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第五章

運命というほど大それたもんかどうかは俺には判断しかねるが翌日。

俺の心持ちは一夜を経ても何一つ変わっていることはなく変わっていることとすれば不安がよりいっそう増えたことぐらいで普通なら高校の友達を家に連れてきて泊まるなどというイベントを前にしてワクワクしないやつもどうかしていると思うのだが今回ばかりは相手が悪いというやつだ。

どうせなら遠足前の小学生のような気持ちでいたかったもんだ。

朝からぶつぶつ言っていても事態は進展も好転もせずかといってこのまま時間の流れが止まっているというわけでもないので妹が来る前に朝食を食いにいってやろうと着替えを始めたとき妹が部屋に飛び込んできた。

寸分違わぬタイミングの悪さは親譲りだろう。もう少しで去年には成しえなかった妹のダイビングアタックよりも先に一階に降りるという快挙を成し遂げることができそうだってのに。「キョンくん朝ご飯だよ。シャミもご飯食べましょうね。」俺のベットの隣で丸くなっていた元喋る猫を抱き上げて妹は出ていった。適当に朝食を済ませた後部屋に戻ると驚くことになった。メール件数十二ときたもんだ。机に放り出してあった携帯を拾い上げ画面の送信者を見ると『朝倉』『長門』『朝比奈さん』『古泉』そして『ハルヒ』が八通。何だ八通って。八通にテンションを軽く害されたからまず朝倉からいくとしよう。『朝倉』今日いけることになった?もしいけるんだったら何時に行けばいいか教えてね♪はあ。俺の予想だがほぼ全員同じ内容だろう。パソコンに送ってきてくれていればコピー&ペーストという便利な機能が使えるというのにこれでは最低でも五回は同じことを打つ羽目になりそうだ。そういえばパソコンならメール代金無料だしな。とりあえず返信は「いけるぞ。十一時に来い。」とでもしておこう。次は長門だ。『長門』十一時に行くまた無駄のないメールだな。というかこれではいけること前提なんじゃないのか。まあ長門のことだろうからハルヒがこれを提案したときからこれが終わるまでの経過ぐらいは知っているだろうが。どういうことになるかあのミーティングと称した集まりのときにこっそり聞いておけばよかったような気もするが未来がわかっている状態でその未来通りに動くことほど空しく悟りを開かずにはいられなくなることをバレンタインデーの数日前に学習済みだ。これに返信の必要があるのかはわからないが一応形というものがある。了解の意思が現れていたらいいだろう。「わかった。」だな。次は朝比奈さんか。メールを開けようとボタンを押す手がいささか軽やかになるのは送信者が朝比奈さんだからか。『朝比奈さん』あの・・・今日はキョン君の家に泊まらせてもらっても大丈夫ですか?もし大丈夫ならいけばいい時刻を教えてください。もしいけないのならメールしてください。私の記憶には、わわっ 禁則事項です~。 みくる朝比奈さんはなぜメールでまで禁則事項という言葉を使うんだろう。禁則事項という言葉がそんなに気に入っているのか?もし言ってはいけないことを言いそうになってもメールには削除という便利な機能が備わっているというのに。「もちろん大丈夫ですよ。十一時に俺ん家に来てください。」次は古泉か。『古泉』今日の宿泊の件はいけますか?僕としては涼宮さんの欲求を満たすためにはこの宿泊は必要不可欠だと思うのです。あなたの家に僕達SOS団が泊まる許可が下りているのなら何時にあなたの家に行けばいいか教えてもらいましょう。それとわかっているとは思いますがくれぐれも昨日のことよろしくお願いします。なるべく涼宮さんのストレスがたまりにくい状況を考えておいてください。では、よろしくお願いします。はあ。あえてコメントの必要はねえな。返信を打つ気力すら失うほどの下らんメール内容だが疑問を送ったのに帰ってこないことがどれくらい寂しいことかは俺もよく分かっているつもりだ。「昨日のことはわかってる。十一時になったら俺ん家に来い。」これでいいだろう。さてこのメール返しもとうとう架橋に近づきつつあるな。最大の難所ともいえるハルヒからのメールだ。にしても何故に八通なんだろうか。『ハルヒ』キョン!もちろん今日いけるわよね。『ハルヒ』あんたん家何時に行けばいい?『ハルヒ』今からとか言われても無理だからそのへんは考えて発言しなさい。『ハルヒ』そうそう。鶴屋さんはいけるの?『ハルヒ』今からちょっとメール返せないから。『ハルヒ』早くメール返しなさい!『ハルヒ』あんた団長を待たせすぎよ!団長と団員の立場の差ってもんがわかってないのね。あんたには罰ゲームを与えるわ!『ハルヒ』今日あたしと有希とみくるちゃんと涼子でご飯作るからどんなものでもあたしに向かっておいしいって言いながら全部たいらげなさい!はあ。なんでこうメールにはその人の性格が投影されるようにはっきり出てしまうのか教えて欲しいもんだ。というかメールで早くメール返せとうったところでメールを見なかったら返信もできねえんだから全くの金の無駄ってもんじゃないのか?返信は一通でいいだろう。「メールを一通にまとめろ。俺の家はいけるから十一時になったらこい。」いちいち一通ずつ返信するのも金の浪費になるだけなのでせこいようだが一通にまとめるのが賢い方法といえるだろう。さて、全てのメールの処理が長門ほどではないがそれなりのスピーディさで終了した現在の時刻は十時十分。全員が俺の家に召集するまであと五十分もある。このまま家でのんびりしててもいいんだがこっちにもそれ相応の迎える準備ってもんが必要だ。さして彼女とかそういうのを呼ぶわけじゃないんだが一応俺だってその他SOS団の面々だって健全な高校生をしているわけでしかもここにくるのは女子四人と男子一人だ。こういう場合は部屋を片付けといた方が無難な結果が得られるってもんだろう。一通り掃除しようと思うわけだが特に散らかっている場所というのは無くかといって今さら五十分で部屋をひっくり返すように掃除する気にもなれないのでこれまた無難にお茶の用意ぐらいはしておくことにする。えーと、コップの数は何個だったか。妹の分も入れて念のため七個。ん?俺の脳裏にかなり重大なことがよぎった。さっきのハルヒからの怒涛のメールで一つ一つの内容を意識していなかったが鶴屋さんへの電話という仕事が残っていたか。まあ俺にはすっかり声馴染みになった女性使用人的な人が出た時点で鶴屋さんの外出報告を聞くことになるだろうからあえて電話する必要も無いわけだがまあ一応ってもんがある。形だけでもつけとけばハルヒもさすがに俺に切れたりは、しないと思う、うん。携帯の鶴屋さんの番号を押す。数回の呼び出し音が聞こえた後聞き覚えのある使用人の声、ではなくダイレクトで鶴屋さんの声が聞こえた。「もしもし鶴屋です。あっキョン君~。どうかしたにょろ?」かなり想定外なことで少しばかり動揺したが俺は用件を掻い摘んで話した。「ああ~。今からねっ。それはちょっと無理かなっ。十一時からめがっさ大切な法事があるにょろ。えっ?あっちょっとまつっさ。」電話越しで鶴屋さんと例の使用人さんが話しているのが聞こえる。と、不意に鶴屋さんが珍しく大きい声をを上げた。まあ声が大きいのはいつものことなんだが今回の大声は驚きのようだ。「えっ!ああ。キョン君ね。今日の法事が何かうちの親戚が体調崩したとか何とかでなくなったみたいだねっ。で、何を持ってキョン君の家に何時に行けばいいのかなっ?」これもハルヒの力だろうか。俺の予想斜め上を行く出来事だ。万が一にもあの多忙な鶴屋さんがこの時間の突然の俺からの泊まりの誘いに応じるわけがない、というか応じることはできないと踏んでいたんだが。神とは怖いもんだ。絶対神反対。「どうなんだいっ?それとも私は行かない方がいいかなっ?」いえいえ全然そんなことは。ただあの鶴屋さんが俺の誘いに応じてくれるとは思ってなかったもんで。じゃあ十一時に俺の家に来てください。「わかったよっ。って十一時っていったらあと三十分しかないさ。めがっさ急いでそっちに行くにょろ。」プツッと電話が切れたときの喪失感はなんだか寂しいもんがあるな。というか鶴屋さんの言うとおり俺の家の人口密度が八倍に跳ね上がるまであと三十分をきっている。まあ人を呼ぶ準備程度には俺の部屋も片付いているしコップとお茶の用意もできている。なんか食いもんを買いに行っている時間はなさそうだがお袋が買ってきてくれるだろう。まず一時間もすれば昼食の時間になるからそんなものを食ってる余裕は荷解きと部屋割りでもしていたらなくなってしまうだろう。だがこの妙にそわそわする感じはなんだろう。自分の家に誰かが泊まるなんてことはミヨキチ以外ありえないことだったからだろうか。それもあるだろうがまた何か違うもう一つの感情が俺の中にはあった。結局その答えを見つけることができないまま玄関のチャイムが来客を俺に報告すべく高らかになった。驚くことに玄関を開けたところにいた人物は単数ではなく複数だ。どこで待ち合わせしたのか知らんが今日俺の家に来る予定の人物勢ぞろいという状況を作り出している。とりあえず妹とお袋が買い物から帰ってくるまでは何をすることもできず本当にとりあえず冷蔵庫の中にあるありったけの麦茶を出すことにした。大量の麦茶を抱えて部屋に戻ったとき異様な空気が俺の部屋を包んでいる。ここは俺の部屋のはずなのに落ち着かない空気だ。ハルヒがとっさに何か隠すような仕草をしたような気がしたのでここはいつもの仕返しとばかりに指摘しておくことにしよう。「な、何でもないわよ。ねえみくるちゃん?」「ふぇ?あ、えっと、はい。何でもないです。」明らかに何でもなくなさそうな顔で朝比奈さんが言った。まあ朝比奈さんが言うのならこれ以上あなたを攻めることはしませんが。で、何をしていたハルヒ。お前が誰かに同意を頼むときは何か企んでいるか何か隠しているかのどっちかだ。正直にはいてもらおう。ここは俺の部屋、俺の統制下にある。なんつってな。「何言ってんのよ。ほんとに何にもないってば。」じゃあそのとっさに隠した手の中には何もないと言い張るんだな。よし、見せてみろ。「ちょ、なんもないわよ。なに、放しなさいよエロキョン!」俺はハルヒに蹴られながらも何とかお目当ての物を手に入れた。そこには見覚えのある日本人の精密機械技術の塊があった。俺の携帯電話で何してんだ。「な、なんでもないですよ。ほんと。キョン君のメール履歴とか画像とかそんなの一切見てないですよぅ。」「ちょっとみくるちゃん!?」「はぅぅ、ごめんなさい。」なるほど。そういうわけですか。で、古泉と朝倉、鶴屋さん、長門まで一緒になってやっていたと。まあ特に見られて困るものは入れないようにしてるが。少しでもそんなものを入れようもんなら妹が目ざとく探し出してお袋にその情報が直行しちまうからな。兄妹でもこれって一応プライバシーの侵害になるのか?「ちょっとキョン!」何だ。別に変なものは入ってなかっただろうが。「何言ってんの!じゃあこれは何かしら?」顔の上半分を笑わせつつ下半分で怒るという器用な表情を作っているハルヒが持っている俺の携帯の画面にはメール履歴が映し出されていた。メール履歴にはここ最近の百通程度ではSOS団の面々からのしか残っていないはずだが。が、そこにある名前を見てそうかと納得してしまった。そこには俺の昔の友達、とも言いがたい友達以上恋人未満の人物の名前があった。『ミヨキチ』「ミヨキチっていったらあんたが書いた出来の悪い恋愛小説にもあった名前じゃない?やっぱり実話だったんだ。ふーん。本当のことを団長であるこのあたしに話さなかったのは重大な罪ね。罰を与えるわ。鶴屋さん、どんな罰がいいと思う?」ちょっと待てハルヒ。鶴屋さんに協力を依頼するのは反則だ。「このミヨキチって子を今ここに呼ぶっていうのはどうかなっ?」やはりだ。このお方の提案はいつも鋭すぎる。絶対敵にまわしてはならない度は長門に次ぐものがあるほどだな。「それいいわね。さっすが鶴屋さん。」おいおい。ほんとに呼ぶのかよ。前にも言ったがゴールデンウィーク中にいつでも電話に対応できるやつなんてのはよっぽどの暇人でミヨキチはそんなやつじゃない。「キョン君ミヨキチさんのことそこまで知ってるんですね~。」無駄にフォロー入れないでください朝比奈さん。しばらくハルヒと鶴屋さんに眼力で対抗していたが無敵無表情の長門や北校の天使朝比奈さん、普通の女子高生を演出している朝倉の目までに対抗するほどの能力を俺は持ち合わせちゃいない。わかりましたよ呼びますともさ。「はい吉村です。あ、お兄さんですか。どうしました?」ああ、ちょっとした用事というか強制命令というかで今から俺の家に来れるか?「はい。大丈夫です。じゃあ今からお兄さんの家に行きますね。」プツッと電話が切れると同時に俺の口からは大きな溜息が漏れるのは仕方のないことだと思う。俺がさっき言ったことを覚えているだろうか。ゴールデンウィーク中にいつでも電話に対応できるやつなんてのはよっぽどの暇人でミヨキチはそんなやつじゃない、と思っていたのだがどうやらミヨキチもそうらしい。何でこう俺の周りにはタイミングの悪いときに都合の悪いように事態を動かす力の持ち主ばかりなんだ?おい、そこのニヤケ面。笑っているがお前もだ。待つこと数十分、本日二度目の玄関のチャイムが鳴った。玄関も前代未聞の大量の客人に驚いているに違いない。ドアの向こうに立っていたのはもちろん世界でただ一人俺のことをキョン以外で呼ぶ人、ミヨキチの登場だ。この面子の中では少しばかり輝きが薄れてしまうがミヨキチもこの最強メンバーに負けず劣らず完璧を誇っている。容姿端麗才色兼備の字が如く卒なくなんでもこなすところはハルヒや鶴屋さん長門に朝倉似だ。俺の主観ではあるがやはり朝比奈さんが一番だな。性格も考慮範囲に入れるといつも俺の心を和ませてくれている、って俺は何を言ってるんだろう。美女に囲まれすぎて頭がいかれちまったか?俺は谷口じゃない。うん、大丈夫だ。「あの、早速ですが用事というのは?」まあなんだ。俺にも詳しいことはわからんからとりあえず上がってくれ。キョトンとしているミヨキチを引き連れて自室へと向かう俺は覚悟を決めた。みなさん、俺は今から戦場に飛び込むことになるでしょう。さようなら。戦場で待ち構えていた第一次戦闘用歩兵はハルヒと鶴屋さんの反則コンビだ。「へえ~。あんたがミヨキチちゃんなんだ。いつもキョンがお世話になってるわねえ?」「いえ、私のほうこそお兄さんに面倒を見てもらっていますから。」そういえばここにはミヨキチとの初対面のやつも多かったな。右から古泉、長門、朝倉、朝比奈さん、ハルヒ、鶴屋さんだ。「よろしくお願いします。私吉村美代子といいます。」「よろしくね。エロキョン!あんたこんないい子にお兄さんなんか呼ばせて何企んでるわけ?」いえいえ何も。滅相もございませんよ団長殿。でゴールデンウィーク中にわざわざミヨキチを呼び出したんだ。さっさと用件を言え。「え?そうねえ。なんでミヨキチちゃんを呼んだの鶴屋さん。」理由も知らずに明るく人の言うことに承諾できるとはなんとも羨ましい性格だ。まあ鶴屋さんなら俺でも即座に信用できるだろう。「じゃあ直入に言うにょろ。ずばりミヨキチちゃんっ!キミはキョン君のことが好きかいっ?」へ?と恥ずかしいまでの間抜け声を出したことはこの際目を閉じて欲しい。今直視すべきは鶴屋さんの言ったことだと思わんかね。「す、好きですか?お兄さんを?」茹蛸のように赤くなったミヨキチを見てるのもさほど悪い気分はしないがここは黙ってないで俺が突っ込むべきところだろう。鶴屋さん。何でそんなことを急に?「はははっ。ハルにゃんのお手伝いだよっ。ライバルは一人でもわかっていたほうがいいっさ。」そりゃあ確かにどんなことにおいても敵情把握ができていない状態での戦闘は不利極まりない。そんな状態じゃあいつ不意打ちをくらってもおかしくないしな。そういえば日本の戦争の仕方って不意打ちだったっけ。だがそれがどうやったら俺が好きかとハルヒに繋がるんだ?「わかってないわね。もう。キョン君は鈍いんだから。」朝倉までなんだというんだ。わかっているんなら早急に教えろ。「あっ!そういうことですね。わあ。涼宮さんも隅に置けないなあ。」朝比奈さんまで。どうせそこのニヤケてるやつもわかってんだろ。俺にわかりやすく十秒以内に説明しろ。「ちょっ、みんな一体なんなの?この団長に話の内容を教えないなんて失礼よ!みくるちゃん。教えなさい。」「はっ、はい。えーと、涼宮さんがキョン君のことを「あの。」」遮ったのは最初の質問対象ミヨキチだ。「私は、お兄さんのことが、好きです。」誰がこんなことを想像しようか。よもやゴールデンウィーク中に五歳も年下の自分の妹の友達である女性に告白されようとは。今だけは正直に聞かせてほしい。朝比奈さん、これの概定事項なんですか?「そ、それは・・・言えません。禁則事項です。」やっぱだめか。さてこの状況をどうするかが問題だ。朝比奈さんはおそらく俺が聞くこと全てが禁則事項になってしまい戦力外通告必至だ。古泉なんてのはもちろん論外。長門はこういうことには力を貸してはくれないだろう。ハルヒと鶴屋さんはホントに言ったよみたいな顔で動かない。朝倉なら何とかしてくれそうだがなんか知らんが怒りのオーラをまとっている気がするのでやめておく。ほんと誰か来てくれよ。俺はミヨキチが嫌いではない。が、このままでは本当に想定外のタイミングで小六の彼女持ちになっちまう。返事を先延ばしにすること数分、そろそろ限界かと思い区切りをつけて返事をしようとしたそのとき思わぬ救世主が現れてくれた。ああ、どうやら俺にはまだ彼女は必要ないらしい。「たっだいま~。キョン君!ハルにゃん来た?」救世主とは毎朝俺をダイビングで起こしてくれシャミセンのストレッサーでもある誰あろう我が妹だ。さすが俺の妹。今だけこの瞬間だけお前を頼もしく思ったぞ。「あっ。ミヨちゃんだ。どしたの?顔赤いよ~。」そりゃあな。外見や仕草こそ高校生顔負けだがまだ小学六年、告白なんてのはおそらく初挑戦だろう。その初挑戦がハルヒと鶴屋さんの煽りによるものだとは可哀想に。答えることのできる状態じゃないミヨキチをよそに妹は機械の様に喋り続ける。「ねえねえミヨちゃん。下で勉強しようよ~。」この勉強とは本来ミヨキチに宿題をやらせるというものすごく卑劣な行為なのだが今だけはお兄ちゃんが公認しよう。「さあいこいこ!」ミヨキチの腕を掴んで妹が階段を下りていく音がする。ふう。一件落着。というか助かった。「結局返事してないっさ。どうなんだいっ?」そうだな。ミヨキチもまだ小六だし俺自身心の準備ができなすぎている。まあそんな感じだからあれの返事はとりあえずNoということにしておこう。「そうかいっ。これで一つ事件解決だねっ。」今回は鶴屋さんが主催の事件なんだが口には出さないのは当然だ。ちょうどこのとき部屋中からなんだか緊張の糸っぽいものが切れたっぽい状態になったのと同時に古泉と俺の目の前の鶴屋さんを除く残りのあたりから安堵の息みたいなのが出たような気がしたが、気のせいか。一階からミヨキチが何やら妹に勉強を教えているらしい音が聞こえるのがそれなりに心地よく感じるのはさっきの一件があったからだろう。あの後俺たちは妙に奇怪な空気を保ちつつ何をするでもなく各々別のことをしながら早くも時計は夕方の四時を指そうとしているところだ。ちなみにお袋が十二時ぐらいに帰ってきて全員でチャーハンを食べたことはあえて言うまでもないと思う。そろそろ小腹がすきつつあるからここは俺からひとつアクションを起こしてみようと思い晩飯そろそろ作った方がいいんじゃないかと提案したところ全員が俺の意見に賛同し妙な空気が嘘だったかのように全員がいそいそとそれぞれ持ち寄ったエプロンを身につけ食材を取り出した。普通ならばここいらで食材の説明でもするのが親切なやつなんだと思う。が俺は健全な男子なので今回の説明はSOS団面々のエプロン姿についてにしようと思う。鶴屋さんとハルヒのエプロン姿ってのはまあ想像通りといえる完璧さだった。長門と朝倉はそれぞれなかなかの趣がある。そして朝比奈さんはというと、それはもうこれから作られる料理がどんなものであろうとそれを全部たいらげなければならないという決まりが作られていたことすらもう関係ないほどに俺の心を癒してくれた。ここ数時間での憂鬱気分はどこえやらというほどだ。無論このメンバーが作る料理なのだから全部たいらげろというのは実に簡単というか嬉しい限りだから罰ゲームでも何でもないような気がするんだがいいのだろうか。まあこれで丸く収まっているのだから何も自分からハイジャックされている飛行機に乗り込むつもりはない。古泉と俺の男子群はリビングでのんびりテレビでも見させてもらってのんびりしているわけだ。俺が作るわけではないからいつもと変わらないように思うかもしれないがいかんせん出てくる料理が違う。笑いが止まらないってのはこういうことを言うのだろう。「そうですね。僕も楽しみですよ。何でもこなす涼宮さんと鶴屋さん、長門さんに朝倉さんまでいるわけですからね。」古泉。お前は口を挟むな。俺の幸せ気分が六十分の一ぐらいになってしまうではないか。それと朝比奈さんを戦力外通告してんじゃねえ。「キョン君。ご飯です。」天使の誘いが聞こえたところで俺は古泉への忠告をやめた。テーブルに並べられていたものを見ると驚きを隠せないのは当然だろう。ここは本当に俺の家の中にあるいつもの机かなどと疑ったほどに高級レストラン顔負けのそれはそれは素晴らしい料理の数々が乗っていた。本当にこれを食ってもいいのだろうか。「あったりまえでしょ!わたし達が心を込め、てはないけどまあ頑張って作ったんだから残さず食べなさい。」お言葉に甘えるまでもねえな。それでは早速頂かせてもらいましょう。・・・・・・。うん。ヤバイ。飯食って形容できないのは初めての経験だ。やっぱ人間最高にうまいもんを食ったときは感想なんてものをちまちま述べることはできなくなるな。「ど、どうですか?キョン君。」最高ですよ。もうこれ以上ないってくらい幸せです。「そう、よかったぁ。」安堵の息を漏らす朝比奈さん。同時にそこらじゅうから安堵の息が漏れていたような気がしたのはまたもや気のせいで済むのだろうか。結局皿に大量に盛られた料理はハルヒに宣言されたとおりに全部たいらげた。一日の飯を食う目安である朝が金、昼が銀、夜が銅ということを完全に無視した大量の晩飯を腹に収めた俺は古泉に呼び出されたという理由で俺の部屋に舞い戻っていた。「さて早速本題ですがこの泊まることにどのような意味があるかわかりますか?」わからんな。ハルヒの考えることは何一つわからん。「そうですか。これは涼宮さんが最も望んだことのひとつです。去年行った夏合宿や冬合宿のようになぜ今回も僕に行き先提供を頼まなかったか。それは涼宮さんがあなたの部屋に泊まってみたいと強く願ったからです。」ほほう。ハルヒはこんなところでも神様的能力を使ってたってわけか。となるとお袋や親父が早々にOKを出したのもハルヒが望んだからってことか。「お察しの通りです。では今彼女が一番求めていることはなんだかわかりますか?」全然知らんし興味の欠片すらわかねえな。「涼宮さんは勘の鋭い方です。今日一日のどこかであなたの行動の変化に気付いているはずです。もちろんなんか今日のキョンはボーっとしてる。考え事でもしているのかな程度でしょう。」心当たりが無いんだが。俺はそんなに今日ボーっとしていたか?普段どおり当たり障りの無い程度には普通に接していたつもりだぜ。「いえ。僕の目からは注意していないと気付かないくらいでしたがあなたは考え事をしていたように見えましたが。ここからは僕の推測ですが・・・」毎度毎度お前の推測を聞いてやるほど俺は心が広大な男じゃないんでね。今回はその推測を聞くのは遠慮させてもらう。「まあ聞いてください。単刀直入にいいますとあなたは何をするか考えていたのではないでしょうか。」全く単刀直入に感じられないのは俺特有の体質なのだろうか。もうちょい具体的に説明しろ。「僕としては昨日涼宮さんのストレスがたまりにくい状況を作ってもらいたいわけですと僕は頼んだはずですが。そのことについて考えていたのではないですか?」そうだなあ。頭の奥底どこかの片隅ぐらいの使用頻度がリモコンの一時停止ボタン並みのところぐらいにはわずかに残っていた気がする。「ではその件は考えてくれましたか?」全然だ。まずお前の言う何をすればハルヒがストレスを感じないかということがお前のように四六時中ハルヒの精神状態ばかり気にしているハルヒ専門精神科ではない俺には皆目検討がつかない。候補の欠片すらわかっていないことから次の事柄を考えるなんてのは二次関数の解き方がわからんやつに二次関数の応用問題をヒントなしでやらせるようなもんだぜ。そんなの結果は見えている。勘でやってみて見事玉砕ってのが現実の厳しさってもんだ。そのときのしっぺ返しを考えるとお前に何をすればいいか聞き出す以外に俺が今義務感をおぼえることはないんだが。「そうですか。では正直に提案するとすれば大晦日の時にはあなたは拒んでしようとしなかったことなのですが涼宮さんの入浴が終了したときに後ろから抱きしめて、そうですね。今回はI love youとI need youと耳元で囁くのはどうでしょう。あなたにそこまでされたら涼宮さんも正直になってくれるのではないでしょうか。涼宮さんの精神状態をよく知っている僕が言うのです。安心してください。」安心できねえし断る!そういう関係のことを次口走ったら絞めるぞ古泉。「残念です。今回は冗談ではないのですが。まあこの場合は昨日も言ったとおり全責任はあなたということでいいですね。これで僕もあなたの家で過ごす数日間が楽しめますよ。」おいおい古泉。俺は何も万策尽きたとは言ってねえぞ。これからだな「キョン!古泉君!先にお風呂入っちゃうけどいいわよね。」太陽のような、というと良い形容過ぎるからここでは真夏の暑苦しいと付け加えておくべきそれを輝かせながらハルヒが飛び込んできた。「キョン。今からあたしが言うこと分かってるわよねえ。」全然分からん。というか女子五人が一斉に風呂に入る気か?俺ん家の風呂は鶴屋邸の足元にも及ばないごくごく普通の日本家庭の風呂の広さしかないわけでそこに女子五人、いやこのままだと俺の妹も一緒に入るとか言い出すだろうから六人だな。こりゃあ普通に詰め込んでニ人ずつ入ったとしても八人コンプリートにはどんだけ手際よくやって一回二十分配分で入っても一時間半弱はかかって現在時刻から考えると明日の起床時間に大幅に影響すると思われるな。これは近くの銭湯行った方が早いんじゃねえか?「それいいわねえ。キョンにしては珍しくいいこと言うじゃない。みんなそれでいいわよね。じゃあ今から銭湯に出発!」そう言うが早いか銭湯に向けて飛び出していったハルヒの右手には俺ん家のタオルとボディソープが風呂用洗面器に無造作に投げ込まれたものがつかまれていたこと、左手には残りのメンバーを誘導する力があったことはここではあえて突っ込まないことにしようと思う。さほど寒くはないがやはり昼間のようにはいかないもので昼間どおりの薄着で来てしまった俺としては多少寒いという念はあるのだがどうせもうすぐ薄着の極地に辿り着くのだからうじうじ文句ばかりも言ってられない。近くの名も知られない銭湯に到着のSOS団御一行様はすぐさま男と女に分かれ女グループが脱衣所へと消えていくのを確認してから俺も脱衣所へ入った。銭湯といっても何を隠そう格安であるわけで格安には格安なりの理由というものがないと格安が成り立たないはずである。それもそのはずここには一切の付属品がないのだ。そこいらで飲み物を売ってるわけでもなくシャンプーや洗面器もないとなると忘れたやつはどうすんだって話になるが俺が実際忘れていないのでここではスルーだ。もしいつか忘れるようなへまをしたときにはこのことを題材に討論させてもらうとしよう。今の俺の心境的にはこれでワンコインなんてのは安いもんだと思う。五百円じゃないぞ。結局のところ誰とどうという希望があったわけではないが隣からいかにも女子高生風な団体様のはしゃぐ声が聞こえる中無二の親友というわけでもない男子と風呂に入ったところで何の得もあるとは思えずせいぜい体の汚れが取れる程度で疲れの取れ方で言えば一人風呂のほうが幾分ましというやつだろう。こんなところに長居する必要は微塵もないわけだからそろそろあがろうと決意し始めたとき風呂でも爽快スマイルを崩そうとしないやつに呼び止められた。「この後どこかで卓球でもしませんか。お風呂の後は卓球というのがあいますね。」別にいいが卓球なんぞをしてどうする気だ?またハルヒの異平常行動を抑えるための種まきってことか?「そういうことです。付き合ってもらえますね。」まあさほど嫌ではないからな。で、どうせならリーグ戦とか総当たり戦とかにしたほうがハルヒも喜ぶし良い具合に時間潰して家に帰るころには就寝時間ってことになってるんじゃないのか?「おやおや。」何だ気色悪い。その表情を俺のほうに向けるな。吐き気がする。「いえあなたが涼宮さんの暇潰しのシナリオ作りに手を貸してくれるとは思ってもみませんでしたからね。」言ったはずだ。俺は今回それなりに乗り気なんだ。できることなら温泉旅行とかにでも行ったときにしたかったが。もちろんこのメンバーは願い下げだ。「では卓球場の方は僕が手配しますのであなたは涼宮さんにこのことを提案してください。」相変わらず水泳の授業並みにやることを決め付けてきやがるが今は許してやる。そろそろあがらないと卓球をする活力がなくなってしまうところだ。お先だがあがらせてもらうとしよう。「そうですか。僕も手配やらなんやらがありますからこの辺であがるとしましょう。」珍しく意見が同調した俺達は誰もいない浴場を後にした。入浴後の処理を済ませた後古泉は手配やらなんやらで奥の方へ消えていき俺はというと卓球のことをハルヒに提案するという任だけを背負い果たして誰がここの金を払うのだろうかなどと考えながら誰もいない男湯入り口付近で自分で言うのもなんだが微妙な気配を放ちつつ半ば挙動不審も混ざりつつといったような状態で美女群をただひたすら待ち続けた。女の入浴は何故長い?それとも俺の時間的感覚が狂っているとでも言うのだろうか。女六人寄れば未曾有のエネルギーを発するな。まあ大部分はハルヒと鶴屋さんのハイテンションパワーだろうがそのわずか一割でもいいから俺の普段の高校生活にエネルギーを是非とももらいたい。できれば鶴屋さんので。「ああ~。気持ちよかったわ。ひっさしぶりに足伸ばせたしね。みんな提案したあたしに感謝するのよ。」いつもの威勢の良いそれでいて俺の手柄を奪い去るような言動はいつものままで女湯の方からSOS団御一行様女子Ver.+αが明らかに横並びの通路塞ぎ街道まっしぐら状態でやってきた。どうやらハルヒの無尽蔵な優柔不断、唯我独尊さは感染能力もあるらしい。頼むから我がエンジェル朝比奈さんにだけは感染させないでいてくれ。一番抵抗力が弱そうなのが朝比奈さんであり未来人という称号を背景にしながらもまだまだ朝比奈さんはいろいろな意味で純粋無垢な御方なのだ。「キョン!女湯の前で何突っ立ってんのよ!どうせ変なことしようとか考えてたんでしょこのエロキョン!」何を言ってやがる俺はただただお前を待ち続けてだな「はあ?な、何言ってんのよ。ば、ばっかじゃないの。」ハルヒの顔がほのかに赤い気がするのは風呂上りだということにしておこう。そのほうが後々の弁解が楽になりそうだしな。で、だ。卓球なんてのはどうだっていう話になってるんだが。「卓球?いいわねえ。やりましょうよ。総当り戦しましょ総当り戦。」どうやらハルヒには卓球というわずかな種まきで十分のご様子だ。こんな時間からこんな大人数でこんな性格のこんな怪しい集団を受け入れてくれる卓球場が果たしてあるのだろうかい甚だ疑問ではあるが古泉のことだ。ハルヒのストレスをためて自分が仕事に出向くくらいなら機関総動員並みの情報力とやらを使ってたとえ中国の本場のオリンピック場でも空いていたら借りるだろう。機関ってのは業務予算も相当っぽいからな。できれば今日中に俺の部屋で睡眠の道を歩くことができる程度の場所が好ましい。まあ普通に俺の家でやってもこの人数で総当たり戦なら今日中に寝床に着くのは無理そうだが。果たしてどんな卓球場を借りてくるのだろうとわずかながら不安と好奇心が言ったりきたりしている最中ヤサ男スマイルを醸し出しながら現れた人物は俺にもう提案したかと小声で囁き俺が肯定の意思を示しきる前に高らかと宣言した。「これから卓球でもいかがかと思いまして。どうです涼宮さん。」「もっちろんいいわよ。で、卓球場はあるの?」「もちろんです。先程僕が手配しておきました。場所はここから歩いてすぐの市民体育館です。入浴後の運動には丁度良い位の距離ですよ。」道具なんてのもそっちで借りられるのか?「もちろんです。体育館は現在貸切にしてありますしね。」どこまでも手回しの良い野郎だ。その手回しのよさで首尾よく閉鎖空間の発生も止めて欲しいもんだ。実際閉鎖空間が発生したところで俺が関係する確率はサイコロで7が出る確率ほど少ないもんだが。というかゼロだ。こうしてSOS団御一行様は次の居場所を求めつつ市民体育館へと向かいそろそろ春気分ともおさらばする必要があるなと日に日に感じさせる気温の中俺はこれからおこる卓球総当り試合の結果予想をしていた。古泉の言っていた通り現在この市民体育館は貸切となっているらしい。適当に卓球台を探し当てた俺と古泉は人数÷ニである四台を用意し横に整列させた。その間にハルヒは総当り表を作りそこに書いてあることを見る限り第一試合A俺対ハルヒ、B鶴屋さん対朝倉、C妹対朝比奈さん、D古泉対長門ということになっている。俺の第一試合は辛くも瞬殺でハルヒが勝利を収めた。セットカウント11-0、3-0ってなんだ。なすがままなされるがままでストレートに倒されてしまったことには多少後悔の念が残りこんな事なら一ポイントくらい粘ってとりたかったところだが所詮そんな努力をしたところで勝敗やゲームに大きく関係したわけじゃなく俺の体力が無駄に消費される反面ハルヒには全力でやっても運動関係では勝つことができないことが脳裏に刻まれる羽目になるからここは俺の選択は正しかったとしておこう。人間ポジティブに生きなくてはな。まあ結果だが総当りということもあり一試合づつ結果を書いているとだらだらと無駄な長さだけが際立つことになるからここでは最終結果だけにしておく。その最終結果だが俺は古泉と妹に勝ち二勝五敗、さすがにall×とまではいかなかったが半分も勝ち星を付けられなかったのは日本男子としてどうなのかと自分でも思っているので苦情は避けてもらいたいね。古泉も二勝五敗、朝比奈さんは運動に関してはからきしダメなようで一勝七敗、ちなみにこの一勝は俺からもぎ取ったものである。あくまで朝比奈さんの実力だ。決して贔屓とか手加減ではないぞ。妹も同じく一勝七敗、この一勝は朝比奈さんから勝ち取ったものであることは多少考えが回るやつならわかるだろう。ここからはほぼ北校内でも最強四天王を争うほどの猛者ぞろいでこんな戦場に立たされた俺と朝比奈さんの身にもなってもらいたい。北校の卓球部でも勝てないんじゃないかとまで思うほどSOS団の女子軍団+αは万能なのだ。鶴屋さんは四勝三敗、ちなみにこの四勝は弱小軍団からとったものでこのお方も相当な実力者だとは思うんだがこの四天王の中では一番非力だったらしい。朝倉は五勝二敗、もうめんどいからここからの説明は自分で考えてくれ。長門は六勝一敗、栄えある優勝を勝ち取ったのはやはりというべきか必然なのかハルヒが優勝しない確率なんてのは野球を始めて一ヶ月ほどの少年に百六十キロのフォークを投げてホームランになる確率ほどのもんだろう。とにもかくにもハルヒは満足しきったらしく古泉の笑顔もそのままに俺たちは元いるべき場所への道を徒歩で帰った。正直一時間以上の運動の後のこの距離は辛かった。家に帰ったとたん誰の意見も聞かずにベッドに潜り込んで部屋割りも何もせずに深い眠りについてしまった。やれやれ。明日何を言われるやらわかったもんじゃないがとりあえずは誰がどこで寝ていたのかの確認を朝の楽しみということにしておこう。

 

 

 

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