優しい微笑みを浮かべて ◆S4WDIYQkX.
「雛ちゃんを知ってるの!?」
待った、と思った。
その発言と共に起きて来た木之本桜を見て、最も思考したのはベルカナだった。
彼女は桜が雛苺を『雛ちゃん』と親しげに呼んだ事に対して、警戒心を抱いたのだ。
ベルカナがこれと思考する時、その思考速度は超人的な物だといえる。
それは人より深く考えられるとかそういう意味とは少し違う。
知性という意味でも極めて明晰な知性を持つが、人間離れした程でもない。
観察し、知識と照らし合わせ、分析し、結果を推測する。
そういった普通なら時間の掛かる思考が早いのである。
常人が長時間掛かる程の緻密な作戦を、数瞬の猶予しか許されない遭遇戦で実行する。
それこそがベルカナの持つ武器である。
その発言と共に起きて来た木之本桜を見て、最も思考したのはベルカナだった。
彼女は桜が雛苺を『雛ちゃん』と親しげに呼んだ事に対して、警戒心を抱いたのだ。
ベルカナがこれと思考する時、その思考速度は超人的な物だといえる。
それは人より深く考えられるとかそういう意味とは少し違う。
知性という意味でも極めて明晰な知性を持つが、人間離れした程でもない。
観察し、知識と照らし合わせ、分析し、結果を推測する。
そういった普通なら時間の掛かる思考が早いのである。
常人が長時間掛かる程の緻密な作戦を、数瞬の猶予しか許されない遭遇戦で実行する。
それこそがベルカナの持つ武器である。
(どうしてそういうニュアンスで雛苺を呼びますの?
梨々による所、雛苺は彼女に残酷な行為を強いた危険人物です。
そして梨々による所、木之本桜はそういった行為に激しい苦痛を感じる人物の筈です。
桜がおかしいのか、梨々の情報がおかしいのか、あるいは数時間で何かが有ったのか。
どういう事か彼女から聞き出すのが最も効果的ですが、一つ障害が有ります)
梨々による所、雛苺は彼女に残酷な行為を強いた危険人物です。
そして梨々による所、木之本桜はそういった行為に激しい苦痛を感じる人物の筈です。
桜がおかしいのか、梨々の情報がおかしいのか、あるいは数時間で何かが有ったのか。
どういう事か彼女から聞き出すのが最も効果的ですが、一つ障害が有ります)
問題はシャナの存在だ。
引き下がりはしたものの、先ほどはイヴを殺すと主張していた彼女の、所謂……正義感が厄介だ。
もし彼女が雛苺に対して敵意を抱いていた場合、雛苺を擁護するのは危険だろう。
木之本桜がおかしくなっていて危険人物である雛苺を擁護しているのだとすれば、
桜を護るなど百害有って一利無しだが、死んだ梨々の事を想うと見捨てるには早すぎる。
梨々は、ベルカナの仲間だったのだから。
引き下がりはしたものの、先ほどはイヴを殺すと主張していた彼女の、所謂……正義感が厄介だ。
もし彼女が雛苺に対して敵意を抱いていた場合、雛苺を擁護するのは危険だろう。
木之本桜がおかしくなっていて危険人物である雛苺を擁護しているのだとすれば、
桜を護るなど百害有って一利無しだが、死んだ梨々の事を想うと見捨てるには早すぎる。
梨々は、ベルカナの仲間だったのだから。
「とりあえずシーツでも纏いなさい、さくら」
「え? ……きゃあああぁっ!? な、なんで裸なの!?」
「服が濡れていたからです。服はそこに干してありますが、まだ乾いてないと思いますわ」
「はうぅ、わかりましたぁ……」
「え? ……きゃあああぁっ!? な、なんで裸なの!?」
「服が濡れていたからです。服はそこに干してありますが、まだ乾いてないと思いますわ」
「はうぅ、わかりましたぁ……」
着替えを始めた桜を尻目に思考を継続する。
幸い、シャナも理が有れば引き下がる人物のようだ。
ベルカナは丁寧に言葉を選びながら探りを入れた。
幸い、シャナも理が有れば引き下がる人物のようだ。
ベルカナは丁寧に言葉を選びながら探りを入れた。
「ええ、木之本桜さん。意識を失っていたから、紹介もまだですわね。
私はベルカナ・ライザナーザ。
梨々=ハミルトンと仲間に協力し、あなたを救出すべく行動していました」
「梨々、ちゃん……? 梨々ちゃんが生きてたの!? きゃっ」
「ああ、ほら、服を着ながら慌てるからです」
ベルカナは慌てて桜を助け起こす。
同時に、少女の一言に篭められたあまりにも真摯な愛おしさだけで迷いは雲散していた。
私はベルカナ・ライザナーザ。
梨々=ハミルトンと仲間に協力し、あなたを救出すべく行動していました」
「梨々、ちゃん……? 梨々ちゃんが生きてたの!? きゃっ」
「ああ、ほら、服を着ながら慌てるからです」
ベルカナは慌てて桜を助け起こす。
同時に、少女の一言に篭められたあまりにも真摯な愛おしさだけで迷いは雲散していた。
彼女は、梨々の友人だ。
どんな理由が有ろうとも、梨々の友である事だけは間違いない。
桜が自らの感情まで全て演じてみせる名優という可能性はさて置く事にした。
仲間の友人であるというならば、護らなければならない。
その人物に伴う危険性など後の話だ。
桜が自らの感情まで全て演じてみせる名優という可能性はさて置く事にした。
仲間の友人であるというならば、護らなければならない。
その人物に伴う危険性など後の話だ。
「どういう事? 説明しなさい」
「ええ。雛苺という人形は初め夕方の森に出現した危険人物です。
そこで彼女、木之本桜を拉致して殺人を強要しました。
彼女の仲間だった梨々=ハミルトンもその時に殺されかけています。
つまりは私達の、敵です」
「待って、待ってベルカナさん!」
「ええ。雛苺という人形は初め夕方の森に出現した危険人物です。
そこで彼女、木之本桜を拉致して殺人を強要しました。
彼女の仲間だった梨々=ハミルトンもその時に殺されかけています。
つまりは私達の、敵です」
「待って、待ってベルカナさん!」
シャナの問いにベルカナが答え、桜が異を呈した。
木之本桜にとって交わされる言葉は冷たい刃のようだった。
そこに交わされる言葉の殆どは、厳然たる事実だ。
むしろ事実はそれ以上の物とすら言えるだろう。
そこに交わされる言葉の殆どは、厳然たる事実だ。
むしろ事実はそれ以上の物とすら言えるだろう。
雛苺は多くの命を奪った殺人鬼である。
その事は桜だって判っている。
語られた以上の罪を木之本桜は目撃し、体験してきた。
あれだけの罪を誰が赦せるというのだろう。
弱さから罪に走った雛苺には罪を背負う事すらできはしない。
雛苺は罪を振り返る事もない極悪人としてこの島に立っている。
だけど、それでも。
雛苺の瞳に湛えられた恐怖と悲しみは。
語られた以上の罪を木之本桜は目撃し、体験してきた。
あれだけの罪を誰が赦せるというのだろう。
弱さから罪に走った雛苺には罪を背負う事すらできはしない。
雛苺は罪を振り返る事もない極悪人としてこの島に立っている。
だけど、それでも。
雛苺の瞳に湛えられた恐怖と悲しみは。
彼女が漏らした悲痛な訴えは真実の叫びだったと信じたい。
(たすけたい。絶対だいじょうぶだよって信じさせてあげたい)
この島で雛苺は罪を振り返れないかもしれない。
絶対に赦されない事をしたという、その重みを受け止められないかもしれない。
今は。
でも何時か。
今日は無理だろう。
明日でも無理かもしれない。
でもずっと一緒に居てあげて、雛苺の心が落ち着きを取り戻せたら。
絶対に赦されない事をしたという、その重みを受け止められないかもしれない。
今は。
でも何時か。
今日は無理だろう。
明日でも無理かもしれない。
でもずっと一緒に居てあげて、雛苺の心が落ち着きを取り戻せたら。
その日が来たら、一つ一つ清算していこう。
全ての罪を。
全ての過ちを。
例えどれだけ掛かったって、何時の日か。
だから桜は、思うのだ。
全ての罪を。
全ての過ちを。
例えどれだけ掛かったって、何時の日か。
だから桜は、思うのだ。
「その通りだけど、でも違う。違うの!
雛ちゃんはただ寂しくて、一人になるのを怖がっていただけなの。
それで本当にひどい事を何度もしてしまった。
それはほんとう。
でも、これ以上はさせないから。
わたしが一緒に居れば、大丈夫だから。
雛ちゃんにはもう、人殺しなんて絶対にさせない!」
雛ちゃんはただ寂しくて、一人になるのを怖がっていただけなの。
それで本当にひどい事を何度もしてしまった。
それはほんとう。
でも、これ以上はさせないから。
わたしが一緒に居れば、大丈夫だから。
雛ちゃんにはもう、人殺しなんて絶対にさせない!」
彼女に救いと、時間をあげて、と。
悪意と殺意が支配するこんな残酷な島の時間じゃなくて、
誰かと心を通わせて、なんて事も無い、だけど掛け替えの無い温かな時間を。
立ち上がるのに少し時間が掛かってしまうのは、決していけない事じゃないと思うから。
悪意と殺意が支配するこんな残酷な島の時間じゃなくて、
誰かと心を通わせて、なんて事も無い、だけど掛け替えの無い温かな時間を。
立ち上がるのに少し時間が掛かってしまうのは、決していけない事じゃないと思うから。
しかしベルカナは、首を振った。
(どうして?)
桜はベルカナの瞳を見た。
何かしら強い感情を湛えた、冷たい瞳を。
ベルカナは告げた。
「私は咎人の罪を裁きなどしません。私達の敵で無いならば。
全てはあなた次第です。
もしもあなたが本当に雛苺を御す事が出来て、
かつ雛苺について最も渦中にいるあなたがあれを赦す事が出来るなら」
「赦……す…………?」
桜が先ほど訴えた言葉では、まだ不足なのだろうか。
戸惑う桜にベルカナは教えた。
雛苺が絡む更なる罪を。
桜はベルカナの瞳を見た。
何かしら強い感情を湛えた、冷たい瞳を。
ベルカナは告げた。
「私は咎人の罪を裁きなどしません。私達の敵で無いならば。
全てはあなた次第です。
もしもあなたが本当に雛苺を御す事が出来て、
かつ雛苺について最も渦中にいるあなたがあれを赦す事が出来るなら」
「赦……す…………?」
桜が先ほど訴えた言葉では、まだ不足なのだろうか。
戸惑う桜にベルカナは教えた。
雛苺が絡む更なる罪を。
「雛苺に操られるあなたに殴り殺されかけても。
あなたを救う為に、勇敢にもかつて敵だった者達に助力を求め、
私達と共にあなたの為に戦った梨々=ハミルトンが。
少し前の雛苺が乱入した戦いで戦死していると聞いても、同じ事を言えますか?」
あなたを救う為に、勇敢にもかつて敵だった者達に助力を求め、
私達と共にあなたの為に戦った梨々=ハミルトンが。
少し前の雛苺が乱入した戦いで戦死していると聞いても、同じ事を言えますか?」
「…………え……?」
頭をハンマーで殴られたようだった。
ついさっき、梨々は生きていたと聞いた。
どうして今この場に居ないのかは判らなかったけれど、すぐに聞こうと思っていた。
何度も謝って、何度もお礼を言って、仲直りしたいと思っていた。
ついさっき、梨々は生きていたと聞いた。
どうして今この場に居ないのかは判らなかったけれど、すぐに聞こうと思っていた。
何度も謝って、何度もお礼を言って、仲直りしたいと思っていた。
雛苺によって死んだと思っていた梨々は、生きていた。
ずっとずっと、桜の為に戦い続けていた。
そして雛苺が乱入した戦いによって、梨々は命を落とした。
ずっとずっと、桜の為に戦い続けていた。
そして雛苺が乱入した戦いによって、梨々は命を落とした。
雛苺は木之本桜の親友の梨々=ハミルトンを、二度殺した。
「あなたは雛苺を御せてなどいない」
ベルカナの言葉は鋭く、冷たく、熾烈だった。
同時に、優しかった。
同時に、優しかった。
「もしかするとあなたは、それでも雛苺を赦せるのかもしれませんわね。
私達よりずっと多くを奪われたあなたが雛苺を赦すなら、私も彼女を赦しましょう」
そしてベルカナの言うとおり。
私達よりずっと多くを奪われたあなたが雛苺を赦すなら、私も彼女を赦しましょう」
そしてベルカナの言うとおり。
木之本桜はそれでも雛苺を、赦せてしまう。
何時の日か償って欲しいと思いながら、それでも慈悲の心が上回る。
桜が傷つけ、救おうとし、逆に桜を救ったプレセアが殺されたというのに。
この島で信じられた数少ない親友の梨々=ハミルトンを二度殺されたというのに。
桜の手を見ず知らずの罪も無い少年の血で汚させたというのに。
大切な人達を何人も殺されて、桜の身も心も鋭い茨で引き裂いてきたというのに。
それでも桜は、雛苺を可哀相だと思ってしまう。
桜が傷つけ、救おうとし、逆に桜を救ったプレセアが殺されたというのに。
この島で信じられた数少ない親友の梨々=ハミルトンを二度殺されたというのに。
桜の手を見ず知らずの罪も無い少年の血で汚させたというのに。
大切な人達を何人も殺されて、桜の身も心も鋭い茨で引き裂いてきたというのに。
それでも桜は、雛苺を可哀相だと思ってしまう。
桜にはきっと、誰かを恨み憎む事なんてできないのだろう。
「ですが、雛苺が更なる罪を重ねる事は許せません。
あなたに彼女を御す事が出来るかどうか。
私達にとって重要な事はそれだけです」
ベルカナは会話を断ち切るように、告げた。
全ては桜次第だとそう言って。
あなたに彼女を御す事が出来るかどうか。
私達にとって重要な事はそれだけです」
ベルカナは会話を断ち切るように、告げた。
全ては桜次第だとそう言って。
「待ちなさい。それで結局、雛苺は何処へ行ったの?」
シャナが言葉を差し込んだ。
次は彼女との会話が待っていた。
ベルカナは答える。
「その時に襲撃してきた別口の誰かが連れ去りました。
少女のようでしたが、守りの外套で全身を包んでいましたから顔も名前も不明です。
何か支給品で転移したようですから、何処へ消えたかは判りませんわ」
「そう。それじゃ」
「お待ちなさい、こちらが話すだけでは堪りませんわ。
そちらからも聞きたい事は幾つかあります。せめて友好的人物と危険な人物について」
シャナは、答えた。
シャナが言葉を差し込んだ。
次は彼女との会話が待っていた。
ベルカナは答える。
「その時に襲撃してきた別口の誰かが連れ去りました。
少女のようでしたが、守りの外套で全身を包んでいましたから顔も名前も不明です。
何か支給品で転移したようですから、何処へ消えたかは判りませんわ」
「そう。それじゃ」
「お待ちなさい、こちらが話すだけでは堪りませんわ。
そちらからも聞きたい事は幾つかあります。せめて友好的人物と危険な人物について」
シャナは、答えた。
「友好的な人物は犬上小太郎、犬の耳が生えた少年。強いけど、力を消耗してる。
吉永双葉、少年みたいな少女。インデックスに預けた。
妙な短剣を持っていなければ、三宮紫穂。変な服装。双葉と一緒。
野比のび太。気弱そうな眼鏡の少年。
高町なのは。精神が摩耗してるけど理性的で、行動自体は感情的な少女。
インデックス。スケスケの服を着た銀髪碧眼の少女。北西の森周辺に居る。
ヴィータ。赤い髪を三つ編みお下げにした少女。インデックスの仲間。
明神弥彦。時代がかった和服でツンツン髪の剣術少年。不殺主義。
キルア。姿も不明な仇を捜して南の市街地から中央部に向かってた。
ここまでインデックス以外は見た目十歳かそこら。
あと私は直接会ってないけど、アラストールがコキュートスから見たのが何人か。
神社にエヴァンジェリン、ニケ、リンク、古手梨花というインデックスの仲間が居るみたい。
全員外見は小学生も下の方くらいだけど、概ね戦えるそうよ。
ここからは危険人物。名も知らない銀髪の少女。
インデックスとの見分け方はよく笑うのと、明らかに邪悪で、胸部に穴が空いた喪服みたいなドレス。
キルアに殺害されたらしいのに生きていたから、似た奴が居るのかも。
リリス。南西の町で戦ったけど、逃げられたわ。思ったより狡猾で、純粋だった。
ブルー。茶髪の少女。でも外見年齢を自在に変えられるみたい。
それと一緒に居たのがイヴなんだけど……これはさっきの話で、とりあえずは良いわ」
シャナは矢継ぎ早に人物の解説をしていく。
朝までに北東の街へと着いておきたいシャナには時間が無いのだ。
そこを差し引いても不親切な所は多々あるが、こちらはシャナの性格による分が大きかった。
彼女は人に何かを教えたり伝えたりするのが大の苦手である。
これだけの説明で見た時に判るか、それどころか覚えておけるか怪しいものだが仕方が無い。
それから、トリエラとリルルの事は意図的に伏せていたし、
そうでなくとも高町なのはに頼まれたアリサなど話忘れが存在していた。
むしろ冷静に考えればシャナにこれほどの情報を提供する義理は無いのだが、
急いでいるからこそ逆にあまり考えず片っ端から話していた。
吉永双葉、少年みたいな少女。インデックスに預けた。
妙な短剣を持っていなければ、三宮紫穂。変な服装。双葉と一緒。
野比のび太。気弱そうな眼鏡の少年。
高町なのは。精神が摩耗してるけど理性的で、行動自体は感情的な少女。
インデックス。スケスケの服を着た銀髪碧眼の少女。北西の森周辺に居る。
ヴィータ。赤い髪を三つ編みお下げにした少女。インデックスの仲間。
明神弥彦。時代がかった和服でツンツン髪の剣術少年。不殺主義。
キルア。姿も不明な仇を捜して南の市街地から中央部に向かってた。
ここまでインデックス以外は見た目十歳かそこら。
あと私は直接会ってないけど、アラストールがコキュートスから見たのが何人か。
神社にエヴァンジェリン、ニケ、リンク、古手梨花というインデックスの仲間が居るみたい。
全員外見は小学生も下の方くらいだけど、概ね戦えるそうよ。
ここからは危険人物。名も知らない銀髪の少女。
インデックスとの見分け方はよく笑うのと、明らかに邪悪で、胸部に穴が空いた喪服みたいなドレス。
キルアに殺害されたらしいのに生きていたから、似た奴が居るのかも。
リリス。南西の町で戦ったけど、逃げられたわ。思ったより狡猾で、純粋だった。
ブルー。茶髪の少女。でも外見年齢を自在に変えられるみたい。
それと一緒に居たのがイヴなんだけど……これはさっきの話で、とりあえずは良いわ」
シャナは矢継ぎ早に人物の解説をしていく。
朝までに北東の街へと着いておきたいシャナには時間が無いのだ。
そこを差し引いても不親切な所は多々あるが、こちらはシャナの性格による分が大きかった。
彼女は人に何かを教えたり伝えたりするのが大の苦手である。
これだけの説明で見た時に判るか、それどころか覚えておけるか怪しいものだが仕方が無い。
それから、トリエラとリルルの事は意図的に伏せていたし、
そうでなくとも高町なのはに頼まれたアリサなど話忘れが存在していた。
むしろ冷静に考えればシャナにこれほどの情報を提供する義理は無いのだが、
急いでいるからこそ逆にあまり考えず片っ端から話していた。
「あと学校に、私もアラストールも話でしか聞いてないけど、
リンクや古手梨花の仲間だった小狼というのも居たみたいだけど神社とは別の方向に……」
「小狼くんが居たの!?」
大切な少年の名に木之本桜が喰らいつく。
「夕方の放送よりも前に聞いた事よ、何処に行ったかは…………判らないわ」
シャナは少し考え、学校に居た小狼は南へ向かったという話を伏せた。
ある可能性に気づいたからだ。
リンクや古手梨花の仲間だった小狼というのも居たみたいだけど神社とは別の方向に……」
「小狼くんが居たの!?」
大切な少年の名に木之本桜が喰らいつく。
「夕方の放送よりも前に聞いた事よ、何処に行ったかは…………判らないわ」
シャナは少し考え、学校に居た小狼は南へ向かったという話を伏せた。
ある可能性に気づいたからだ。
もしかすると、南の市街地から中央に続くトンネルの入り口に転がっていた、
まだ死んで間もない、あの死体こそが季小狼だったのではないだろうか?
生憎シャナもアラストールも小狼の姿を知らない。
もしそうであれば放送で呼ばれるし、そうでなければ無駄に不安がらせる必要も無い。
まだ死んで間もない、あの死体こそが季小狼だったのではないだろうか?
生憎シャナもアラストールも小狼の姿を知らない。
もしそうであれば放送で呼ばれるし、そうでなければ無駄に不安がらせる必要も無い。
一方、ベルカナはシャナの話を聞いて少し考えていた。
彼女が出会った人物の数は結構なものだ。
しかし危険人物として伝わっていたのはヤミヤミことイヴだけ。
(案外、中央の森林部はかなりの壁になってくれたのかもしれませんわね。
遭遇数が少ないアルルゥはともかく、レックスの情報も案外広がっていないのは僥倖です。
それから……)
「吉永双葉は梨々の親友でしたわね。貴重な情報をありがとうございます。
もう少しだけ良いですか? イエローやタバサという人物に心当たりは?
両方とも金髪の少女、イエローは格好によっては少年に見えるかもしれません」
「金髪は……少し会ったり聞いたけど、全部名前は判ってるから違う」」
「そうですか。あとあなたがどの辺りで行動してきたか、教えてもらえますか?」
「私は島の西端を北から南、南西の市街地からここ。でも」
『我がインデックスと共に、島の西端から山岳地帯を経て神社、そこから西だ』
胸元のコキュートスからアラストールの声が響く。
その二つの情報から考えれば、島の西域は概ね網羅されている。
森林部に穴が有るものの、それ以外はほぼ全域を通っている。
(イエローとタバサは島の西域に出没していない──と見て良いのでしょうか)
吉永双葉は気になるが、島の西域を捜してもイエローやタバサは見つからないかもしれない。
彼女が出会った人物の数は結構なものだ。
しかし危険人物として伝わっていたのはヤミヤミことイヴだけ。
(案外、中央の森林部はかなりの壁になってくれたのかもしれませんわね。
遭遇数が少ないアルルゥはともかく、レックスの情報も案外広がっていないのは僥倖です。
それから……)
「吉永双葉は梨々の親友でしたわね。貴重な情報をありがとうございます。
もう少しだけ良いですか? イエローやタバサという人物に心当たりは?
両方とも金髪の少女、イエローは格好によっては少年に見えるかもしれません」
「金髪は……少し会ったり聞いたけど、全部名前は判ってるから違う」」
「そうですか。あとあなたがどの辺りで行動してきたか、教えてもらえますか?」
「私は島の西端を北から南、南西の市街地からここ。でも」
『我がインデックスと共に、島の西端から山岳地帯を経て神社、そこから西だ』
胸元のコキュートスからアラストールの声が響く。
その二つの情報から考えれば、島の西域は概ね網羅されている。
森林部に穴が有るものの、それ以外はほぼ全域を通っている。
(イエローとタバサは島の西域に出没していない──と見て良いのでしょうか)
吉永双葉は気になるが、島の西域を捜してもイエローやタバサは見つからないかもしれない。
「ふえ……わたし、そのイエローって子、知ってるかも……」
「本当ですか!?」
おずおずと上げられた桜の手にベルカナが反応する。
「本当ですか!?」
おずおずと上げられた桜の手にベルカナが反応する。
「う、うん。森で、雛ちゃんが襲ってきた時、緑の髪の人形と一緒に現れた子が、
金髪でなんだか男の子みたいな見た目だったから。
凄い爆発が有ってすぐに居なくなっちゃったから、どうなったのかは判らないよ」
「そう、ですか。何時頃、どう来たか分かりますか?」
「えっとね、時間は夕焼け空の頃で……」
木之本桜が語る内容にベルカナは内心で少しだけ、不安を抱いた。
謎の人形と戦場に現れたイエロー。
プレセアの治療に懸かっていた桜の視点からでは状況がよく判らなかったものの、
イエローとその人形が組んで行動していた事は確かだと思われた。
金髪でなんだか男の子みたいな見た目だったから。
凄い爆発が有ってすぐに居なくなっちゃったから、どうなったのかは判らないよ」
「そう、ですか。何時頃、どう来たか分かりますか?」
「えっとね、時間は夕焼け空の頃で……」
木之本桜が語る内容にベルカナは内心で少しだけ、不安を抱いた。
謎の人形と戦場に現れたイエロー。
プレセアの治療に懸かっていた桜の視点からでは状況がよく判らなかったものの、
イエローとその人形が組んで行動していた事は確かだと思われた。
それ自体は別段悪い事ではない。
イエローも何か行動している事しか意味しない。
単に戦いを止めようと割って入ったのかもしれない。
だけど目の前に居る木之本桜からの連想で、ベルカナはこんな不安を抱いた。
イエローも何か行動している事しか意味しない。
単に戦いを止めようと割って入ったのかもしれない。
だけど目の前に居る木之本桜からの連想で、ベルカナはこんな不安を抱いた。
イエローも桜のように、人形に操られているのではないか。
とはいえ、ベルカナが知る危険な人形は真紅と雛苺だけだ。
二度ある事は三度あるかもしれないが、三度目の正直かもしれない。
(雛苺の一件で人形に対して過敏になりすぎているのかもしれませんわね。冷静にならないと)
二度ある事は三度あるかもしれないが、三度目の正直かもしれない。
(雛苺の一件で人形に対して過敏になりすぎているのかもしれませんわね。冷静にならないと)
ベルカナは、ジーニアスの仲間こそ正に友好的な人形であった事を知らない。
翠星石の名と首はベルカナの中で結びついていないのだ。
翠星石の名と首はベルカナの中で結びついていないのだ。
「それで、その人形も何処へ行ったのか判らないの?」
「うん。ものすごい爆発が起きて、みんなはぐれちゃったから。
ベルフラウちゃんともはぐれて……そのまま……」
シャナの問いに応じた桜の答えに、ベルカナは一瞬視線を泳がせる。
ほんの一瞬、それだけの反応だ。
彼女はベルフラウが何処で死体になっていたかを知っている。
この城のバルコニーで、誰とも知らぬ別の少女と並んで死んでいたのだから。
「……あなたが助けようとしていた、プレセアともですね」
話を逸らすように問い返す。
今度は逆に、桜が顔を俯かす。
苦痛から。
「ううん。プレセアさんは………………雛ちゃんに、殺された」
「そう、ですか」
「うん。ものすごい爆発が起きて、みんなはぐれちゃったから。
ベルフラウちゃんともはぐれて……そのまま……」
シャナの問いに応じた桜の答えに、ベルカナは一瞬視線を泳がせる。
ほんの一瞬、それだけの反応だ。
彼女はベルフラウが何処で死体になっていたかを知っている。
この城のバルコニーで、誰とも知らぬ別の少女と並んで死んでいたのだから。
「……あなたが助けようとしていた、プレセアともですね」
話を逸らすように問い返す。
今度は逆に、桜が顔を俯かす。
苦痛から。
「ううん。プレセアさんは………………雛ちゃんに、殺された」
「そう、ですか」
ベルカナはまたも少し、惑う。
雛苺に関わって失ったものが多すぎる。
それは彼女自身が赦す赦さないという問題ではない。
仲間の結束を保てるかどうか、それこそが問題だった。
だからベルカナは釘を刺しておいた。
「私の仲間にはプレセアの大切な仲間も居ます。その事はあまり話さないように。
恨み憎しみなんて少ないに越した事はありません」
「え……う、うん。…………ごめんなさい」
戸惑いと罪悪感を満面に浮かべた桜の謝罪に、ベルカナは息を吐く。
ひとまずは、これで良い。
ひとまずは。
雛苺に関わって失ったものが多すぎる。
それは彼女自身が赦す赦さないという問題ではない。
仲間の結束を保てるかどうか、それこそが問題だった。
だからベルカナは釘を刺しておいた。
「私の仲間にはプレセアの大切な仲間も居ます。その事はあまり話さないように。
恨み憎しみなんて少ないに越した事はありません」
「え……う、うん。…………ごめんなさい」
戸惑いと罪悪感を満面に浮かべた桜の謝罪に、ベルカナは息を吐く。
ひとまずは、これで良い。
ひとまずは。
「それで? 結局、自動人形についての情報はそれだけなの?」
「ええ。申し訳ありません、シャナさん。一応、お聞かせ願えますか?
あなたが自動人形を捜す理由は?」
「自動人形の破壊が私の使命だからよ」
ハッと息を呑む桜を、シャナは冷たい目で見つめた。
彼女が何か言い出すのを塞ぐように、宣言する。
「おまえは納得しないかもしれないけど、私には関係無い事だわ。
おまえは理屈が通じる相手じゃないだろうし、それにもう片方は納得している。
そうでしょう? ベルカナ」
「ええ。さくらが雛苺を御せて、且つ私の仲間が彼女を赦せるならば、
私は私と仲間に無理が無い範囲であなたから雛苺を護る立場になるでしょう。
それだけの事です」
「ええ。申し訳ありません、シャナさん。一応、お聞かせ願えますか?
あなたが自動人形を捜す理由は?」
「自動人形の破壊が私の使命だからよ」
ハッと息を呑む桜を、シャナは冷たい目で見つめた。
彼女が何か言い出すのを塞ぐように、宣言する。
「おまえは納得しないかもしれないけど、私には関係無い事だわ。
おまえは理屈が通じる相手じゃないだろうし、それにもう片方は納得している。
そうでしょう? ベルカナ」
「ええ。さくらが雛苺を御せて、且つ私の仲間が彼女を赦せるならば、
私は私と仲間に無理が無い範囲であなたから雛苺を護る立場になるでしょう。
それだけの事です」
それだけの事。
ベルカナ一行が雛苺を取り込んだ所で、シャナと再会しなければ関係の無い話。
この狭くも長生きできない島では、そんな事が十二分に有りえるのだ。
雛苺絡みの事も、雛苺が何処かで殺されれば桜以外にとってはめでたしめでたし。
そんな話なのだ。
ベルカナ一行が雛苺を取り込んだ所で、シャナと再会しなければ関係の無い話。
この狭くも長生きできない島では、そんな事が十二分に有りえるのだ。
雛苺絡みの事も、雛苺が何処かで殺されれば桜以外にとってはめでたしめでたし。
そんな話なのだ。
『話しすぎではないか、シャナ?』
「別に隠すような事は無い。……けど、今度はこっちから話してばかりか」
シャナはアラストールの危惧に応えて、気づく。
ベルカナばかり話していると思ってこちらからも話したけれど、まともな情報を得られたわけでもない。
アラストールの警戒は、言外にあしらわれているのではないかと注意したものだ。
「別に隠すような事は無い。……けど、今度はこっちから話してばかりか」
シャナはアラストールの危惧に応えて、気づく。
ベルカナばかり話していると思ってこちらからも話したけれど、まともな情報を得られたわけでもない。
アラストールの警戒は、言外にあしらわれているのではないかと注意したものだ。
ベルカナは言葉通りに取って、答えた。
「では私も、せめて危険人物についてお話しましょう」
「では私も、せめて危険人物についてお話しましょう」
ベルカナは朝の森で見た銀髪の少年、レミリア、イヴと城を襲撃したロングコートの少女について語った。
中でもシャナにとって興味深かったのは銀髪の少年だ。
その存在はシャナに一つの確証を抱かせる。
少年というのは気になるが、やはり銀髪の子供は二人居たのだ。
あの少女は時折、戦いの最中、口調と雰囲気が少年のようなそれに変わっていた。
これは思い切った想像だが彼女が男装、あるいは女装をしているとすれば説明が付く。
「多分その銀髪の少年が、キルアに殺害された方ね」
『待て、シャナ』
そう思いきや、アラストールが疑問を呈した。
『学校において、襲撃を仕掛けてきてなのはが倒したというのも銀髪の少年だった。
恐らくそれがベルカナの見た少年だろう。
少年と少女が別に居たとしても、まだ説明はつかん』
「え? 二人で二度も死んだはずなのに?」
推理は更なる混乱へ迷い込む。
中でもシャナにとって興味深かったのは銀髪の少年だ。
その存在はシャナに一つの確証を抱かせる。
少年というのは気になるが、やはり銀髪の子供は二人居たのだ。
あの少女は時折、戦いの最中、口調と雰囲気が少年のようなそれに変わっていた。
これは思い切った想像だが彼女が男装、あるいは女装をしているとすれば説明が付く。
「多分その銀髪の少年が、キルアに殺害された方ね」
『待て、シャナ』
そう思いきや、アラストールが疑問を呈した。
『学校において、襲撃を仕掛けてきてなのはが倒したというのも銀髪の少年だった。
恐らくそれがベルカナの見た少年だろう。
少年と少女が別に居たとしても、まだ説明はつかん』
「え? 二人で二度も死んだはずなのに?」
推理は更なる混乱へ迷い込む。
両方とも、桜など聞くだけで顔が青くなる程の死因から見て生き延びたとは考えにくい。
学校組か、あるいはキルアが嘘を吐いていたのだろうか。
あるいは二人どころか三人も居るのだろうか。
それともまさか、心臓を抜かれても上半身が消し飛んでも再生したのだろうか。
結局、二度殺された銀髪少年(?)の正体は判らなかった。
学校組か、あるいはキルアが嘘を吐いていたのだろうか。
あるいは二人どころか三人も居るのだろうか。
それともまさか、心臓を抜かれても上半身が消し飛んでも再生したのだろうか。
結局、二度殺された銀髪少年(?)の正体は判らなかった。
「……話が長くなったわね。私はそろそろ行くわ」
得られた収穫は半端な物だが、シャナも長居してはいられない。
シャナの目的地はあくまで北東の市街地だ。
双葉やインデックス達が居るかもしれない中央エリアを無視しながらも城に舞い降りたのは、
方向が完全に一致していた通り道で、灯りが見えて、少し寄り道しただけに過ぎない。
雨の中を飛び続けた事による疲労も一因だったが、これ以上ぐずぐずしてはいられない。
旅立つに良い時間というものは標的が移動してしまう時間でもあるのだから。
得られた収穫は半端な物だが、シャナも長居してはいられない。
シャナの目的地はあくまで北東の市街地だ。
双葉やインデックス達が居るかもしれない中央エリアを無視しながらも城に舞い降りたのは、
方向が完全に一致していた通り道で、灯りが見えて、少し寄り道しただけに過ぎない。
雨の中を飛び続けた事による疲労も一因だったが、これ以上ぐずぐずしてはいられない。
旅立つに良い時間というものは標的が移動してしまう時間でもあるのだから。
いつの間にか、空を覆う雨雲にも切れ目が見え始めていた。
もうそろそろ四時が近いのだろう。
今から城を発てば雨が止んだ頃には街に着けるはずだ。
もうそろそろ四時が近いのだろう。
今から城を発てば雨が止んだ頃には街に着けるはずだ。
「それじゃ、生きていたらまた会いましょう」
少女は炎の翼を広げると、冷たい雨の降り続ける夜空へ飛び立っていった。
その先にある戦いを見据えて。
その先にある戦いを見据えて。
朝は、まだ来ない。
【F-3/グランバニア城上空/一日目/黎明】
【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化、消耗(小)
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ、あるるかん@からくりサーカス
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯
[思考]:今ならまだ見つかるはず。
第一行動方針:北東の市街地に向かい居るはずの自動人形(トリエラ・リルル)を破壊する。
第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、及びロボットのリルルを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
神社を拠点にする計画も知っています。
弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)
【シャナ@灼眼のシャナ】
[状態]:しろがね化、消耗(小)
[装備]:楼観剣(鞘なし)@東方Project、コキュートス@灼眼のシャナ、あるるかん@からくりサーカス
[道具]:支給品一式(水少量、パン一個消費)、包帯
[思考]:今ならまだ見つかるはず。
第一行動方針:北東の市街地に向かい居るはずの自動人形(トリエラ・リルル)を破壊する。
第二行動方針:要件が済んだら、インデックスや双葉たちと合流。
基本行動方針:ジェダを討滅する。自動人形(と認識した相手)は、全て破壊する。
[備考]:義体のトリエラ、及びロボットのリルルを自動人形の一種だと認識しました。
[備考]:これまでのインデックスの行動の全てを知っています。
神社を拠点にする計画も知っています。
弥彦、キルア、アラストールと情報交換しました(どの程度かは次の書き手任せ)
そして、またも少女たちが残される。
雨の夜、身を寄せ合うようにして城に休む少女たちが。
ベルカナは木之本桜を振り返ると、言った。
雨の夜、身を寄せ合うようにして城に休む少女たちが。
ベルカナは木之本桜を振り返ると、言った。
「さくら。これを渡しておきます」
「え、これって……」
『水』と『風』のクロウカード。
ベルカナはその二枚を桜に手渡した。
「それから、これも」
更に金色の十字架を提示する。
桜は目を見開き驚いた。
「リインちゃん!?」
「え、これって……」
『水』と『風』のクロウカード。
ベルカナはその二枚を桜に手渡した。
「それから、これも」
更に金色の十字架を提示する。
桜は目を見開き驚いた。
「リインちゃん!?」
起動していなくても間違える事など無い。
リインフォースII。
デバイスにして意思を持った少女だ。
その桜の反応を見て、ベルカナはやはりそうかと再認識する。
別にそうである確証はなかったのだ。
リインフォースII。
デバイスにして意思を持った少女だ。
その桜の反応を見て、ベルカナはやはりそうかと再認識する。
別にそうである確証はなかったのだ。
「私が持っていてもこれらを使う余裕は有りませんから。
ある程度は魔力を回復させたあなたの方が適任という物です」
「で、でも良いの?」
「もう一度だけ確認させてもらえれば十分です」
「確認?」
「ええ」
身構える桜に、ベルカナは重要なたった一言を問いかけた。
ある程度は魔力を回復させたあなたの方が適任という物です」
「で、でも良いの?」
「もう一度だけ確認させてもらえれば十分です」
「確認?」
「ええ」
身構える桜に、ベルカナは重要なたった一言を問いかけた。
「あなたにとって、梨々=ハミルトンは友達でしたか?」
桜は予想外の問いに目をぱちくりさせて、それから。
俯いて。
息を吐いて。
息を吸いこんで。
顔を上げ、真っ向からベルカナを見つめて。
答えた。
俯いて。
息を吐いて。
息を吸いこんで。
顔を上げ、真っ向からベルカナを見つめて。
答えた。
「はい、そうです。ほんとうにたいせつな、友達です」
ほんの数時間だけを共にした友情を肯定した。
梨々=ハミルトンは木之本桜の親友だったのだと。
ベルカナはそれを確認しただけで、良しと頷いた。
「それなら十分です。あなたは、私達の仲間です」
梨々=ハミルトンは木之本桜の親友だったのだと。
ベルカナはそれを確認しただけで、良しと頷いた。
「それなら十分です。あなたは、私達の仲間です」
仲間の友人というだけ、本当なら信じるには根拠が薄い。
仲間が信用できても、仲間が騙されていなかった証拠など無い。
この程度で騙されたら騙した奴が狡猾なのではなく、騙された奴が馬鹿だっただけである。
だけどもしそうなら、ベルカナが警戒しておけば良いだけだ。
仲間が信用できても、仲間が騙されていなかった証拠など無い。
この程度で騙されたら騙した奴が狡猾なのではなく、騙された奴が馬鹿だっただけである。
だけどもしそうなら、ベルカナが警戒しておけば良いだけだ。
ベルカナは心の底では、桜への警戒を緩めていなかった。
木之本桜が純粋な少女である事には半ば確信を持てている。
ただし、危険人物にさえ手を差し伸べてしまう別の意味の危険人物だとも認識しているし、
表層に出ていないだけのなんらかの精神病理を患っている危険や、特殊な思想を持つ可能性も有ると考えていた。
“あの”雛苺──
同族の生首をお化け人形の首に吊るし、桜に梨々を殺そうとさせ、自分でも積極的に襲い来る怪物を、愛せる事。
ただし、危険人物にさえ手を差し伸べてしまう別の意味の危険人物だとも認識しているし、
表層に出ていないだけのなんらかの精神病理を患っている危険や、特殊な思想を持つ可能性も有ると考えていた。
“あの”雛苺──
同族の生首をお化け人形の首に吊るし、桜に梨々を殺そうとさせ、自分でも積極的に襲い来る怪物を、愛せる事。
(そんなモノに優しくできるのは、心の何処かがおかしな者だけです)
ベルカナは心中でそう断言する。
心の奥が病んでしまったのか。
あるいは。
ベルカナは心中でそう断言する。
心の奥が病んでしまったのか。
あるいは。
おかしなまでに純粋で心優しく、慈悲深いのか。
ベルカナは、後者であればそれで良いと考えている。
だけど自分は彼女を警戒し続けることにした。
信用するのは、アルルゥ達に任せる事にした。
だけど自分は彼女を警戒し続けることにした。
信用するのは、アルルゥ達に任せる事にした。
信じることをベルカナの信じる仲間達に任せ、自らは信じるふりをして警戒を維持しよう。
そういう役割分担である。
アルルゥもレックスも純粋で、ヤミヤミが記憶を失い経験を持たない以上、
自分には外部の者を疑い、勘ぐり、利用し、あるいは関係を調整する役目があるという結論に至ったのだ。
そういう役割分担である。
アルルゥもレックスも純粋で、ヤミヤミが記憶を失い経験を持たない以上、
自分には外部の者を疑い、勘ぐり、利用し、あるいは関係を調整する役目があるという結論に至ったのだ。
「共に生き抜きましょう、さくら。私の仲間達と共に」
「仲間……? そういえばベルカナさんの仲間ってどんな子達なの?」
その問いに、ベルカナは少し声を潜めた。
「それですが、良いですか。驚くのは構いませんが、焦って逃げたりしてはいけませんよ。
そのリインフォースの意思とやらにも後で顔合わせしてもらいますが、同じく過敏な反応はなさらないように」
「驚いても、焦るな?」
困惑する桜へ、ベルカナが返答する。
「言ったでしょう。梨々=ハミルトンはかつて敵対した者を仲間にして、あなたを助けようとしたのです」
「仲間……? そういえばベルカナさんの仲間ってどんな子達なの?」
その問いに、ベルカナは少し声を潜めた。
「それですが、良いですか。驚くのは構いませんが、焦って逃げたりしてはいけませんよ。
そのリインフォースの意思とやらにも後で顔合わせしてもらいますが、同じく過敏な反応はなさらないように」
「驚いても、焦るな?」
困惑する桜へ、ベルカナが返答する。
「言ったでしょう。梨々=ハミルトンはかつて敵対した者を仲間にして、あなたを助けようとしたのです」
しばらくして戻ってきたレックス達に、果たして桜は動揺した。
霧の中、梨々に襲いかかってきたというレックス。
更には森で戦いになり、梨々に押さえ込まれていたアルルゥ。
二人とも、目にした桜が驚くのは当然のことだ。
霧の中、梨々に襲いかかってきたというレックス。
更には森で戦いになり、梨々に押さえ込まれていたアルルゥ。
二人とも、目にした桜が驚くのは当然のことだ。
とはいえ事前の注意もあり、桜は二人を疑う様子もなくすぐに沈静化した。
一時的に起動し顔合わせをさせたリインフォースIIも、同じような経緯を辿る。
レックスの謝罪を受け入れて落ち着くまで、全ては拍子抜けするほどスムーズに進んだ。
一時的に起動し顔合わせをさせたリインフォースIIも、同じような経緯を辿る。
レックスの謝罪を受け入れて落ち着くまで、全ては拍子抜けするほどスムーズに進んだ。
もちろんこの和解は彼女達の純粋さと、梨々の存在が成した事である。
木之本桜もリインフォースIIも、レックスもアルルゥも、四人全てにとって梨々は仲間だった。
だから梨々の仲間であるお互いに対して、思いのほか容易く心を開き始めたのだ。
まだすれ違いは起きるかもしれない、もしかしたら落ち着いたのは表面上だけかもしれない。
だけど今のところ、そう警戒すべき様子には見えなかった。
ベルカナの警戒は今のところ取り越し苦労だと言える。
そして、これこそベルカナが自らに課した役割でもあった。
木之本桜もリインフォースIIも、レックスもアルルゥも、四人全てにとって梨々は仲間だった。
だから梨々の仲間であるお互いに対して、思いのほか容易く心を開き始めたのだ。
まだすれ違いは起きるかもしれない、もしかしたら落ち着いたのは表面上だけかもしれない。
だけど今のところ、そう警戒すべき様子には見えなかった。
ベルカナの警戒は今のところ取り越し苦労だと言える。
そして、これこそベルカナが自らに課した役割でもあった。
取り越し苦労をする係。
外部と外部から入ってくる者達を最大限警戒して、何かあったら対応し、何もなければ良かったね。
そんな係である。
(まったく、ずいぶんと損な役を引いた気がしますわ)
徐々に打ち解けていく様子の桜達を少し外から見守りながら、ベルカナは疲れた溜息を吐いた。
実際にも大変疲れている。
今から放送直前まで寝たところで、精神力は全快時の半分も回復するか怪しいものだ。
たっぷりと睡眠時間を取るつもりだったのに気づけばこの有様、ちぐはぐである。
それでも睡眠を取るに越したことはない。
ベルカナは深い溜息を吐き、
そんな係である。
(まったく、ずいぶんと損な役を引いた気がしますわ)
徐々に打ち解けていく様子の桜達を少し外から見守りながら、ベルカナは疲れた溜息を吐いた。
実際にも大変疲れている。
今から放送直前まで寝たところで、精神力は全快時の半分も回復するか怪しいものだ。
たっぷりと睡眠時間を取るつもりだったのに気づけばこの有様、ちぐはぐである。
それでも睡眠を取るに越したことはない。
ベルカナは深い溜息を吐き、
「私はもう少し睡眠をとりますわ。さくらも熱があるのですから無理はしないように。
それでは、おやすみなさい」
それでは、おやすみなさい」
浅い眠りに就いた。
【F-3/グランバニア城一階・宿屋/2日目/黎明】
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:精神力消耗大、ツーカー(→イヴ)
[装備]:ネギの杖、果物ナイフ@DQ5、ゴロンの服@ゼルダの伝説、レースのビスチェ@DQ5、
[道具]:支給品一式×4、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、黙陣の戦弓@サモンナイト3
テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔晶石(15点分)@ソードワールド、
消毒薬や包帯等、ツーカー錠x3@ドラえもん、マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説
[服装]:ゴロンの服。その下にレースのビスチェ
[思考]:少しでも寝なければ……
第一行動方針: 放送直前まで眠り、少しでも精神力を回復させたい。
第二行動方針: 朝の放送でイエローが無事だった場合、『交信』でイエローと連絡したい。
第三行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第四行動方針:仲間を集めたい(イエローの友人の捜索。簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:葵が死んだことを知りません。
レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている?
【ベルカナ=ライザナーザ@新ソードワールドリプレイ集NEXT】
[状態]:精神力消耗大、ツーカー(→イヴ)
[装備]:ネギの杖、果物ナイフ@DQ5、ゴロンの服@ゼルダの伝説、レースのビスチェ@DQ5、
[道具]:支給品一式×4、懐中時計型航時機『カシオペア』@魔法先生ネギま!、黙陣の戦弓@サモンナイト3
テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔晶石(15点分)@ソードワールド、
消毒薬や包帯等、ツーカー錠x3@ドラえもん、マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説
[服装]:ゴロンの服。その下にレースのビスチェ
[思考]:少しでも寝なければ……
第一行動方針: 放送直前まで眠り、少しでも精神力を回復させたい。
第二行動方針: 朝の放送でイエローが無事だった場合、『交信』でイエローと連絡したい。
第三行動方針:イエローと合流し、丈からの依頼を果たせるよう努力はする(無理はしない)
第四行動方針:仲間を集めたい(イエローの友人の捜索。簡単には信用はしない)
基本行動方針:ジェダを倒してミッションクリア
[備考]:葵が死んだことを知りません。
レベッカ宮本を『フォーセリアのレッサー・バンパイア』だと考えている?
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、発熱、核鉄二つで回復中
[装備]:核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、
クロウカード『水』『風』、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品×2、梨々の普段着(近くに干されている)、
[服装]:裸シーツ
[思考]:色々有って少し混乱中?
第一行動方針:状況を把握する?
第二行動方針:雛苺を止めたい、約束を守りたい、彼女にこれ以上殺人を起こさせないようにしたい
基本行動方針:状況を把握する。雛苺のそばにいてあげたい。
[リインフォースIIの思考・状態]:???、梨々の知り合いの情報を聞いている
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、発熱、核鉄二つで回復中
[装備]:核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』@武装錬金、核鉄LXX70(アリス・イン・ワンダーランド)@武装練金、
クロウカード『水』『風』、リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品×2、梨々の普段着(近くに干されている)、
[服装]:裸シーツ
[思考]:色々有って少し混乱中?
第一行動方針:状況を把握する?
第二行動方針:雛苺を止めたい、約束を守りたい、彼女にこれ以上殺人を起こさせないようにしたい
基本行動方針:状況を把握する。雛苺のそばにいてあげたい。
[リインフォースIIの思考・状態]:???、梨々の知り合いの情報を聞いている
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:魔力中消費
[装備]:ドラゴンの杖@DQ5(ドラゴラム使用回数残り2回)、勇気ある者の盾@ソードワールド
[道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード『磁力』@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
ドラゴンころし@ベルセルク、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、
爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔力の尽きた凛のペンダント、小さなメダル@DQ5
[服装]:普段着
[思考]:あれ、シャナもう行っちゃったの?
第一行動方針:仲間を守りつつ、レミリアとタバサを捜す。
第二行動方針:魔力が回復して余裕が出来たら、不明アイテムや水中の調査
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
ベッキーは死亡したと考えています。
お城の地下に迷宮があるのを確認しましたが、重要なことだと思っていません
[状態]:魔力中消費
[装備]:ドラゴンの杖@DQ5(ドラゴラム使用回数残り2回)、勇気ある者の盾@ソードワールド
[道具]:基本支給品×2、GIのスペルカード『磁力』@HUNTER×HUNTER、飛翔の蝙也の爆薬(残十発)@るろうに剣心
ドラゴンころし@ベルセルク、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、
爆弾石×2@ドラゴンクエスト5、魔力の尽きた凛のペンダント、小さなメダル@DQ5
[服装]:普段着
[思考]:あれ、シャナもう行っちゃったの?
第一行動方針:仲間を守りつつ、レミリアとタバサを捜す。
第二行動方針:魔力が回復して余裕が出来たら、不明アイテムや水中の調査
基本行動方針:勇者としてタバサの兄として誇れるよう生きる。でも敵には容赦しない。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。
ベッキーは死亡したと考えています。
お城の地下に迷宮があるのを確認しましたが、重要なことだと思っていません
【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。眠たい。寝よう。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品×2、クロウカード『泡』『駆』@カードキャプターさくら、
海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り、快速シューズ)@ドラえもん
スタンガン@ひぐらしのなく頃に、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:眠たい。
第一行動方針:眠たい。寝よう。
第二行動方針:レックスについていく。
第三行動方針:レミリアやイエローを捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
ベッキーは死亡したと考えています。
[状態]:魔力消費(中)、右腕の手首から先が動かない。眠たい。寝よう。
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)、ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品×2、クロウカード『泡』『駆』@カードキャプターさくら、
海底探検セット(深海クリーム、エア・チューブ、ヘッドランプ、ま水ストロー、深海クリームの残り、快速シューズ)@ドラえもん
スタンガン@ひぐらしのなく頃に、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:眠たい。
第一行動方針:眠たい。寝よう。
第二行動方針:レックスについていく。
第三行動方針:レミリアやイエローを捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。
ベッキーは死亡したと考えています。
【ヤミヤミ(イヴ)@BLACK CAT】
[状態]:疲労(大)、10歳前後の容姿、ツーカー(→ベルカナ)
[装備]:レミリアの服、エッチな下着@DQ5、返響器@ヴァンパイアセイヴァー
[道具]:基本支給品×2、光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、
フック付きロープ@DQ5、神楽の傘(弾0)@銀魂、エーテライト×1@MELTY BLOOD、
胡蝶夢丸セット@東方Project、ラグーン号操船マニュアル、病院服、ただの布切れ
[服装]:レミリアの服、その下はエッチな下着
[思考]:さくら、起きたんだ
第一行動方針:桜の世話をする。
第二行動方針:自分の過去を知りたい。そのために、ブルーや千秋から話を聞きたい。
基本行動方針:自分の過去を知りたい。そして罪と向き合いたい。ベルカナ達に付いて行く。
[備考]:記憶をすべて消し去りました。元世界の記憶、この島での記憶、共にありません。
ヤムィヤムィと名づけられました。ヤミヤミという呼称が使われます。
[状態]:疲労(大)、10歳前後の容姿、ツーカー(→ベルカナ)
[装備]:レミリアの服、エッチな下着@DQ5、返響器@ヴァンパイアセイヴァー
[道具]:基本支給品×2、光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、
フック付きロープ@DQ5、神楽の傘(弾0)@銀魂、エーテライト×1@MELTY BLOOD、
胡蝶夢丸セット@東方Project、ラグーン号操船マニュアル、病院服、ただの布切れ
[服装]:レミリアの服、その下はエッチな下着
[思考]:さくら、起きたんだ
第一行動方針:桜の世話をする。
第二行動方針:自分の過去を知りたい。そのために、ブルーや千秋から話を聞きたい。
基本行動方針:自分の過去を知りたい。そして罪と向き合いたい。ベルカナ達に付いて行く。
[備考]:記憶をすべて消し去りました。元世界の記憶、この島での記憶、共にありません。
ヤムィヤムィと名づけられました。ヤミヤミという呼称が使われます。
≪268:死者を求めて | 時系列順に読む | 271:部下に任せた結果がこれだよ!!≫ |
≪268:死者を求めて | 投下順に読む | 270:口のない死人はよく喋る≫ |
≪260:消せない罪 | レックスの登場SSを読む | 273:つながり(前編)≫ |
ベルカナの登場SSを読む | ||
アルルゥの登場SSを読む | ||
イヴの登場SSを読む | ||
木之本桜の登場SSを読む | 278:Sneak Attack!!(前編)≫ | |
シャナの登場SSを読む | 281:それぞれの再会 -ongoing-(前編)≫ |