OP01CJ / Precision Monolithics(Analog Devices)

反転増幅用高速OPAMP

1979年製
タイプ Bipolar
電源電圧 ±4~20V
GBW 2.5MHz
スルーレート 18V/us
開ループ利得 97db
消費電流 1.7mA x2
オーディオ向け -
ボルテージフォロア △不向き
オリジナルベンダー Precision Monolithics
現行品/廃止品 廃止品

型番・記号の意味:
OP - PMI社のオペアンプ製品の接頭記号
01 - 型番(先頭の2は2回路を表す)
C - グレード記号(OP01の場合、Cは商用温度範囲で非選別品のものにつけられる)
J - TO-99メタルカンパッケージ

1979年製、PMI社時代の古参品種かつ珍品中の珍品です。開発は1970年代前半ということでオペアンプICそのものの黎明期に開発された旧式品種です(フェアチャイルドのμA741が実用化されたのは1969年)。
金メッキリードのメタルカンという贅沢なパッケージに入っています。当然ながら相当昔に生産終了しています。

OP-01はPMIが初めて手がけたオペアンプ(*)でバイポーラ入力の高速オペアンプです。1回路入りのみで2つ使ってステレオにします。
これをオーディオに用いた例は見たことがありません。というよりこのオペアンプは手元のもの以外に見たことがありません。

解像感は相当なもので、音の立ち上がりが非常に速く聞こえます。シンバル系の響きが違うのがすぐに分かりました。
立体感もかなりのもので、30年以上前にこんなオペアンプがあったのは驚きです。
残念なことにノイズがやや大きめです。 TL072 と同等と言ったところでしょうか。データシートには雑音に関する情報は記載されていません。
雑音が大きめでGB積が小さいのにこのような音がするのは不思議なことです。

同じく旧式オペアンプであるMA-333の記事は こちら

(*):OP-01以前に、μA741やLM747のセカンドソース(SSS741、SSS747)も生産していましたがオリジナル設計はOP-01が最初です。

OP01と電気的特性の近い品種

なし

アナログデバイセズのOPAMP



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最終更新:2014年02月18日 01:18