藩国ガイド


更新履歴
2007.2.15 茶屋絵追加
2007.2.4 藩国ガイド試作開始

ツアーの始まり

ここは藩国 神聖巫連盟 の入り口、南門の前です。

あなたはここでガイドが来るのを待っています。
と、向こうから宮廷服に身を包んだ男がやってきます。どうやらこの人がガイドのようです。
「どうもこんにちは。あなたが藩国見学希望の方ですね?」

あなたがうなずくと相手は自己紹介をしてきました。この人は雹。この国の政庁で働いている人だそうです。

「大国のようなにぎやかさはないですが、他の国では見られないようなところもあるので、ちょっとは期待してもいいとおもいますよ。ここで立って話しているのもなんですから、そろそろ行きましょうか。」

そして雹はあなたに背を向けて、すたすたと門をくぐって行きました。



まずは入国審査を

門をくぐるとそこにはちいさな小屋がありました。

「ここが入国管理所ですね。国を出入りするときに通るので頻繁に利用しますね」

雹がなにか説明をしてくれていますが、後ろにいる煙の国の住人が気になって話が聞けていません。
「ふーぅ 雹さんどうしたの?後ろのあなたは入国したいの?」

「いぇ、これお仕事で藩国見学ツアーなんですよ。なので仮入国の手続きお願いします」

どうやらこの兄さんは入国管理をしている役人みたいです。雹が話しかけても煙草を下ろさないあたり、なんだか偉そうです。

「なんだよ 面倒くさいな、ったく」

そう言うと悪そうな兄さんは紙に何か書くとあなたに渡してきました。どうやらこれが入国許可証のようです。

「あいよ。入っていいよ。ようこそ神聖巫連盟へっと」

それだけ言うと、兄さんはまた一人煙の世界に帰ってゆきました。

「それでは行きましょうか。ようこそ、われわれの国へ」

雹はそう言うと先に立って歩いていきました。


大通りに立ち並ぶ店

門をくぐってすぐに入国案内所に入ってしまったため、周りの様子をあまり見ていなかったためあなたは改めて街の様子を目にします。

「いちおうここが大通りですね。今は昼なので人出もこんなものですが、朝夕は露店が出たりしてにぎやかですよ。」

いくら小国とはいえさすがに大通りといったところで、多くの人が通り過ぎ、道端のお店からは威勢のいい声が聞こえてきます。あなたは朝のもっと活気のある時間帯であればさぞやエネルギーにあふれているだろうなと思いました。

「たいがいのものはここで揃うので、買いたいものがあるときはここに来るのがいいですね。といってもここ以外にはほとんどお店が無いんですが ははは」

そして今の時期おいしい野菜のことやどこそこの服屋は安くていいだのといったことを話しながら歩いているうちに少し雰囲気の違うお店の前に着きました。

「ここは一応外からやってくる人のためにイロイロと面白いものをおいているんですよ。まぁ見ていってくださいよ」

そういうと雹はあなたの返事を待たずにお店に入っていきました。


思い出にお土産はいかかが?

元気のいい「いらっしゃいませー」の声に迎えられる

お饅頭におせんべいによく分からない置き物等々。
「神聖巫連盟は国の起源からして他の国とは違うため、他国に見られるような娯楽はあまりないですが、独自の文化は持ち合わせております。この国の雰囲気を少しでもお国にお持ち帰りください。だそうです。」
雹は適当に何かのパンフレットを見ながらそう言うと
「確かにここだけを見るとおかしく見えるかもしれませんが、時間がたってみるとこういったお土産というものもなかなかよいものですよ。気が向いたらお一つどうぞ。」
少し微笑んでそう付け加えました。
そしてあなたは、なんとなくだまされているような気がしながらも『水無月』というお菓子を買いました。


国の生まれたところ

土産物屋を出た後は、堀の中に入ってきた時とは反対側の門から外に出ました。1度入国許可証をもらってしまえば、それからの出入りは自由みたいです。
そして森の中を歩くこと少々、大きな大きな木が目の前に現れました。
「この木は国が今のような姿になるずっと昔から人々の信仰の対象のなってきました。森の中でもここだけは他とは雰囲気が違う気がして、それもわかります。」
自分たちの他には人の気配はなく、静かに差し込む木洩れ日は柔らかく辺りを包む。耳を澄ませば森の声が聞こえてきそうな、そんな空間。
どれくらいの時間がたったでしょうか、かさりと木の実が落ちる音にあなたが我に返ると雹は静かな声で「さ、静かなこの森に我々は長居しないほうがよいので、行きましょう。」と言い、足音も立てずに来た道を引き返していきました。


政庁へGO

森を離れ、まちに戻った後は大きな建物の前に案内されました。
「ここがこの国の宮廷、政の中心地ですね。うちの藩王である姫巫女様は普段ここでお仕事をされています。中は今忙しくてちょっと入れないので、ここは外から眺めるだけで我慢してください。」
紙束を抱えた人が横を通って中に入っていったり早口で何かを言い合っている顔の怖いおじさんが出入りしている中に『見学』で入っていく勇気がなかったので建物の前庭をぶらぶらすることにしました。
と、辺りを見渡していたところ掲示板が目にとまりました。そこには瓦版が貼ってあるみたいです。
「国の偉い人たちは今大変みたいです。他の藩国でイロイロあったとか。そういったことや国内のあれこれについて国民に広く知ってもらおうということで瓦版が発行されることになったんですよ。」
少し困ったような顔をして雹はそう説明してくれました。


しめはお団子で

宮廷見学を終えるとだいぶ日が傾いてきていました。目の前にあった団子屋からのいい匂いに誘われて、最後にここに行くことにしました。
「ここがみんなの憩いの場所みたらし団子茶房〈巫〉です。名前の通りみたらしの専門店ですが、種類も豊富で毎日食べても飽きないしおいしいと評判なんですよ。」
そこは10畳程の店内と店の前にあふれたお客さんでいっぱいです。そして店の前の腰掛に空きが出たのでそこに座り、お茶と自慢のお団子をいただくことにしました。
お茶を飲みつつほおばる団子は甘く、藩国内を歩いて疲れた体にやさしく溶けていきます。
「これで藩国案内は一応終わりなのですが、季節が違えば鮮やかに色づく山やお祭りなども見ることができるのでぜひまたお越しくださいね。もちろん国民として登録されるのであれば歓迎いたします。」
雹はそういうと一礼し、夕日に赤く染まったまちに消えていきました。
そして一番忙しい時間帯が終わったのか店内の人が少なくなってきたので、あなたもお茶を飲み干し、席を立ちました。

おわり