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捕鯨問題
★■ 反捕鯨の欧米に日本の考えの説明が大事では…それがきっかけ「おクジラさま ふたつの正義の物語」 「産経新聞(2017.9.4)」より
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 捕鯨やイルカ漁の問題を扱ってはいるものの、決してその是非を問う作品ではない。9月9日公開のドキュメンタリー「おクジラさま ふたつの正義の物語」は、対立する意見の着地点を探るのがどれだけ困難かを浮き彫りにしている。米ニューヨーク在住の佐々木芽生(めぐみ)監督は「みんな違う人間なのだから、意見が違って当たり前。違いではなく、どこに共通点を見いだすのかというところに焦点を当てるべきじゃないかと思った」と語る。

反捕鯨側の情報しか流れてこない
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 映画の舞台は和歌山県太地(たいじ)町。古式捕鯨発祥の地といわれ、古来、人々はクジラとともに生きてきた。現在もゴンドウクジラやイルカなどの小型鯨類を入り江に追い込んで捕獲する「追い込み漁」という漁法が続けられている。

 この町が世界に知られるようになったのは、米国のドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(2009年)の影響が大きい。イルカの追い込み漁の実態や、それを阻止しようとする海外の活動家と地元漁師たちとの抗争を、隠しカメラなどを使って撮影し、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞するなど大いに反響を呼んだ。

 ニューヨークに暮らす佐々木監督は、この「ザ・コーヴ」が火をつけた太地町のイルカ漁問題を、複雑な思いで眺めていた。「海外にいると、どれだけ怒りと嫌悪感が日本に向けられているのか、肌感覚として分かるんです。ちらほらですが、東京五輪ボイコットまでつなげるような話もありますからね」

 特に欧米では、反捕鯨側の意見や情報しか流れてこない。もっと日本側の考えや状況を説明することが大事なのではないか。そんな思いで太地町を訪れて取材を始めたのが、2010年4月のことだった。

 「感じたのは、どれだけ地元の漁師さんたちが活動家に嫌がらせを受けていたかということですね。例えば夜明け前、出漁しようと港に集まっていると、いきなり活動家がやってきてカーッと電気を照らし、何をするんだと怒ったところを映像に撮られて、この野蛮な人たち、として発信される。ただ私は当初から、両方の言い分を見せたいという思いでいました」

お互いが見ている前で堂々と取材

 過激な活動で知られる環境保護団体、シー・シェパードのメンバーにもインタビューしたが、必ず漁師の目の前でマイクとカメラを向けるように心がけた。逆に漁師に取材するときもシー・シェパードが見ていることを意識していた。「隠れてシー・シェパードに取材をして、漁師さんには、私たちは味方ですよ、などと話せば不信感が募る。そんな噂が広まると、信頼をなくしますからね」

 こうして取材を続けていたさなか、2011年3月に東日本大震災が発生。イルカ漁問題どころではなくなり、資金集めの面でも行き詰まる。監督自身も、ニューヨークに住む現代アートのコレクター夫妻を取り上げたドキュメンタリー映画の第2弾「ハーブ&ドロシー2 ふたりからの贈りもの」(2013年)の制作に取りかかっており、中断せざるをえなくなった。

 「その後、太地町に戻ろうとして、以前に撮った素材を見直してみたんです。映画にできるのかなと心配だったが、見直して思ったのは、これは捕鯨問題だけじゃないということ。太地町で起きた衝突からはものすごく普遍的なテーマが見えてきて、まだ十分に作れるなと感じました」

 こうして2014年に撮影を再開。漁師たちの組織である「太地いさな組合」は騒動に懲りて、あらゆる取材を拒否する姿勢になっていたが、粘り強く交渉して何とか扉をこじ開けた。スロベニアで開かれた国際捕鯨委員会にも行ったが、「むしろ太地町という小宇宙を定点観測することで、大きな世界が映し出せる」と太地町に絞ることにし、編集に約2年をかけて作品を完成させた。

戦争というのはこうして始まる

 もともとリアルな人間のストーリーには興味があったという佐々木監督は札幌で生まれ育ち、青山学院大学を卒業した後、東北新社に入社したが、主に映画の買い付けをする仕事で、映像表現とは無縁だった。

 2年ほどで退職してインドに一人旅に出かけ、4カ月を過ごして日本への帰途にニューヨークに立ち寄ったことが、その後の運命を決める。そのままとどまることになり、「もう30年、帰国しようとしてまだたどり着けない」と苦笑する。

 最初は貿易事務所で電話番のような仕事をしていたが、パーティーなどで出会ったアメリカ人が必ず聞いてくる質問があった。

 「What do you do? あなたは何をする人ですか、と聞かれるんです。例えば生活費を稼ぐためにウエートレスをしていても、働きながらダンサーを目指していたら、私はダンサーですと答える。ニューヨークで生活しているうちに、自分は何をする人なのか、ということを意識するようになりました」

 興味を持ったのは写真だった。インド旅行で撮った写真が、最初の観光客気分だったころと最後のお金がなくなってきたころと全く違っているのが面白く、教室に通うようになる。その後、ベルリンの壁崩壊後、東欧7カ国を訪ねた旅行記を邦字紙に写真付きで載せる機会に恵まれ、さらにNHKのニュース番組「おはよう日本」の経済キャスターにリポーターと、仕事の幅が広がっていった。

 「特にリポーターは、自分でネタを見つけて、自分で取材して、自分で原稿を書くという仕事で、ネタを探すだけでも眠れない日々が続いたほどです。とにかく視点は何なのか、何が言いたいんだ、ということを常に言われた。2分半のリポートであっても視点を意識する、ということを徹底的に学んだ気がします」

 その後はNHKスペシャルなどのリサーチコーディネーターとして、ドキュメンタリー番組の現場をつぶさに経験。こうした蓄積を重ねて2008年、ドキュメンタリー映画「ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人」で監督デビューを飾った。

 今回は初めての書籍にも挑戦し、映画と同名のノンフィクション「おクジラさま ふたつの正義の物語」が、8月25日に集英社から発売された。一人でこつこつと書き続ける集中力が必要だったというが、映画は映画で、自分が先頭に立ってスタッフを動かしていく苦労がある。途中で頓挫してしまったら、多くの人に迷惑をかけてしまう。

 「太地町で起きていることを見て、戦争というのはこうして始まるんだなと感じた。お互いにコミュニケーションがなくて、両サイドとも自分だけが正しいと主張し、相手が悪だと決めつける。でも分かり合えなくてもいいから違いを認めて、嫌いだけど共存しなければいけないんだと認識するだけでも変わってくる。衝突とか対立は和らげられるんじゃないか、という気がします」
(文化部 藤井克郎)

★ シー・シェパード側から一転「捕鯨の歴史や正当性を伝えたい」 和歌山・太地に魅せられた豪ジャーナリスト 「産経ニュース(2014.4.12)」より
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 反捕鯨団体「シー・シェパード」のドキュメンタリー番組を撮影したオーストラリア人の映像ジャーナリストが、和歌山県太地町の捕鯨とその歴史に魅せられ、文化を世界に伝えようと活動している。母国や欧米で反捕鯨の世論が高まるなか、「江戸時代から連綿と続く太地の捕鯨の歴史を伝えれば、世界の認識は変わるはず」と訴えている。
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 和歌山大学の特任助教、サイモン・ワーン氏(57)=和歌山市在住。オーストラリアの民間テレビ局のカメラマンを経て、フリーランスでタスマニアの環境問題などを伝えてきた。

 平成19~20年にかけて、アメリカの人気番組「ホエール・ウォーズ(鯨戦争)」の撮影に参加。南極海で、日本の調査捕鯨船を妨害するシー・シェパードを5週間取材した。

 取材の間にメンバーが捕鯨船に乗り込み拘束される事件が発生。引き渡されたメンバーに話を聞くと、捕鯨船の日本人船員は妨害工作をしかけたメンバーの話にも耳を傾け、環境問題などをテーマにした日本の人気アニメ映画「もののけ姫」のDVDを手渡すなど、対話の姿勢を見せたという。しかし、そうした情報は番組ではいっさい触れられなかった。
 番組は米テレビ界の最優秀作品に与えられるエミー賞にもノミネートされたが、「見せたいものだけを放送する」方針に疑問を抱き、撮影クルーを外れた。

 20年の秋、日本の捕鯨について詳しく知りたいと太地町を訪れた。複数の船で鯨を網に追い込み、銛(もり)を投げて仕留める古式捕鯨。江戸時代初期に生み出されたその歴史と、先祖代々受け継がれてきた技術とチームワークに感銘を受けた。

「日本は欧米のように油だけを取って鯨を捨てるようなことはせず、すべての部位を使って無駄にしない」。しかし、歴史や背景を当の日本人が知らないことに驚いた。「太地の真実のストーリーを伝えなくては」。捕鯨の研究を進めながら、和歌山大観光学部で教壇に立つ。
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 今年1月、米ソールズベリー大学の学生9人を太地町へ案内した。捕鯨の歴史や鯨を供養する文化を説明すると、学生たちは熱心に耳を傾けた。「自分の足でその地を訪れ、歴史や背景を知ることが事実を知ることにつながる」と話す。

 キャロライン・ケネディ駐日米大使がイルカの追い込み漁を批判するコメントを短文投稿サイト・ツイッターに出したのは、その数日後のこと。ワーン氏は「ケネディ氏も一度、太地を訪れてみてほしい」と訴える。

「日本はこれからも捕鯨を続けるべきだ」。3月末、オーストラリアの訴えにより国際司法裁判所が南極海での日本の調査捕鯨停止を命じたことについては、悲観的にとらえていない。「日本の捕鯨の正当性を世界に伝える絶好の機会ではないか」と話す。

 「必要なのは欧米の批判を気にせず、捕鯨の真実を伝えること。太地は自信をもって立ち向かえばいい」。真剣なまなざしでそう語った。
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★ 「鯨は昔から食べてきた」「悲しい」 捕鯨の町・和歌山県太地町 調査捕鯨判決で 「産経ニュース(2014.3.31)」より
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 江戸時代から約400年の捕鯨の歴史をもち、「捕鯨の町」として知られる和歌山県太地町では、敗訴の知らせを聞いた漁協や町関係者らに困惑が広がった。

 敗訴を受けて、町役場では午後7時過ぎから、三軒一高(さんげん・かずたか)町長と町漁協の貝良文参事が、詰め掛けた報道陣の取材に応じた。

 貝参事は「まさか負けるとは思っていなかった」と驚いた様子で、「鯨は昔から食べてきた当たり前の食料。それがこういう形で狭められるのは悲しい」と肩を落とした。

 町内では、小型捕鯨や追い込み漁など約60人が捕鯨を生業としている。貝参事は「自分たちは知事の許可をいただいて正規にやっている。これからも粛々と続けていく」と話した。

 三軒町長も「非常に厳しい判決」と表情を曇らせた。「反捕鯨団体を余計に勇気づける判決だ」と話し、「太地の捕鯨にも、なんらかの影響があることは間違いないと思う」と厳しい表情を見せた。そのうえで、「太地は400年の長きにわたり、捕鯨を続けてきた。今後も、鯨に関わっていくことに何ら変わりはない」と力を込めた。

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★ それでも捕鯨守る 和歌山・太地の信念 調査捕鯨 31日判決 「産経ニュース(2014.3.29)」より
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 南極海での調査捕鯨をめぐり、オーストラリア政府が日本政府に中止を求めた訴訟の判決が31日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で言い渡される。ICJは一審制で控訴は認められておらず、判決には従う義務がある。日本の捕鯨政策への影響は大きく、古式捕鯨発祥の地であり、「捕鯨の町」として知られる和歌山県太地町では「日本に不利な判決の場合、追い込み漁や小型捕鯨にも影響が及ぶのでは」と不安の声が広がっている。
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 「調査捕鯨の次は小型捕鯨、そして追い込み漁がターゲットになりかねない」。今回の訴訟で争われている南極海の調査捕鯨と太地町の小型捕鯨は直接関係はないが、判決を控えて町内の緊張感は高まり、三軒(さんげん)一高(かずたか)町長は厳しい表情でそう懸念を示す。

 同町は江戸時代から約400年にわたって捕鯨を続けてきたが、近年は反捕鯨団体「シー・シェパード」のメンバーによる悪質な嫌がらせや漁の監視が続く。1月にキャロライン・ケネディ駐日米大使が追い込み漁を批判した際には太地町漁協に1日100件もの抗議のファクスが殺到した。

 三軒町長は「裁判結果が太地に影響することはないと思う」としながら「捕鯨は日本の文化。国内で一致団結して守っていきたい。そういう意味では重要な判決だ」と語気を強めた。

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 水産庁によると、国内で小型捕鯨を行っているのは太地町や北海道網走市、千葉県南房総市など5カ所。大型捕鯨については1982年に国際捕鯨委員会で商業捕鯨モラトリアム(一時停止)が採択され、87年度漁期を最後に商業捕鯨が停止された。日本政府は再開に向けて南極海や北西太平洋で調査捕鯨を実施している。

 太地町漁協の幹部は「調査捕鯨は決められたルールに基づいて行っており、訴えること自体がおかしいと門前払いされるのが望ましい」と強調。その一方で、「捕鯨業界はとても小さく、(判決次第で)どこか1カ所が崩れてしまうと怖い」と顔を曇らせる。

 同町には追い込み漁を生業とする漁師が24人、泳ぐ鯨類を船から銛(もり)で狙う「突きん棒漁」の組合員が約30人おり、小型捕鯨には9人が携わる。町内の漁協直営スーパーにはクジラやイルカの肉や加工食品が並ぶなど、鯨は今も生活の糧であり、貴重なタンパク源だ。

 「太地では捕鯨が暮らしに根付いている。クジラを取ったら何も残らない」と漁協幹部はつぶやく。

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 敗訴すれば日本の捕鯨政策は大きな転換を迫られる可能性があるだけに、裁判の行方には捕鯨に関わる他の自治体も注目する。

 8月下旬ごろにツチクジラ漁を行っている網走市の担当者は「判決は直接関係はないが、結果によっては今後大なり小なり影響は出てくると思う」と懸念。南房総市農林水産課の担当者も「少なからず影響があるかもしれないが、粛々と(捕鯨を)守っていきたい。問題ない判決が出ると信じている」と話す。

 一方、当事者である水産庁は「日本政府の見解は裁判を通して主張してきた」とし、判決の日を淡々と迎える。

キャロライン・ケネディ】 / 【クジラ・イルカ・海洋生物
■ ケネディ大使が太地町と海原御殿にロックオン 「匿名党(2014.1.19)」より
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西阿Qと北阿Qの権力構造変変化からまあ当然そういふ流れになるんでしょうなあ...
...ってかこれから日本における Drive Hunt の対象はイルカさんたちからアレにチェンジしろって話ですね、わかります。
それなら世界から支持されるでしょうから。(爆w

あふぉなネトウヨどもは脊髄反射的に発狂しそうですが・・・
そもそも水銀汚染されまくりの肉なんぞ食うべきもんじゃないわけで・・・(爆wwwww


★ 太地町のイルカ追い込み漁に非難の声、ケネディ大使も懸念表明 「CNN(2014.1.19)」より
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(CNN) 和歌山県太地町で行われているバンドウイルカの追い込み漁に、自然保護団体などから改めて非難が集中している。ケネディ駐日大使は短文投稿サイトの「ツイッター」で懸念を表明した。

ケネディ大使は「イルカ追い込み漁の非人道性を深く懸念している」としたうえで、「米政府は追い込み漁に反対する」とツイートした。

また、反捕鯨団体「シー・シェパード」は17日以降、イルカが入り江に追い込まれたとして、選別作業などの模様を実況映像やツイッターで逐一報告。「暴力的な選別で親子が引き裂かれ、一生捕らわれの身となるか、殺されるか、海へ追い返されるかが決まる」などと伝えている。

追い込み漁は、イルカの群れを入り江などに追い込んで捕獲する伝統漁法。2009年にアカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」で、太地町の漁が残酷な風習として紹介され、国際的な批判の対象となった。地元当局は当時、偏見に基づいた作品だと反論。合法的な漁法が批判される理由はないと抗議してきた。

ツイッター上では、ケネディ大使の発言に賛同する意見が相次いでいる。米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズの元ドラマー、マット・ソーラムさんは同大使に「太地に残忍な虐殺をやめるよう迫ることができたら、世界の英雄になれるだろう」と応援のメッセージを送った。米女優カースティ・アレイさんも、「何百頭ものイルカが虐殺されようとしている。日本よ、この惨劇を止めて」と書き込んだ。



最終更新:2014年04月13日 13:39