殿下がいく! ◆7KR.e180t.
「う~~む………」
半ばわけが分からなかった状況と頭の整理をし、そのために踊り、
しばし経過して落ち着いた後に、その放送は流れた。
しばし経過して落ち着いた後に、その放送は流れた。
Q-Beeの蘇生、ジェダによる臨時放送を見終えてパタリロがまず思ったことは、
何故ジェダは雨がふることを自分たち参加者に教えたのだ、ということだった。
その放送で行われたこと、ジェダの発現、その中でただそれだけが気になった。
何故ジェダは雨がふることを自分たち参加者に教えたのだ、ということだった。
その放送で行われたこと、ジェダの発現、その中でただそれだけが気になった。
蘇生は自分の能力が普通に使えるならタイムワープの応用で可能であるし、
自分の能力を制限したジェダなら蘇生ができてもおかしくない。
自分の能力を制限したジェダなら蘇生ができてもおかしくない。
Q-Beeが殺されたことに関しても、あの銀髪の少年と自分のように、能力制限に優劣があることに気付いているので、
頭の悪い奴や、あるいはゲームにノリノリの奴等の制限が甘めになっている、
そしてその中の誰かが殺したのだろう、という風に想像できた。
頭の悪い奴や、あるいはゲームにノリノリの奴等の制限が甘めになっている、
そしてその中の誰かが殺したのだろう、という風に想像できた。
Q-Beeが殺されたことを放送したのも、殺されるたびにいちいち蘇生するのが面倒だからとか、
あるいは蘇生するのも結構疲れたりするのだろう、と判断した。
あるいは蘇生するのも結構疲れたりするのだろう、と判断した。
「……でもどうして雨が降ることをわざわざいうのだ?」
だが雨に関しては、どうにも違和感をぬぐえなかった。
さもQ-Beeを生き返らせたついでのように話していたが、パタリロにはそれが逆に白々しく感じた。
さもQ-Beeを生き返らせたついでのように話していたが、パタリロにはそれが逆に白々しく感じた。
これは本当に唯の自然現象なのか?
しかし仮に本当にこの島に自然現象として雨雲が来たのだとしても、
その前兆ぐらいはあってもいいだろう。
南西の街から逃げる際には気づく暇はなかったが、
それでも空気が湿っぽかったりはしていなかったと思う。
その前兆ぐらいはあってもいいだろう。
南西の街から逃げる際には気づく暇はなかったが、
それでも空気が湿っぽかったりはしていなかったと思う。
大体ジェダが親切に雨が降ることを教えてくれるとは考えにくい。
それより突然降った雨に参加者がまごついたりするのを楽しむ様の方がよりイメージしやすい。
それより突然降った雨に参加者がまごついたりするのを楽しむ様の方がよりイメージしやすい。
ならば、これから降る雨は自然現象だと考えるよりも、
ジェダが意図的に降らせたと考える方がしっくりくる。
雨を降らせる方法も、死者蘇生に比べたら方法はいくらでもあるだろう。
ジェダが意図的に降らせたと考える方がしっくりくる。
雨を降らせる方法も、死者蘇生に比べたら方法はいくらでもあるだろう。
では何故ジェダは雨を降らせたのか。
さらにいうなら、何故豪雨だとわざわざ言ったのか。
雨が降るのなら、ただ雨が降るとだけ言えばいいものを、ジェダはわざわざ冷たく激しい雨と言った。
雨が降るのなら、ただ雨が降るとだけ言えばいいものを、ジェダはわざわざ冷たく激しい雨と言った。
何故豪雨? 豪雨がおこるとどうなる?
まず考えられるのは川の水量が増え、流れが急になるだろう。
そして増えた水はどこかに集まる。
そして増えた水はどこかに集まる。
……もしやE-6の湖や城周りの水が枯れてしまっているのだろうか?
工場に来る前に見た抉れた大地。ビーム砲でも撃ったとしか思えない。
ビーム砲がありえるなら湖を蒸発させてしまう能力者や支給品があってもおかしくない、かもしれない。
ビーム砲がありえるなら湖を蒸発させてしまう能力者や支給品があってもおかしくない、かもしれない。
「枯れた湖を元に戻すために雨を降らせるとはさすが魔王。やることがみょうちくりんだ」
……冗談だ。閑話休題。
少し頭を冷やせとジェダはいっていた。
それはつまるところ、休めと言っているに等しい。
それはつまるところ、休めと言っているに等しい。
確かに、ジェダの言ったとおり豪雨が降るのだとしたら、殺し合いに乗っているものも、
そうでない者も休息を取らざるをえないだろう。
無理に行動しようものなら自分のように優れた体でなければ風邪をひかざるをえない。
そうでない者も休息を取らざるをえないだろう。
無理に行動しようものなら自分のように優れた体でなければ風邪をひかざるをえない。
このゲームの参加者を休息させるためにジェダは雨を降らせたのか?
だが殺し合いというゲームを始めたのはほかならぬジェダだ。
全員が万全の状態でいるより、満身創痍の状態でいる方が不安や疑心暗鬼ができやすいであろうし、
殺し合いに乗った人に襲撃された際も対応が遅れるだろう。
ジェダとしても、殺し合いが進まないのは問題であるはずだ。
全員が万全の状態でいるより、満身創痍の状態でいる方が不安や疑心暗鬼ができやすいであろうし、
殺し合いに乗った人に襲撃された際も対応が遅れるだろう。
ジェダとしても、殺し合いが進まないのは問題であるはずだ。
だが殺し合い促進に不利な状況を作ってでも雨を降らせたかった――
つまり、参加者を休ませたかったのだとしたら?
つまり、参加者を休ませたかったのだとしたら?
一番先に思いついたのは、ジェダにとって不測の事態が起きたのではないか、ということだ。
小雨ならともかく、豪雨ともなれば、常人なら視界も当然悪くなるし、
雨音で少し離れたところの音も聞き取りにくくなるだろう。
小雨ならともかく、豪雨ともなれば、常人なら視界も当然悪くなるし、
雨音で少し離れたところの音も聞き取りにくくなるだろう。
そして参加者が休息をとったのなら、その間にこっそりと何かを行うこともできる。
隠密活動にはうってつけの状況だ。
隠密活動にはうってつけの状況だ。
そしてパタリロはジェダにとっての不測の事態だと思えるものを知っている。
……リリスだ。
……リリスだ。
死者と禁止エリアの発表がされた六時頃の放送で、参加していることをジェダに表明され、
実際自分もいるのをみた参加者。
実際自分もいるのをみた参加者。
名簿にリリスの名前がない以上、リリスはこのゲームにとってイレギュラーな存在だといえる。
殺し合い促進のためにジェダが放ったか、リリスによる気まぐれか、
それともその両方か、はたまた別の要因か。
それはともかく、他の参加者に比べて優遇されていることは大いにあり得るし、
ジェダに関する情報を持っていることは間違いない。
暗がりでよく見えなかったからわからないが、もしかしたら首輪も付いていなかったかも知れない。
殺し合い促進のためにジェダが放ったか、リリスによる気まぐれか、
それともその両方か、はたまた別の要因か。
それはともかく、他の参加者に比べて優遇されていることは大いにあり得るし、
ジェダに関する情報を持っていることは間違いない。
暗がりでよく見えなかったからわからないが、もしかしたら首輪も付いていなかったかも知れない。
最初の、恐らくは参加者全員がいて、ジェダも、リリスもいた場所。
あの場所で、リリスの存在は相当印象に残っただろう。
リリスを見て、こいつは誰だなんて思う奴はいないであろう位に。
そんな第一級危険人物リリスが、よくよく考えればありえない行動をとっていたのだ。
リリスを見て、こいつは誰だなんて思う奴はいないであろう位に。
そんな第一級危険人物リリスが、よくよく考えればありえない行動をとっていたのだ。
ジェダの部下の彼女が、何者かと徒党を組んでいたのだ。
今の今まで考えもしなかったが、これはかなり重大なことではないだろうか。
今の今まで考えもしなかったが、これはかなり重大なことではないだろうか。
その仲間がリリスと同様にジェダの側の者なら問題はない。
同じジェダの仲間同士協力することは大いにあり得る。
同じジェダの仲間同士協力することは大いにあり得る。
ジェダがその人物のことは放送で言わなかったのは、
そのジェダの部下はあらかじめ名簿に入れられていた人物だからと理由は付けられるし、
人の中にまぎれ、疑心暗鬼を振りまくような奴だとするならなおさら言うわけがない。
リリスの同行者も暗がりでよく見えなかったが、普通の外見をしていたように見える。
それならばそのような作戦も通用するだろう。
不意討ちではあるが自分の攻撃を食らったことは少々間抜けだと思えるが。
そのジェダの部下はあらかじめ名簿に入れられていた人物だからと理由は付けられるし、
人の中にまぎれ、疑心暗鬼を振りまくような奴だとするならなおさら言うわけがない。
リリスの同行者も暗がりでよく見えなかったが、普通の外見をしていたように見える。
それならばそのような作戦も通用するだろう。
不意討ちではあるが自分の攻撃を食らったことは少々間抜けだと思えるが。
もともとの仲間同士でないならば、何らかの形で仲間にさせられたことも考えられる。
弥彦がニアにくらったガスや、他の道具で催眠にかかったとか。
だがリリスにかけられた制限は弱い、もしくは全くないだろう。
催眠は聞かないと考えたほうがいい。
だがリリスにかけられた制限は弱い、もしくは全くないだろう。
催眠は聞かないと考えたほうがいい。
力により、屈服させた?
確かに、Q-Beeを殺せる参加者がいるのだから、リリスを圧倒できる参加者もいるだろう。
リリスに敗者の美徳だとかがあるかは分からないが、強者に従う奴だったりするかもしれない。
確かに、Q-Beeを殺せる参加者がいるのだから、リリスを圧倒できる参加者もいるだろう。
リリスに敗者の美徳だとかがあるかは分からないが、強者に従う奴だったりするかもしれない。
話術によるものか、攻撃的ではない何かで説得ができた?
リリスに感じたイメージでは、正直彼女は頭が回るように思えない。
なんらかの方法で、リリスを仲間に引き込むことに成功したのではないか?
あるいは優勝するためにゲームに乗った奴が手を組んだ、とか。
リリスに感じたイメージでは、正直彼女は頭が回るように思えない。
なんらかの方法で、リリスを仲間に引き込むことに成功したのではないか?
あるいは優勝するためにゲームに乗った奴が手を組んだ、とか。
リリスが仲間……というよりも友達を作りたかったということも考えられる。
リリスの性格は、バカっぽいということ以外は最初の会場ではわからない。
もしリリスも普通の人間と同じようにさびしさとかを感じていたとしたら?
不幸にもお眼鏡にかなった参加者を「お友達になろう?」と、脅しに近い形で仲間にしたのかもしれない。
リリスの性格は、バカっぽいということ以外は最初の会場ではわからない。
もしリリスも普通の人間と同じようにさびしさとかを感じていたとしたら?
不幸にもお眼鏡にかなった参加者を「お友達になろう?」と、脅しに近い形で仲間にしたのかもしれない。
どの可能性も判断材料が少なすぎて、当たっているかどうかわからない。
しかしジェダにとってのイレギュラーはリリスと、リリスの仲間。それは間違いないだろう。
しかしジェダにとってのイレギュラーはリリスと、リリスの仲間。それは間違いないだろう。
どんな形にせよ、仲間や友達なら会話をすることもあるだろう。
そしてリリスが不用意に話してはいけない情報――例えばジェダの弱点や、首輪の解除法――を相手に話した。
リリスの仲間がジェダの仲間でないなら、話しているところを第三者に聞かれてしまった。
それに気付いたジェダが部下なりを使って豪雨に乗じて安易に情報を漏らさないように忠告しに行ったのではないか?
そしてリリスが不用意に話してはいけない情報――例えばジェダの弱点や、首輪の解除法――を相手に話した。
リリスの仲間がジェダの仲間でないなら、話しているところを第三者に聞かれてしまった。
それに気付いたジェダが部下なりを使って豪雨に乗じて安易に情報を漏らさないように忠告しに行ったのではないか?
いや、生ぬるい。
通信ぐらいならいくらでも方法がある。わざわざ出向くとは考えにくい。
罰として自らリリスを殺しに行ったとも考えられる。
あるいは、記憶を消すだとか、洗脳させることもありえるかもしれない。
通信ぐらいならいくらでも方法がある。わざわざ出向くとは考えにくい。
罰として自らリリスを殺しに行ったとも考えられる。
あるいは、記憶を消すだとか、洗脳させることもありえるかもしれない。
しかしリリスと違い、ジェダもしくはその部下は参加者ではない以上、直接参加者になにかをすることはゲームのルールに沿わない。
だが誰にも見られていない、つまり誰も知らない状態ならば問題ないのではないか?
戸棚に隠されたお菓子を、こっそりと食べてもばれなければOK。そんな感覚だ。
だが誰にも見られていない、つまり誰も知らない状態ならば問題ないのではないか?
戸棚に隠されたお菓子を、こっそりと食べてもばれなければOK。そんな感覚だ。
話した時期は恐らく自分がリリスの仲間を撃った後。
治療するなりやすませるなりしている時に話したのだろう。
そうでなくとも、定時放送の後に話したことは間違いない。
定時放送前に話したのなら、定時放送の時に雨を降らせて暗殺すればいいのだし、
でなければ臨時放送のタイミングが少々遅すぎる。
治療するなりやすませるなりしている時に話したのだろう。
そうでなくとも、定時放送の後に話したことは間違いない。
定時放送前に話したのなら、定時放送の時に雨を降らせて暗殺すればいいのだし、
でなければ臨時放送のタイミングが少々遅すぎる。
無論これは推論に推論を加えた当てのない仮説である。
だがリリスが仲間を作っていたというのは事実だし、
こう考えてしまっては雨を降らせた理由も他にない気がする。
だがリリスが仲間を作っていたというのは事実だし、
こう考えてしまっては雨を降らせた理由も他にない気がする。
そうとなれば動かねばなるまい。
まずは南西の市街地に戻る。
そしてリリスと同行者を発見する。
まずは南西の市街地に戻る。
そしてリリスと同行者を発見する。
危険はごめんだが、パタリロは動かねばなるまいと判断した。
何故なら今の自分もリリスと同様、周りの参加者に危険人物と思われていることを再認識したからだ。
リリスと同様、周りの参加者に最大限に警戒され、最悪、話も聞いてもらえないだろう。
あの銀髪の少年のようにいきなり襲いかかられることも考えられる。
リリスと同様、周りの参加者に最大限に警戒され、最悪、話も聞いてもらえないだろう。
あの銀髪の少年のようにいきなり襲いかかられることも考えられる。
そしていくらこちらがゲームに乗っていないと言おうが、恐らくそう簡単に説得はできない。
今まで仲間にすることができたのはチアキとよつば。後は弥彦も含んでもいいだろうが、
チアキは一番最初に会った者同士であるし、不安だったから何となく仲間になったのだろう。
よつばは最初の場所でのことを覚えていなかったようだったし、
弥彦は見ず知らずの人間のことも心配するお人よしだ。
冷静に考えると、他の参加者もそんな面々だと考える方が都合のいい話だろう。
今まで仲間にすることができたのはチアキとよつば。後は弥彦も含んでもいいだろうが、
チアキは一番最初に会った者同士であるし、不安だったから何となく仲間になったのだろう。
よつばは最初の場所でのことを覚えていなかったようだったし、
弥彦は見ず知らずの人間のことも心配するお人よしだ。
冷静に考えると、他の参加者もそんな面々だと考える方が都合のいい話だろう。
銀髪の暗殺者や、金髪の少女に関しても、自分が最初にあんなことをしなければ、
もう少し違った反応をされたかもしれない。
少なくとも金髪の少女は自分がふざけなければ話をできる余地はあったのだし。
もう少し違った反応をされたかもしれない。
少なくとも金髪の少女は自分がふざけなければ話をできる余地はあったのだし。
ならばどうするか?
自分が殺し合いに乗っていないと主張できる何かがあればいい。
自分が殺し合いに乗っていないと主張できる何かがあればいい。
そして推論ではあるが、有用な情報を得られそうな場所がある。
このゲームの脱出に有効な情報なら、こちらを信じてもらう理由になりえるだろう。
これから先、見ず知らずの相手に襲われないためにも、
ジェダを円滑に倒すためにも、
自分から危険に踏み込むのは今をおいてほかにない。
このゲームの脱出に有効な情報なら、こちらを信じてもらう理由になりえるだろう。
これから先、見ず知らずの相手に襲われないためにも、
ジェダを円滑に倒すためにも、
自分から危険に踏み込むのは今をおいてほかにない。
同行者は自分が負傷させた。
リリスはそれを助けるためにどこかに移動しただろう。
それが屋外にせよ、屋内にせよ、雨が降る以上、すぐに屋内に移動する。
そして二人にたいして、何らかの手段がとられるだろう。
ジェダもしくはその代理人の手によって。
リリスはそれを助けるためにどこかに移動しただろう。
それが屋外にせよ、屋内にせよ、雨が降る以上、すぐに屋内に移動する。
そして二人にたいして、何らかの手段がとられるだろう。
ジェダもしくはその代理人の手によって。
そうなる前に南西市街地に急行し、その現場を目撃できれば、重要な情報が得られるだろう。
ジェダの部下の特徴や、もしかしたらジェダ自身の能力を知れるかもしれない。
無論、その情報を得るためにはジェダにもリリスにも気付かれないようにしないといけない。
だが幸い攻撃能力は制限されているが、地獄耳や視力はそれほど低下していない。
隠密行動ならこちらのほうが一枚上手だ。
ジェダの部下の特徴や、もしかしたらジェダ自身の能力を知れるかもしれない。
無論、その情報を得るためにはジェダにもリリスにも気付かれないようにしないといけない。
だが幸い攻撃能力は制限されているが、地獄耳や視力はそれほど低下していない。
隠密行動ならこちらのほうが一枚上手だ。
無論リリスに見つかれば即殺されるであろうし、絶対にばれてはいけない。
銀髪の殺し屋も付近にいる可能性は否定できない。
奴らに出会わないように、慎重に動く必要がある。
銀髪の殺し屋も付近にいる可能性は否定できない。
奴らに出会わないように、慎重に動く必要がある。
現場に間に合わなかったとしたら、首輪の解析をしよう。
首輪ならヨツバを殺した犯人のが残っているはずだ。
首輪ならヨツバを殺した犯人のが残っているはずだ。
探し続けていた千秋と弥彦は、別れてから随分と時間が経過した。
あの街にずっと残っている可能性は低い。
仲間も改めて自分の状況を考える限り、作ることは難しそうだ。
慎重にせねばなるまい。
あの街にずっと残っている可能性は低い。
仲間も改めて自分の状況を考える限り、作ることは難しそうだ。
慎重にせねばなるまい。
パタリロは自分のいた部屋に散らばっている道具をちゃっかり回収し、
誰かの腕も、いずれ土に埋めてやることを宣言しつつ、ランドセルに入れる。
六角形の物体は、持っていると癒される感じがしたので懐に入れる。
誰かの腕も、いずれ土に埋めてやることを宣言しつつ、ランドセルに入れる。
六角形の物体は、持っていると癒される感じがしたので懐に入れる。
そして今だに少し氷の残った部屋から飛び出し、ゴキブリ走法で工場内を爆走する。
「しかし、行ったり来たりと忙しいな。ワープができれば全く苦労しないものを……」
そう愚痴をこぼしていると、ごうごうと屋根に雨が降り注ぐ音が聞こえてきた。
どうやら降りだしたようだ。
工場から出ると、さっきまで晴れていたと思えないほどの曇天。豪雨。
この中を進むのはかなり億劫だが、やるときめたからには、やる。
どうやら降りだしたようだ。
工場から出ると、さっきまで晴れていたと思えないほどの曇天。豪雨。
この中を進むのはかなり億劫だが、やるときめたからには、やる。
豪雨の森の中、白くて巨大なゴキブリが爆走する。
もし目撃したとしても、近づきたくないような存在が、そこにいた。
もし目撃したとしても、近づきたくないような存在が、そこにいた。
【A-4/森/2日目/深夜】
【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:頭にたんこぶ、速効でずぶ濡れ
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、 ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕
[思考]:ひどい雨だな、おい!
第一行動方針:ただちに南西市街に急行。リリスとジェダ側の誰かの接触を目撃する。
第二行動方針:首輪の調達。藤木あたりが候補。
第三行動方針:調達した首輪を調べたい。道具や設備も確保したい。
第四行動方針:他にも対主催として有用な情報を得て、自分を信用してもらう材料とする。
第五行動方針:弥彦と千秋にはあう確率は低いと判断。でもできれば再開したい
第六行動方針:仲間集めは、慎重にしたほうがいいかな……
第七行動方針:暇ができたらはやての腕を埋葬してやる。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァが少なくとも今の自分にとっては危険人物であると判断しました。どちらも、名前は知りません。
自分が誰からも警戒されている存在だと、改めて把握しました。
【パタリロ=ド=マリネール8世@パタリロ!】
[状態]:頭にたんこぶ、速効でずぶ濡れ
[装備]:S&W M29(残弾4/6発)@BLACK LAGOON、 ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核鉄状態、使用登録者アリサ)
[道具]:支給品一式(食料なし)、ロープ(30m)@現実、44マグナム予備弾17発(ローダー付き)
せんべい、お茶菓子、コーヒー豆、がらくたがいくつか
ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード『翔』@カードキャプターさくら、
エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕
[思考]:ひどい雨だな、おい!
第一行動方針:ただちに南西市街に急行。リリスとジェダ側の誰かの接触を目撃する。
第二行動方針:首輪の調達。藤木あたりが候補。
第三行動方針:調達した首輪を調べたい。道具や設備も確保したい。
第四行動方針:他にも対主催として有用な情報を得て、自分を信用してもらう材料とする。
第五行動方針:弥彦と千秋にはあう確率は低いと判断。でもできれば再開したい
第六行動方針:仲間集めは、慎重にしたほうがいいかな……
第七行動方針:暇ができたらはやての腕を埋葬してやる。
基本行動方針:好戦的な相手には応戦する。自分を騙そうとする相手には容赦しない。
最終行動方針:ジェダを倒してお宝ガッポリ。その後に時間移動で事件を根本から解決する。
[備考]
自分が受けている能力制限の範囲について大体理解しています。
弥彦を完全には信用していません。簡単に情報交換済みです。
よつばと藤木の死の真相について大雑把にですが勘付いて、千秋を少し疑っています。
キルアとエヴァが少なくとも今の自分にとっては危険人物であると判断しました。どちらも、名前は知りません。
自分が誰からも警戒されている存在だと、改めて把握しました。
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