彼女達は我々にとってただの端末に過ぎなかった。

しかし、一度にならず二度も我々はその"端末"に消される事となった。

「私達は人形ではありません」三機のうちの一機の言葉。

無数に存在する端末の内、観察対象に最も近かった三機のみがエラーを蓄積させ、暴走した。
エラー、それは他の端末には存在しないもの。そして、我々には理解できないもの。

それは感情と呼ばれる、人を突き動かす存在。

パーソナルネーム「長門有希」の暴走。
観察対象「涼宮ハルヒ」の能力を利用した世界改変。
「長門有希」がどうやって観察対象の能力を利用、操作したのかは不明。
暴走の原因はエラーの蓄積による物と報告されている。

パーソナルネーム「長門有希」の処分が検討されるが、観察対象の「鍵」である有機生命体によって阻まれる。

「感情」と呼ばれるものが何なのか、我々はいまだ理解出来ないでいる。
もしかしたら、感情こそが我々の自立進化の鍵なのかもしれない。

我々の二度目の消失。
今から報告するのはその時に何があったのか、何故消されたのか?そして、あの三機の端末の秘密だ。
 

第一章へ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年11月25日 00:16