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キョン「よ、おはよう」
ハルヒ「おはよ!相変わらず朝から気合の入ってない顔してるわねえ」
キョン「普通の朝はこれが標準なんだよ」

朝倉「あらキョン君、おはよう。今日も元気そうね」
キョン「あ、ああ。おはよう」
ハルヒ(フン!イヤなヤツがきたわ。外ヅラはかわいい顔してるけど、
    腹の中じゃなに考えてるかわかったもんじゃないわね。この前
    私の体操服が盗られたことだって、きっとコイツの仕業に違いないわ)

朝倉「あれ、涼宮さんどうしたの?急に静かになっちゃって。気分でも悪いの?」
ハルヒ(ええそうよ。あんたのせいでね!)

キョン「朝倉、コイツの面倒はオレが見るから大丈夫だ」

そういうと朝倉は目をうっすら細くして答えた。

朝倉「あらそう?じゃ、キョン君にお願いするわ」

そういうと朝倉は女子の輪の中へ戻っていった。

キョン「おいハルヒ、朝倉のことがあんまり好きじゃないのは見ててわかるんだが、
   せめて朝のあいさつぐらいしたらどうだ?一応委員長だしな」
ハルヒ「関係ないわ。私はね、アイツみたいに狸の皮をかぶって本性を隠してるようなヤツが
    大嫌いなのよ!有希が言ってたけど、中学時代のアイツは今から想像できないくらい
    荒れてたらしいわよ。アイツ高校に入ってからずっと猫かぶりっぱなしよ」

キョン「その話が本当だとしてもだ。あいさつぐらいは別にかまわんじゃないか。
    それにお前は本性を現しすぎなんだよ。もうちょっとおしとやかにしてみろ。
    きっと朝倉くらい人気が出ると思うぞ」
ハルヒ「フン!アホくさい。それに前言ったでしょ!アイツ私の体操服を」
キョン「しっ!・・その話は言わないっていったろ。朝倉がやったっていう確証がないんだ。
   それに今お前が朝倉とおおっぴらに対立したら、ますますクラスで孤立することになるんだぞ?」

キョンは大きくため息をついた。

キョン(なんだってコイツは社交性が皆無なんだ?)

2時間目は体育だった。女子は体育館でバスケットボール、
男子はグラウンドでトラック競技である。

キョン(ハルヒのヤツ、朝倉とケンカしなきゃいいんだが・・・)
谷口「ようキョン、どうした?恋煩いか?」
キョン「ドアホ、・・・なんでもねえよ」

谷口「ははあ・・・お前、もしかして涼宮のこと考えてたな」
キョン(ドキッ)
谷口「お前は考えてることがすぐ顔に出るからな・・・
   今朝の涼宮と朝倉、一触即発だったじゃねえか」
キョン「な、なんでそんなことお前に・・」
谷口「バーカ、よく見てりゃそんぐらいわかるんだよ。涼宮が朝倉をにらむ目は
   ハンパじゃねえからな」
キョン(・・・・・・)
谷口「でも朝倉と対立するのはよくねえな・・・アイツは1年のアイドルとして
  名前が知られちゃいるが、本性はなかなか黒い性格してるってウワサだからな」

キョン「それ、本当か?」
谷口「ああ。朝倉と同じ中学出身のヤツに聞いたんだが、中3のときアイツと
   ケンカした女子がいたらしいんだ。理由まではわからんがな。
   そしたら次の日から、おそらく朝倉の命令だろうな。その女子が徹底的に
   無視され始めたんだとさ。かわいそうに、その子は一週間あまりで
   登校拒否になったらしい」

キョン「・・・マジかよ」
谷口「さあな。オレが真相を確かめたわけじゃないから断言はできんが、
   ともかく朝倉だけは敵に回さないほうがよさそうだぜ。涼宮には
   お前からよく言って聞かせとけよ」
キョン「・・・一応、忠告として受け取っておくよ」


一方そのころ、体育館では・・・

現在、ハルヒ率いる赤チームと朝倉率いる青チームの試合が行われていた。
別に二人がキャプテンをつとめているわけではないが、飛びぬけて
運動能力の高い両者は試合全般にかけて活躍し通しであった。

瀬能「涼宮さんて運動神経抜群ねえ」
阪中「そうよね。ちょっと憧れちゃうのよね」
瀬能「それに、朝倉さんもすごいよね。さっきから5回連続でシュート決めてるわ」
阪中「あの二人、あんなにすごいのに運動部入ってないのよね」

朝倉(涼宮さん、さっきから少し目障りね・・・)

朝倉はすっと目を細めてハルヒを見た。それからチームメイトに耳打ちをはじめた。

現在、オフェンスはハルヒチームである。ハルヒは華麗なドリブルで
敵ディフェンスの輪をかいくぐり、ゴール近くまで進んでいた。

ボールを奪いにきたディフェンスの一人がハルヒにすかされて
大きくバランスを崩し、派手に転んだときであった。

転んだと同時に朝倉はハルヒに体当たりをかけた。
ハルヒは大きく飛ばされ、床に倒れた。

ハルヒ「いったぁ・・・」

見るとハルヒはわき腹を痛めたのか、手を当てたまま動かなかった。

朝倉「涼宮さんッ!大丈夫!」

朝倉は大げさに声を上げると、ハルヒにかけよった。

朝倉「ごめんなさいね。ちょっと力が入りすぎてしまったの。さ、手を貸すわ」

ハルヒは一瞬朝倉を睨んだが、すぐに目をそらした。

ハルヒ「・・・いいわ。自分で立てるから」
朝倉「あらそう、それなら安心したわ」

そう言いながら、再び朝倉は目を細めた。

朝倉のタックルは、直前にころんだ女子のせいで審判の目が行き届かなかったらしく、
不問とされたようだった。

その後試合は、ハルヒがわき腹を痛めたせいで思ったように攻撃ができず、
防戦一方となった。
結果的には、朝倉チームにかなりの得点差をつけられた末、ハルヒチームは敗れた。


朝倉「まったく、うまいことやってくれたわね」
鈴木「アンタのタックルもかなりえげつなかったわよ?涼宮のヤツ、
  かなり痛そうにしてたわね。骨にヒビでも入ったんじゃない?」
朝倉「そのときはね、お見舞いにでも行ってあげたらいいのよ」
女子A「キャハハハ!涼宮かわいそー!」

2限終了後、朝倉たちは水のみ場で、えらくわかりやすい悪事の解説を行っていた。

長門「・・・・・そこ、使っていい?」
朝倉「あら?長門さんじゃない。こんなところに何の用?」
長門「次の時間は書道。水を汲みにきた」
朝倉「ふーん・・・あ、そうそう。あなたのサークルの団長さんね、さっきの体育の時間に
   ケガしちゃったみたいなの。私が心配してたって後で伝えといてちょうだい」
長門「・・・そう」

水を汲み終わった長門はすぐに教室に帰っていった。

朝倉「あいかわらず愛想のない子ねえ・・・」
鈴木「なに?あの陰気なヤツ」
朝倉「私の幼馴染よ。無表情な子だから何考えてるのかよくわからないの」
女子A「涼子、あんなのとつるんでたの?」
朝倉「ま、腐れ縁てヤツね。住んでる場所も同じマンションだし」
鈴木「・・・ふーん。アンタとは全然性格あわなさそうね」


キョン(次は数学か・・・ま、授業を聞くだけ無駄だな。それにしても、
   体育が終わってからのハルヒはいつに増して不機嫌そうな顔してるな。
   まさか朝倉とケンカしたんじゃ・・・)
キョン「おいハルヒどうしたんだ?浮かない顔して、具合でも悪いのか?」
ハルヒ「なんでもないわ。ちょっとわき腹を痛めただけよ」
キョン「運動神経のいいお前がケガしたのか。めずらしいこともあるもんだ。
    保健室には行ったのか?」
ハルヒ「たいしたことないわ。ほっときゃすぐに治るわよ」

その後ハルヒは、昼休みまでずっと不機嫌オーラを放ち続けていた。
昼休みになると、すぐに教室を出て行った。

谷口「おいキョン、どうやら2限の体育でひと悶着あったらしいぞ」
キョン「まさか、ハルヒと朝倉がケンカしたのか?そういやアイツ
   体育が終わってからずっと不機嫌だったしな」
谷口「いや、ケンカってワケじゃないみたいだが、朝倉と涼宮が接触プレーしたらしいんだ」

キョン(それでアイツ、わき腹を痛めたって言ってたのか)
谷口「その接触プレーだがな。ただのハプニングじゃないらしいぞ」

キョン「どういうことだ?」
谷口「真相は不明だが、その接触プレーは朝倉が仕組んだってウワサが流れてるんだ」
キョン「おい、そりゃ本当か!」
谷口「だからウワサだって。しかし涼宮にとっちゃ、あまり状況はよくないみたいだな」

キョン(たしかに今のままでは、近いうちに大きな衝突が起きることは
   火を見るより明らかだ。それにウワサが本当だとすれば、ハルヒに非はない。
   一体どうすれば・・・)
谷口「ま、お前もそろそろ真剣に考えたほうがいいぞ。手遅れにならないうちにな」

なぜかこのクラスでは、オレはハルヒのお目付け役というポジションに付けられているようだ。
それというのも、オレたちが高校に入学して間もないころに、
オレはハルヒがでっちあげたSOS団などというオカルトサークルに
強制的に加入されられたからだ。
それ以来、オレは社交性0のハルヒとクラスとのパイプ役を勤めているってわけだ。

弁当を食い終わるとオレは文芸部部室に向かった。
……表向きは文芸部であるが、その実体はハルヒが作ったSOS団などという
わけのわからないサークルの巣窟となっている。
オレは部室のドアを開けると、中にいた少女に声をかけた。

キョン「よ、長門。いつもご苦労なこったな」

長門は奥の机でハードカバーの本を読んでいた。彼女はただ一人の文芸部員であったが、
ハルヒに目を付けられたのが運のつきであった。それ以来ハルヒがこの部室に居座るようになり、
文芸部は今や有名無実化していた。・・・まあ、長門にしてみればハルヒがいてもいなくても
読書できることに変わりはないのであろう。

キョン「ちょっと聞きたいことがあるんだ」

そういうと長門は本を閉じ、オレに視線を移した。

長門「なに?」
キョン「朝倉涼子・・・って知ってるだろ」
長門「私の幼馴染」
キョン「その朝倉について、詳しく教えてもらいたいんだ」
長門「なぜ?」

そういいながら長門はまっすぐにオレの目を見つめてくる。・・・うーん、なんだか居心地が悪いな。

キョン「その、うまく言えないんだが、ハルヒのヤツが朝倉と仲悪くてな。
    どうにかして仲良くしてもらいたいと思ってるんだ」
長門「朝倉涼子と涼宮ハルヒの性格は水と油。仲良くするのは困難であるように思う」

それぐらいはオレにもわかるんだが。

キョン「うーん、そこをなんとかだな・・・そうそう、朝倉ってどんな性格してるんだ?」
長門「彼女の性格は表面に現れているものがすべてではない。常に本音を隠しながら
   人と接している」

キョン「てことはだな。表面上は仲良く接しているように見えても、
   実はソイツのことを嫌っているってこともあったりするのか?」
長門「今までの経験上、そういうことは多い」

やっぱりそうか・・・本性が黒いってウワサももしかしたら本当かもしれんな。

キョン「なんでそこまでわかるんだ?アイツはお前にだけは本音を話しているのか?」
長門「彼女は表面的には誰に対しても同じ接し方をする。・・・でも、私にはなんとなくわかる」

幼馴染だけに性格の深いとこまで理解してるってことか。

キョン「そうか・・・ありがとな、長門」
長門「気をつけて」
キョン「ん、なにがだ?」
長門「彼女は敵意を抱いた相手に、決して直接に敵意を見せるようなことはしない」

…なるほどな。こりゃハルヒでも手に負えないかもしれん。

結局その日はハルヒの機嫌が直ることはなかった。
次の日、ハルヒのことが心配だったオレは少し早めに学校に着いた。

朝倉「あら、キョン君おはよう」
キョン「あ、ああ。おはよう」

教室に入ると、なぜか朝倉がハルヒの机の上に腰かけていた。

キョン「なんでお前がハルヒの席にいるんだ?」
朝倉「あら、ちょっとぐらい貸してもらってもいいんじゃない?まだ涼宮さんきてないみたいだしね。
   それより少しお話しない?」
キョン「それは別にかまわんが・・・」

オレは戸惑いつつも朝倉をの会話を楽しんでいた。しかし、やがてハルヒが
教室に来る時間となった。

ハルヒは自分の席に朝倉がいるのを一瞥すると、さっさと教室から出て行ってしまった。

朝倉「あれ、涼宮さんあわててどこ行ったのかな?トイレかな?」
キョン「・・・朝倉、お前に聞きたいことがある」
朝倉「なあに?」

彼女は目を細めて聞き返した。

キョン「お前、昨日の体育の時間にハルヒにケガさせたんだよな?」
朝倉「涼宮さんには悪いことしちゃったわね。・・・昨日から心配だったの」
キョン「そのことだがな・・・お前がわざとやったんじゃないかってウワサを聞いた。
   まさかとは思うが念のため聞いておきたい。それは本当のことか?」
朝倉「・・・ひどいこというのね。私がクラスメートをわざとケガさせるように見えるの?」

朝倉は大げさに、心外だという身振りをしながらそういった。
心底、疑われたことが悲しいという表情をみせながら。

キョン「ウワサが気になったんでな。直接確認したかったんだ。・・・疑って悪かった」
朝倉「疑いが晴れたならそれでいいわ」

彼女はオレに満面の笑みを見せると、自分の席に戻っていった。

しばらくしてハルヒが戻ってくると、ほぼ同時に担任が教室に入ってきてHRとなった。
そして、1時間目の間中ずっとオレはハルヒの不機嫌オーラを背中で受け続けていた。

ハルヒ「あんた、委員長萌えだったの?」
キョン「なんのことだ?」

休み時間になると、さっそくハルヒはオレに喰ってかかってきた。

ハルヒ「さっき朝倉とうれしそうに話してたじゃないの」
キョン「別にうれしそうじゃねえよ」
ハルヒ「鼻の下伸ばしてたクセに何言ってんのよ。おかげで私が遅刻するとこだったのよ」
キョン「朝倉なんて気にせず教室に入ってきたらよかったんだよ」
ハルヒ「アイツの顔なんて見たくもないわ!」
キョン「お、おい、あんまりでかい声だすな。聞こえるだろ」
ハルヒ「知ったこっちゃないわよ!」

そういうとハルヒは、女子グループの輪の中心で微笑んでいる朝倉を睨んだ。
視線に気づいたのか、朝倉はハルヒのほうをチラっと見て、それからこのオレに
微笑みかけてきた。

ハルヒ「・・・ふーん、朝倉もまんざらじゃないみたいね。よかったじゃない!」
キョン「お前、なに勘違いしてるんだ?」
ハルヒ「フン!」

ハルヒは窓の外に目をやると、それ以上は口をきかなかった。
その後もダウナーなオーラを無差別に拡散するハルヒに耐えながら、なんとか午前の授業が終了した。

国木田「涼宮さん、今日も機嫌悪そうだったね。やっぱりウワサ本当だったのかな?」
キョン「さあな」
谷口「あの様子だとそろそろ全面戦争も近いぜ。・・・ところでお前、今朝朝倉と
   仲良く話してなかったか?」
キョン「しらねーよ。向こうから話しかけてきただけだ」

谷口「涼宮を裏切ろうってのか?ま、お前がどっちにつこうが知ったこっちゃないが、
   お前に見捨てられたら涼宮はこのクラスで孤立するってことは忘れるなよ」
キョン「人の話を聞かないヤツだな・・・そもそもハルヒが孤立してんのは、
   アイツが自ら招いた事態じゃねえか」
谷口「あれでも中学のころに比べたらだいぶマシになってるんだぜ?・・・たしかに
   朝倉がかわいいのは認めるが、安易な乗り換えはオレをはじめとする男子軍団が
   黙っちゃいないぞ」
国木田「そうそう。キョンには涼宮さんがお似合いってことだよ」

勝手なことばかり言いやがって。涼宮にせよ朝倉にせよ、オレに選択権はないのか。
……っと、こんなことコイツらに聞かれようもんなら公開処刑されかねんな。

教室で弁当を食い終わると、オレはまた部室へと向かった。

キョン「よ、長門・・・はいないみたいだな」

めずらしく今日は長門が来ていなかった。
やれやれ、ハルヒと朝倉のことを相談しようと思ったんだが。
オレはイスを引いて腰かけた。

しばらくすると部室をノックする音が聞こえた。

キョン「どうぞ、空いてますよ」
朝倉「ちょっとお邪魔するわね」

なんと、入ってきたのは朝倉だった。

キョン「こんなところまで何の用だ?・・・教室じゃ言えないようなことか?」
朝倉「あら、つれないこというのね。わざわざあなたに会いにきた女の子に対して」

朝倉は笑顔を崩さずに話を続けた。

朝倉「アナタ、長門さんに私のことを聞いたみたいね」
キョン「・・・長門がそう言ってたのか?」
朝倉「あの子はそんなおしゃべりじゃないわ。ただ昨日からのあなたを見てて
   そう思っただけ。影でこそこそされるのはあまり好きじゃないの」

えらくストレートにきたな。一瞬あっけにとられてしまった。

キョン「それは悪かった。じゃ、オレもストレートに言わせてもらうよ。
   ・・・あまりハルヒを刺激しないでほしい」
朝倉「それこそ心外ね。私は涼宮さんと仲良くしたいと思ってるわ。
   あの子、クラスで孤立気味だから・・・あなただけには心を開いてるようだけど?」

不意にそう言われて顔が赤くなってしまった。・・・コイツはなかなかの強敵だな。
オレの表情を見た朝倉は、満面の笑みで話を続けた。

今度はオレが朝倉を見つめる番だった。

朝倉「なあにキョン君?・・・そうね、もしかしたら私も彼女の気に障ることを
   してたのかもしれないわ。今後は気をつけるってことで、ここは納得してくれない?」
キョン「・・・わかった。くれぐれも頼む」
朝倉「あなたにここまで心配してもらえるなんて、なんだか涼宮さんがうらやましいわ。
   じゃ、そろそろ私はこの辺で。あなたたちもほどほどに教室に戻るのよ?」

そういうと朝倉は教室へ帰っていった。
彼女が帰ったあと、オレは再びイスに座りなおして大きくため息をついた。

キョン「なあ長門、今の朝倉の言葉、どう思う?」
長門「なんで私に聞くの?」
キョン「いや、お前ならアイツが本心から言ったかどうかわかるかな、と思ってさ」
長門「あなたはわからないの?」

たしかに、アイツと付き合いの浅いオレでも今のセリフは本心から言ってないってことは
なんとなくわかる。
しかし、今日の長門は妙に冷たい気がするな・・・

長門「私はどちらの肩も持たない。だからあなたの味方はできない」

長門の言葉を聞いてオレは驚いた。長門がはっきりとした意思表示をするなんて、
かなりめずらしいことだからである。

・・・まあ、考えてみればかたや幼馴染、かたやSOS団団長の揉め事だ。

どちらか片側につきたくない気持ちは察せられる。

キョン「すまなかったな長門。ま、相談ぐらいには乗ってくれよ」

そういうと長門は黙ってうなずいた。


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