「4号室」(2007/12/24 (月) 17:33:38) の最新版変更点
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2007年10月〜のCacao's room o(炎_炎)o ウォオオオッッ!!
#right(){[[Cacao's room]]}
#right(){[[トップページ]]}
*気体は分離する? 07.12.24
気がつけばクリスマスイブ。もういくつ寝るとお正月。
年の瀬なのにこんなに暖かいと妙な気分です。
さて、先日大先輩から質問をされました。
「軽い気体と重い気体は分離するのか?」
そういえば小学校の時、教育テレビでCO&size(xx-small){2}は空気より重いので下に溜まるってやってたなと思い、「分離するかも」と答えました。
でもよく考えると、大気中には窒素、酸素以外にもアルゴンという重い気体が含まれていて(約1%もあります)、もしこれが分離するとすると地下はアルゴンで埋もれてしまうことになります。
現実はそんなことはないので、結論としては
「分離しない」
が正しいことになります。
では軽い気体、重い気体はどのような特性があるのかを改めて考えてみると、気体が混ざる時の速度(拡散速度)とその方向に違いがでると考えられます。
つまり、水素とか都市ガス(メタン)は空気より軽いので、最初は上空に向かってさも浮くかの様に動きますが、しばらくすると完全に空気と混じって濃度は均一になります。CO&size(xx-small){2}はその逆です。
気体が混ざる(混合)という現象は熱力学的に言うと、「エントロピーの増加」と言う言葉で理論づけられています。二つ以上の物質が接していて濃度に差がある場合、その空間において均一になろうとする力のことです。混合エントロピーなんて言葉を使ったりします。
*日記というより月報 07.12.15
。。。ぐらい久々の更新です。
とりあえずいいわけ。
最近また激務の嵐が。
その1 ほぼ1週間連続徹夜の中性子回折実験に参加
その2 とっても怖い大学の先生の研究室でのセミナー参加のため予習が大変
その3 バドミントンの試合なんか参加したりして。。。
ある意味、充実の1ヶ月間でした。
みなさん。余裕を持った計画をたてましょう!
*化学捜査like 07.11.17
とあることから、実験に使用しているガラス瓶の外側に付着していた汚れについて先輩と議論になった。乾燥機に入れていたら付着したようだ。
この汚れは水に濡らしてこすっても落ちない。
ならば大概の物を溶かすアセトンで。。。とれない(−◇ー;)!!
目の前にあるエタノールを使うと。。。とれる(_ _,)/~~
なんじゃこりゃ。
両親媒性(水にも油にも溶ける)のアセトンでとれないなんて。
この情報からこいつの成分を考えた。
1、タンパク質系の物が乾固してしまった可能性
→アセトンとは溶けずに変性して白く固まるので。
でも付着物の粘性は高かったので汗由来ではないと思う。
2、セルロース系の高分子の可能性
→要はでんぷん。スティックのりの跡などはエタノール(アルコール)で簡単にとれ、アセトンではとれないので。もしくは界面活性剤。
この2案を先輩に提案した所、先輩に驚かれた。少し心当たりがあるらしい。
情報が少ない中で何かを推理するってのは化学捜査官になった気がして楽しいもんだと思った今日この頃。
後日先輩に聞いた所、心当たりは外れたらしく未だに原因はよくわかっていないようだ。ただ、かなり犯人を絞り込めたようで他部署の部長に質問(抗議とも言う)に行きはった。どうなることやら。。。
*近頃の乾電池 07.11.10
最近、とある友人(自称:男前(−◇ー;)!!)さんにwiiリモコンの電池の話から
eneloopを紹介してもらいました。
なんか自信満々の紹介に感じたので、ちょっと高いけど使ってみることに。
これがいいG( ̄ー ̄)
調べてみると
○購入後すぐ使える(自然放電が小さい)
○繰り返し充電回数が1000回(コスト削減)
○注ぎ足し充電可能(メモリー効果が少ない)
など、とっても良いではないですか。
我が家で使っている電池の本数を調べてみると
デジカメ、玄関のオートロック、子供のおもちゃ
など、Wiiリモコン以外にも電池を結構使っていることが!
そういった理由から、追加購入決定。
でも子供のおもちゃには単2が必要でした。
探してみるとeneloopに単1、単2typeはないことが判明。
なんでやねん!とよく見てみるとどうやら単3にスペーサーをつけることで
対応していました。
これがまた、充電池を使う上で便利がいい。
だって単3だけ用意すればいいですもん。
子供用おもちゃなら十分長寿命なので無理に単2にする必要性なし!
ほんま商品デザインがほんとに無理なくエコなのでとっても気に入りました。
技術屋としてどんな材料が使われているのか気になって調べてみると
Ce&size(x-small){2}N&size(x-small){7}の超格子(super latice)なるものを三洋と東芝の共同で開発したとか。
これにより、結晶格子の単位体積が大きくなり、空間中に水素が入り込めるように
出来たのが大きな性能向上のメカニズムとありました。
ってことはニッケル水素電池ですね。
このタイプでメモリー効果を改善しているって結構すごいんではと分野が違う
私としても驚愕してしまいました。
電池の技術は日本は世界topです。
乾電池は製造方法は簡単ですが、ちょっとした細かいノウハウの固まりなので
技術流出が起きにくく政府としても戦略的技術開発として力を入れています。
(逆にノウハウがすべてばれるとすぐにまねされる)
我が国が技術立国(加工貿易国)として成り立っていることを考えると
材料から簡単に作れないものを開発してんだー
皆がんばってんだーと思った次第です。
*粉体ってデカイ。 07.10.21
インテックス大阪で開催された「粉体工業展」なる催し物を見てきました。
職業柄、生産技術の最先端を確認することは大事であるので、以前から行きたかった展示会である。
行ったことに対する所感。
&size(large){「なんでもデカイ」(−◇ー;)!!}
Labレベルの理科化学機器をメインに扱っているため、感覚がくるう。
なんで飾ってる麻袋が20t用やねんとか
片手で20kg運べるバキュームアームをパフォーマンスしている女性が
親と同じ世代のおばあちゃんやったのでなんでやねんとか
(レースクィーンならぬパウダークィーンか)
ふるいに粉がつまったらでっかい金槌でドカンとかしてたり。
世の中の製品がこのように作られているんだなぁと
おもったよりアナログで世の中は出来ているんだなぁと
妙に安心した展覧会でした。
*実験とは。。。バクァハツだ 07.10.07
とある金属コロイドなるものを凝集させたく、目の前にある薬品を手当り次第に反応させてみた。
アルコール。。反応なし
アセトン。。なし
アンモニア。。だめ。
硝酸。。黄色く変化。ってことは硝酸塩ができてるだけやん。
水酸化ナトリウム。。だあぁめ。
むかついたので過酸化水素で殺菌してやろうと思い立つ。
えい!とまぜた瞬間
&size(large){ぶくぶくバクバクぼこぼこシュワー}
と急激に反応し液体が容器から溢れ出す。
やはり、原液は濃すぎたか。
内心実はとっても焦りながら、横に後輩が見ている手前冷静を取り繕う。
反応は単に
H&size(x-small){2}O&size(x-small){2}→H&size(x-small){2}O+O&size(x-small){2}
の分解反応なので心配はしていなかったのだが、密かに煙が出ている。
さりげに容器を触ってみると熱い。
へー発熱反応やったんや。 てことは煙は水蒸気かい。
ってなことを数秒で思い描きながら実験に取り組んだ今日この頃。
やっぱ化学実験って爆発やね。
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2007年10月〜のCacao's room o(炎_炎)o ウォオオオッッ!!
#right(){[[Cacao's room]]}
#right(){[[トップページ]]}
*気体は分離する? 07.12.24
気がつけばクリスマスイブ。もういくつ寝るとお正月。
年の瀬なのにこんなに暖かいと妙な気分です。
さて、先日大先輩から質問をされました。
「軽い気体と重い気体は分離するのか?」
そういえば小学校の時、教育テレビでCO&size(xx-small){2}は空気より重いので下に溜まるってやってたなと思い、「分離するかも」と答えました。
でもよく考えると、大気中には窒素、酸素以外にもアルゴンという重い気体が含まれていて(約1%もあります)、もしこれが分離するとすると地下はアルゴンで埋もれてしまうことになります。
現実はそんなことはないので、結論としては
「分離しない」
が正しいことになります。
では軽い気体、重い気体はどのような特性があるのかを改めて考えてみると、気体が混ざる時の速度(拡散速度)とその方向に違いがでると考えられます。
つまり、水素とか都市ガス(メタン)は空気より軽いので、最初は上空に向かってさも浮くかの様に動きますが、しばらくすると完全に空気と混じって濃度は均一になります。CO&size(xx-small){2}はその逆です。
気体が混ざる(混合)という現象は熱力学的に言うと、「エントロピーの増加」と言う言葉で理論づけられています。熱は高い方から低い方へエネルギーが移動したり、物質の濃度も高い方から低い方へ移動するという現象をとらえている学問です。
ご興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか。
*日記というより月報 07.12.15
。。。ぐらい久々の更新です。
とりあえずいいわけ。
最近また激務の嵐が。
その1 ほぼ1週間連続徹夜の中性子回折実験に参加
その2 とっても怖い大学の先生の研究室でのセミナー参加のため予習が大変
その3 バドミントンの試合なんか参加したりして。。。
ある意味、充実の1ヶ月間でした。
みなさん。余裕を持った計画をたてましょう!
*化学捜査like 07.11.17
とあることから、実験に使用しているガラス瓶の外側に付着していた汚れについて先輩と議論になった。乾燥機に入れていたら付着したようだ。
この汚れは水に濡らしてこすっても落ちない。
ならば大概の物を溶かすアセトンで。。。とれない(−◇ー;)!!
目の前にあるエタノールを使うと。。。とれる(_ _,)/~~
なんじゃこりゃ。
両親媒性(水にも油にも溶ける)のアセトンでとれないなんて。
この情報からこいつの成分を考えた。
1、タンパク質系の物が乾固してしまった可能性
→アセトンとは溶けずに変性して白く固まるので。
でも付着物の粘性は高かったので汗由来ではないと思う。
2、セルロース系の高分子の可能性
→要はでんぷん。スティックのりの跡などはエタノール(アルコール)で簡単にとれ、アセトンではとれないので。もしくは界面活性剤。
この2案を先輩に提案した所、先輩に驚かれた。少し心当たりがあるらしい。
情報が少ない中で何かを推理するってのは化学捜査官になった気がして楽しいもんだと思った今日この頃。
後日先輩に聞いた所、心当たりは外れたらしく未だに原因はよくわかっていないようだ。ただ、かなり犯人を絞り込めたようで他部署の部長に質問(抗議とも言う)に行きはった。どうなることやら。。。
*近頃の乾電池 07.11.10
最近、とある友人(自称:男前(−◇ー;)!!)さんにwiiリモコンの電池の話から
eneloopを紹介してもらいました。
なんか自信満々の紹介に感じたので、ちょっと高いけど使ってみることに。
これがいいG( ̄ー ̄)
調べてみると
○購入後すぐ使える(自然放電が小さい)
○繰り返し充電回数が1000回(コスト削減)
○注ぎ足し充電可能(メモリー効果が少ない)
など、とっても良いではないですか。
我が家で使っている電池の本数を調べてみると
デジカメ、玄関のオートロック、子供のおもちゃ
など、Wiiリモコン以外にも電池を結構使っていることが!
そういった理由から、追加購入決定。
でも子供のおもちゃには単2が必要でした。
探してみるとeneloopに単1、単2typeはないことが判明。
なんでやねん!とよく見てみるとどうやら単3にスペーサーをつけることで
対応していました。
これがまた、充電池を使う上で便利がいい。
だって単3だけ用意すればいいですもん。
子供用おもちゃなら十分長寿命なので無理に単2にする必要性なし!
ほんま商品デザインがほんとに無理なくエコなのでとっても気に入りました。
技術屋としてどんな材料が使われているのか気になって調べてみると
Ce&size(x-small){2}N&size(x-small){7}の超格子(super latice)なるものを三洋と東芝の共同で開発したとか。
これにより、結晶格子の単位体積が大きくなり、空間中に水素が入り込めるように
出来たのが大きな性能向上のメカニズムとありました。
ってことはニッケル水素電池ですね。
このタイプでメモリー効果を改善しているって結構すごいんではと分野が違う
私としても驚愕してしまいました。
電池の技術は日本は世界topです。
乾電池は製造方法は簡単ですが、ちょっとした細かいノウハウの固まりなので
技術流出が起きにくく政府としても戦略的技術開発として力を入れています。
(逆にノウハウがすべてばれるとすぐにまねされる)
我が国が技術立国(加工貿易国)として成り立っていることを考えると
材料から簡単に作れないものを開発してんだー
皆がんばってんだーと思った次第です。
*粉体ってデカイ。 07.10.21
インテックス大阪で開催された「粉体工業展」なる催し物を見てきました。
職業柄、生産技術の最先端を確認することは大事であるので、以前から行きたかった展示会である。
行ったことに対する所感。
&size(large){「なんでもデカイ」(−◇ー;)!!}
Labレベルの理科化学機器をメインに扱っているため、感覚がくるう。
なんで飾ってる麻袋が20t用やねんとか
片手で20kg運べるバキュームアームをパフォーマンスしている女性が
親と同じ世代のおばあちゃんやったのでなんでやねんとか
(レースクィーンならぬパウダークィーンか)
ふるいに粉がつまったらでっかい金槌でドカンとかしてたり。
世の中の製品がこのように作られているんだなぁと
おもったよりアナログで世の中は出来ているんだなぁと
妙に安心した展覧会でした。
*実験とは。。。バクァハツだ 07.10.07
とある金属コロイドなるものを凝集させたく、目の前にある薬品を手当り次第に反応させてみた。
アルコール。。反応なし
アセトン。。なし
アンモニア。。だめ。
硝酸。。黄色く変化。ってことは硝酸塩ができてるだけやん。
水酸化ナトリウム。。だあぁめ。
むかついたので過酸化水素で殺菌してやろうと思い立つ。
えい!とまぜた瞬間
&size(large){ぶくぶくバクバクぼこぼこシュワー}
と急激に反応し液体が容器から溢れ出す。
やはり、原液は濃すぎたか。
内心実はとっても焦りながら、横に後輩が見ている手前冷静を取り繕う。
反応は単に
H&size(x-small){2}O&size(x-small){2}→H&size(x-small){2}O+O&size(x-small){2}
の分解反応なので心配はしていなかったのだが、密かに煙が出ている。
さりげに容器を触ってみると熱い。
へー発熱反応やったんや。 てことは煙は水蒸気かい。
ってなことを数秒で思い描きながら実験に取り組んだ今日この頃。
やっぱ化学実験って爆発やね。
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