運命のルーレット廻して(後編)◆CFbj666Xrw
高町なのはは、一人で森を歩いていた。
歩みは正しく、狂った道筋。
何のために、何処へ行く。
どうして、何をする。
そうできるのは、どうしてか。
断片的に迷いや惑いが浮き上がり、だけど足取りは迷い無くて、惑わない。
全てがちぐはぐ。正しく狂った互い違いの迷路の最中。
(どうして、こうなったんだっけ)
未来へ向けて足を進めて。
過去へ向けて記憶を開く。
歩みは正しく、狂った道筋。
何のために、何処へ行く。
どうして、何をする。
そうできるのは、どうしてか。
断片的に迷いや惑いが浮き上がり、だけど足取りは迷い無くて、惑わない。
全てがちぐはぐ。正しく狂った互い違いの迷路の最中。
(どうして、こうなったんだっけ)
未来へ向けて足を進めて。
過去へ向けて記憶を開く。
* * *
時は遡る。
「ごめんね。……それじゃ、ばいばい」
一方的にそう言って、高町なのはは学校に居た者達に背を向けた。
何処かへと歩み去る為に。
裏門から西へ、森に向けて歩き出す。
「ま、待て! どこ行くんや!?」
小太郎の声。
なのはは少しだけ考えてから、言った。
「……まずは廃病院かな。
小太郎くんの仲間と会って、ここに来て判った事を伝えてあげないといけないから」
「それやったら俺が行くに決まってる……」
「ネギくんの死体を置いて? ネギくんについて聞かないで?」
「っ…………」
言葉が、詰まった。
「とにかく、わたしはもうここに居られないよ。
居ちゃいけないと思うし、それにきっと、一緒に居ることに耐えられないもの。
わたしはあなた達と一緒にいる事ができない」
「…………そうね。私もあなたを見ていると腹立たしさがおさまらないわ」
古手梨花は沸き上がる感情を抑えきれずにいた。
いや、抑えようとすらしていないのかもしれない。
「この世界にやり直しは効かない。起きてしまった悲劇を回避する事はできない。
それが……こんなに…………っ」
その感情は怒りか憎しみか、それとも哀しみや無力感なのか。
感情に翻弄される少女を庇うようにリンクが立つ。
「……何が起きたかの詳しい事は話してくれないの?」
なのはは少し惑い、応えた。
「ごめんなさい。多分それは、わたしが話すべき事じゃないと思うの。
今のわたしじゃきっと、伝えなきゃいけない事が伝わらないから。
小太郎君か、それか……生き残りに、聞いて」
「そう……」
リンクは背後の生き残りを……まだ茫然としている生存者を振り返った。
……少しすれば話もできるだろうか。
とにかく、なのはは答える事を拒絶した。
自分の口から伝わらない事が誤解を招くかもしれない事を知っていて。
――それとも、誤解されるために?
少女の心は彼女自身にすら伏されたままだ。
「犬上小太郎くん。古手梨花ちゃん。リンクくん。江戸川コナンくん。李小狼くん。灰原哀ちゃん。それからあの少年。
覚えたよ、知っている限り。
わたしはここで会った人達の事は忘れない。
……殺した人達の事は、一生忘れないし、忘れられない。
だから、生きていて縁があったらまた会えるよ、きっと。
ごめんね。それじゃ……ばいばい」
なのはは『翔』のカードを使い、一息に森まで飛んだ。
ずっと飛んでいくつもりはなくて、ただ付いてこさせない為に。
再び、全ての絆を拒絶して。
「ごめんね。……それじゃ、ばいばい」
一方的にそう言って、高町なのはは学校に居た者達に背を向けた。
何処かへと歩み去る為に。
裏門から西へ、森に向けて歩き出す。
「ま、待て! どこ行くんや!?」
小太郎の声。
なのはは少しだけ考えてから、言った。
「……まずは廃病院かな。
小太郎くんの仲間と会って、ここに来て判った事を伝えてあげないといけないから」
「それやったら俺が行くに決まってる……」
「ネギくんの死体を置いて? ネギくんについて聞かないで?」
「っ…………」
言葉が、詰まった。
「とにかく、わたしはもうここに居られないよ。
居ちゃいけないと思うし、それにきっと、一緒に居ることに耐えられないもの。
わたしはあなた達と一緒にいる事ができない」
「…………そうね。私もあなたを見ていると腹立たしさがおさまらないわ」
古手梨花は沸き上がる感情を抑えきれずにいた。
いや、抑えようとすらしていないのかもしれない。
「この世界にやり直しは効かない。起きてしまった悲劇を回避する事はできない。
それが……こんなに…………っ」
その感情は怒りか憎しみか、それとも哀しみや無力感なのか。
感情に翻弄される少女を庇うようにリンクが立つ。
「……何が起きたかの詳しい事は話してくれないの?」
なのはは少し惑い、応えた。
「ごめんなさい。多分それは、わたしが話すべき事じゃないと思うの。
今のわたしじゃきっと、伝えなきゃいけない事が伝わらないから。
小太郎君か、それか……生き残りに、聞いて」
「そう……」
リンクは背後の生き残りを……まだ茫然としている生存者を振り返った。
……少しすれば話もできるだろうか。
とにかく、なのはは答える事を拒絶した。
自分の口から伝わらない事が誤解を招くかもしれない事を知っていて。
――それとも、誤解されるために?
少女の心は彼女自身にすら伏されたままだ。
「犬上小太郎くん。古手梨花ちゃん。リンクくん。江戸川コナンくん。李小狼くん。灰原哀ちゃん。それからあの少年。
覚えたよ、知っている限り。
わたしはここで会った人達の事は忘れない。
……殺した人達の事は、一生忘れないし、忘れられない。
だから、生きていて縁があったらまた会えるよ、きっと。
ごめんね。それじゃ……ばいばい」
なのはは『翔』のカードを使い、一息に森まで飛んだ。
ずっと飛んでいくつもりはなくて、ただ付いてこさせない為に。
再び、全ての絆を拒絶して。
* * *
歩く足取りは一切の疲れを感じさせない。
少女は一足一足に鉛のような重さを感じているというのに。
体は軽やかささえ見せる動きで、土を踏みしめ、木の根をまたぎ、森の中を進み行く。
生かすために殺した事。
一人でも多くを救うために何人もを殺して、殺した数より少ない数しか救えなかった事。
突き刺さる致命的な矛盾はずきずきと痛みを送り続ける。
どれだけ振り切ろうとしてもこの事実はなのはの心を傷つけ続けるだろう。
それなのにその痛みこそが体が軽くしていく事に気づいた。
心が引き裂かれる度に思考が冴えていくのを感じていた。
それが強さなのか弱さなのかも判らないまま、高町なのはは歩き続ける。
そして、廃病院の前で彼女達に出会った。
少女は一足一足に鉛のような重さを感じているというのに。
体は軽やかささえ見せる動きで、土を踏みしめ、木の根をまたぎ、森の中を進み行く。
生かすために殺した事。
一人でも多くを救うために何人もを殺して、殺した数より少ない数しか救えなかった事。
突き刺さる致命的な矛盾はずきずきと痛みを送り続ける。
どれだけ振り切ろうとしてもこの事実はなのはの心を傷つけ続けるだろう。
それなのにその痛みこそが体が軽くしていく事に気づいた。
心が引き裂かれる度に思考が冴えていくのを感じていた。
それが強さなのか弱さなのかも判らないまま、高町なのはは歩き続ける。
そして、廃病院の前で彼女達に出会った。
* * *
高町なのはは選択の時へと遡る。
「どちらかを……殺す……?」
「……そう。それが今のわたしにできる、一人でも多くを助ける方法」
提示したのは最低の選択肢。
それでも選択肢が無い最低よりはマシだと理性が命じた。
「……何を言ってるんだ、キミは……」
「そんな結果で満足しろというの……!?」
挟まれた言葉に横を見ると、そこには先に校門に向かった二人の姿。
その怒りや戸惑いは当然のものだとなのはは思う。
「……でも、この状況で他に何ができるのかな?」
「この……状況…………」
周囲を把握した二人は言葉に詰まった。
灰原哀の胸は真っ赤に染まり、濁々と血を流している。応急処置程度では助かるまい。
李小狼はずたずたに切り刻まれ、叩き潰されていた。まだ生きている、だけどもうすぐ死ぬ。
そして周囲に転がる二組の…………足。
「ま……さか…………」
灰原哀が、端的に事実を報せた。
「工藤君は…………江戸川コナンは、死んだわ」
自らも死の淵に立ちながら。
「どちらかを……殺す……?」
「……そう。それが今のわたしにできる、一人でも多くを助ける方法」
提示したのは最低の選択肢。
それでも選択肢が無い最低よりはマシだと理性が命じた。
「……何を言ってるんだ、キミは……」
「そんな結果で満足しろというの……!?」
挟まれた言葉に横を見ると、そこには先に校門に向かった二人の姿。
その怒りや戸惑いは当然のものだとなのはは思う。
「……でも、この状況で他に何ができるのかな?」
「この……状況…………」
周囲を把握した二人は言葉に詰まった。
灰原哀の胸は真っ赤に染まり、濁々と血を流している。応急処置程度では助かるまい。
李小狼はずたずたに切り刻まれ、叩き潰されていた。まだ生きている、だけどもうすぐ死ぬ。
そして周囲に転がる二組の…………足。
「ま……さか…………」
灰原哀が、端的に事実を報せた。
「工藤君は…………江戸川コナンは、死んだわ」
自らも死の淵に立ちながら。
「そんな、どうして! 間に合わなかったの!?」
動揺した梨花は叫び、即座にそれが違う事に気付いた。
一瞬、校舎に取り残されたコナンを助け出すのが間に合わなかったのかと思った。
だが状況を整理すれば明らか、いや、一切の推理をしなくともこんな死は異常すぎる。
この状況は無惨すぎる。
そもそももう一組の足は誰のものだ? もう一人の死人は誰なのだ?
「後で、話すわ……きっと……」
少なくとも今は、その話をする猶予すら無い。
それは灰原も認める所だった。
「……確認するよ。この二人の傷を癒す方法は、誰も持っていない。そうなんでしょう?」
なのはの言葉に皆が言葉を詰まらせた。
誰かを癒せる物なんて一つも無くて、そんな魔法も知らなくて、奇跡を起こせる筋書きも紡げていない。
小狼の傷はもちろん、灰原に付けられた傷さえも死に繋がる深い傷。
なのはは最初は傷を焼く事も考えたけれど、それですら助からないと気付いてしまった。
たとえ出血を止められても、今度はその火傷が間違いなく命を奪う。
「くそ…………シャナが居れば、こういう傷やって……」
轟音のショックから回復した小太郎が呻く。
「でもその子は森の北に捜索に行っているんでしょう? ……とても、間に合わないよ」
あっさりと明確に否定され、場に生まれたのは沈黙だ。
十秒。
……二十秒。
…………三十秒。
「無いんだね、他の方法は」
沈黙がそれを肯定した。
動揺した梨花は叫び、即座にそれが違う事に気付いた。
一瞬、校舎に取り残されたコナンを助け出すのが間に合わなかったのかと思った。
だが状況を整理すれば明らか、いや、一切の推理をしなくともこんな死は異常すぎる。
この状況は無惨すぎる。
そもそももう一組の足は誰のものだ? もう一人の死人は誰なのだ?
「後で、話すわ……きっと……」
少なくとも今は、その話をする猶予すら無い。
それは灰原も認める所だった。
「……確認するよ。この二人の傷を癒す方法は、誰も持っていない。そうなんでしょう?」
なのはの言葉に皆が言葉を詰まらせた。
誰かを癒せる物なんて一つも無くて、そんな魔法も知らなくて、奇跡を起こせる筋書きも紡げていない。
小狼の傷はもちろん、灰原に付けられた傷さえも死に繋がる深い傷。
なのはは最初は傷を焼く事も考えたけれど、それですら助からないと気付いてしまった。
たとえ出血を止められても、今度はその火傷が間違いなく命を奪う。
「くそ…………シャナが居れば、こういう傷やって……」
轟音のショックから回復した小太郎が呻く。
「でもその子は森の北に捜索に行っているんでしょう? ……とても、間に合わないよ」
あっさりと明確に否定され、場に生まれたのは沈黙だ。
十秒。
……二十秒。
…………三十秒。
「無いんだね、他の方法は」
沈黙がそれを肯定した。
「じゃあ……灰原哀ちゃん、だよね。聞かせて。あなたはどちらを選ぶ?」
灰原哀は高町なのはを見つめた。
そして聞いた。
「あなたは私達に、人の命で生きろっていうのね」
「……うん、そうだよ」
灰原哀の問い掛けと、高町なのはの回答。
「…………この殺し合いの縮図を作り出せというのね」
「そう。…………わたしのしようとしてる事は、きっとそういう事」
灰原哀の言うとおりだった。
誰かの命を犠牲にして生き残る。
それはこのバトル・ロワイアルの最も奥底にある本質だ。
生きる為に他の者達を殺せ。
助かる為に仲間の死を許せ。
その違いは自ら手を汚すかどうか程度の差しか無い。
「……あなたはやっぱり、悪魔だわ」
「………………」
だけどどうすればいいのだろう。
高町なのはには悪魔になる以外に彼女達の片方でも救う方法が見当たらないのに。
考えて考えて、考え抜いてもやはり答えは変わらない。
このまま悪魔でいる事だけが、今のなのはに出来ること。
「なら……おれを、殺せ…………」
「李君!?」「小狼!?」
その場にいる全ての者が驚愕する。
“まだ生きている”状態の小狼がまだ喋れた事に。
そしてその内容に。
「なにを……言っているの……?」
「こうなったのは……おれの力不足だ。
せめて時間を稼げていれば、おまえらは逃げられた……」
「……そんなわけないじゃない。あなたは身を張ってあの少年に立ち向かったのよ」
「そうだ……死ぬ覚悟は、さっき……済ました……」
小狼は武器も無しに身を張って足止めを試みた。
それは例え灰原とコナンが逃げきれても己の生還は望めない選択だった。
その時に既に、死は覚悟したのだ。
「だから……おれが逝く。
コナンが死んで、それでおまえも死なせたら……そんなの、あまりに報われないから……」
「…………やっぱり、ダメよ」
それでも灰原哀はきっぱりと止めた。
そして小狼を見つめると、か細い声で……けれどはっきりと呟いた。
「……さくら」
「それは……どうして、知ってるんだ……?」
隠していたわけではない。
ただ灰原と会ってからはとても互いの事を話す余裕は無かったはずだ。
動揺する小狼の様子を見て灰原はくすりと笑った。
「やっぱり居るのね、仲間が。
あの保健室の戦いで倒れた後、微かに……ぼんやりと聞こえたのよ。
『さくらはどこに……?』ってね」
それを聞いていたリンクがハッとなる。
確かに保健室で小狼はその名を呼んで、誰か大切な人が居る事を匂わせていた。
半ば意識を失っていた灰原にとっては聞こえた事すら気のせいに思えた朧気な記憶だ。
しかし今になって思い出せた。
その言葉と、そして名簿に載っていた木之本桜という日本人風の名前に。
死を覚悟したはずの小狼の顔に浮かぶ表情を見て唐突に思いだし、繋がったのだ。
「男の子がそんなに未練たっぷりで死ぬなんて良くないわ」
「おまえは……無いって言うのか?」
小狼の言葉にも灰原はうっすらと浮かべた笑みを崩さない。
「哀……」
その様子を見て梨花は思う。
結局灰原の心を救うことは出来なかったのだろうか。
そしてそれ故に苦しむ事なく、苦しむ事すらしないで死を選ぼうとしているのだろうか。
……それは間違いだった。
灰原に未練は無かった……この島に来た頃ならば。
「そんなの有るに決まってるじゃない」
今は、有る。
皮肉にも多くの者が殺されて死んでいくこの島で、
幸運にも最初に出会った少女のおかげで、灰原哀は生きる意味を取り戻した。
諦めずに生きて、罪を滅ぼそうと心に決めた。
「ありがとう、梨花……これはあなたのおかげよ」
「哀……!」
梨花の悲鳴が胸に痛い。
灰原哀は古手梨花によって救われたのだから。
それなのに。
「私は罪深いわ。でもだからって死を選んで良いわけがない。
罪を滅ぼす為に生きなきゃならない。
梨花にそう教えられた……そう心に決めたわ。だけど――」
その矢先にこんな形で死を選ぶ事になるなんて思いもしなかった。
「――それでも、あなたを死なせちゃいけない。李君は……生きなきゃいけないわ……」
結局灰原は挫折した。
こんな形の死が罪滅ぼしになどなるものか。
小狼を生かすためとはいえ、殺し合いのルールを許容した死なんて更なる罪に他ならない。
それでも判ったのだ。彼を生かさなければならないと。
「これは、ただの妥協よ……コナン君が敗北して、私は妥協する……。
あなたがあなたの大切な人を救える事を願って。
……あなたや梨花達が、コナン君や私の敗北したものに勝利する事を願ってね」
「勝利……?」
「ふふ……『殺人が世界の仕組みだなんて、そんなわけねーんだよ! バーロー!!』……だそうよ」
それが江戸川コナンの最後の言葉。
だがヘンゼルを殺す為に江戸川コナンは殺された。
そしてこれから、李小狼を生かすために灰原哀が殺されようとしている。
「それじゃ……こんなの、間違ってる……!」
小狼の否定の言葉を聞いて、灰原は一筋の涙を零して。
言った。
「良い皮肉ね。……嬉しいわ、李君」
灰原哀は高町なのはを見つめた。
そして聞いた。
「あなたは私達に、人の命で生きろっていうのね」
「……うん、そうだよ」
灰原哀の問い掛けと、高町なのはの回答。
「…………この殺し合いの縮図を作り出せというのね」
「そう。…………わたしのしようとしてる事は、きっとそういう事」
灰原哀の言うとおりだった。
誰かの命を犠牲にして生き残る。
それはこのバトル・ロワイアルの最も奥底にある本質だ。
生きる為に他の者達を殺せ。
助かる為に仲間の死を許せ。
その違いは自ら手を汚すかどうか程度の差しか無い。
「……あなたはやっぱり、悪魔だわ」
「………………」
だけどどうすればいいのだろう。
高町なのはには悪魔になる以外に彼女達の片方でも救う方法が見当たらないのに。
考えて考えて、考え抜いてもやはり答えは変わらない。
このまま悪魔でいる事だけが、今のなのはに出来ること。
「なら……おれを、殺せ…………」
「李君!?」「小狼!?」
その場にいる全ての者が驚愕する。
“まだ生きている”状態の小狼がまだ喋れた事に。
そしてその内容に。
「なにを……言っているの……?」
「こうなったのは……おれの力不足だ。
せめて時間を稼げていれば、おまえらは逃げられた……」
「……そんなわけないじゃない。あなたは身を張ってあの少年に立ち向かったのよ」
「そうだ……死ぬ覚悟は、さっき……済ました……」
小狼は武器も無しに身を張って足止めを試みた。
それは例え灰原とコナンが逃げきれても己の生還は望めない選択だった。
その時に既に、死は覚悟したのだ。
「だから……おれが逝く。
コナンが死んで、それでおまえも死なせたら……そんなの、あまりに報われないから……」
「…………やっぱり、ダメよ」
それでも灰原哀はきっぱりと止めた。
そして小狼を見つめると、か細い声で……けれどはっきりと呟いた。
「……さくら」
「それは……どうして、知ってるんだ……?」
隠していたわけではない。
ただ灰原と会ってからはとても互いの事を話す余裕は無かったはずだ。
動揺する小狼の様子を見て灰原はくすりと笑った。
「やっぱり居るのね、仲間が。
あの保健室の戦いで倒れた後、微かに……ぼんやりと聞こえたのよ。
『さくらはどこに……?』ってね」
それを聞いていたリンクがハッとなる。
確かに保健室で小狼はその名を呼んで、誰か大切な人が居る事を匂わせていた。
半ば意識を失っていた灰原にとっては聞こえた事すら気のせいに思えた朧気な記憶だ。
しかし今になって思い出せた。
その言葉と、そして名簿に載っていた木之本桜という日本人風の名前に。
死を覚悟したはずの小狼の顔に浮かぶ表情を見て唐突に思いだし、繋がったのだ。
「男の子がそんなに未練たっぷりで死ぬなんて良くないわ」
「おまえは……無いって言うのか?」
小狼の言葉にも灰原はうっすらと浮かべた笑みを崩さない。
「哀……」
その様子を見て梨花は思う。
結局灰原の心を救うことは出来なかったのだろうか。
そしてそれ故に苦しむ事なく、苦しむ事すらしないで死を選ぼうとしているのだろうか。
……それは間違いだった。
灰原に未練は無かった……この島に来た頃ならば。
「そんなの有るに決まってるじゃない」
今は、有る。
皮肉にも多くの者が殺されて死んでいくこの島で、
幸運にも最初に出会った少女のおかげで、灰原哀は生きる意味を取り戻した。
諦めずに生きて、罪を滅ぼそうと心に決めた。
「ありがとう、梨花……これはあなたのおかげよ」
「哀……!」
梨花の悲鳴が胸に痛い。
灰原哀は古手梨花によって救われたのだから。
それなのに。
「私は罪深いわ。でもだからって死を選んで良いわけがない。
罪を滅ぼす為に生きなきゃならない。
梨花にそう教えられた……そう心に決めたわ。だけど――」
その矢先にこんな形で死を選ぶ事になるなんて思いもしなかった。
「――それでも、あなたを死なせちゃいけない。李君は……生きなきゃいけないわ……」
結局灰原は挫折した。
こんな形の死が罪滅ぼしになどなるものか。
小狼を生かすためとはいえ、殺し合いのルールを許容した死なんて更なる罪に他ならない。
それでも判ったのだ。彼を生かさなければならないと。
「これは、ただの妥協よ……コナン君が敗北して、私は妥協する……。
あなたがあなたの大切な人を救える事を願って。
……あなたや梨花達が、コナン君や私の敗北したものに勝利する事を願ってね」
「勝利……?」
「ふふ……『殺人が世界の仕組みだなんて、そんなわけねーんだよ! バーロー!!』……だそうよ」
それが江戸川コナンの最後の言葉。
だがヘンゼルを殺す為に江戸川コナンは殺された。
そしてこれから、李小狼を生かすために灰原哀が殺されようとしている。
「それじゃ……こんなの、間違ってる……!」
小狼の否定の言葉を聞いて、灰原は一筋の涙を零して。
言った。
「良い皮肉ね。……嬉しいわ、李君」
高町なのはは灰原哀に向けてミニ八卦炉を掲げた。
痛みも苦痛も与えないように、無駄な魔力を使わないようにしっかりと狙いを定める。
その行為を止める事は誰にも出来なかった。
止めない。いや、止められない。止められる理由が見つからない。
「もう、時間がないよ。もしまだ何かあるなら、言ってね」
小狼は致命傷を負っている。
それでもまだ死んでいないのは、すぐには死なずゆっくりと事切れるようにヘンゼルが調節したからだ。
だがその猶予も最早無い。急いで『治療』しなければ間に合わなくなるだろう。
校舎の火事も問題だった。
校舎の裏手横側というのは殆ど窓が無くて煙も熱もあまり回っては来ないが、部分的でも崩れてくれば話は別だ。
巻き込まれれば命が危うい。
「それじゃ……なのはと言ったわね。最後に、あなたに一つだけ」
「わたしに? …………何?」
なのははギュッと拳を握り締めて、言葉を待った。
罵倒されるのか。憎悪の言葉を投げかけられるのか。
――与えられた言葉はそれ以上に辛辣な言葉だった。
痛みも苦痛も与えないように、無駄な魔力を使わないようにしっかりと狙いを定める。
その行為を止める事は誰にも出来なかった。
止めない。いや、止められない。止められる理由が見つからない。
「もう、時間がないよ。もしまだ何かあるなら、言ってね」
小狼は致命傷を負っている。
それでもまだ死んでいないのは、すぐには死なずゆっくりと事切れるようにヘンゼルが調節したからだ。
だがその猶予も最早無い。急いで『治療』しなければ間に合わなくなるだろう。
校舎の火事も問題だった。
校舎の裏手横側というのは殆ど窓が無くて煙も熱もあまり回っては来ないが、部分的でも崩れてくれば話は別だ。
巻き込まれれば命が危うい。
「それじゃ……なのはと言ったわね。最後に、あなたに一つだけ」
「わたしに? …………何?」
なのははギュッと拳を握り締めて、言葉を待った。
罵倒されるのか。憎悪の言葉を投げかけられるのか。
――与えられた言葉はそれ以上に辛辣な言葉だった。
「あなた、イギリスの推理小説家……ギルバート・ケイス・チェスタートンを知っているかしら?」
なのはは怪訝に首を振った。
灰原はくすりと微かに笑ってみせる。
「ギルバート曰く。
『狂人とは理性を失った人のことではない。狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である』、よ」
「………………」
それを最後に灰原哀は静かに目を閉じて、その時を待った。
なのはは怪訝に首を振った。
灰原はくすりと微かに笑ってみせる。
「ギルバート曰く。
『狂人とは理性を失った人のことではない。狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である』、よ」
「………………」
それを最後に灰原哀は静かに目を閉じて、その時を待った。
高町なのはは灰原哀の命を摘み取った。
レーザーが小さな焦げ跡を灰原哀の額に穿つ。
それで、灰原哀の殺害者は高町なのはになった。
レーザーが小さな焦げ跡を灰原哀の額に穿つ。
それで、灰原哀の殺害者は高町なのはになった。
「ご褒美をちょうだい。李くんを、治して」
ご褒美は叶えられ、李小狼は一命を取り留めた。
* * *
「あなた達は……誰?」
場所は廃病院の前。
時間は16時の少し前といった所だろう。
時間と場所から考えれば小太郎の言っていたシャナ達なのかもしれない。
だけど違う。合わないと。
簡単に聞いていた風貌とも、人数も合わない。シャナ達とは。
果たして目の前の少女は答えた。
「アタシはブルー。それからこの子はイヴって言うのよ」
合うのは別の話。とても悪い二人の情報。
ブルーの外見は聞いた年齢とは合わないが、年齢を変えられるという前情報に一致する。
ブルーはたまたま出会った相手を出来るなら丸め込もうと考えて話しだし。
「それであなたは誰かしら? アタシ達は名乗ったんだもの、あなたのお名前も聞かせて欲しいわ」
「ブルーに、イヴ。そっか……小太郎君が言ってた、わるい人達だ」
「……え?」
予想だにしない言葉に動揺した。
(この子、今イヴを含めてわるい人達って言ったわ。どういう事?
アタシだけならあの一休という坊主から広がったにしても、どうしてイヴの事を知っているの?)
イヴに出会って生きている人間は少ない。
ビュティも、双葉も、光子郎も、フェイトも死んだ。少なくともブルーの認識では。
サイコメトラーである紫穂の存在など予想できるはずもない。
(でも誰かから聞いただけなら言いくるめる事だって……)
「わたしは、高町なのは」
その名前を聞いた瞬間、何も言わずにブルーの側に居たイヴが反応する。
いつでも戦えるよう身構えたのだ。
イヴはその名前を知っている。
ブルーと光子郎が別室に居る間にフェイトと話した短くも安らいだ時間。
その中で聞いたフェイトの大切な親友の名前だ。
だけどフェイトはもう居ない。イヴが殺してしまった。
彼女の優しさに耐えられなくて、イヴは彼女を殺してしまった。
全ての優しさを否定して、イヴは心を凍らせてしまった。
凍った心からは何も浮かびあがらない。罪の意識も、悲しみも。
「ねえ。その服は、フェイトちゃんから剥ぎ取ったの?」
「………………」
(言いくるめるのは無理みたいね)
ブルーは覚悟を決める。
ブルーの今の服装はフェイトの死体から剥ぎ取った普段着だ。
そんな状態で既に事前情報を聞いているフェイトの友人に遭遇するなんて運が悪いにも程がある。
「答えてくれないの?」
だからその問いへの返答は、命令。
「やりなさい、イヴ!」
イヴは一声も発さずその指示に従った。
場所は廃病院の前。
時間は16時の少し前といった所だろう。
時間と場所から考えれば小太郎の言っていたシャナ達なのかもしれない。
だけど違う。合わないと。
簡単に聞いていた風貌とも、人数も合わない。シャナ達とは。
果たして目の前の少女は答えた。
「アタシはブルー。それからこの子はイヴって言うのよ」
合うのは別の話。とても悪い二人の情報。
ブルーの外見は聞いた年齢とは合わないが、年齢を変えられるという前情報に一致する。
ブルーはたまたま出会った相手を出来るなら丸め込もうと考えて話しだし。
「それであなたは誰かしら? アタシ達は名乗ったんだもの、あなたのお名前も聞かせて欲しいわ」
「ブルーに、イヴ。そっか……小太郎君が言ってた、わるい人達だ」
「……え?」
予想だにしない言葉に動揺した。
(この子、今イヴを含めてわるい人達って言ったわ。どういう事?
アタシだけならあの一休という坊主から広がったにしても、どうしてイヴの事を知っているの?)
イヴに出会って生きている人間は少ない。
ビュティも、双葉も、光子郎も、フェイトも死んだ。少なくともブルーの認識では。
サイコメトラーである紫穂の存在など予想できるはずもない。
(でも誰かから聞いただけなら言いくるめる事だって……)
「わたしは、高町なのは」
その名前を聞いた瞬間、何も言わずにブルーの側に居たイヴが反応する。
いつでも戦えるよう身構えたのだ。
イヴはその名前を知っている。
ブルーと光子郎が別室に居る間にフェイトと話した短くも安らいだ時間。
その中で聞いたフェイトの大切な親友の名前だ。
だけどフェイトはもう居ない。イヴが殺してしまった。
彼女の優しさに耐えられなくて、イヴは彼女を殺してしまった。
全ての優しさを否定して、イヴは心を凍らせてしまった。
凍った心からは何も浮かびあがらない。罪の意識も、悲しみも。
「ねえ。その服は、フェイトちゃんから剥ぎ取ったの?」
「………………」
(言いくるめるのは無理みたいね)
ブルーは覚悟を決める。
ブルーの今の服装はフェイトの死体から剥ぎ取った普段着だ。
そんな状態で既に事前情報を聞いているフェイトの友人に遭遇するなんて運が悪いにも程がある。
「答えてくれないの?」
だからその問いへの返答は、命令。
「やりなさい、イヴ!」
イヴは一声も発さずその指示に従った。
素早い踏み込みから髪を変化させた刃で斬りつける。
ナノスライサー。特殊合金のアーマーすらも容易に切り裂く限りなく鋭利な刃。
なのはもまた瞬時に展開した魔力の力場でそれを防ぐ。
ラウンドシールド。対魔法効果の高い防御魔法だが、一方向に限定したこの強固な障壁は並の物理攻撃も防ぎきる。
物質を容易く切り裂く刃はしかし、力場には相性が悪く弾かれる。
なのははそのままミニ八卦炉をイヴへと向けた。イヴと背後のブルーに向けた。
声は無し。言葉も呪文も無し。
イヴは咄嗟に飛び跳ね退き、放たれた細いレーザーから身をかわす。
危険を感じたブルーも辛うじてかわしたそれは、髪の一部に焦げ跡を、木々を貫通して小さな穴を穿って消えた。
(まず……この攻撃、貫通力が高いじゃない)
ブルーは一目でその攻撃の性質を分析した。
その細さから急所に当たらない限り殺傷力は高くない。
攻撃範囲も狭くて、事前に気付きさえすれば避けられないわけではない。
ただしレーザー故に発射から着弾までは一瞬、一つ行動が遅れれば直撃する。
何より貫通力が高いのが最大の特徴か。
並の防御では貫通される。イヴに防がせる事は出来ないだろう。
今のようにイヴとブルーを射線上に並べれば、一度に二人を攻撃できる。
つまり前衛にイヴが居ようと関係無しに後衛のブルーを攻撃できるのだ。
今なのはがミニ八卦炉から撃っている、本来はイリュージョンレーザーの名で呼ばれるレーザーはそういうものだ。
(この、アタシがやられちゃ話にならないのよ!)
ブルーは前衛の戦いから目を離せない。
時折飛んでくるレーザーを必死に避けながら戦況を観察する。
イヴは続けざまに髪を変形させて攻撃を繰り返していた。
その攻撃はなのはのラウンドシールドを貫く事は出来ないが、巧みに回り込ませて攻撃していく。
イヴは速い。その上にその攻撃は多角的だ。
一方のなのはは近距離戦はむしろ苦手とし、ミニ八卦炉によりある程度の速射を可能としながらもやはり遅い。
徐々に攻撃はラウンドシールドの裏側へと回り込んでいく。
あのまま行けば勝てるかもしれないが……
「『にっくきターゲットを狙い、放つは恋の魔砲!』」
足に魔力の羽を生やし後方に飛翔、距離を取ったなのはが高らかに叫ぶ。
射線上には少しずれてイヴとブルー。逆に言えばそれは、少しのズレを巻き込む“広い”攻撃が出来るという事。
イヴはギリギリで回避して反撃しようと目論んで、同じく翼を生やして攻撃の瞬間を見極める。
恐らくイヴならそれが可能なのだろう。
だがイヴは――ブルーは単なる経験不足だと思っているが――背後のブルーの事を全く頓着していない。
(冗談じゃないわ、そんなやばそうなの撃たれたらアタシがたまったもんじゃないのよ!)
「戻りなさいイヴ!」
指示と同時にブルーは用意しておいたカードを手の内に潜ませた。
「なのはちゃんって言ったわね、フェイトちゃんの居場所を知りたくない!?」
砲撃体勢のままなのはがピタリと止まる。
ダブルスパークの時とは違い、砲撃全体なら少しは発射を送らせる事も十分可能だ。
その間にイヴがブルーの元へと舞い戻る。
(ホホ、さすがにこれは効くわね。これならカードを使う隙は十分有るわ。
問題は行き先がロクに無い事だけど……イヴが一緒なら問題ないわ。
あそこに飛んで、今度こそイヴに殺させればいい)
ブルーはほくそ笑みながら、言った。
「フェイトちゃんならここから西の工場に居るわ」
「――――っ!!」
息を呑むなのは。
(今よ!)
その瞬間にブルーは手の内のカードを掲げて宣言した。
「同行使用(アカンパニーオン)! 一休!!」
「あ、恋符マスター……」
遅い。
ブルーとイヴは一筋の流星となって何処かへと消えた。
ナノスライサー。特殊合金のアーマーすらも容易に切り裂く限りなく鋭利な刃。
なのはもまた瞬時に展開した魔力の力場でそれを防ぐ。
ラウンドシールド。対魔法効果の高い防御魔法だが、一方向に限定したこの強固な障壁は並の物理攻撃も防ぎきる。
物質を容易く切り裂く刃はしかし、力場には相性が悪く弾かれる。
なのははそのままミニ八卦炉をイヴへと向けた。イヴと背後のブルーに向けた。
声は無し。言葉も呪文も無し。
イヴは咄嗟に飛び跳ね退き、放たれた細いレーザーから身をかわす。
危険を感じたブルーも辛うじてかわしたそれは、髪の一部に焦げ跡を、木々を貫通して小さな穴を穿って消えた。
(まず……この攻撃、貫通力が高いじゃない)
ブルーは一目でその攻撃の性質を分析した。
その細さから急所に当たらない限り殺傷力は高くない。
攻撃範囲も狭くて、事前に気付きさえすれば避けられないわけではない。
ただしレーザー故に発射から着弾までは一瞬、一つ行動が遅れれば直撃する。
何より貫通力が高いのが最大の特徴か。
並の防御では貫通される。イヴに防がせる事は出来ないだろう。
今のようにイヴとブルーを射線上に並べれば、一度に二人を攻撃できる。
つまり前衛にイヴが居ようと関係無しに後衛のブルーを攻撃できるのだ。
今なのはがミニ八卦炉から撃っている、本来はイリュージョンレーザーの名で呼ばれるレーザーはそういうものだ。
(この、アタシがやられちゃ話にならないのよ!)
ブルーは前衛の戦いから目を離せない。
時折飛んでくるレーザーを必死に避けながら戦況を観察する。
イヴは続けざまに髪を変形させて攻撃を繰り返していた。
その攻撃はなのはのラウンドシールドを貫く事は出来ないが、巧みに回り込ませて攻撃していく。
イヴは速い。その上にその攻撃は多角的だ。
一方のなのはは近距離戦はむしろ苦手とし、ミニ八卦炉によりある程度の速射を可能としながらもやはり遅い。
徐々に攻撃はラウンドシールドの裏側へと回り込んでいく。
あのまま行けば勝てるかもしれないが……
「『にっくきターゲットを狙い、放つは恋の魔砲!』」
足に魔力の羽を生やし後方に飛翔、距離を取ったなのはが高らかに叫ぶ。
射線上には少しずれてイヴとブルー。逆に言えばそれは、少しのズレを巻き込む“広い”攻撃が出来るという事。
イヴはギリギリで回避して反撃しようと目論んで、同じく翼を生やして攻撃の瞬間を見極める。
恐らくイヴならそれが可能なのだろう。
だがイヴは――ブルーは単なる経験不足だと思っているが――背後のブルーの事を全く頓着していない。
(冗談じゃないわ、そんなやばそうなの撃たれたらアタシがたまったもんじゃないのよ!)
「戻りなさいイヴ!」
指示と同時にブルーは用意しておいたカードを手の内に潜ませた。
「なのはちゃんって言ったわね、フェイトちゃんの居場所を知りたくない!?」
砲撃体勢のままなのはがピタリと止まる。
ダブルスパークの時とは違い、砲撃全体なら少しは発射を送らせる事も十分可能だ。
その間にイヴがブルーの元へと舞い戻る。
(ホホ、さすがにこれは効くわね。これならカードを使う隙は十分有るわ。
問題は行き先がロクに無い事だけど……イヴが一緒なら問題ないわ。
あそこに飛んで、今度こそイヴに殺させればいい)
ブルーはほくそ笑みながら、言った。
「フェイトちゃんならここから西の工場に居るわ」
「――――っ!!」
息を呑むなのは。
(今よ!)
その瞬間にブルーは手の内のカードを掲げて宣言した。
「同行使用(アカンパニーオン)! 一休!!」
「あ、恋符マスター……」
遅い。
ブルーとイヴは一筋の流星となって何処かへと消えた。
「…………逃げられちゃった」
発射直前まで高まっていた荒れ狂う魔力を抑え込む。
ゆっくりと息を整えながら、動悸や不安と共に鎮めていく。
静かに、確実に。
放出直前の輝きを灯していたミニ八卦炉が、再び元のひんやりとした冷たさを取り戻す。
それをしっかりと掴んでいた掌には無数の小さな火傷が有るだけだ。
一度大出力で使用し、出力を抑えて使うやり方も学んだ上での使用は、最早その程度の傷しか残さない。
強靱な意志さえあれば問題なく使える程度の小さな火傷。
強靱な意志がなければ熱さに負けて手放してしまう程度の小さな火傷だ。
「西の工場……そう言ってたよね……」
その強さすらも、今回は弱さに敗北した。
理性はその前に病院に書き置きを残すべきだと思うのに、感情はそれさえも拒否して足を進める。
いつの間にかブルーとイヴに躊躇無く殺傷力の高い攻撃を向けてた悪魔的なまでに冷徹な思考は、
あまりにも人間的で正常な思考へと押し流される。
ただ友の所へ。ただただ親友の元へ。
歩き、走り、疾走した。
これまでは確かだった足取りすら木の根に取られ地に転んだ。
それを気にもせず立ち上がり、ひたすらに走り続ける。
その先にある光景を予想は出来ていた。
危険人物であるブルーとイヴがフェイトの服を着て歩いていたのだ。
何がどうなったかは予想できてしかるべきだ。
それでも僅かな幻想を抱いて走る。
フェイトは強くて賢くて。違う、そんな理由ではなくてただ。
――親友だから。
無事で居て欲しいと願っていたから。
だからそれがどんなにありえない幻想でもそれに縋って走り続ける。
フェイトがそこに居ると、どんな怪我を負っていてもせめて生きていると信じて。
発射直前まで高まっていた荒れ狂う魔力を抑え込む。
ゆっくりと息を整えながら、動悸や不安と共に鎮めていく。
静かに、確実に。
放出直前の輝きを灯していたミニ八卦炉が、再び元のひんやりとした冷たさを取り戻す。
それをしっかりと掴んでいた掌には無数の小さな火傷が有るだけだ。
一度大出力で使用し、出力を抑えて使うやり方も学んだ上での使用は、最早その程度の傷しか残さない。
強靱な意志さえあれば問題なく使える程度の小さな火傷。
強靱な意志がなければ熱さに負けて手放してしまう程度の小さな火傷だ。
「西の工場……そう言ってたよね……」
その強さすらも、今回は弱さに敗北した。
理性はその前に病院に書き置きを残すべきだと思うのに、感情はそれさえも拒否して足を進める。
いつの間にかブルーとイヴに躊躇無く殺傷力の高い攻撃を向けてた悪魔的なまでに冷徹な思考は、
あまりにも人間的で正常な思考へと押し流される。
ただ友の所へ。ただただ親友の元へ。
歩き、走り、疾走した。
これまでは確かだった足取りすら木の根に取られ地に転んだ。
それを気にもせず立ち上がり、ひたすらに走り続ける。
その先にある光景を予想は出来ていた。
危険人物であるブルーとイヴがフェイトの服を着て歩いていたのだ。
何がどうなったかは予想できてしかるべきだ。
それでも僅かな幻想を抱いて走る。
フェイトは強くて賢くて。違う、そんな理由ではなくてただ。
――親友だから。
無事で居て欲しいと願っていたから。
だからそれがどんなにありえない幻想でもそれに縋って走り続ける。
フェイトがそこに居ると、どんな怪我を負っていてもせめて生きていると信じて。
そして辿り着いた光景は、あまりに当然の結末だった。
「フェイト……ちゃん…………」
血の臭いが立ちこめていた。
血の海が広がっていた。
少女はそこに浸かっていた。
「………………」
握り締めた手が、痛む。
見開かれた瞳は視線を移せない。
震える足はそれでもゆっくりと歩み寄って、屈み込んだ。
血の海はまだ、生温かった。
「…………フェイトちゃん…………」
血の海から少女の裸体を抱き上げる。
血と同じようにその体はまだ温かく、柔らかかった。
目の前に見える死に顔は恐怖でもなく、憎悪でもない。
理解できないという驚愕と、それから僅かな悲しみ。
それが彼女が最後に見せた表情だった。
「…………う…………」
失われた。
奪われ、喪われた。
砕かれた。
傷つけられ、壊された。
殺された。
亡くされ、終わらされた。
「……う……く……うぅ…………う………………」
彼女との全てを回想した。
過去も、未来も、夢も、思い出も、絆も、情熱も。
その全てに炎が灯り、触れようとする度に心が焼かれる。
悲しみが全て覆ってしまう。
「フェイト……ちゃん…………」
逃げる事は出来なくて。
耐えきる事も、出来なかった。
――だから。
「う……あ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああっ」
ただただ親友の亡骸を強く、強く抱き締めながら。
少女は全ての涙を流し尽くした。
血の臭いが立ちこめていた。
血の海が広がっていた。
少女はそこに浸かっていた。
「………………」
握り締めた手が、痛む。
見開かれた瞳は視線を移せない。
震える足はそれでもゆっくりと歩み寄って、屈み込んだ。
血の海はまだ、生温かった。
「…………フェイトちゃん…………」
血の海から少女の裸体を抱き上げる。
血と同じようにその体はまだ温かく、柔らかかった。
目の前に見える死に顔は恐怖でもなく、憎悪でもない。
理解できないという驚愕と、それから僅かな悲しみ。
それが彼女が最後に見せた表情だった。
「…………う…………」
失われた。
奪われ、喪われた。
砕かれた。
傷つけられ、壊された。
殺された。
亡くされ、終わらされた。
「……う……く……うぅ…………う………………」
彼女との全てを回想した。
過去も、未来も、夢も、思い出も、絆も、情熱も。
その全てに炎が灯り、触れようとする度に心が焼かれる。
悲しみが全て覆ってしまう。
「フェイト……ちゃん…………」
逃げる事は出来なくて。
耐えきる事も、出来なかった。
――だから。
「う……あ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああっ」
ただただ親友の亡骸を強く、強く抱き締めながら。
少女は全ての涙を流し尽くした。
【灰原哀@名探偵コナン 死亡】
【A-3/工場入り口/1日目/午後】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:魔力消費大、軽度の耳鳴り・聴覚への衝撃による頭痛、複雑な精神状態
[装備]:ミニ八卦炉@東方Project
[道具]:クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら(ポケット)
[思考]:今は……このまま…………。
第一行動方針:??????
第二行動方針:落ち着いたら自分の友人やニケ・エヴァの仲間を探す?
第三行動方針:仲間や情報を集める。
基本行動方針:仲間と共にゲームから脱出。できれば主催者打倒。
相容れない相手も出来るだけ殺さないで無力化する。その為には手段を選ばない?
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:魔力消費大、軽度の耳鳴り・聴覚への衝撃による頭痛、複雑な精神状態
[装備]:ミニ八卦炉@東方Project
[道具]:クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら(ポケット)
[思考]:今は……このまま…………。
第一行動方針:??????
第二行動方針:落ち着いたら自分の友人やニケ・エヴァの仲間を探す?
第三行動方針:仲間や情報を集める。
基本行動方針:仲間と共にゲームから脱出。できれば主催者打倒。
相容れない相手も出来るだけ殺さないで無力化する。その為には手段を選ばない?
【D-4/学校裏門/1日目/午後】
【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:気が僅か、疲労(中)
[装備]:手裏剣セット×11枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、未確認支給品0~1
[思考]:俺は……どうすればええんや……
第一行動方針:ネギの墓を作る? あるいは高町なのはを追う? あるいは山岳地でエヴァを捜す?
あるいは16時までに廃病院に帰還しその後18時までにB-7のタワーを目指す?
第二行動方針:シャナのコキュートスと梨々を探す
第三行動方針:グレーテルの存在が気になる。そういえばなのはが仕留めたガキがよく似ていた?
[備考]:エヴァが仲間と共に山岳地帯のB-5辺りにある山小屋に居て、コキュートスもそこに有り、
直に学校へと移動する予定という事を知りました。
紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】
[状態]:気が僅か、疲労(中)
[装備]:手裏剣セット×11枚@忍たま乱太郎
[道具]支給品一式(水少量、パン一個消費)、工具セット、包帯、未確認支給品0~1
[思考]:俺は……どうすればええんや……
第一行動方針:ネギの墓を作る? あるいは高町なのはを追う? あるいは山岳地でエヴァを捜す?
あるいは16時までに廃病院に帰還しその後18時までにB-7のタワーを目指す?
第二行動方針:シャナのコキュートスと梨々を探す
第三行動方針:グレーテルの存在が気になる。そういえばなのはが仕留めたガキがよく似ていた?
[備考]:エヴァが仲間と共に山岳地帯のB-5辺りにある山小屋に居て、コキュートスもそこに有り、
直に学校へと移動する予定という事を知りました。
紫穂に疑いを抱いていますが確信はしていません。
【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】
[状態]:左太腿に裂傷。歩行に少し影響。 右掌に裂傷
『ネコンの煙』の後遺症と『ワブアブの毒』のダブルパンチで、まだ少々筋力低下
[服装]:中世ファンタジーな布の服など
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル
[道具]:ランドセルと共通支給品×2(自分と小狼のもの)、あるるかん@からくりサーカス
きせかえカメラ@ドラえもん(充電完了まであと数分)
[思考]:一体何があったんだ……
第一行動方針:犬上小太郎か小狼に何が起きたか問い質したい。その後、皆で安全な場所まで逃げる?
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする。
第三行動方針:最初に死んだ子(乱太郎)に何かしてやりたい
基本行動方針:ゲームを壊す
参戦時期:エンディング後
[備考]:金糸雀のことを、ゲームに乗るつもりの人物だと判断しました。
一休のことを、放火魔、かつ分身能力を持つモンスターか何かだと確信しました。
[状態]:左太腿に裂傷。歩行に少し影響。 右掌に裂傷
『ネコンの煙』の後遺症と『ワブアブの毒』のダブルパンチで、まだ少々筋力低下
[服装]:中世ファンタジーな布の服など
[装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル
[道具]:ランドセルと共通支給品×2(自分と小狼のもの)、あるるかん@からくりサーカス
きせかえカメラ@ドラえもん(充電完了まであと数分)
[思考]:一体何があったんだ……
第一行動方針:犬上小太郎か小狼に何が起きたか問い質したい。その後、皆で安全な場所まで逃げる?
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする。
第三行動方針:最初に死んだ子(乱太郎)に何かしてやりたい
基本行動方針:ゲームを壊す
参戦時期:エンディング後
[備考]:金糸雀のことを、ゲームに乗るつもりの人物だと判断しました。
一休のことを、放火魔、かつ分身能力を持つモンスターか何かだと確信しました。
【古手梨花@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:色々と疲労困憊。全身に無数の打ち身と擦り傷(骨折などは無い)。
[服装]:体操服。体操着に赤ブルマ着用。
[装備]:なし
[道具]:ランドセルと共通支給品×2(自分と灰原のもの)、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、(古手梨花の)平常時の服
[思考]:一体何が有ったの……。
第一行動方針:犬上小太郎か灰原哀に何が起きたか問い質したい。その後、皆で安全な場所まで逃げる?
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする
第三行動方針:同行者を増やす。
基本行動方針:生き延びて元の世界に帰る。ゲームには乗らない。
参戦時期:祭囃し編後、賽殺し編前
[備考]:一休さんの事は、放火魔で変態で性犯罪者だと認識しました。
また『触手の化け物』ではないかと疑っています(ただし、さすがに半信半疑)。
[状態]:色々と疲労困憊。全身に無数の打ち身と擦り傷(骨折などは無い)。
[服装]:体操服。体操着に赤ブルマ着用。
[装備]:なし
[道具]:ランドセルと共通支給品×2(自分と灰原のもの)、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、
ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、(古手梨花の)平常時の服
[思考]:一体何が有ったの……。
第一行動方針:犬上小太郎か灰原哀に何が起きたか問い質したい。その後、皆で安全な場所まで逃げる?
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをする
第三行動方針:同行者を増やす。
基本行動方針:生き延びて元の世界に帰る。ゲームには乗らない。
参戦時期:祭囃し編後、賽殺し編前
[備考]:一休さんの事は、放火魔で変態で性犯罪者だと認識しました。
また『触手の化け物』ではないかと疑っています(ただし、さすがに半信半疑)。
【李小狼@カードキャプターさくら】
[状態]:健康体。精神状態は不明。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:………………。
第一行動方針:皆で安全な場所まで逃げる?
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをしたい。
第三行動方針:桜を探し、守る
第四行動方針:仲間を集める
基本行動方針:桜とともに島を脱出する。
[備考]:金糸雀のことを、ゲームに乗るつもりの人物だと判断しました。
一休のことを、放火魔、かつ他人を操る能力を持った魔法使いの類だと確信しました。
木之本桜が学校に居たかもしれない、と思っています(自分でも半信半疑)。
[状態]:健康体。精神状態は不明。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]:………………。
第一行動方針:皆で安全な場所まで逃げる?
第二行動方針:休息を取り、全員の傷の手当てをしたい。
第三行動方針:桜を探し、守る
第四行動方針:仲間を集める
基本行動方針:桜とともに島を脱出する。
[備考]:金糸雀のことを、ゲームに乗るつもりの人物だと判断しました。
一休のことを、放火魔、かつ他人を操る能力を持った魔法使いの類だと確信しました。
木之本桜が学校に居たかもしれない、と思っています(自分でも半信半疑)。
[備考]:
校舎からは逃げ延びました。校舎の延焼度合いは不明です。
体育館やプールの更衣室など、校舎から独立した建物は延焼を免れるかもしれません。
校舎からは逃げ延びました。校舎の延焼度合いは不明です。
体育館やプールの更衣室など、校舎から独立した建物は延焼を免れるかもしれません。
【X-?/一休の居る場所にワープ/1日目/午後】
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:健康(傷は全て「ご褒美」で完治)、14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味
[服装]:フェイトの普段着(微妙にサイズ合ってなくてヘソが見えてる&胸がキツキツ)
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、
チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、
Lのお面@DEATH NOTE、ジャスタウェイ@銀魂、マジックバタフライ@MOTHER2
[思考]:ホホホ、ごきげんようさようならよ
第一行動方針:一休の所に飛んだ後は、イヴを使って一休を殺害するかそこから逃げるかする。
第二行動方針:イヴを支配し、利用して生き残る。
第三行動方針:生き残るためには手段を選ばない。
第四行動方針:フェイトの知り合いと遭遇してしまう前に、どこかで適当な服を手に入れておく。
第五行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第三行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない)
[備考]:
イヴのナノマシンの能力をあらかた理解しました。
ブルーは、双葉を始末したであろうと思っています。
フェイトの知人(なのは達)と、リリカルなのは世界の魔法についての知識を得ました。
光子郎たちの工場についての考察を一通り聞いています。ただし、あまり重要性を感じていません。
イヴの心変わりに気付いていません。
イヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:健康(傷は全て「ご褒美」で完治)、14歳モード、イヴを完全に支配したと思い込み慢心気味
[服装]:フェイトの普段着(微妙にサイズ合ってなくてヘソが見えてる&胸がキツキツ)
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式×2[フェイト][光子郎]、
チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、
Lのお面@DEATH NOTE、ジャスタウェイ@銀魂、マジックバタフライ@MOTHER2
[思考]:ホホホ、ごきげんようさようならよ
第一行動方針:一休の所に飛んだ後は、イヴを使って一休を殺害するかそこから逃げるかする。
第二行動方針:イヴを支配し、利用して生き残る。
第三行動方針:生き残るためには手段を選ばない。
第四行動方針:フェイトの知り合いと遭遇してしまう前に、どこかで適当な服を手に入れておく。
第五行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第三行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない)
[備考]:
イヴのナノマシンの能力をあらかた理解しました。
ブルーは、双葉を始末したであろうと思っています。
フェイトの知人(なのは達)と、リリカルなのは世界の魔法についての知識を得ました。
光子郎たちの工場についての考察を一通り聞いています。ただし、あまり重要性を感じていません。
イヴの心変わりに気付いていません。
イヴは自分に心酔し、命を投げ出してでも守ってくれるものとばかり思っています。
【イヴ@BLACK CAT】
[状態]:左腹部に銃創(処置済み・回復中)、全身に中程度の打撲(回復中)、疲労感大、思考停止状態
[服装]:ナース服
[装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、
[道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式[ビュティ]、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、
G・Iカード(『左遷』)@H×H、神楽の傘(弾0)@銀魂、血塗れの自分の服
[思考]:もう「鬼」でいい……心の無い殺人機械でいい……今この島でだけは……!
第一行動方針:「命令をくれる主人役」として、ブルーを利用。当面彼女に奉仕し、守る。
第二行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。
第三行動方針:ブルーより良い「主人役」候補が見つかれば、状況次第で「乗り換え」も考える。
基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。
そして全てを忘れて、元の世界に戻る。
[備考]:
ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。
[状態]:左腹部に銃創(処置済み・回復中)、全身に中程度の打撲(回復中)、疲労感大、思考停止状態
[服装]:ナース服
[装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア、
[道具]:支給品一式(食料少し減)、支給品一式[ビュティ]、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、
G・Iカード(『左遷』)@H×H、神楽の傘(弾0)@銀魂、血塗れの自分の服
[思考]:もう「鬼」でいい……心の無い殺人機械でいい……今この島でだけは……!
第一行動方針:「命令をくれる主人役」として、ブルーを利用。当面彼女に奉仕し、守る。
第二行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。
第三行動方針:ブルーより良い「主人役」候補が見つかれば、状況次第で「乗り換え」も考える。
基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。
そして全てを忘れて、元の世界に戻る。
[備考]:
ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。
≪155:抜け出して行け、悲しすぎる運命から | 時系列順に読む | 159:決意を胸に秘めて≫ |
≪157:全世界ナイトメア | 投下順に読む | 159:決意を胸に秘めて≫ |
≪150:The worst selection | なのはの登場SSを読む | 170:あの日あの時あの場所で(前編)≫ |
≪149:優しさでは辛過ぎるから(前編) | ブルーの登場SSを読む | 174:みんなそう呼ぶから(前編)≫ |
イヴの登場SSを読む | ||
≪144:三宮紫穂の憂鬱(前編) | 小太郎の登場SSを読む | 168:そして誰も東に行かなかった≫ |
≪155:抜け出して行け、悲しすぎる運命から | 梨花の登場SSを読む | |
リンクの登場SSを読む | ||
小狼の登場SSを読む | ||
灰原哀の登場SSを読む | GAME OVER | |
コナンの登場SSを読む | ||
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