【作戦】
壁や地面を叩いて空洞がないか、等反射音を調べる。
少し大きめの音を出してその反響音で地下の大きさを測る。
方位磁針を用いて歩いてきた道程の正確な地図を作製する。
歩いてきた道にマーキングをつける。
音を立てない様にして、自分達が出す音以外を調査する。
蝋燭や線香等で火や煙を起こし、風の流れを調べる。
水が流れていないか音や地面を確認する。
壁や天井の材質を調査する。
周囲に気を配る。
周囲の地形を見比べて不自然な場所がないか調べる。
動物や植物等を観測し、異変がないかを調べる。
敵に注意する。下手に音を出さず、物陰に隠れる等して気を配る。
魔力を用いられた罠がないか調べる。
不自然な裂け目や人工的な施しがされていないかを調べる。
事前に土地勘のある現地国民に情報をもらっておく。
事前に地下遺跡周辺の地理や環境を調べておき、洞窟内部の状況をある程度想定しておく。
空気中に有害ガスが発生してないかを調査するため、小鳥や鼠等の小動物を連れて行く。
長い杖で前方の床や壁を叩いて罠がないかを調べる。
商店街の人々に洞窟に関する情報を聞き出しておく。
商店街での洞窟の使用方法等を確認しておく。
紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知センサーなどを使用して不可視部分の調査も行う。
生物反応などをレーダーによって探知を行う。
他の味方部隊との連携をとりあってクロスチェックを行う。
本部と情報をリンクして頼み方部隊と被らないように探索範囲を絞り込む。

【イラスト】

【SS】
 六月最後の暑い夜。今日もよく働いた、とふらふらな足取りで、有馬信乃は自宅へ向かって家路を急いだ。参謀立案班の仕事は非常にハードだが、それでもある程度のやりがいは感じている。何より会議終わりはまず宴会なのが楽しい職場でもあった。ところが今日は宇宙での戦いを前にし、真面目な会議が何時間も続いたため、披露の度合いはいつも以上である。さっさと帰ってゆっくり寝よう、といつも立ち寄る団子屋も素通りする。
 屋敷の門も目の前という所まで来たところ、我が家の前に二つの人影が見えた。月明かりだけで顔までは判断できないが、長い髪から女性二人、ということは推測できた。
 ふむ、泥棒という風には見えないな……。
 遠目にシルエットだけを観察していたが、二人ともきょろきょろと首を振って、いかにも不審者です、というような仕草だし、屋敷の中にも入ろうとはしていない。少なくともプロではないだろう。
 さて何者か、と考えながら屋敷に近づくと、とたんに一つの影が大声を出した。
「あーー! 帰ってきたですよーー!!」
 聞き覚えのある甲高い声の主は、もの凄い勢いで信乃に近づいてくる。連れとおぼしきもう一人ものんびりとした足取りで、信乃の方へと歩いていた。
「信乃さん遅いです! もうみんな先に行っちゃってますよ!」
 口を尖らせて喚くみぽりん、巫国内の同僚である。
「遅い? みんな? 今日何かありましたっけ?」
「何言ってるですか! 今から遠足に出発ですよ!」
「遠足?」
「うん、今からねはてない国の商店街にいくんだよ」
 首を傾げる信乃に答えたのは藻女、巫の姫巫女である。
「はてない国ってどこですか? 商店街に何用が? ……、えーとすいませんが、僕は疲れてるんでパスってことで……」
「だめですー! 信乃さんはもうエントリーされているのです!」
「ねー。だから信乃さんは今から行くんだよ」
 二人はそう言って信乃を間に挟み、右手をみぽりんが、左手を藻女がしっかりと腕を組んで、信乃を引きづりながら二人は歩き出した。
「え、えぇー! ちょ、ちょっと待って、えええええぇぇぇぇっ!」

/*/

「今から行なう作業は、今回の救出作戦に参加する4藩の間で、必要とされ……」
 信乃の目の前に座って会議の進行をしているのは後ほねっこ藩王火足水極である。今回の遠足の指揮官らしい。否、遠足ではなく救出作戦である。
 になし藩国の宿舎に着くまでの間に藻女とみぽりんから「遠足」についての説明を受けたのだが、要するにマジックアイテム捜索の予定が急遽変更してになし藩国商店街ダンジョン遭難者救助作戦に変更された、ということであった。
 そんなわけで救助隊に参加する4藩国の合同会議に信乃は巫代表として出席をしているわけだが、どうにも納得ができない。
 「信乃さんは参謀なんで会議に参加するのです」
 マジックアイテム捜索隊の指揮官であったみぽりんがそのまま救助隊指揮官に就任した。そして最初に与えられた命令が会議に参加、である。
 こういったことは本来指揮官であるみぽりんの役目では? とやんわりと反論を試みてみたが、「みぽりんは姫さまと街へ出て情報収集にあたるのです」ときっぱりと言われてしまい、何か納得できないと思いつつもこうして指揮官の命に従っている悲しき犬の性である。
「有馬さん。神聖巫連盟には“交渉”と“偵察”をお願いしたい」
ぼーっとしていた信乃に火足が話を振った。
「え、ああ、はい、了解です」
「偵察は他と合同しつつなります」
「他国と合同ですか……」
「何かお困りごとでも?」
 顔をしかめる信乃に火足が問いかける。
「ええ、まあ。うちの国は機械化が進んでおりませんので、他国と合同ということになると足を引っ張るだけになるかと思うのですが」
「でしたら、うちから偵察用の機材をお貸しいたしましょうか?」
 二人の間に入ってきたのは伏見藩国のうかいである。
「わんわん同士ですから言語やフォーマットなどは対応できるはずですし、機械類に関しては初心者でも簡単に扱える物も大量に揃っています。I=Dの里の技術は伊達じゃないですよ」
「よろしいのですか。ではお言葉に甘えてお借りさせていただきます」
 信乃の中から偵察作戦に関する不安は取り除かれた。ただ同時に、沸々とわき起こる不安。
 神さま、どうか借り物だけは壊しませんように……。
 二人の指揮官のことを頭の片隅に思いながら、会議が終わるまでずっと心の中で祈り続けた。

/*/

「きゃー、姫さまー、あの服とってもかわいいですよー! あ、あっちの宝石も奇麗ですう」
「あー、いいな。あの包丁。とっても良く切れそう。買っちゃおう」
 になし商店街に響く声。右へ左へすべての店に突撃していく女が二人。藻女とみぽりんである。二人は情報収集という名のショッピングを敢行していた。
「くんくん……。むむぅ、とっても美味しそうなにほひ……」
「んー、かかおの香りだね。ちょこれいとけぇき、かな」
「ですねー。これは貴重な情報ですよー。行っておかなくては!」
「そうだね。帰ったら摂政に作らせよう」
 二人は件のケーキ屋へ向かって駆けていく。そしてみぽりんが店の扉の前に立ったその時、
「Σはう!」
 突然開いたドアにみぽりんは頭をぶつけその場にうずくまる。
「あぁ、すいません。大丈夫ですか?」
 店の中から出てきた男はわんわん帝国では見かけない格好をしていた。
「あ、室賀さんだ」
「はい? あ、あぁ、藻女さんですか」
「ほえ、姫さまのお知り合いですか?」
 みぽりんは額をさすりながら立ち上がって、藻女に問いかけた。
「うん、リワマヒ国の王様だよ。以前藩王会議でお会いしたことがあるの」
「ふえええー、藩王様ですかぁ。あ、私、巫連盟のみぽりんと言いますです」
 みぽりんはかしこまって室賀に頭を下げる。
「リワマヒ国の室賀兼一です。お二人はもしや救助隊の参加ですか?」
「ええ。みぽりんが指揮官するんです。室賀さんも?」
「いえ、私は直接は出向きませんが、うちの部隊が参加するのでその支援に少し出向いた次第です。ああ、そうだ。せっかくだからうちの指揮官や隊員達と会っていきませんか? 場合によっては共同で作業することがあるかもしれない。そのとき協力体制が取れるように今のうちから交流を持っておくのも悪くないと思いますよ」
「そうですね。みぽりん、行ってみようか」
「はいです、姫さま」
 そのときである。
ぐきゅるるるるー、とみぽりんの腹の虫が餌をよこせと騒ぎ始めた。
「……。ああ、そう言えばここは喫茶店でしたっけ。もしかして昼食をとりにここへ来られたんですか?」
「いえ、けえきでも食べようかと。でも、そう言えば昼食もまだだったね」
「ですー@@」
「あー、でしたらこの先においしいコロッケ屋があるらしいのですよ。差し入れに買っていこうと思っているんですが、お二人もうちの部隊と一緒に昼食をとりませんか。食事をしながらの方が話もはかどるというものですし」
「うん、みぽりん、そうしようか」
「コロッケ賛成ですー。いっぱい買いましょう」
「そうだね。それとね、お店の人とはいっぱい話をするといいんだよ。そしたらおまけでいろんなものがついてくるから」
「なるほどー、さすが姫さまですー」
「では、行きましょうか。こちらですよ」
室賀の先導で二人はコロッケ屋へと向かった。

【RP】
藻女@神聖巫連盟「ちゃんと気をつけていきましょう」
りっか@神聖巫連盟「犬耳フル稼働です」
榊遊@え〜藩国 : ああ・・・「ひよこ」ちっくに?<ネコリス饅頭
ちゃき@るしにゃん王国 : 「よし、今のうちにるしにゃん特製ネコリスコロッケの試食販売です!!」
このよのさん@ながみ藩国 : では、ちゃきさんに対抗して、「ねこうどんいかーすかー」
比嘉劉輝@ながみ藩国@半透明 : 「好きな推理物は?」「脳神ネウロ」が俺です……(遠い目)
比嘉劉輝@ながみ藩国@半透明 : 今ふと、唐突に「半透明14歳軍師劉輝!」とか思いつきました!(何がだ)
ちゃき@るしにゃん王国 : 「コロッケいただき!!」
ソーニャ@世界忍者国 : 私はそれ超応援しますよ>「半透明14歳軍師劉輝!」
Millback@後ほねっこ男爵領 : 「藻女隊長がんば〜、暗いところに気をつけて!」
鍋谷いわずみ子@鍋の国 : 「隊長ー!みんなをひっぱって偵察ファイトですよv」
歩露@芥辺境藩国 : 「慎重に、お願いします…!」
水沢紫遠@伏見藩国 : 「メードさんたち、頑張ってください」
空@アウトウェイ : 「焦らないようにー」
織子@ナニワアームズ商藩国 : 「藻女さん、暗くて見え難いかもしれませんが、落ち着いてよ〜く観察して下さい。」
水沢紫遠@伏見藩国 : 「貴女たちならきっと見つけ出せるはずです」
ひわみ@たけきの藩国 : 「メードさん頑張ってー」
ちゃき@るしにゃん王国 : 「オレの愛、全てのメイドに届け・・・・自分でサブイボ!!」
助清@伏見藩国 : 「メードさんならなんだって出来ますよ。だって、家政婦は見てるんですから!状況とか」
あおひと@海法よけ藩国 : 「藻女たいちょー!視覚だけじゃなくて聴覚も嗅覚もフル動員してくださいねー!」
山吹弓美@え〜藩国 : 「メードのみんな! あなたたちならどんな違和感も見抜けるはずだ。頑張れ!」
那限逢真・三影@芥辺境藩国 : 「暗いかもしれませんが頑張って」
砂神時雨@たけきの藩国 : 「メードさんたち無事に帰ってきてください!」
神室想真@紅葉国 : 「いつも掃除をするように丁寧に探していけばきっと何か見つかりますよ」
くま@鍋の国 : 「メードさんがんばってー!!」
む〜む〜@紅葉国 : 「バトメのみなさん、周囲に気をつけながら観察お願いします!」
Millback@後ほねっこ男爵領 : 「人口の洞窟ってことは自然よりも不自然なところが分かりやすいかも。がんば〜」
御鷹@伏見藩国 : 「落ち着いて見渡して」
支那実@よんた藩国 : 「常日頃の仕事がここでいかされますよー がんばってー」
とよのか苺@FEG : 「藻女さん。がんばってください」
花井柾之@え〜藩国 : 「掃除の時のように、隅々まで見るんだー!」
荒川真介@芥辺境藩国 : 「行け行けバトルメード!闇の奥底まで偵察せよ!」
涼華@海法よけ藩国 : 「メードさん、がんばれ!スカート裾は踏まないようにね!」
GULE@ヲチ藩 : 「藻女たいちょー、ガンバです!」
波多江@海法よけ藩国 : 「とにかく、頑張ってくださいー」
鍋谷いわずみ子@鍋の国 : 「藻女隊長。慎重にファイトですよ」
城華一郎@レンジャー連邦 : 「GOGOメードさん、いつも掃除する要領で細かいところまで見逃さずー!」
このよのさん@ながみ藩国 : 「藻女どの、頼みます。うちの軍師を助けてやってください」
砂神時雨@たけきの藩国 : 「周囲に気をつけてじっくりお願いします!」
よっきー@悪童同盟 : 「細かいところにまで気をつけて掃除する、いつもの注意力を発揮して!」
くま@鍋の国 : 「メードさんは細かいところによく気がついてくれます!集中してがんばってくださいー!」
舞花@レンジャー連邦 : 「人工物があれば、特徴よく調べてみましょう」
九軒@伏見藩国 : 「メイドさんたち、頑張ってください!」
ダーゴ@伏見藩国 : 「メードらしい細やかな気配りを!」
Millback@後ほねっこ男爵領 : 「匂いと音に気をつけて〜」
鍋谷いわずみ子@鍋の国 : 「みなさん、隊長さんの言う事きいて焦らずにお願いしますね〜」
辻斬燕丸@芥辺境藩国 : 「慎重に行きましょう」
ひわみ@たけきの藩国 : 「普段のおもてなしの心で、皆さんを迎えに行きましょうー」
比嘉劉輝@ながみ藩国@半透明 : 「頑張ってください、草葉の陰から応援してます……(半透明で)」
守上藤丸@ナニワアームズ商藩国 : 「メードさん達、頑張ってくださーい!」
猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国 : 「帝國のバトルメードさん、典雅に!優雅に!」
草ノ端@わかば@伏見藩国 : 「些細なことでも構いません。不自然な箇所や反応があれば、何でも教えて下さい」
狐@FEG : 「御武運を…!」
じんべえ@ナニワアームズ商藩国 : 「気合入れて頑張って〜」
榊遊@え〜藩国 : 「国は違えど帝國民という括りからすれば同僚になりますわね。どんな任務でも典雅にクリア致しましょう(微笑)」
平 祥子@リワマヒ国 : 「埃も見逃さないつもりでお願いします」
城華一郎@レンジャー連邦 : 「細かいところを見逃さない、一つ一つの作業の質のクオリティを保ってこその帝国の娘!」
都築つらね@都築藩国 : 「右見て左見て、もう一度確認してから・・・否、全方位確認してから、いきましょう」
しじま@玄霧藩国 : 「藻女組の皆さんがんばです!この偵察大事ですよー!」
織子@ナニワアームズ商藩国 : 「少しでも変だと思ったら、徹底的にチェックです。」
TAKA@たけきの藩国 : 「頑張っていきましょう〜」
あおひと@海法よけ藩国 : 「匂いとかも気をつけてね!」
ちゃき@るしにゃん王国 : 「全部片付けて!転がってるしt(たーん」
支那実@よんた藩国 : 「慎重に慎重に・・・隅々まで気配りしてくださいねー」
たまき@愛鳴藩国 : 「大事なものは、見逃すことないです〜」
ツグ@海法よけ藩国 : 「メイドさんの気配りはすごいです!家事のプロは細かいところにも気づくはず。よく観察してください!」
ソーニャ@世界忍者国 : 「頑張れ!メードさん」
辻斬燕丸@芥辺境藩国 : 「メイドさん、頑張って行きましょう」
城華一郎@レンジャー連邦 : 「丁寧に見ていきましょうー」
鍋野沙子@鍋の国 : 「がんばれっ」
Millback@後ほねっこ男爵領 : 「不自然なところに埃が除かれてるかも、重点的に捜して〜」
空@アウトウェイ : 「焦らずゆっくり。冷静さを欠いたら負けだ」
くま@鍋の国 : 「落ち着いてー!ファイトー!」
ゆうみ@悪童同盟 : 「メイドさんがんばです!」
御鷹@伏見藩国 : 「丁寧に見ていってください」
よっきー@悪童同盟 : 「いつも広い屋敷を掃除してるだろうから、これくらいのダンジョンなんてわけないよね!」
山吹弓美@え〜藩国 : 「窓の桟に埃が……じゃないけれど、そのくらい集中してチェックすればきっと何か見つかるよ」
榊遊@え〜藩国 : 「猫さん達にも改めて帝國バトルメードの実力を示す良い機会ですわ♪」
むつき@レンジャー連邦 : 「初応援です、皆さんプロの目でじっくりチェックです!頑張って下さい!」
たまき@愛鳴藩国 : 「メードさんの観察眼はミクロン単位なのです〜」
ひわみ@たけきの藩国 : 「ダンジョンの汚れを全部掃き取ってしまうくらいの気迫でー!」
ツグ@海法よけ藩国 : 「冷静にじっくり辺りを見てくださいね。四隅も忘れずに」
辻斬燕丸@芥辺境藩国 : 「応援しか出来ませんが…頑張って」
萩野むつき@レンジャー連邦 : 「初応援です、皆さんプロの目でじっくりチェックです!頑張って下さい!」

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最終更新:2007年06月30日 21:55
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