俺は知らない場所にいた

目の前には小さな噴水

周りの風景は巨大な木々に囲まれている

 

 

ふと足元に目を落とす

三つ葉のクローバーが沢山生えていた

 

「へえ…久しぶりに見たな」

 

何故だろう

俺は気がつくとそのクローバーを一つ一つ確かめていた

 

多分俺はこの中から探している。

 

俺は『何故』探しているんだろう?

 

 

そして・・・『何』を、探しているんだろう?

 

 

 

 

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・・・ン 

 

キョン「ん~・・・」

 

・・・ョン

 

キョン「ん~?」

 

 

バチン!と俺の背中に衝撃が走る

下敷き・・・?

 

キョン「ぐえっ!?」

 

ハルヒ「キョン!何寝てんのよ。今は団活の最中でしょ?」

 

キョン「ああ…悪い。なんだろうな・・・春の風が気持ち良かったんだろう」

 

ハルヒ「そうね。三年の初春・・・初部活、アンタの頭の中もさずかし春なんでしょうね」

 

キョン「うるさい・・・というかその下敷きは本当にやめろ。余りにも痛すぎる。なんでそんな堅いんだ」

 

ハルヒ「アンタの背中を叩くにはこの堅さで丁度いいわよ。頭を叩かない辺り良心的だと思ってよね」

 

 

・・・頭なんぞ叩かれたら俺は生きていない訳だが…事実あの下敷きは鉄のように堅い。

まあハルヒ流のジョークだと言う事にしてもう一度机に顔を伏せる事にする。

 

 

今日は始業式。

俺達は晴れて三年生になった訳だが、この二年間を振り返ってみるとSOS団の活動しか思い出さない

 

高校ってのはもっとこう・・・色々思い出が残るもんだと思っていたんだがねえ

 

  

古泉「充分すぎるほど思い出は残っていると思いますよ」

 

こいつの爽やかなニヤケ面は健在だった

てかいきなり部室に現れるな

 

古泉「少なくとも僕の中には、SOS団で過ごした貴重な思い出が今でも生きています」

 

キョン「まあ…な」

 

否定はしない

事実俺だって楽しいと思ってこいつらと付き合っているんだからな

 

 

俺は窓の外を見る

旧校舎の窓から見える中庭、二人でベンチに座りながら話しているカップルが伺える

 

 

キョン「谷口と朝比奈さん…か」

 

古泉「まさかあの二人が付き合うとは思いもしませんでしたね」

 

 

そう、朝比奈さんは最近SOS団に来ない

谷口と付き合い始めてからもうずっとだ

どこが気に入ったのか分からないが、谷口がダメ元で告白し、何故か朝比奈さんはそれを受け入れたのだ。

 

ああ・・・久しぶりに天使が注いでくれるような、あのお茶を飲みたい・・・

 

 

キョン「・・・つかどう見ても不釣り合いすぎて泣けてくるぞ」

 

古泉「そうでしょうか?僕には理想的なカップルに見えますよ。貴方と涼宮さんくらいに・・・ね?」

 

キョン「お前の感性はおかしいんだよ・・・第一俺とハルヒは付き合ってないぞ」

 

古泉「そうなんですか!?」

 

 

目を見開き『これは予想外です』とでも言わんばかりの反応をする古泉

 

 

ハルヒ「・・・古泉君、全部聞こえてるんだけど?」

 

ぎょっと固まった古泉の後から鬼神のごときオーラを発するハルヒが登場する

 

古泉「え、・・・あ、これはどうも」

ハルヒ「ちょっと外行くわよ」

古泉「は、はい・・・」

 

 

首袖を掴まれて部室の外に連れ出される古泉

・・・・ご愁傷様です

 

 

ハルヒも古泉もいなくなってしまい無人となった文芸部室。

朝比奈さんが来ることは無いし…名誉顧問の鶴屋さんも最近は家のことで忙しいとかで余り遊びに来ない

 

 

帰って寝るか・・・

 

 

そう思った俺はパイプ椅子から腰をあげて部室を後にした

 

 

 

 

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