな暴力の匂いがプンプンする伝説だったかしら」
「気にしない、気にしない」
気にするわ。琴子はまたしても溜息を吐いた。光と一緒にいると、抜け毛と溜息ばかりだ。けれど。
(それでも、この子と縁を切ろうとは思えないのよね…)
そう。とんでもない常識外れで、暴走しまくる女の子だけど―――誰よりも健気で。本当は友達思いで。心優しい。
サーファーや酔っ払いをぶっ飛ばしたのは、琴子がそいつらにしつこく絡まれたからで。
番長たちを打ち倒したのも、彼らの一派が町の治安を悪くしてしまっていたからで。
いつだって彼女は―――他人のためにだけ、拳を振るう。それが、彼女の信じるスジだというように。
そんな光は、琴子にとって―――誰にも恥じることのない、親友なのだ。
そうこうしているうちに、ひびきの高校の門をくぐり、敷地内へと入っていく。周りにはこれから始まる高校生活への
期待や不安で胸を一杯にした新入生たちが、頬を心なしか紅潮させて歩いている。
中には光と琴子を指差してヒソヒソ話している連中もいた。
「なんだか私たちを見て何か言ってるね。えへへ…きっと私たちが可愛いからだね!」
冗談っぱく光は言うが、琴子は笑えなかった。話の内容なんて、聞かなくても分かる。大体、こんなもんだろう。
(おい、あの赤毛の女の子、紅蓮番長だぜ…ひびきの高校に来てたのかよ…)
(え、あれが噂の?すっげえ可愛いじゃん!)
(バカ、確かに見かけは天使だけど、ありゃあ撲殺天使だよ。俺、泣きながら逃げてく不良を紅蓮番長がとっ捕まえて
ギタギタにしてる場面、何度も見たよ)
(うへぇ~~~…)
(隣の女は水無月琴子だ…あいつに関してはよく分からないが、紅蓮番長といつも一緒にいて、紅蓮番長も結構頼りに
してるみたいだから、本気になりゃ無茶苦茶ヤバいんじゃないかって恐れられてたぜ)
「…………」
また頭が痛くなってきたので、考えるのはやめにした。
―――と。
「あら?何かしら。あっちが何か騒がしいわね」
「クラス発表の掲示板の方だね…行ってみようよ!」
「あ、待ちなさい!もう、私はあなたみたいに足が速くないのよ!」
ちなみに光の100m走のタイムは子供の頃の孫悟空と同じである。閑話休題(それはともかく)。
光が手加減してくれたおかげで琴子も一緒に掲示板に辿り着き、
(なお、この際光が「もっと早く走ってよ~。潰さないように蟻を踏むのは力の加減が難しいの!」とどっかの黒幕の
ような失礼なセリフをかまして、琴子に引っ叩かれた)
そこで、一人の漢の姿を見た。
周りの誰もが思わず遠巻きにしてしまうほど、彼は存在感に溢れていた。
そして。彼の目は、光の姿を見つけた。光もまた、言葉もなく、彼を見つめていた。
「久しぶりだな―――光」
3メートルに届くほどに背は高くなり、筋肉は更に分厚い鋼鉄みたいになって。
けれど、その険しい眼光の中に、変わらない優しさを秘めて―――
「その学ラン、ずっと、大事にしてくれてたみたいだな」
「あきら…ちゃん…」
金剛と、光。ずっと離れ離れだった、大切な幼馴染。二人は互いに駆け寄り、そして―――
「打舞流叛魔(ダブルハンマー)ァァァァァァッ!!!」
「赦威忍愚叛魔(シャイニングハンマー)ァァァァァァッ!!!」
互いの拳を、ぶつけ合う!それはもう、世紀末覇者を目指す者同士の如く!
その衝撃に、遠巻きに見ていた一般の生徒たち(琴子も例外ではない)はぶっ飛ばされていった。
そして、その爆心地である二人は、爆風で生じたクレーターの中心で、拳をぶつけ合った態勢のまま―――
骨太な感じに、笑い合った。
「あの泣き虫が、強くなったみてえだな…」
「えへへ…言ったでしょ。今度会う時は、あきらちゃんの隣にいられるくらい強くなるって…」
そして光は、不意に、悲しそうな顔になった。
「バカ…急にこの町を出て行っちゃって、私、すっごく悲しかったんだから…」
「へっ…すまねえな」
「ううん!ちゃんと帰って来てくれたから…だから、許してあげるよ、あきらちゃん」
「フッ…それはそうと、この歳で<あきらちゃん>てのはねえな。ちとムズ痒いぜ」
「あはは、そうだね!じゃあ…晄くんって呼ぶことにするよ。あ、そうだ!学ラン、返さなくちゃ…」
学ランを脱いで返そうとする光を、金剛はそっと押し止めた。
「立派になったな、光…似合ってるぜ、それ」
「え…?」
「だから…それはもう、お前のもんだ」
「晄くん…」
よくよく今までの展開を考えるとアレだが、そこはかとなくロマンチックな空気が流れた。しかし―――
「ちょ…ちょっと待ちなさい!」
先程吹っ飛ばされた一般人代表かつ、ツッコミ担当(琴子)がようやく戻ってきた。
「な、な、何者なのよ、あんたは!?それと、何だっていきなり殴り合いになるのよ!?」
しかしダメージは大きかったのか、ごく普通なつまらないツッコミしか出来なかった。
「うるさいわよ、そこ!」
「おいおい、あんた、何に向かって怒鳴ってるんだ?変な女だな…」
「きーっ!あんたにだけは言われたくないわ!」
「ああ、もう。琴子ったら落ち着いてよ!ほら。この人が私の幼馴染の金剛晄くんよ!」
光が宥めに入り、やっとこ琴子は落ち着いた。落ち着きはしたが、新たな問題が発生していた。
「…幼馴染…て、どこかへと消えていったっていう、あの?」
「そう!」
「小学2年生にして身長6尺以上あった?」
「そう!」
「…小学2年生にして無数の伝説をひびきのに残したという、あの?」
「そうだよ!もう、何度も話したじゃない!」
「おい光、誰なんだ、この変な女は?」
ちょっと蚊帳の外な金剛が、やっとこ琴子の素性を尋ねる。一方琴子も度重なる変な女扱いに、恐怖を押し退けて
怒りが沸いてきていた。少しばかり喧嘩腰で、自己紹介を始める。
「水無月琴子、光の親友よ!ちなみに嫌いなタイプは三本角みたいな髪型で、筋肉ムキムキの、身長10尺の大男!
おまけに学ランまで着てるような奴だったら、ドンピシャで大嫌いよ!」
「…………」
どう考えても自分のことである。初対面の女にいきなりここまで言われて、金剛も渋い顔であった。
「あーん、もう、琴子も晄くんもやめてよ!」
「あなたは黙ってなさい!それはそうと光も光よ!再会の喜びに抱き合うってんならまだしも、なんだっていきなり
殴り合うのよ!」
「フッ…決まってるだろ」
金剛はなんだか偉そうだった。
「漢同士が言葉をかわすのに、拳以外にはねえ!」
「そうそう!そういうこと!」
光も金剛に全面的に同意。大好きなご主人様に尻尾を振る子犬の如き態度だった。
「…そう。分かった。分かりたくないけど、分かったわ。それじゃあさよなら。そこでいつまでも馬鹿やってなさい」
琴子はそう呟き、二人に背を向け、ふらふらと歩き出した。
ダメだ、ここは私のいる世界じゃない。残念ながら、光との友情もここまでだ。
そう、今私がすべきことは、この修羅の世界から一刻も早く逃げ出すことなのです。
そんな琴子を目ざとく見つけた光が、その肩を、ポンと叩いた。
「どこいくの?琴子。私たちみんな、同じクラスなんだから、一緒に行こうよ!」
「…は?」
恐る恐る、掲示板に目を向けた。クラス表―――そこには―――
自分と光と、そして金剛。三人の名前が、同じクラスで、仲良く並んでいた。
「これからもよろしくねっ琴子♪」
「おう、よろしくな、変な女」
そう言って笑う二人の顔は、琴子の目には、紛れもなく悪鬼羅刹に見えたという。
絶望のあまり、琴子はその場にorzの態勢で倒れ付した。
先立つ不孝をお許しください、大好きなお父さん、お母さん。
軽薄なパンク野郎で大嫌いだったけど、いざとなると名残惜しいです、兄さん。
さりげなく妹キャラであることをアピールしつつも、意識がぶっ飛んでいく。
「あれ!?琴子、琴子!どうしたの!?」
薄れゆく意識の中、琴子は決意した。来年、隣町のきらめき高校に受験しなおそうと。
―――しかし、そんなことが出来るはずもなく。彼女は高校3年間、この規格外カップルの巻き起こす騒動の度に、
日々広くなっていく自分のおでこと死滅する毛根に涙を流す日々を送るのだった。
合掌。
―――その時だった。
「おーっと、感動の場面のとこ悪いが、お前らを通すわけにはいかねえぜ!」
「!?」
いつの間にか、三人は、怪しい集団に取り囲まれていた。多種多様な人物が揃っていたが、共通点は二つ―――
全員が学ランを羽織り。そして、全身から、凄まじい闘志を発していた。
最初の一人―――左腕に腕章をつけ、長い髪を風に靡かせる、小柄な少女が啖呵を切った。
「金剛番長、そして紅蓮番長―――恨みはないが、ここで倒れてもらうぜ!このあたし…ひびきの高校生徒会長に
して<蹴殺番長>赤井ほむらの手…いや、必殺会長キックによってな!」
「ほむら。悪いけど、あの紅蓮番長…陽ノ下光さんはボクに譲ってもらうよ」
ほむらと名乗った少女の隣にいた、巨乳美少女でボクっ子が光を睨み付ける。
「かつてあなたに倒された総番長は…ボクのお兄ちゃんだ。その仇は取らせてもらう。この<鉄拳番長>―――
一文字茜(いちもんじあかね)がね!」
「あーあー、美幸はこんな不幸なのに、みんな楽しそうでいーなー!」
超音波のような声を発する、ゴキブリみたいな触覚ヘアーの女の子が不満げに口を尖らせる。
「こーなったら~、生まれた時から不幸全開!<大凶番長>寿美幸(ことぶきみゆき)が~、み~~んな不幸にして
あげちゃおっと!」
「うふふ…美幸さん。そんな物騒なことを言ってはいけませんよ」
その隣にいる、にこやかな笑顔が印象的な、胸元にカエルのぬいぐるみを抱いた優しげな少女が美幸を宥める。
「あの金剛番長さんは、この<電波番長>白雪美帆(しらゆきみほ)の占いによると、私の王子様となってくれる
お方なんです。妖精さんだってそう言ってますよ。ね?妖精さん」
「…どうでもいい…心底どうでもいい…」
膝を抱えて座り込んでいる、美しいが暗く沈んだ顔をした少女が呟く。
「私は<憂鬱番長>八重花桜梨(やえかおり)…なんで私、こんな格好して、こんな連中と一緒にいるのかしら…」
「まあまあ八重さん、これもダイエットの一環だと思って」
ちょっとぽっちゃりしてるが、中々可愛らしい顔をした女の子が花桜梨の肩をポンポンと叩く。微笑ましいが、その右手に
持っているのは狂悪なまでの兇器―――釘バット。
「甘いお菓子と中性脂肪は乙女の天敵!野球部マネージャーにして<節食番長>佐倉楓子(さくらかえでこ)だもん!肥満
防止の運動のため、軽ーくお二人さんをやっつけちゃうもん!」
「―――ふん。どうにもこうにも、下賎な連中なのだ」
背後に執事を引き連れた、いかにもいいとこのお嬢様といった風情の少女が小馬鹿にしたように憎まれ口を叩く。
「全く、この<御嬢番長>伊集院メイが来年には通うことになる高校がこの有様とは、嘆かわしい限りなのだ」
―――総勢、7名。分かることはただ一つ―――全員が、人間を遥かに超えた埒外の者たちであるということのみ。
「…一応聞いておこう…てめえらは何者だ」
「それは私が説明してあげるわ…晄くん。それに、光ちゃん」
「!?こ…この声は、まさか!」
驚愕の表情を浮かべる金剛と光。その声は、それほどに予想外の人物―――何より、自分たちにとって、とても身近
な人物の声だったのだ。<彼女>は、7名の番長たちの間を割って、二人の眼前に立つ。
「出来れば―――こんな再会はしたくなかったわね。二人とも」
「「華澄さん…!」」
そう、二人にとって共通の幼馴染であり、優しいお姉さんだった―――麻生華澄!
「今の私はもうあなたたちの優しいお姉さんじゃないわ―――飛び級に飛び級を重ね、若干20歳にして大学を卒業し、
そしてひびきの高校新任教師となった<担任番長>麻生華澄よ!そして、ここに集まった7人は、全て、私が直々に
鍛え上げた戦闘集団なのよ」
「そんなこたあどうでもいい!何故あんたが、俺たちの優しい姉貴だったあんたが、こんな真似をするんだ!」
華澄は、その美しい顔を少しだけ歪めた。とても、辛そうに。
「晄くん―――あなたの闘っている<組織>について、私も調べたわ」
「何だと…!」
「彼らは、あなたの想像以上に恐るべき相手よ。どれだけあなたが強くとも、ただ、草のように毟られて終わる。それは
あなたの助けになろうとしている、光ちゃんも同じこと。そんなことになるくらいなら―――」
ならば―――と、華澄は言う。その手にはいつの間にか、教鞭が握られていた。
「草のように毟られる前に―――私たちが、華と散らせてあげるわ。誰かに殺られるくらいならば、せめて、私の手で。
そう思って、私も<番長>を名乗り、強くなったわ。けれど…私たちに倒されるのも嫌なら…もうやめなさい。暴力を
捨てて、普通の高校生として、何も知らないような顔をして、静かに暮らすのよ」
「…そうはいかないよ」
光は決意を込めた目で、華澄をまっすぐに見つめた。
「私も、晄くんも、その<組織>なんかに負けたりしない!だから―――例え華澄さんが相手でも、引かない!」
「よく言ったな…光」
金剛は光を、本当に頼もしそうに見つめた。それは、対等の相棒に対して向ける、純粋な敬意だった。
「それじゃあまずはこいつらにスジを通して、高校生活の始まりといくか!」
「うん!」
光は力強く頷く。そんな二人を見て、華澄は悲しげに眉を顰めた。
「どうしても闘うというのね…それがどれだけ辛い道か、あなたたちには分かっているの?」
それに対する、二人の答えは、一つだけ―――
「「知ったことか――――――っっっ!!!」」
二人は隣り合わせ、総勢8名となった超人たちへと、恐れの欠片もなく立ち向かう。
あの幼かった日々、何も怖いものなんてなく、二人で遊んだ頃と同じように。
―――生涯を誓い合った、伴侶のように。
そして。
「もういやぁぁぁぁ!わたち、もうおうちにかえるぅぅぅぅぅっ!たすけてパパ、ママ、おにいちゃ~~~ん!」
―――完全に忘れ去られていた琴子は、幼児退行を起こしていた。
そんなこんなで―――拳骨と血飛沫が舞い踊る、彼と彼女のちょっとおかしな恋物語は、まだ始まったばかり!
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