新世紀メランコリオン
20XX年、西ノ宮
夏のある晴れた日の事、突如として現れた巨大な怪物、通称「ノイヂ」
ノイヂは西ノ宮を初めとした兵庫県内に壊滅的被害を与えた。
国家の特殊機関「ナガル」は、数人の少年少女と決戦兵器に未来を託した。

第一話:巨人

西ノ宮地下、ナガル情報統合室

無機質な電子音とキーボードをタイプする音が響く。
なんのへんてつも無い、ここしばらく続いた平和な日常。
眠りこける者もいれば、世間話に花を咲かす者もいる。
だがしかし、つかの間の平和は少女の一言によって破られた。
「・・・動く。」
空気は一瞬氷付き、次の瞬間にはそれぞれが仕事に入る。
「ノイヂ、仮死状態から回復。再び動き出します!」
「周期には余裕があるだろう?」
「だが室長の言う事だ!」
「パターン白、総員第3戦闘配備、メランコリオン出撃準備!」
このノイヂは、活動と仮死状態を2週間の周期で繰り返しており、
仮死状態の間は厚い膜を張っていて、何の攻撃も通さない。
倒すチャンスは活動中の2週間、仮死状態の内に準備をするというつもりだったが、
今回に限り仮死状態が1週間だったのである。
「早いお目覚めね、今度こそ倒して

赤いパイロットスーツを着て、満面の笑みを浮かべる少女、凉宮ハルヒ。
「起きて来た事を後悔させてあげるわ!」
そう言って何かのハッチを開けて操縦席に乗り込む。
大人1人がようやく入れる様な小さな操縦席だが、小柄なハルヒには問題無い。
ハルヒはキーを差し込み、PWと指紋を認証させて、メランコリオン零号機を起動させた。
人体意思疎通型機動決戦兵器メランコリオン、何種類かある内の零号機は人型である。
それ故、汎用性もあり、戦闘能力も高い。
反面、人型であるがために操縦が難しいのである。
メランコリオンの特徴は、人体の意思イメージが機体に伝わる事である。
つまり細かい動きはパイロットがイメージするだけで動くのだ。
無論大まかな動きは四肢のレバー、ペダルなどで動かさなければならない。
このシステムの考案者は、現ナガル情報統合室室中の長門有希だ。
そしてメランコリオン開発の資金提供者が鶴屋財閥だ。
そしてナガルとは、対ノイヂの為の最も有力な 企 業 なのだ。

ハルヒ「メランコリオン零号機、射出よぉい!」
長門「射出リフト上昇、地表到達まで21秒」

甲子園球場のグラウンドが二つに割れて、赤い巨人がせりあがる
零号機は、ハルヒのパイロットスーツとお揃いの真っ赤な色をしていた。
体長は15mくらいで、一段と光るモノアイがノイヂを視認する
蜘蛛の形をしたノイヂだ。対高は零号機より割とでかい。やたらでかい牙がある
ハルヒ「ノイヂ視認、2時の方角230m、銃撃で先制するわ」
零号機の太もも辺りが割れて、拳銃が出てくる。
バァン、バァンと劣化ウラン弾を打ち出す音が辺りに響く。
しかしノイヂに当たる事は無く、弾は道路にめりこんだ。
ハルヒ「あぁもう、だから射撃は嫌いなの!」
ガチャンと左のフットペダルを踏み入れて、
腰に常備している零号機のメイン装備トンファーを装備する。
ハルヒ「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!」
跳躍、距離よりも高さを優先したものだ。
落ちる勢いを右のトンファーに乗せて、渾身の一撃を叩き込む。
どりゅっという気味の悪い音がして、ノイヂの頭部が歪む。
『キシャアアアアアア!!!』
ノイヂはダメージを受けたにも関わらず、零号機に足を絡み付けた。
ハルヒ「ちょっ、何この変態、離れない!」苦戦しているところに、ファランクスミサイルが飛んできた。

ボボボボとミサイルが炸裂して、ノイヂの足が2本もげた。
ミサイルの主の上空を舞う巨大な怪鳥に向かい叫んだ。
ハルヒ「キョン!」
怪鳥は、メランコリオン初号機だった。
さしずめ零号機の支援用と言った役割だ。
キョン「こんな奴に苦戦してるのかよ、落ちたな。」
ハルヒ「うっさいわね!この蜘蛛やっつけるわよ」
キョン「へいへい」
ハルヒは足が2本もげたノイヂを、掌底の要領でかちあげた。
浮かんだノイヂに向かい、初号機のミサイルが命中する。
これにはノイヂもたまらず。瀕死のダメージだ。
ハルヒ「私の拳が真っ赤に燃える!
お前を倒せと輝き叫ぶ!」
キョン「はいはいわかったわかった。」
急降下した初号機の足爪が、ノイヂを掴んで瀬戸内海へと放り投げる。キョン「パラノイドサーカス!!!!!」
機銃、ミサイル問わず残弾をノイヂに向かい撃ち尽くす。
海面で大爆発が起こり、ノイヂは粉々に砕け散った。
ハルヒ「こらぁ!一番いいところ取るな!死ねバカキョン!」
キョン「死ねはないだろう、第一俺が助けなかったら負けてたろ?」
ひゅるりと翻り六甲山の発射台へ帰る。
ハルヒ「死ね!バカキョン!」
長門「ユニーク」
第一話、\(^o^)/



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