壁に耳あり障子に目あり ◆v5ym.OwvgI
突然聞こえてきた放送が、終わった
本来はなかったはずの放送。
Q-Beeを殺す者が現れたという放送。
Q-Beeを殺す者が現れたという放送。
その放送を、ホテルの中の一室で聞いていたリリスは、
聞き終えてしばし後ベッドへと倒れ、考える。
(Q-Beeが、殺された……)
聞き終えてしばし後ベッドへと倒れ、考える。
(Q-Beeが、殺された……)
考えることは、Q-Beeを殺した相手のこと。
Q-Beeの実力は知っている。
あの本能のまま戦う蜂は自分に匹敵するほど強い。
ジェダでも油断をしたら負けかねないくらいなのだ。
Q-Beeの実力は知っている。
あの本能のまま戦う蜂は自分に匹敵するほど強い。
ジェダでも油断をしたら負けかねないくらいなのだ。
少しまえまでのリリスなら、Q-Beeが間抜けだったと済ませただけだろう。
Q-Beeが少しばかりミスをしたと考え、このことに気にもしなかったはずだ。
だが今の「考えること」を知ったリリスはQ-Beeを過小評価しなかった。
Q-Beeが少しばかりミスをしたと考え、このことに気にもしなかったはずだ。
だが今の「考えること」を知ったリリスはQ-Beeを過小評価しなかった。
(Q-Beeを殺した人は、とても強い。それもたぶん、制限された状態で。
それにもう3人殺してる。絶対に私よりも強い)
それにもう3人殺してる。絶対に私よりも強い)
Q-Beeはご褒美を渡しに行くときじゃないと参加者の元へ現れない。
つまり相手は既に3人は殺しているということだ。
そしてジェダは殺した人を複数という風には言わなかった。
つまり、一人だけでQ-Beeと戦い、勝ったのだと考えられる。
つまり相手は既に3人は殺しているということだ。
そしてジェダは殺した人を複数という風には言わなかった。
つまり、一人だけでQ-Beeと戦い、勝ったのだと考えられる。
それに加え、この島にきてからいつもよりも自分の調子が悪い。
これに関しては一番最初の全員がいた場で自分自身が言ったので理由は分かってる。
これに関しては一番最初の全員がいた場で自分自身が言ったので理由は分かってる。
『みんなで元気にゲームで遊んで、最期まで残った子が優勝だよ! 超能力とか使える
子は使えない人に比べてズルイから色々と弱くしちゃうけど、色々なアイテムを配るから
諦めないで頑張ろうね! リリスと約束だよ』
子は使えない人に比べてズルイから色々と弱くしちゃうけど、色々なアイテムを配るから
諦めないで頑張ろうね! リリスと約束だよ』
つまり、自分のこの力もその色々と弱くなる対象だったということだ。
そしてそれは、Q-Beeを殺した奴も同じなのだろう。
そしてその相手に、恐らくはそういう弱くされる措置をされず、元のままの力だったであろうQ-Beeが殺された。
つまり相手は弱くされていなければ、能力だけなら自分やジェダよりも強い。
それも、シャナのように僅かに相手が強いなんてレベルじゃなく、圧倒的に。
リリスはそう言う判断をすることができた。
その相手に、今の自分がまともに戦って勝てる見込みは?
そしてその相手に、恐らくはそういう弱くされる措置をされず、元のままの力だったであろうQ-Beeが殺された。
つまり相手は弱くされていなければ、能力だけなら自分やジェダよりも強い。
それも、シャナのように僅かに相手が強いなんてレベルじゃなく、圧倒的に。
リリスはそう言う判断をすることができた。
その相手に、今の自分がまともに戦って勝てる見込みは?
恐らく、ゼロ。
(だけど負けるわけには……いかないね)
だが自分には負けられない理由がある。
自分は勝って、もう一度グリーンに会って、気持ちを聞かなくちゃならない。
だから、何とかしてそういう圧倒的格上の相手との戦いになった時、勝機を見出さなければならない。
自分は勝って、もう一度グリーンに会って、気持ちを聞かなくちゃならない。
だから、何とかしてそういう圧倒的格上の相手との戦いになった時、勝機を見出さなければならない。
絶対に勝てない存在なんていない。
相手がどんなに強い敵だったとしても、その相手と戦って勝つ方法だってあるはずだ。
前にグリーンと一緒に戦っていた時思ったこと、
彼と一緒だったらジェダ様にも勝てると思ったことに嘘はない。
戦い方次第で、どんな相手にも勝機を見いだせる。リリスはそう信じていた。
相手がどんなに強い敵だったとしても、その相手と戦って勝つ方法だってあるはずだ。
前にグリーンと一緒に戦っていた時思ったこと、
彼と一緒だったらジェダ様にも勝てると思ったことに嘘はない。
戦い方次第で、どんな相手にも勝機を見いだせる。リリスはそう信じていた。
先ほど絶対勝てないと思ったのは素のまま戦った場合だ。
作戦を立てて、頭を使って戦えば、格上の相手にも勝つ見込みはある。
ついさっきだって自分よりも地力が上の相手を、知恵を使って追い詰めてみせた。
作戦を立てて、頭を使って戦えば、格上の相手にも勝つ見込みはある。
ついさっきだって自分よりも地力が上の相手を、知恵を使って追い詰めてみせた。
リリスはベッドから起き上がり、
ベッド脇に置いていた自分の荷物を広げて、
自分よりも強い相手に対してどうすればいいか考えだした。
目の前にあるのは眠り火、魔女の媚薬、メタちゃん、きせかえカメラ。
これらをどう使えば、強敵に対抗できるのだろうか。
ベッド脇に置いていた自分の荷物を広げて、
自分よりも強い相手に対してどうすればいいか考えだした。
目の前にあるのは眠り火、魔女の媚薬、メタちゃん、きせかえカメラ。
これらをどう使えば、強敵に対抗できるのだろうか。
(着せ替えカメラは……ピントを合わせる必要がある
相手がすばやかったら使うことなんてできないね
それじゃあこっちのお薬……も飲ませるくらいならキスしたほうが早いし、
眠り火は投げつけても……直ぐによけられちゃうね。
こっちのメタちゃんは色々使えそうだけど……どう使ったら良いんだろう?
ああ、もう! どれもこれも使えそうにないよぉ!)
相手がすばやかったら使うことなんてできないね
それじゃあこっちのお薬……も飲ませるくらいならキスしたほうが早いし、
眠り火は投げつけても……直ぐによけられちゃうね。
こっちのメタちゃんは色々使えそうだけど……どう使ったら良いんだろう?
ああ、もう! どれもこれも使えそうにないよぉ!)
いきなり眠り火を相手に投げつけても効果は薄いし、
魔女の媚薬を飲ませるにしても、投げつけるわけにはいかないだろう。
着せかえカメラで相手の道具を消し去ろうにも、うまくピントを合わせないといけないし、
メタちゃんは色々と使えそうだがどう使えばいいか簡単に思い浮かばない。
魔女の媚薬を飲ませるにしても、投げつけるわけにはいかないだろう。
着せかえカメラで相手の道具を消し去ろうにも、うまくピントを合わせないといけないし、
メタちゃんは色々と使えそうだがどう使えばいいか簡単に思い浮かばない。
どれもこれも。簡単に使いこなせるような代物ではない。
シャナとの戦いでも眠り火を使うことを考えたりしたが、
はたしてどのように使えばいいのか、改めて考えても思い浮かばない。
シャナとの戦いでも眠り火を使うことを考えたりしたが、
はたしてどのように使えばいいのか、改めて考えても思い浮かばない。
だが、これはある意味仕方のないことだ。
確かにこれらの道具は、有効に使うことができれば非常に役に立つ道具である。
確かにこれらの道具は、有効に使うことができれば非常に役に立つ道具である。
現にカメラを持っていた小狼は、
これにより襲いかかってきたヴィータや一休を無力化することができたし、
ニアはメタちゃんや眠り火で色々な相手を手玉に取ってきた。
これにより襲いかかってきたヴィータや一休を無力化することができたし、
ニアはメタちゃんや眠り火で色々な相手を手玉に取ってきた。
だがしかし、これらはただ使ったり投げつけたりしても使えるものではない。
どれもこれも実戦で使うにはひと工夫必要な道具であり、
つい先ほど考えることを知ったリリスの知恵では、それを生かした使い方が思い浮かばない。
どれもこれも実戦で使うにはひと工夫必要な道具であり、
つい先ほど考えることを知ったリリスの知恵では、それを生かした使い方が思い浮かばない。
グリーンやニアが使っていたのを思い出せればある程度ヒントにはなったのだろうが、
それを思い出しても役に立つ方法にはならない。
それを思い出しても役に立つ方法にはならない。
魔女の媚薬を口移しで飲ませるくらいなら、自分の唾液をのませたほうが早いし、
メタちゃんや眠り火をニアが使ったことは、その眠り火の影響で忘れてしまっていた。
かろうじて、狭い部屋で使えば効果的だということは思い出したが、
はたして、どうやって敵をそういう部屋におびき寄せたらいいのか。
メタちゃんや眠り火をニアが使ったことは、その眠り火の影響で忘れてしまっていた。
かろうじて、狭い部屋で使えば効果的だということは思い出したが、
はたして、どうやって敵をそういう部屋におびき寄せたらいいのか。
考えに考えても、格上の相手に勝つ方法というのが思い浮かばない。
作戦が一向に定まらない。
知恵を付けたが故に、案が浮かばなくても必死に考えることに時間を使うリリス。
作戦が一向に定まらない。
知恵を付けたが故に、案が浮かばなくても必死に考えることに時間を使うリリス。
ガシャアアアーーーーーーーーーーン!!
そんな彼女のいる部屋の窓ガラスが唐突に割れ、何かが飛び込んできた。
考えすぎてて、敵の接近に気付かなかったのか。
そんな自分にちっと舌打ちをして、身構えるリリス。
飛び込んできた何者かが誰なのかを視認し――
考えすぎてて、敵の接近に気付かなかったのか。
そんな自分にちっと舌打ちをして、身構えるリリス。
飛び込んできた何者かが誰なのかを視認し――
「え……Q、Bee……?」
「リリス、ミツケタ」
「リリス、ミツケタ」
飛び込んできた何者か、
それは彼女がこうして悩むきっかけとなったQ-Beeだった。
それは彼女がこうして悩むきっかけとなったQ-Beeだった。
☆ ☆
唐突にやってきたQ-Beeに、参加者にするものとはとは別の警戒をしていたリリスだったが、
Q-Beeから「ニアハシンダカ?」という質問に反応し、
その質問には答えず、なにがどうしてそんなことを聞いてくるのかと問い返した。
Q-Beeから「ニアハシンダカ?」という質問に反応し、
その質問には答えず、なにがどうしてそんなことを聞いてくるのかと問い返した。
そしてQ-Beeから語られるジェダに与えられた任務の内容。
Q-Beeも相手が唯一接触を許されたリリスであることもあり、
ジェダに言われたことを包み欠かさず話した。
Q-Beeも相手が唯一接触を許されたリリスであることもあり、
ジェダに言われたことを包み欠かさず話した。
Q-Beeは弥彦達との戦いの後、少し休んだ後にリリスの元へやってきた。
ジェダに捜索を頼まれた優先順位は野上葵の次は、太刀川ミミと、ニア。
その二人のどちらを先にすればいいかは言われなかったし、
現状首輪の位置の分からない立川ミミよりリリスに聞けばいいニアのほうが楽だったのだ。
実際には朝三暮四であり結果はそれほど変わらないのだが、
そんな違いがわかる知能をQ-Beeは持ち合わせていない。
ジェダに捜索を頼まれた優先順位は野上葵の次は、太刀川ミミと、ニア。
その二人のどちらを先にすればいいかは言われなかったし、
現状首輪の位置の分からない立川ミミよりリリスに聞けばいいニアのほうが楽だったのだ。
実際には朝三暮四であり結果はそれほど変わらないのだが、
そんな違いがわかる知能をQ-Beeは持ち合わせていない。
Q-Beeの任務の内容を聞き、リリスは名簿を取り出す。
捜索対象の名前は、どれもグリーンが夕方に付けた名簿の死亡者とは違う。
そこからそれ以降に死んだ人たちなのだろうとあたりをつけたが、
どうしてその死んだ人たちをジェダが気にしているのか……そこまではわからなかったし、
Q-Beeも聞いていなかった。
捜索対象の名前は、どれもグリーンが夕方に付けた名簿の死亡者とは違う。
そこからそれ以降に死んだ人たちなのだろうとあたりをつけたが、
どうしてその死んだ人たちをジェダが気にしているのか……そこまではわからなかったし、
Q-Beeも聞いていなかった。
もしかして、死んだ人間を毎回放送の後に確認したりしていたのだろうか。
首輪の構造や死亡の把握の方法を知らないリリスは、そんな風に考える。
首輪の構造や死亡の把握の方法を知らないリリスは、そんな風に考える。
「それで、死体はどれくらい見つかったの?」
そして何気なく、そういう質問をして見た。
「……マダ、ヒトリ」
「え、まだそれだけ?」
「え、まだそれだけ?」
その返答に、怪訝な顔をするリリス。
今の時間は臨時放送から2時間弱といったところだ。
もう何人も死体を見てきた後だろうと思っていただけに、その人数は流石に少ない。
今の時間は臨時放送から2時間弱といったところだ。
もう何人も死体を見てきた後だろうと思っていただけに、その人数は流石に少ない。
「というと、一番最初に探したノガミアオイしか見てないんだ?」
「……ソウダ」
「……ソウダ」
Q-Beeが気難しげな顔をする。
その顔を見て、リリスの脳裏にひらめきが灯った。
その顔を見て、リリスの脳裏にひらめきが灯った。
これはチャンスだ。
本来ならご褒美でなければ現れないQ-Bee。
そしてその背に背負われている恐らくご褒美用のランドセル。
リリスはこのひらめきを現実のものにするため、こう発言した。
本来ならご褒美でなければ現れないQ-Bee。
そしてその背に背負われている恐らくご褒美用のランドセル。
リリスはこのひらめきを現実のものにするため、こう発言した。
「……いまから頑張っても、ちゃんと時間どおりに終われるのかな~?」
「…………」
「…………」
その言葉に、ますます悩ましげにするQ-Bee。
いける、そう思いながら、リリスは次のようにQ-Beeに述べた。
いける、そう思いながら、リリスは次のようにQ-Beeに述べた。
「ねえQ-Bee、そのお仕事、私が手伝ってあげようか?」
「テツダイ……?」
「テツダイ……?」
それは、Q-Beeの任務に協力するという話。
Q-Beeの仕事を少しばかり手伝ってやろうという話だった。
Q-Beeの仕事を少しばかり手伝ってやろうという話だった。
無論、タダで協力する気はない。
その恩賞としてリリスは色々なものをもらうつもりだ。
その恩賞としてリリスは色々なものをもらうつもりだ。
もらうものは何でもいい。
できるのならQ-Beeの背負っているランドセルにはいっているであろう、
追加のご褒美をこっそり貰いたいところだが。
できるのならQ-Beeの背負っているランドセルにはいっているであろう、
追加のご褒美をこっそり貰いたいところだが。
それができないにしても、
相手の情報や、あるいはそれ以外の人達の情報でもいいのだ。
今一人でいる人間の場所を教えてもらってそいつを殺し、
正規の手段でご褒美をもらってもいい。
相手の情報や、あるいはそれ以外の人達の情報でもいいのだ。
今一人でいる人間の場所を教えてもらってそいつを殺し、
正規の手段でご褒美をもらってもいい。
現状の道具や知識では、Q-Beeを殺した奴に勝ち目はない。
だがこれからQ-Beeから得た物を使えば、勝機を見いだせる。
そうリリスは考えたのだ。
だがこれからQ-Beeから得た物を使えば、勝機を見いだせる。
そうリリスは考えたのだ。
それはゲームという点で見れば、違反に他ならない。
しかしそれも、ゲームマスターであるジェダにばれなければいい。
そうした悪知恵もリリスは身につけ出したのだ。
しかしそれも、ゲームマスターであるジェダにばれなければいい。
そうした悪知恵もリリスは身につけ出したのだ。
「うん、そう。その代わりに、なんだけどね……」
そして壁一つ隔てた隣の部屋で、その話を聞いている人物がいた。パタリロだ。
パタリロは部屋に付属されていたコップをリリスのいる部屋の壁に貼り付け、
リリス達の会話を盗み聞いていた。
パタリロは部屋に付属されていたコップをリリスのいる部屋の壁に貼り付け、
リリス達の会話を盗み聞いていた。
彼はリリスを探すために南西の町に来たはいいが、
どこにリリスがいるのかという見当はついていなかった。
いつの間にやらタワーが倒れていたり、そこかしこに火事の跡があったりで、
自分が去ったあとに大規模な戦闘があったのだろうな、ということは分かったのだが、
その戦闘後からリリスの居場所を割り出すことはできなかった。
どこにリリスがいるのかという見当はついていなかった。
いつの間にやらタワーが倒れていたり、そこかしこに火事の跡があったりで、
自分が去ったあとに大規模な戦闘があったのだろうな、ということは分かったのだが、
その戦闘後からリリスの居場所を割り出すことはできなかった。
だがそれからしばらくして、とある子供が入るには問題のありすぎるホテルの窓ガラスが割れた。
リリスの手がかりの欲しい彼は、そこに誰かが向かったのだと思い、その場へ向った。
そして会話しているリリス達の声が聞こえたため、あわてて隣の部屋から盗聴を開始したのである。
リリスの手がかりの欲しい彼は、そこに誰かが向かったのだと思い、その場へ向った。
そして会話しているリリス達の声が聞こえたため、あわてて隣の部屋から盗聴を開始したのである。
そのことを、Q-BeeはP-Beeからの情報で知っている。
ならば何故、Q-Beeはそれを気にせずにこうしてリリスと会話しているのか。
それは、Q-Beeがジェダに言われたことに何ら違反していないからである。
ならば何故、Q-Beeはそれを気にせずにこうしてリリスと会話しているのか。
それは、Q-Beeがジェダに言われたことに何ら違反していないからである。
見られるな。
荒事をなるべく避けろ。
幼子に悟られるな。
接触していいのはリリスだけだ。
万が一見られた時はすぐにその場を去れ。
戦いを挑まれても相手にするな。
幼子に手を出すな。その死体にもだ。
お前が幼子を殺してしまえば、お前を参加者の一人として組み込まざるを得なくなるぞ。
荒事をなるべく避けろ。
幼子に悟られるな。
接触していいのはリリスだけだ。
万が一見られた時はすぐにその場を去れ。
戦いを挑まれても相手にするな。
幼子に手を出すな。その死体にもだ。
お前が幼子を殺してしまえば、お前を参加者の一人として組み込まざるを得なくなるぞ。
それが、Q-Beeがジェダに命じられた参加者を気にしなければならない条件だ。
そして、今のQ-Beeはそのことに何ら違反していない。
何故なら頭の悪いQ-Beeは、ジェダに言われたその言葉を本当にそのままの意味で認識したからだ。
ジェダはQ-Beeに幼子達に「話を聞かれてはならない」とは言っていない。
「見られてはならない」とは言われても、「いた痕跡を残すな」とは言われていない。
荒事を避けろ、悟られるな、と言われても具体的にどうすればいいかは知らない。
そして、今のQ-Beeはそのことに何ら違反していない。
何故なら頭の悪いQ-Beeは、ジェダに言われたその言葉を本当にそのままの意味で認識したからだ。
ジェダはQ-Beeに幼子達に「話を聞かれてはならない」とは言っていない。
「見られてはならない」とは言われても、「いた痕跡を残すな」とは言われていない。
荒事を避けろ、悟られるな、と言われても具体的にどうすればいいかは知らない。
故にQ-Beeは、すぐ隣にパタリロがいることに気付きつつも、
そのパタリロが今いる部屋に移動してきた場合、
即座に逃げればいいと考え、それ以外の場合は何もする気はなかった。
そのパタリロが今いる部屋に移動してきた場合、
即座に逃げればいいと考え、それ以外の場合は何もする気はなかった。
その結果、幸運にもパタリロはこうして二人の会話を聞くことができたのだ。
この幸運が実を結ぶのか、
そもそも、無事に彼が話を聞き終えることができるのか。
リリスはズルしてご褒美を得ることができるのか。
それはまだ、わからない。
そもそも、無事に彼が話を聞き終えることができるのか。
リリスはズルしてご褒美を得ることができるのか。
それはまだ、わからない。
【C-6/ラブホテル/2日目/深夜】
【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】
[状態]:右足と左腕にレーザー痕。顔に酷い腫れ。全身打撲。(以上全て応急手当済み)
疲労(小)。全身に軽度の火傷。額に浅い切り傷。背中に打撲。
微かな哀しみとすっきりと澄み渡った決意。『考え』る事に目覚めた。
[装備]:首輪×2(グリーンとニアのもの。腕輪のように両腕に通している)
[道具]:基本支給品(ランドセルは男物)、眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、
メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
小狼のランドセル(基本支給品一式) 、きせかえカメラ@ドラえもん
[思考]:お手伝いして、あげようか?
第一行動方針:Q-Beeに協力。その恩賞として色々得る。
第二行動方針:Q-Beeを殺した奴が誰なのか聞きだし、対策を練る。
基本行動方針:優勝して、グリーンの魂ともう一度語り合う。もう「遊び」に夢中になったりはしない。
[備考]:
荷物の中の『魔女の媚薬@H×H』には説明書がついていません。
きせかえカメラ@ドラえもんは充電済みです。
Q-Beeからジェダに命じられた任務の内容を聞きました。
[状態]:右足と左腕にレーザー痕。顔に酷い腫れ。全身打撲。(以上全て応急手当済み)
疲労(小)。全身に軽度の火傷。額に浅い切り傷。背中に打撲。
微かな哀しみとすっきりと澄み渡った決意。『考え』る事に目覚めた。
[装備]:首輪×2(グリーンとニアのもの。腕輪のように両腕に通している)
[道具]:基本支給品(ランドセルは男物)、眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、
メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
小狼のランドセル(基本支給品一式) 、きせかえカメラ@ドラえもん
[思考]:お手伝いして、あげようか?
第一行動方針:Q-Beeに協力。その恩賞として色々得る。
第二行動方針:Q-Beeを殺した奴が誰なのか聞きだし、対策を練る。
基本行動方針:優勝して、グリーンの魂ともう一度語り合う。もう「遊び」に夢中になったりはしない。
[備考]:
荷物の中の『魔女の媚薬@H×H』には説明書がついていません。
きせかえカメラ@ドラえもんは充電済みです。
Q-Beeからジェダに命じられた任務の内容を聞きました。
【Q-Bee@ヴァンパイアハンター】
[状態]:健康、疲労(中)
[装備]:不明(なし?)
[道具]:ご褒美ランドセル(不明支給品1~3)
[思考]:テツダイ……
第一行動方針:リリスと会話。ニアの生死の確認。
第二行動方針:リリスに手伝ってもらう?
第三行動方針:ジェダの指令をこなす
第四行動方針:(…………ゴハン)
基本行動方針:本能に逆らえる範囲内で、ジェダの指令を忠実にこなす
[備考]:野上葵の死体の存在を確認しました。
ジェダには内緒で少しの間休憩をとりました。
キルアの殺害者を弥彦に偽装する事にしました。
パタリロがいることには気付いています。
[状態]:健康、疲労(中)
[装備]:不明(なし?)
[道具]:ご褒美ランドセル(不明支給品1~3)
[思考]:テツダイ……
第一行動方針:リリスと会話。ニアの生死の確認。
第二行動方針:リリスに手伝ってもらう?
第三行動方針:ジェダの指令をこなす
第四行動方針:(…………ゴハン)
基本行動方針:本能に逆らえる範囲内で、ジェダの指令を忠実にこなす
[備考]:野上葵の死体の存在を確認しました。
ジェダには内緒で少しの間休憩をとりました。
キルアの殺害者を弥彦に偽装する事にしました。
パタリロがいることには気付いています。
【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:頭にたんこぶ、ずぶ濡れ
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、 ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕
[思考]:ええい、何をする気だ、リリス!
第一行動方針:引き続きリリスとQ-Beeの会話を盗聴。
第二行動方針:首輪の調達。藤木あたりが候補。
第三行動方針:調達した首輪を調べたい。道具や設備も確保したい。
第四行動方針:他にも対主催として有用な情報を得て、自分を信用してもらう材料とする。
第五行動方針:弥彦と千秋にはあう確率は低いと判断。でもできれば再開したい
第六行動方針:仲間集めは、慎重にしたほうがいいかな……
第七行動方針:暇ができたらはやての腕を埋葬してやる。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァが少なくとも今の自分にとっては危険人物であると判断しました。どちらも、名前は知りません。
自分が誰からも警戒されている存在だと、改めて把握しました。
リリス達の会話をいつから聞いていたのかは次の書き手にお任せします。
[状態]:頭にたんこぶ、ずぶ濡れ
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、 ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕
[思考]:ええい、何をする気だ、リリス!
第一行動方針:引き続きリリスとQ-Beeの会話を盗聴。
第二行動方針:首輪の調達。藤木あたりが候補。
第三行動方針:調達した首輪を調べたい。道具や設備も確保したい。
第四行動方針:他にも対主催として有用な情報を得て、自分を信用してもらう材料とする。
第五行動方針:弥彦と千秋にはあう確率は低いと判断。でもできれば再開したい
第六行動方針:仲間集めは、慎重にしたほうがいいかな……
第七行動方針:暇ができたらはやての腕を埋葬してやる。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァが少なくとも今の自分にとっては危険人物であると判断しました。どちらも、名前は知りません。
自分が誰からも警戒されている存在だと、改めて把握しました。
リリス達の会話をいつから聞いていたのかは次の書き手にお任せします。
≪257:この結末は── | 時系列順に読む | 253:星影のワルツ≫ |
≪260:消せない罪 | 投下順に読む | 262:川音が喧しく響いていた≫ |
≪240:新たな武器と共に ≪245:臨時放送、あるいはイレギュラー |
リリスの登場SSを読む | 268:死者を求めて≫ |
≪246:殿下がいく! | パタリロの登場SSを読む |