※このページの表題は下記記事より拝借した。

※「失望」と「Disappoint」について
人によって「Disappoint」の解釈が異なるのは、政治的な立場の違いによるのか、あるいはどちらかの単なる理解不足なのか。それとも.....



■ disappointedは失望ではない 「textream(2013.12.30)」より
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 アメリカ国務省声明の「disappointed」を外務省は「失望」と翻訳した。
 しかし、両者の意味合いは相当違う。
 失望とは、望んでいたことが実現しなくて残念、という意味合いだ。バカ息子が東大落ちて失望するようなものだ。つまり、本来の姿が実現してしまった、ということだ。
 一方、disappointedだが、disはもちろん否定・反対を意味する。appointは「面会のアポイントを取る」というように、約束・了解のことだ。従って、disappointは約束を反故にする、裏切る、ということになる。
 声明では、disappointedと受動態になっている。安倍に裏切られた、と言っているわけだ。
(※ 中略、詳細はサイト記事で)
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 実は、disappointedは失望ではない、ということが一番良く分かっているのは外務省だ。それでも、彼らは敢えて中学用英和辞典に載っている「失望」をそのまま使い、外務省に対して浴びせられる、バカ、無能の罵声を少しでも和らげようとした。


■ 米国の “Disappointed” はどれくらいの事態か 「The Long Wait(2013.12.28)」より
(※ あちこち略、詳細はブログ記事で)
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ここから言えることは、他国政府の行動が、もともと米国が希望し、行動を起こしてきた方向とは異なるものであった場合に disappointed が利用されているということである。当該国と米国が「ツーカー関係」であるかに関係なく、あるアウトカムが米国の考える正義と期待に沿わなかったものである場合に使用されるのである。

さらに言えば、先程挙げた国のリストからもわかるように、通常は、この用語は第一級の同盟国に対しては利用されていない
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同盟国に対して米国が失望 disappointment を表明することは異例である。通常この用語は、ロシアや中国など、明確に敵対することは避けたいが、批判はしなければならないような国家に対して利用されている。だからこそ今声明は、最初に「日本は米国にとって同盟国である」ことを主張し、フォローを行っているのだ。
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明確な敵国に対しては condemn が利用される。北朝鮮のミサイル発射やビルマのアウンサンスーチーに対する自宅拘禁刑宣告などである。ほぼありえないが、さらなるナショナリズムの高まりによってこのような言葉が声明に現れることだけは避けなければならない。

ちなみに大使館による声明で despair が他国の行動を咎めるために利用した例を見つけることはできなかった。


★ 英語力のない馬鹿が大騒ぎしてます(米大使館|安倍首相の靖国神社参拝についての声明) 「連れ込むな! 私は急に 泊まれない(2013.12.27)」より
(※ あちこち略、詳細はブログ記事で)
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言いたいことは「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」コレだけです。

じゃ、その失望の度合いを測ってみようじゃないの。(・∀・)
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disappointedってのはね、ツーカー同士が通常の外交関係(条約批准程度は期待できる相手)同士が思った通りに動いてくれない時に発生する言葉で、信頼関係が以前からあって今も継続していないと使えないし、コンビ解消レベルのdespairとは違うのよ。

(追記;外交プロトコルではcondemn、disappoint、deplore、concern、regretが使われるそうです。)

そしてその信頼関係を説明するセンテンスがどこかに必ず発生するわけよ。(俺とお前は一心同体少女隊みたいな文章が)

だって最初から期待していない今後も期待しない奴に、失望したり希望や期待を語るバカは世界中どこ探したっていないでしょw
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もしアメリカが靖国参拝そのものを公式に非難するのであれば、彼らはbecause使った一文を入れて説明するよ。なぜなら靖国神社は…だからだ。って。それが英文であり英語が論理的であると言われる所以です。

要は「あいつら基地外なんだから、刺激するなよ」って言ってるようなもんだ(;・∀・)
でなきゃ、最後に 

A'

We take note of the Prime Minister’s expression of remorse for the past and his reaffirmation of Japan's commitment to peace.

なんて書かねぇってw


★ 首相靖国参拝で米「失望」の本当の意味は…ここでも自虐史観、日本は誇り取り戻し「富徳強心」へ進め 「msn産経ニュース(2014.1.12)」より
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 米大使館のコメントは「Disappoint」(外交用語としては「心外」と訳すべきで、無関与を言外に秘めた用語です)と書かれており、もっと強い意味を持つ「Regret」(遺憾)とか、「Concern」(懸念)といった、抗議と関与を秘めた用語を使わなかったので、事実上は中立的発言ととらえるべきです。
 実際上、経済面で、また大量に国債を買ってもらっている中国に気を使った発言ながら、言外に日本に対しては、一番軽い表現で逃げているわけで、これを「失望」と訳して、大騒ぎしたのは、日本のマスコミ界の、英語能力不足と、あるいは意図的な“自虐指向”の仕業だと考えます(ちなみに、ワシントンからも、同じ“心外”の用語しか出ていません)。

日米関係】 / 【大東亜戦争
■ 世界のマスメディアが大騒ぎする安倍靖国参拝の意味 「逝きし世の面影(2014.1.10)」より
(※ 前後略、詳細はブログ記事で)
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『慇懃で丁寧。一見穏やかだが重く厳しい外交用語』

日本国内限定の政治用語やお役所言葉は意味が乏しく軽すぎる。
日本の高級官僚や政治家が喋る『前向きに検討する』の意味は(将来はわからないが)『今は何もしない』である。
日本の責任ある立場の人の使う言葉は『相手に言質を与えない』為に、慇懃で丁寧だが『内容が伴わない』のが通例なのです。
ところが軽すぎる日本のお役所用語と国際社会での『外交用語』とは、表面的に慇懃で丁寧だけは同じなのですが、逆に言葉の意味が極端に重くなる。
国際紛争では、外国政府に対して『無関心でいることはできない』は『紛争に介入するぞ』という厳重警告であり、『重大な関心をもって見守る』なら『強硬姿勢をとるぞ』となる。
『わが政府は自らの利益を考慮しなければならない』『行動の自由を要求する』は、『関係の断絶を考えているぞ』という重大な威嚇である。
一見礼儀正しくみえる発言でも、外交では強硬で過激な『内容』となる。
物騒な話でも『冷静な雰囲気』を装い丁重な言葉で慇懃に語るのが外交の世界である。
{今回オバマ政権の日本に対する『失望した』(disappointed)であるが、通常なら(最初は)『残念』(regret)とか『遺憾』『懸念』(concern)とか表現する。
オバマ政権ですが、(今まで何も言わなかったのに)今回アメリカ政府はそれらを全部すっ飛ばして一気に最後の段階に達している。}暴走する日本に対するハルノート(最後通牒)の一歩手前なのですから恐ろしい。日本を取り巻く環境か、『何か』が大きく変化したのである。
『disappointed』の意味は明解であり、疑問の余地が無い。
より厳しく強いトーンを表現するために『regret』や『concern』ではなく『disappointed』を使ったのかとの質問に対し、国務省副報道官は、ホワイトハウスと協議した上だと明かし『我々が選んだ言葉から、メッセージは非常に明快だと思う』と述べた。

★ 2013年12月26日15時08分 朝日新聞
米政権「失望している」 首相靖国参拝で異例の批判声明
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312260172.html

【ワシントン=大島隆】米オバマ政権は26日、安倍晋三首相が靖国神社に参拝したことについて、在日米国大使館を通じて「日本は大切な同盟国であり友好国だが、日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」との声明を発表した。

米政府はこれまで、小泉首相を含めた日本の首相の靖国神社参拝に公式に反対したことはなく、今回声明を出して批判したのは極めて異例の対応だ。

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★ 2013.12.27 毎日新聞
安倍首相:靖国参拝 日米同盟に波紋 米、異例の強い表現 
http://mainichi.jp/shimen/news/m20131227ddm001010195000c.html 

 在日米大使館は26日、安倍晋三首相の靖国神社参拝を受け、「日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している」との声明を発表した。異例ともいえる強い表現で批判しており、首相の靖国参拝が日米同盟に悪影響を及ぼしていることを裏付けた形だ。【古本陽荘】

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★ 2013.12.26 17:56 産経新聞
米、靖国参拝に「失望」 中韓との緊張悪化懸念
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131226/amr13122617220004-n1.htm

 在日米大使館(東京都港区)は26日、安倍晋三首相の靖国神社参拝について、中国や韓国の反発を念頭に「近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに米政府は失望している」とする声明を発表した。

 同盟国指導者の政治的行動に対し、米政府が踏み込んだ形で懸念を表明するのは異例。「アジア重視」戦略を掲げるオバマ政権は安倍氏の靖国参拝回避に向け、水面下で働き掛けてきた経緯があるだけに、事実上の批判声明といえそうだ。

 声明は「日本は大切な同盟国だ」とした上で、安倍氏の靖国参拝に「失望」を表明。沖縄県・尖閣諸島をめぐり対立する中国や、歴史認識問題などで冷え込んでいる韓国との一層の関係悪化に懸念を示した。

 その上で、日中韓が未来志向で建設的に対応し、関係改善を図るよう要請。こうした取り組みを通じ「(アジア)地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進する」よう求めた。(共同)

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★ 2013.12.27 2:00 日本経済新聞
靖国参拝で波紋広がる 中韓の反発覚悟、米が「失望」表明
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2603R_W3A221C1MM8000/

 安倍晋三首相は26日、首相になって初めて東京・九段北の靖国神社を参拝した。1年前の就任から経済再生を最優先してきた首相は最近、国家安全保障会議(日本版NSC)創設や防衛大綱の見直しなど「保守路線」にも重心を置く。小泉純一郎氏以来、7年ぶりの現職首相の靖国参拝が中国、韓国の反発を招くのは覚悟していたが、米国が「失望」を表明するなど波紋は広がっている。











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最終更新:2014年01月12日 21:28