色に惑い/闇に惑う(前編) ◆sUD0pkyYlo
……しばらくの間、無言でペンを走らせていた彼は、そして彼女の方をロクに見ずに「それ」を差し出した。
「……メロ、これは?」
「これまでに俺が考えた仮説を、簡単にまとめておいた。読んでおけ。
俺はちょっとその辺を回って、お前が着る服を探してくる。
いくら色気を武器にすると言っても、そんなあからさまでは逆効果だ。風邪でも引かれたら困るしな」
「これまでに俺が考えた仮説を、簡単にまとめておいた。読んでおけ。
俺はちょっとその辺を回って、お前が着る服を探してくる。
いくら色気を武器にすると言っても、そんなあからさまでは逆効果だ。風邪でも引かれたら困るしな」
薄闇に包まれた、体育館。
メロがブルーに渡した紙に書き殴っておいたのは、これまでに考えていたいくつかの仮説。
ジェダの性格。ジェダの部下の貧弱さ。首輪の盗聴機能。その他もろもろの考察。
ブルーはどちらかと言えば頭で戦うタイプの人間らしい。ならば、その頭の回転の程を見定めておきたい。
そのための、これは一種の試験だった。
メロがブルーに渡した紙に書き殴っておいたのは、これまでに考えていたいくつかの仮説。
ジェダの性格。ジェダの部下の貧弱さ。首輪の盗聴機能。その他もろもろの考察。
ブルーはどちらかと言えば頭で戦うタイプの人間らしい。ならば、その頭の回転の程を見定めておきたい。
そのための、これは一種の試験だった。
真剣な表情で読み始める彼女に、「何か付け加えることがあったら後で言え」と命じ、彼はその場を離れる。
そのまま体育館の隅にある、更衣室などがある一角に足を向けて……
ある程度距離が離れたのを見計らってか、彼の頭上で小さな笑い声が上がった。
そのまま体育館の隅にある、更衣室などがある一角に足を向けて……
ある程度距離が離れたのを見計らってか、彼の頭上で小さな笑い声が上がった。
「……ケケケッ。ラシクナイゼ、メロ」
「何がだ」
「トボケルナヨ。アノ女ノ胸、思イッキリ見テタダロ?
惚レタナラ、ヤッチマエヨ。キットアイツモ拒マナイゼ。ケケケケッ!」
「何がだ」
「トボケルナヨ。アノ女ノ胸、思イッキリ見テタダロ?
惚レタナラ、ヤッチマエヨ。キットアイツモ拒マナイゼ。ケケケケッ!」
自動人形の嘲るような笑い声。
メロが「頑張って」隠していた仕草を指摘する声。
全くよく見ている奴だ。チャチャゼロの観察眼に、メロは小さく嘆息する。
廊下を曲がり、ブルーから直接見えない位置に来たことを確認すると、彼は問い掛けた。
メロが「頑張って」隠していた仕草を指摘する声。
全くよく見ている奴だ。チャチャゼロの観察眼に、メロは小さく嘆息する。
廊下を曲がり、ブルーから直接見えない位置に来たことを確認すると、彼は問い掛けた。
「チャチャゼロ。単刀直入に聞きたいことがある」
「ナンダ? 改マッテヨ?」
「俺があのブルーから、何らかの催眠術……もしくは、『魔法』をかけられた可能性はあるか?
俺自身には自覚がないんだが、お前から見て、そういう仕草や行動がなかったか?」
「イイヤ、ナカッタゼ? ナンダ、何カ変ナトコロデモアルノカ?」
「まあな。となると、残る可能性は……」
「ナンダ? 改マッテヨ?」
「俺があのブルーから、何らかの催眠術……もしくは、『魔法』をかけられた可能性はあるか?
俺自身には自覚がないんだが、お前から見て、そういう仕草や行動がなかったか?」
「イイヤ、ナカッタゼ? ナンダ、何カ変ナトコロデモアルノカ?」
「まあな。となると、残る可能性は……」
最も懸念されていた可能性は排除された。そうなると、残された可能性はそう多くない。
メロは素早く自分の荷物を漁り、再確認……そして思わず舌打ち。
メロは素早く自分の荷物を漁り、再確認……そして思わず舌打ち。
「やられた。あの自称『探偵』の仕業か」
荷物の中の、ペットボトル。
さっき飲み干した1本の他に……口を開いた跡のあるものが、もう1本。
メロは己の迂闊さを、思わず呪う。
さっき飲み干した1本の他に……口を開いた跡のあるものが、もう1本。
メロは己の迂闊さを、思わず呪う。
「……チャチャゼロ。『魔法』絡みで、本物の『媚薬』というのは存在するか? 『惚れ薬』でもいい」
「ン? ドッチモアルゼ。『魔法使い』ノ社会ジャ違法ダガナ、ソレダケニ効果モ テキメンダ」
「ン? ドッチモアルゼ。『魔法使い』ノ社会ジャ違法ダガナ、ソレダケニ効果モ テキメンダ」
チャチャゼロは答える。彼女たちの世界においては、『惚れ薬』も現実のもの。
その売買は表沙汰に出来ないものだが、逆に言えば、少し闇に潜れば簡単に手に入るということでもある。
くそっ、ということはあの『探偵』め。死んでからも俺に迷惑をかける気か――!
メロは小さく毒づくと、状況の整理も兼ねて説明を始める。
その売買は表沙汰に出来ないものだが、逆に言えば、少し闇に潜れば簡単に手に入るということでもある。
くそっ、ということはあの『探偵』め。死んでからも俺に迷惑をかける気か――!
メロは小さく毒づくと、状況の整理も兼ねて説明を始める。
「ついさっき、のことだ……俺が水を飲んでいたのは、覚えているか?」
「アア。イイ飲ミップリダッタナー」
「どうやらそこに、何か混じってたらしい。それ以降、ブルーのことが不自然に気になって、仕方がない」
「アア。イイ飲ミップリダッタナー」
「どうやらそこに、何か混じってたらしい。それ以降、ブルーのことが不自然に気になって、仕方がない」
メロも生物学的には男だ。同性愛の趣味があるわけでもないし、性的に不能なわけでもない。
ただ、弁えているだけだ。
理性の力を備えているだけだ。
名探偵『L』の後継者に相応しい自制心を、持っているだけだ。
必要とあれば、独身女のシャワールームに潜むくらいのことはする。
普段なら、女の裸程度では眉1つ動かさない自信がある。
だが、今の彼は……。
ただ、弁えているだけだ。
理性の力を備えているだけだ。
名探偵『L』の後継者に相応しい自制心を、持っているだけだ。
必要とあれば、独身女のシャワールームに潜むくらいのことはする。
普段なら、女の裸程度では眉1つ動かさない自信がある。
だが、今の彼は……。
メロは、自分が普通の状態ではなくなっていると自覚する。
ブルーのことが異常に気になっている自分。
ブルーが曝け出してみせた胸が、気になって何度も思い出してしまう自分。
それは、惚れたとか気に入ったとかいう話では断じてない。
明らかに、不自然な力が働いている。
ブルーのことが異常に気になっている自分。
ブルーが曝け出してみせた胸が、気になって何度も思い出してしまう自分。
それは、惚れたとか気に入ったとかいう話では断じてない。
明らかに、不自然な力が働いている。
「たぶん、俺が間違えて飲んでしまったのは、あの『探偵』を自称していたガキが持っていた水だ。
元々、誰かに飲ませて支配するつもりで、媚薬の類を混ぜていたんだろう。全くとんだ『探偵』様だ」
「戦闘力ハ無イクセニ、悪知恵ダケハ回ル奴ダッタシナー」
元々、誰かに飲ませて支配するつもりで、媚薬の類を混ぜていたんだろう。全くとんだ『探偵』様だ」
「戦闘力ハ無イクセニ、悪知恵ダケハ回ル奴ダッタシナー」
メロだからこそ、異変を自覚できたと言えるのかもしれない。
普段から自制心が弱い者なら、変化に気付くことも出来なかっただろう。
普段から自制心が弱い者なら、変化に気付くことも出来なかっただろう。
「これが、魔法関係の薬だとして……どれくらい効果が続くと思う?」
「ワカンネーナ。タダ、何日モ続クヨウナノハ珍シイゼ。セイゼイ数時間ッテトコカナ」
「ワカンネーナ。タダ、何日モ続クヨウナノハ珍シイゼ。セイゼイ数時間ッテトコカナ」
わずか数時間――だが、その間が怖い。
今のメロは、理性でなく感情や衝動で動きかねない。
下手をすれば、ブルーを守ろうと無茶な行動を取る恐れさえある。
今はこうして離れているから大丈夫だが、いざ目の前にしてしまえば……。
利用するつもりのブルーを庇って怪我でもしたら、あるいは死んだりしたら、笑い話にもならない。
今のメロは、理性でなく感情や衝動で動きかねない。
下手をすれば、ブルーを守ろうと無茶な行動を取る恐れさえある。
今はこうして離れているから大丈夫だが、いざ目の前にしてしまえば……。
利用するつもりのブルーを庇って怪我でもしたら、あるいは死んだりしたら、笑い話にもならない。
「お前に頼むのも気が引けるが……とりあえず、俺が妙な行動を取りそうになったら、それとなく注意してくれ」
「ケケケケッ! 俺ハ全然気ニシナイケドナ。テカ、ヤッチマエヨ」
「別にお前に気を使ってるわけじゃない。大事な所で判断ミスを起こすのが怖いだけだ」
「ケケケケッ! 俺ハ全然気ニシナイケドナ。テカ、ヤッチマエヨ」
「別にお前に気を使ってるわけじゃない。大事な所で判断ミスを起こすのが怖いだけだ」
ともかく、今は服の確保が先決だ。
あんなに肌を露出した格好で傍に居られるのは、困る。
そしてメロは体育館付属の更衣室のロッカーを片端からこじ開けてみて……思わず、絶句した。
あんなに肌を露出した格好で傍に居られるのは、困る。
そしてメロは体育館付属の更衣室のロッカーを片端からこじ開けてみて……思わず、絶句した。
※ ※ ※
「……『ポケモン、あるいはそれに類する存在』、か」
「そう。メロの推理が正しいなら、そういう手段で人手不足を補う必要があると思うの」
「そう。メロの推理が正しいなら、そういう手段で人手不足を補う必要があると思うの」
シュルリ――体育館の薄暗がりの中に、衣擦れの音が響く。
更衣室に案内されるでもなく、体育館の片隅で着替えを強要されたブルーは、それでも素直にメロに従う。
恥らうでもなく、むしろ見せ付けるようにして、ボロ布寸前のスカートを脱ぎ捨てる。
更衣室に案内されるでもなく、体育館の片隅で着替えを強要されたブルーは、それでも素直にメロに従う。
恥らうでもなく、むしろ見せ付けるようにして、ボロ布寸前のスカートを脱ぎ捨てる。
「ロケット団みたいな発想で、イヤなんだけどね。
でも、あのジェダなら、そういうことやってもおかしくないと思う」
「人間の言葉をある程度理解できる、人間よりは知性に劣る存在の利用、か……」
でも、あのジェダなら、そういうことやってもおかしくないと思う」
「人間の言葉をある程度理解できる、人間よりは知性に劣る存在の利用、か……」
メモに補足的に書き足されたブルーの考察に眼を通しながら、メロは頷く。
半裸のブルーが渡された衣服……いや、「コスチューム」に足を通しているが、そちらを見ようともしない。
その視線を逸らす様がおかしいのか、ブルーは思わずクスリと笑ってしまう。
半裸のブルーが渡された衣服……いや、「コスチューム」に足を通しているが、そちらを見ようともしない。
その視線を逸らす様がおかしいのか、ブルーは思わずクスリと笑ってしまう。
「……どうかしたか?」
「いいえ、別に。それよりも……正直、私の知ってる知識だけじゃ、相当面倒くさいはずなのよね。
ポケモンの捕獲から、訓練から、彼らを受け持つトレーナーの確保から……。
ただ、ここには色んな変なものがあるようだから。
トレーナーがつきっきりでいなくても扱える方法が、あるのかもしれない。
あるいは、ポケモンじゃなくて、『似たような別の存在』を使っているのかもしれない。
チャチャゼロの知らない『魔法』があるように、私の知らない『ポケモン風の生き物』がいてもおかしくないわ。
実際、私は最初チャチャゼロのことをポケモンだと勘違いしたわけだし」
「…………」
「いいえ、別に。それよりも……正直、私の知ってる知識だけじゃ、相当面倒くさいはずなのよね。
ポケモンの捕獲から、訓練から、彼らを受け持つトレーナーの確保から……。
ただ、ここには色んな変なものがあるようだから。
トレーナーがつきっきりでいなくても扱える方法が、あるのかもしれない。
あるいは、ポケモンじゃなくて、『似たような別の存在』を使っているのかもしれない。
チャチャゼロの知らない『魔法』があるように、私の知らない『ポケモン風の生き物』がいてもおかしくないわ。
実際、私は最初チャチャゼロのことをポケモンだと勘違いしたわけだし」
「…………」
股間の布地を引っ張って調整し、長い袖に腕を通しながらブルーは補足を加える。
メロの仮説を元に、「何か付け加えることはないか」と言われて頭を絞った結果だ。
何しろ無価値と判断されれば殺されかねないだけに、ブルーも必死である。
メロの仮説を元に、「何か付け加えることはないか」と言われて頭を絞った結果だ。
何しろ無価値と判断されれば殺されかねないだけに、ブルーも必死である。
部下の数にも人材にも乏しいと思われる、ジェダ側の内情。
しかし実際にこれだけの状況を作り上げ運営していくとなると、「部下がいません」では済まされない。
細々した雑用も発生するし、ルーチン的な仕事も出てくるはずだ。
ジェダを補い、支える存在が必要になる。
それが、『ポケモン』。あるいは、『ポケモンに似た何か』。
それこそ――目の前にいるチャチャゼロの『同類』がジェダの傍らで作業を担っていてもおかしくない。
ブルーの指摘に、メロの頭上にいる人形が頷く。
しかし実際にこれだけの状況を作り上げ運営していくとなると、「部下がいません」では済まされない。
細々した雑用も発生するし、ルーチン的な仕事も出てくるはずだ。
ジェダを補い、支える存在が必要になる。
それが、『ポケモン』。あるいは、『ポケモンに似た何か』。
それこそ――目の前にいるチャチャゼロの『同類』がジェダの傍らで作業を担っていてもおかしくない。
ブルーの指摘に、メロの頭上にいる人形が頷く。
「確カニ、高位ノ術者ヤ錬金術師ガ作ッタ『自動人形(オートマータ)』ナラ可能ダナ。
俺ノヨウニ 主体性ヲ持ッテル奴ハ珍シイケドヨ、『メイド』ミタイナ仕事ナラ、十分デキルシナ」
「ポケモンに自動人形、それに『似たようなもの』か……なるほど、考えておこう」
「自動人形ってのはよく分からないけど、ポケモンなら私の専門だしね。もしそうなら、力になれるわ。
……さて、着替え終了。もうこっち見ても大丈夫よ♪」
俺ノヨウニ 主体性ヲ持ッテル奴ハ珍シイケドヨ、『メイド』ミタイナ仕事ナラ、十分デキルシナ」
「ポケモンに自動人形、それに『似たようなもの』か……なるほど、考えておこう」
「自動人形ってのはよく分からないけど、ポケモンなら私の専門だしね。もしそうなら、力になれるわ。
……さて、着替え終了。もうこっち見ても大丈夫よ♪」
ブルーの悪戯っぽい囁きに、メロはハッと顔を挙げて……慌てて背ける。ブルーは思わずニヤリと微笑む。
彼女が身に纏っていたのは――レオタード。
新体操で使う、身体に密着したレオタードだった。
この体育館の更衣室でほぼ唯一見つかったという、女物の服。
新体操部でも抱えていたのだろうか。それにしても普通の体操服の1枚くらい置いておいて良さそうなもの。
深く切れ込んだハイレグの股間、身体に密着し浮かび上がったボディライン、ややキツそうな胸回り。
確かにさっきまでと比べれば肌の露出は少なくなったが、扇情的ということでは大差ない。
フワリ、と一緒に用意されていたジャージ(の上だけ)を羽織り、ブルーはメロを見やる。
彼女が身に纏っていたのは――レオタード。
新体操で使う、身体に密着したレオタードだった。
この体育館の更衣室でほぼ唯一見つかったという、女物の服。
新体操部でも抱えていたのだろうか。それにしても普通の体操服の1枚くらい置いておいて良さそうなもの。
深く切れ込んだハイレグの股間、身体に密着し浮かび上がったボディライン、ややキツそうな胸回り。
確かにさっきまでと比べれば肌の露出は少なくなったが、扇情的ということでは大差ない。
フワリ、と一緒に用意されていたジャージ(の上だけ)を羽織り、ブルーはメロを見やる。
「あ、それと、昼間に光子朗って子が言ってたことを、思いだせる限りメモしておいたわ。
工場についての考えとか、役に立つかどうか分からないけど……あとで読んでおいてね、メロ♪」
「あ、ああ……そ、そうさせてもらおう……」
工場についての考えとか、役に立つかどうか分からないけど……あとで読んでおいてね、メロ♪」
「あ、ああ……そ、そうさせてもらおう……」
ブルーの笑顔に対し、微妙に視線を揺らし赤面するメロ。
この反応、この対応……間違いない。
メロは、ブルーに惚れている。何だか知らないが、急に、露骨に、惚れている。
自覚があるかどうかは知らないが、ブルーのことが気になって仕方ないらしい。
ならばこのことは、利用できる。ブルーが生き残るために利用できる。
全ての風は、ブルーにとって都合のいい方向に向かって吹いている――!
この反応、この対応……間違いない。
メロは、ブルーに惚れている。何だか知らないが、急に、露骨に、惚れている。
自覚があるかどうかは知らないが、ブルーのことが気になって仕方ないらしい。
ならばこのことは、利用できる。ブルーが生き残るために利用できる。
全ての風は、ブルーにとって都合のいい方向に向かって吹いている――!
そんなブルーの高揚感は、しかし次の瞬間、粉々に打ち砕かれることになる。
体育館の入り口から、場の空気を全く読んでいない大声が上げられたのだ。
体育館の入り口から、場の空気を全く読んでいない大声が上げられたのだ。
「おーい、メロ! 手を貸してくれ!
イヴらしい子は見つからなかったけど、怪我人がいる! 変態だけど!」
イヴらしい子は見つからなかったけど、怪我人がいる! 変態だけど!」
※ ※ ※
学校を離れて、神社に戻ろう――
それが一休を連れてきたニケを見た、メロの判断だった。
イヴを諦めきれず必死に食い下がるブルーに、メロは淡々と自分の推理と考えを説明する。
それが一休を連れてきたニケを見た、メロの判断だった。
イヴを諦めきれず必死に食い下がるブルーに、メロは淡々と自分の推理と考えを説明する。
ニケの話では、散々探しても出てきたのはこの坊主1人きり。
しかし、一休とイヴが普通に交戦していた所で建物が崩れたのなら、ほぼ同じ場所から見つかるはずだ。
それが見つからなかったということは、少々特殊な状況を想定した方がいい。
しかし、一休とイヴが普通に交戦していた所で建物が崩れたのなら、ほぼ同じ場所から見つかるはずだ。
それが見つからなかったということは、少々特殊な状況を想定した方がいい。
例えば、あの爆発の勢いで、イヴの身体が建物の外に吹き飛ばされた場合―ー
だが、この場合は探索は困難だろう。校庭の方にその姿が無かった以上、深い森の方に飛ばされたはず。
この夜の闇の中、手掛かりすらない状況で探し回っても、見つかるとは思えない。
見つかったとしても、それだけ派手に吹き飛ばされて果たして生きているかどうか。
だが、この場合は探索は困難だろう。校庭の方にその姿が無かった以上、深い森の方に飛ばされたはず。
この夜の闇の中、手掛かりすらない状況で探し回っても、見つかるとは思えない。
見つかったとしても、それだけ派手に吹き飛ばされて果たして生きているかどうか。
これよりももう少し希望の持てる仮説を考えるなら、「何らかのアイテムの力で遠くに転移した」可能性がある。
それこそ、ブルーとイヴがこの学校に戻ってきた時と同じ要領だ。
坊主の側が使ったのか、それともイヴが緊急脱出の手段として使ったのか、それは分からないが……。
それこそ、ブルーとイヴがこの学校に戻ってきた時と同じ要領だ。
坊主の側が使ったのか、それともイヴが緊急脱出の手段として使ったのか、それは分からないが……。
「……そうよ! イヴは『左遷』のカードを持ってたはず!
きっと他にいい方法がなくって、何か一休だけを爆発に巻き込む工夫をして避難したのよ!」
「それならいいんだがな」
きっと他にいい方法がなくって、何か一休だけを爆発に巻き込む工夫をして避難したのよ!」
「それならいいんだがな」
嬉々として希望的観測に飛びついたブルーを冷めた目で見ながら、メロは推理を紡ぎ続ける。
ともかく、現状では情報が足りない。
乏しい情報でああでもない、こうでもないと言い続けても時間の無駄でしかない。
だから……詳しい事情は、「当事者」から聞き出せばいい。
強引にでも、聞き出せばいい。
ともかく、現状では情報が足りない。
乏しい情報でああでもない、こうでもないと言い続けても時間の無駄でしかない。
だから……詳しい事情は、「当事者」から聞き出せばいい。
強引にでも、聞き出せばいい。
「こいつが……一休が、素直にこっちの質問に答えるとでも思うの?」
「なに、軽く生爪の1枚でも剥してやれば、すぐにペラペラと歌い出すさ」
「うわっ、エグ……! も、もうちょっとこう、穏やかな方法をですねェ……」
「逆にそれでも口を割らないようなら、煽てようと何しようと無駄だろう。
割ける時間が限られてる状況では、古典的な拷問が一番確実で早い」
「なに、軽く生爪の1枚でも剥してやれば、すぐにペラペラと歌い出すさ」
「うわっ、エグ……! も、もうちょっとこう、穏やかな方法をですねェ……」
「逆にそれでも口を割らないようなら、煽てようと何しようと無駄だろう。
割ける時間が限られてる状況では、古典的な拷問が一番確実で早い」
メロは事も無げにその恐ろしい意見を口にする。
一休が目が覚めるのを待って、拷問にかける。
痛めつけて揺さぶって、あの爆発の前後、イヴがどうなったのかを洗いざらい吐かせる――
人間、痛みの前には素直になるものだ。
仮に中途半端な嘘をつかれたとしても、マフィア仕込みの尋問術・拷問術があれば簡単に看破できる。
仮に一休が強情で最後まで黙秘を通されたとしても、時間の浪費は最低限に抑えられる……。
メロはそう判断する。
イヴの行方を捜すとしても、情報を引き出し、ある程度範囲を絞り込んでからにすべきだろう。
一休が目が覚めるのを待って、拷問にかける。
痛めつけて揺さぶって、あの爆発の前後、イヴがどうなったのかを洗いざらい吐かせる――
人間、痛みの前には素直になるものだ。
仮に中途半端な嘘をつかれたとしても、マフィア仕込みの尋問術・拷問術があれば簡単に看破できる。
仮に一休が強情で最後まで黙秘を通されたとしても、時間の浪費は最低限に抑えられる……。
メロはそう判断する。
イヴの行方を捜すとしても、情報を引き出し、ある程度範囲を絞り込んでからにすべきだろう。
「でも、何で神社まで行くの? 今すぐここでするんじゃダメなの?」
「迂闊に悲鳴でも上げられてみろ。殺し合いに乗った奴に聞きつけられたら、面倒なことになる。
せめてこちらにも人数と戦力が必要だ。幸い、神社に戻れば留守番をしている連中がいる。
帰ったら建物も調べなおそう。地下室か何かがあれば、尋問するのに丁度いいしな」
「迂闊に悲鳴でも上げられてみろ。殺し合いに乗った奴に聞きつけられたら、面倒なことになる。
せめてこちらにも人数と戦力が必要だ。幸い、神社に戻れば留守番をしている連中がいる。
帰ったら建物も調べなおそう。地下室か何かがあれば、尋問するのに丁度いいしな」
痴女のような格好をした少女と、見るからに酷い火傷を負っていた少女。
メロの知る「神社で留守番をしているはずの2人」に、さほどの戦力は期待できない。
けれども、見張り役くらいにはなる。
最悪の場合、メロ自身の安全を図るための「盾」にはなる。
流石にその辺の真意は伏せつつも、メロは2人を説き伏せ、説得して……最後には、納得させた。
メロの知る「神社で留守番をしているはずの2人」に、さほどの戦力は期待できない。
けれども、見張り役くらいにはなる。
最悪の場合、メロ自身の安全を図るための「盾」にはなる。
流石にその辺の真意は伏せつつも、メロは2人を説き伏せ、説得して……最後には、納得させた。
ただ、神社に引き返す前に、やっておくべきことはあった。
万が一移動中に目を覚まされた時に備え、体育倉庫で見つけた縄跳びの縄で一休を縛っておくこと。
瓦礫撤去作業で傷ついたニケの手などに応急処置をしておくこと。
一休が持っていた持ち物をチェックし直し、分けておくこと。
万が一移動中に目を覚まされた時に備え、体育倉庫で見つけた縄跳びの縄で一休を縛っておくこと。
瓦礫撤去作業で傷ついたニケの手などに応急処置をしておくこと。
一休が持っていた持ち物をチェックし直し、分けておくこと。
「……この毒薬の類は、ライターと一緒に俺が預かっておこう。使いどころが大事そうだからな」
「あら、モンスターボールじゃない! ということは、ポケモンも支給されてたりするのかな……?
こっちの石は、『サモナイト石』……すぐにボールに戻っちゃうポケモンみたいなものかしら?」
「ちょ、ちょっと待てぇぇぇ! 俺の取り分が何もないぞ! 一番働いたのに!」
「ああ、なら残りは全部お前が持ってていいぞ。その本とか、濡れた服とかな」
「いらねぇぇぇぇぇぇぇぇ!
……って、この『剣』とかいうカード、『光』のカードと同じようなもんか。まあ、これだけでも……」
「あら、モンスターボールじゃない! ということは、ポケモンも支給されてたりするのかな……?
こっちの石は、『サモナイト石』……すぐにボールに戻っちゃうポケモンみたいなものかしら?」
「ちょ、ちょっと待てぇぇぇ! 俺の取り分が何もないぞ! 一番働いたのに!」
「ああ、なら残りは全部お前が持ってていいぞ。その本とか、濡れた服とかな」
「いらねぇぇぇぇぇぇぇぇ!
……って、この『剣』とかいうカード、『光』のカードと同じようなもんか。まあ、これだけでも……」
と、こんなやり取りがあった後、彼らは体育館を出て歩き出した。
一休に嗅がされた薬がまだ効いているのか、足取りの覚束ないレオタード姿のブルー。それを支えるメロ。
そして、グルグル巻きに縛られた一休を担いだニケ。
すぐに彼は不平を口にする。
一休に嗅がされた薬がまだ効いているのか、足取りの覚束ないレオタード姿のブルー。それを支えるメロ。
そして、グルグル巻きに縛られた一休を担いだニケ。
すぐに彼は不平を口にする。
「……やっぱり割りに合わねぇぇぇぇぇ! なんでお前がそっちなんだぁぁぁぁ!」
「五月蝿い。怪我をしてると言っただろう。怪我人を無理やり連れてきたお前が悪い」
「うふふ、ごめんね、ニケ君♪ 神社に着いたら、疲れた身体をマッサージしてあげる♪」
「おおっ!?」
「……ケケケッ! メロ、嫉妬スンナヨ!?」
「誰が、嫉妬してるだと!? チャチャゼロ、お前は少し黙って……」
「五月蝿い。怪我をしてると言っただろう。怪我人を無理やり連れてきたお前が悪い」
「うふふ、ごめんね、ニケ君♪ 神社に着いたら、疲れた身体をマッサージしてあげる♪」
「おおっ!?」
「……ケケケッ! メロ、嫉妬スンナヨ!?」
「誰が、嫉妬してるだと!? チャチャゼロ、お前は少し黙って……」
―――― タ ァ ー ン 。
それは、唐突だった。
暗がりを歩く3人(と1体)は、歩みを止める。
何かが破裂するような音。闇を切り裂く甲高い音。
聞こえてきたのは彼らの進行方向――つまり、神社の方角。
咄嗟にその音の意味するところの分からぬニケをよそに、メロとブルーは顔を見合わせる。
暗がりを歩く3人(と1体)は、歩みを止める。
何かが破裂するような音。闇を切り裂く甲高い音。
聞こえてきたのは彼らの進行方向――つまり、神社の方角。
咄嗟にその音の意味するところの分からぬニケをよそに、メロとブルーは顔を見合わせる。
「メロ、今のって……」
「ああ……銃声だ。たぶん拳銃。距離から考えても、神社のあたりだ。誰か死んだか?」
「戦いなのか!?」
「ああ……銃声だ。たぶん拳銃。距離から考えても、神社のあたりだ。誰か死んだか?」
「戦いなのか!?」
インデックスたちに危機が迫っているなら、助けにいかねばならない。
今すぐにでも駆け出していきそうなニケ、そして浮かない顔で思案するメロとブルー。
3人は、そして、その銃声に……
今すぐにでも駆け出していきそうなニケ、そして浮かない顔で思案するメロとブルー。
3人は、そして、その銃声に……
【D-4/学校の西側/1日目/夜中】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。
左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)(以上は全て応急処置済)
弱い催淫効果の影響で、ブルーのことが理屈抜きで気になっている
[装備]:賢者のローブ@ドラクエⅤ(上半身裸)、バット、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
[道具]:基本支給品×2(ランドセルは青・食料と水を少し減)、リリスの食料、
ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、
蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、救急箱
エルルゥの薬箱の中身(カプマゥの煎薬(残数3)、 ネコンの香煙(残数1)、
紅皇バチの蜜蝋(残数2)) @うたわれるもの 、100円ライター
[思考]:今の銃声は……!
第一行動方針:銃声に警戒。
第二行動方針:神社に行ってニケの仲間たちと合流、安全を確保した上で一休の尋問(拷問)をする。
第三行動方針:ブルーによるニケ懐柔のサポートをする。
第四行動方針:『ご褒美』の権利を獲得し、QBを呼び出し、情報を得た上で殺してジェダを困らせる。
第五行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[状態]:軽い打ち身と掠り傷。顔に無数の殴打傷。左手の小指と薬指欠損。
左肩に刺傷(殆ど感覚がないが無茶をすれば何とか動く程度)(以上は全て応急処置済)
弱い催淫効果の影響で、ブルーのことが理屈抜きで気になっている
[装備]:賢者のローブ@ドラクエⅤ(上半身裸)、バット、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
[道具]:基本支給品×2(ランドセルは青・食料と水を少し減)、リリスの食料、
ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(やや不調)
バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL、
蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン、救急箱
エルルゥの薬箱の中身(カプマゥの煎薬(残数3)、 ネコンの香煙(残数1)、
紅皇バチの蜜蝋(残数2)) @うたわれるもの 、100円ライター
[思考]:今の銃声は……!
第一行動方針:銃声に警戒。
第二行動方針:神社に行ってニケの仲間たちと合流、安全を確保した上で一休の尋問(拷問)をする。
第三行動方針:ブルーによるニケ懐柔のサポートをする。
第四行動方針:『ご褒美』の権利を獲得し、QBを呼び出し、情報を得た上で殺してジェダを困らせる。
第五行動方針:どうでもいいが板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい。
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く。
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
バカルディは、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
「リリスが飲み掛けの飲料水」を飲みました。
弱い催淫効果が効き始めました。ブルーのことが理屈抜きに気になって仕方ないようです。
ブルーが絡むことについて、理屈でなく衝動で行動してしまう恐れがあります。本人も自覚しています。
ブルーを通して、「ブルーが聞いた光子朗の考察」の一部を知りました。
バカルディは、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
「リリスが飲み掛けの飲料水」を飲みました。
弱い催淫効果が効き始めました。ブルーのことが理屈抜きに気になって仕方ないようです。
ブルーが絡むことについて、理屈でなく衝動で行動してしまう恐れがあります。本人も自覚しています。
ブルーを通して、「ブルーが聞いた光子朗の考察」の一部を知りました。
【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)
[服装]:新体操で使うレオタードに、ジャージの上だけを羽織った格好
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式×3(食料、水分少し減)、
年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、チョークぎっしりの薬箱、
Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2、
シャインセイバー(サモナイト石・無)@サモンナイト3、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
[思考]:今の銃声って……!?
第一行動方針:銃声が気になる。
第二行動方針:メロとニケを女の武器でもなんでも使って懐柔する。
第三行動方針:とりあえずメロに従いメロを利用する。
第四行動方針:一休からイヴについての詳しい話を聞きだしたい。尋問が終わったら機を見て殺す。
第五行動方針:イヴと合流できてまだ利用価値があるようなら、上手く利用する
第六行動方針:グリーン、イエローのことが(上の行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:生き残るためには手段を選ばない。元の世界へ生きて帰還する(手段は問わない)
[備考]:
イヴの心変わりに気付いていません。イヴがGIのカードを使って脱出した可能性に思い至りました。
頑張って光子朗の考察内容を思い出しました。どの程度思い出したのかは後続の書き手さんに任せます。
メロの考察を知りました。メロが自分に「惚れかけて」いるらしいことに勘付いています。
[状態]:全身に骨折、打撲、擦過傷等多数(以上応急処置済み)
[服装]:新体操で使うレオタードに、ジャージの上だけを羽織った格好
[装備]:風の剣(マフラー状態)@魔法陣グルグル
[道具]:支給品一式×3(食料、水分少し減)、
年齢詐称薬(赤×3、青×3)、G・Iカード(『聖水』)@H×H、チョークぎっしりの薬箱、
Lのお面@DEATH NOTE、マジックバタフライ@MOTHER2、
シャインセイバー(サモナイト石・無)@サモンナイト3、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL
[思考]:今の銃声って……!?
第一行動方針:銃声が気になる。
第二行動方針:メロとニケを女の武器でもなんでも使って懐柔する。
第三行動方針:とりあえずメロに従いメロを利用する。
第四行動方針:一休からイヴについての詳しい話を聞きだしたい。尋問が終わったら機を見て殺す。
第五行動方針:イヴと合流できてまだ利用価値があるようなら、上手く利用する
第六行動方針:グリーン、イエローのことが(上の行動方針に矛盾しない程度に)心配
基本行動方針:生き残るためには手段を選ばない。元の世界へ生きて帰還する(手段は問わない)
[備考]:
イヴの心変わりに気付いていません。イヴがGIのカードを使って脱出した可能性に思い至りました。
頑張って光子朗の考察内容を思い出しました。どの程度思い出したのかは後続の書き手さんに任せます。
メロの考察を知りました。メロが自分に「惚れかけて」いるらしいことに勘付いています。
[備考]:ワブアブの粉の効果は、実際にはもうほとんど消えましたが、
メロの篭絡を狙って「まだ身体に力が入らないフリ」をして肩を借りて歩いている状態です。
メロの篭絡を狙って「まだ身体に力が入らないフリ」をして肩を借りて歩いている状態です。
【ニケ@魔法陣グルグル】
[状態]:すけべ大魔神LV.8、魔力大消費、中程度の疲労、左肩に切り傷あり、言い知れぬ喪失感、
一休さんを背中に背負っている
[装備]:スペクタルズ×8@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、クロウカード『光』『剣』@CCさくら、 コエカタマリン(残3回分)@ドラえもん、
メタルイーターMX(弾切れ)@とある魔術の禁書目録
一休さんの体操着袋(教科書数冊、チョーク数本、濡れた着物と体操服)
[思考]:
第一行動方針:銃声が気になる。インデックスたちがピンチならすぐに駆けつけないと!
第二行動方針:坊主(一休)を神社に連れて行き、メロに情報を引き出してもらう(ただ拷問にはヒキ気味)。
第三行動方針:神社に戻ってインデックスらと再会し、学校についての情報等を伝える
第四行動方針:自分の仲間となのは&エヴァの友人を探すため、情報を集める
第五行動方針:もし、なのはに会ったらちゃんと謝る
第六動方針:余裕があれば改めてイヴの捜索。
基本行動方針:とりあえずラスボスを倒す。その過程で女の子の仲間が増えればいいッスねぐへへ
[状態]:すけべ大魔神LV.8、魔力大消費、中程度の疲労、左肩に切り傷あり、言い知れぬ喪失感、
一休さんを背中に背負っている
[装備]:スペクタルズ×8@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品、クロウカード『光』『剣』@CCさくら、 コエカタマリン(残3回分)@ドラえもん、
メタルイーターMX(弾切れ)@とある魔術の禁書目録
一休さんの体操着袋(教科書数冊、チョーク数本、濡れた着物と体操服)
[思考]:
第一行動方針:銃声が気になる。インデックスたちがピンチならすぐに駆けつけないと!
第二行動方針:坊主(一休)を神社に連れて行き、メロに情報を引き出してもらう(ただ拷問にはヒキ気味)。
第三行動方針:神社に戻ってインデックスらと再会し、学校についての情報等を伝える
第四行動方針:自分の仲間となのは&エヴァの友人を探すため、情報を集める
第五行動方針:もし、なのはに会ったらちゃんと謝る
第六動方針:余裕があれば改めてイヴの捜索。
基本行動方針:とりあえずラスボスを倒す。その過程で女の子の仲間が増えればいいッスねぐへへ
そして――その場には、もう1人。
冷静に頭脳を……「とんち」を巡らせる者がいた。
冷静に頭脳を……「とんち」を巡らせる者がいた。
(さて、これからどうしたものでしょうか……)
一休は「気絶したふり」を続けながら、状況を冷静に判断する。
そう、気絶したふり。彼はしばらく前から、意識を取り戻していた。
取り戻していたのだが……言い争っていた周囲の人々は、そんな彼の変化にまだ気付いていない。
そう、気絶したふり。彼はしばらく前から、意識を取り戻していた。
取り戻していたのだが……言い争っていた周囲の人々は、そんな彼の変化にまだ気付いていない。
手持ちの道具は……ほとんど全て奪われてしまったようだ。
体は……命に関わるような怪我はなし。御仏の御加護に深く感謝。
ただし、両腕は罪人のように縛られて、動かすことはできない。
少し時間をかければ縄を緩めて抜け出せるかもしれないが、確実に周りの人々に気付かれるだろう。
両足は縛られていないので「歩く」ことはできそうだが、怪我のせいもあって「走る」ことは出来そうにない。
体は……命に関わるような怪我はなし。御仏の御加護に深く感謝。
ただし、両腕は罪人のように縛られて、動かすことはできない。
少し時間をかければ縄を緩めて抜け出せるかもしれないが、確実に周りの人々に気付かれるだろう。
両足は縛られていないので「歩く」ことはできそうだが、怪我のせいもあって「走る」ことは出来そうにない。
さて、この状況で、どうするべきか。
薄目を開けて確認した限りでは、危険人物であるブルーを確認。
さらには、拷問とかいう恐ろしげな単語も聞こえてきた。
ここは、隙を窺って逃げ出すのが一番のような気もする。
自分の安全を第一に考えるなら、逃げるべきだろう。
薄目を開けて確認した限りでは、危険人物であるブルーを確認。
さらには、拷問とかいう恐ろしげな単語も聞こえてきた。
ここは、隙を窺って逃げ出すのが一番のような気もする。
自分の安全を第一に考えるなら、逃げるべきだろう。
けれども、向こうがこちらの話を聞きたがっているというのは好機なのかもしれない。
今までは「何故か」出会う人出会う人のことごとくが「まともに話を聞こうともしてくれなかった」のだ。
今こそ、人々の誤解を解き、一休の善意を伝える好機なのかもしれない。
今までは「何故か」出会う人出会う人のことごとくが「まともに話を聞こうともしてくれなかった」のだ。
今こそ、人々の誤解を解き、一休の善意を伝える好機なのかもしれない。
(とはいえ、これから向かうという神社でも、「ジュウ」とかいう武器で殺し合いが演じられているようですし……
すぐ傍には、ぶるぅさんもいる。ぶるぅさんを信用しているらしい方々もいる。
さてさて、どうしたものですかね)
すぐ傍には、ぶるぅさんもいる。ぶるぅさんを信用しているらしい方々もいる。
さてさて、どうしたものですかね)
急いては事を仕損じる。あわてない、あわてない。
やれることが限られている一休は、そしてゆっくりと自らの取るべき行動について考え始めた。
やれることが限られている一休は、そしてゆっくりと自らの取るべき行動について考え始めた。
【一休さん@一休さん】
[状態]:全身に相当の負傷(ただし、少なくとも手足の欠損はなし)。縄跳びの縄で両腕拘束中。眠ったふり。
[装備]:女児用スクール水着、ピンクのバスタオル
[道具]:なし
[思考]:(あわてない、あわてない……)
第一行動方針:当面、神社に着くまで寝たふりを続ける。
第二行動方針:隙を突いてブルー達から逃げる? それともこの機を活かして説得する?
第三行動方針:これまでに遭遇した人々の誤解を、どうにかして解きたい。
第四行動方針:どこかで食料を確保したい。
第五行動方針:余裕があれば、森にでも骨格標本を埋葬し供養したい。
基本行動方針:ゲームをうまく脱出する。
[備考]:
ブルーを不思議な力(スタンガン)を持った神仙または学術者の類と思っています。
一休がいつ目覚め、どの程度の状況を把握しているかは、後続の書き手さんにお任せします。
[状態]:全身に相当の負傷(ただし、少なくとも手足の欠損はなし)。縄跳びの縄で両腕拘束中。眠ったふり。
[装備]:女児用スクール水着、ピンクのバスタオル
[道具]:なし
[思考]:(あわてない、あわてない……)
第一行動方針:当面、神社に着くまで寝たふりを続ける。
第二行動方針:隙を突いてブルー達から逃げる? それともこの機を活かして説得する?
第三行動方針:これまでに遭遇した人々の誤解を、どうにかして解きたい。
第四行動方針:どこかで食料を確保したい。
第五行動方針:余裕があれば、森にでも骨格標本を埋葬し供養したい。
基本行動方針:ゲームをうまく脱出する。
[備考]:
ブルーを不思議な力(スタンガン)を持った神仙または学術者の類と思っています。
一休がいつ目覚め、どの程度の状況を把握しているかは、後続の書き手さんにお任せします。