● 双葉町〔Wikipedia〕 ※ 福島県双葉郡






★ 双葉町長議会を解散 町議選2月3日有力 「福島民報(2012.12.27)」より
/
東京電力福島第一原発事故に伴う汚染土壌を保管する中間貯蔵施設をめぐり、県と双葉郡町村長の協議会を欠席したとして双葉町議会に不信任を決議されていた同町の井戸川克隆町長は26日、議会を解散した。役場機能ごと避難している埼玉県加須市で佐々木清一町議会議長に町議会解散を通知した。町議選は解散翌日から40日以内に行われる。投開票日は来年2月3日が有力となっている。
 井戸川町長は26日、記者会見し、町長を辞職せず町議会を解散した理由について「喫緊の課題が山積しており、(町政を)中断させるわけにはいかない」と訴えた。町議選で井戸川町長を支持する候補者の擁立に向け、検討していることも明らかにした。
 不信任決議の内容については「真実とは言い難い部分がある」と強調。議会解散により町政に空白が生じることについては「国との(区域再編の)協議などを進め、新議員による議会が開かれるようになったときに議会に報告し、迅速に対応していきたい」と述べた。
 町議会解散を通知された佐々木議長は報道陣に対し、「町議会が12月定例議会で不信任決議案を可決したのは町民のことを第一に考えた結果だった。解散は、町長が地方自治法に基づき判断したこと」と話した。


■ 双葉町長、全会一致で不信任可決 「日刊!目のニュース(2012.12.22)」より
/
(※ 前略)
不信任決議案は可決されたが、“住民の安全を守る使命”と“町の復興”との板挟みで苦悩する町長の意見に、耳を傾ける必要があるのではないだろうか。


■ 2012/12/26 【埼玉】井戸川克隆双葉町長 不信任決議の回答後の記者会見 「IWJ Independent Web Journal(2012.12.26)」より
/
/
埼玉県加須市の双葉町役場(旧埼玉県立騎西高校)で、福島県双葉町の井戸川克隆町長が、記者会見を行った。12月20日に、双葉町議会は本会議を開き、井戸川町長の不信任決議案を全会一致で可決した。この不信任決議を受けて、26日、井戸川町長は町議会を解散し、この日から40日以内に町議会議員選挙が行われることとなった。記者会見で、井戸川町長は「議会の皆さんに対してものを言うよりも、この(原発事故の)事故処理が適切に行われていれば、このような住民同士の諍いが起きなかったであろうと思う」と述べ、東京電力と政府に対して不信感を露わにした。


■ 福島県双葉郡の井戸川克隆町長、不信任についてどう思いますか? 「カリフォルニア・加州ラジオ草紙 (1)(2012.12.24)」より
/
天木氏が井戸川克隆町長、不信任について問題を投げかけた。

いろいろな視点がある中で、根本的な違いは、やはり福島原発がどれほど有害かどうかという認識の相違であろう。井戸川克隆町長はたいへん危険なものと捉えている。そう考えない、またはそう考えたくない住民は福島に前と同じようにすむことを夢見る。住民の目隠しをしてきた利権グループの存在は既に証明されている。福島原発の現状は想像以上に危険と考え、その危険を論理的に学術的に検証し、大きな声で発信する人々は徹底的に抹殺されているのではないかという疑問が大きく広がっている。そこで下記の記事を集めてみた。

井戸川町長は他の町長との調和を崩し、地域社会をかきまわすトラボルメーカーなのですか??? 国が滅び、子供の未来をうばっても他の人々と同じ意見を持つことが必要なのですか? 翻って、間違った判断をしても皆と一緒ならそれが正しいことになるのですか?

ーーーーーーーーーーーーーーー
■ 脱原発を唱える者たちよ、いまこそ井戸川町長の下に結集せよ! 「天木直人ブログ(2012.12.21)」より
/
原発事故問題に関連して、これほど重要な事件が、これほどメディアに無視されることは、異常である。

 それは取りも直さずこの事件が権力側にとって都合の悪い事件であるからだ。

 国民にその問題の持つ重要性を気づかれたくないからである。

 だから権力の片棒を担ぐメディアが無視するのである。

 ならば私がそのメディアに代って大騒ぎする。

 福島県双葉郡の井戸川克隆町長が12月20日に町議会の全会一致で不信任された。

 首長が議会に不信任されることはよくある。

 福島の小さな町でまた首長と議会が喧嘩しているのだろう。それにしても全会一致とはただ事ではない。よほど町長が悪い事をしたのだろう。

 その小さな記事はこんな感じで読み過ごされるに違いない。

 しかしそうではないのだ。

 この事件はこの国の脱原発者たちが次々と排除、抹殺されていく象徴的な事件なのである。

 井戸川町長は双葉町の放射線汚染対策に対する政府の無策を糾弾し、被曝から町民を救うために疎開を提唱し続けた数少ない首長である。

 ジュネーブにまで出かけて行って国連人権委員会の場で被曝民救済と日本政府の無策を世界に発信しようとした覚悟ある人である。

 そのジュネーブでの言動もまったく報道されなかったがメディアはこの井戸川町長の事を正しく報じようとしない。

 周知ように政府は福島事故の深刻さを押さえ込もうとして一貫して福島県民の疎開を封じ込め、除染に膨大な費用と労力をかけて放射能汚染対策を乗り切ろうとしてきた。

 それを地方政府と一緒になって進めてきた。生まれ育った場所を捨てられないという感情につけ込んだ巧みな誘導だ。

 もちろんその裏に利権や金が絡む。

 脱原発を唱える者たちはいまこそ福島の双葉町に結集して井戸川町長の再選を訴え、それを実現しなければ嘘だ。

 国会前で再稼動反対と叫ぶのもいい。新エネルギー開発を進めるのもいい。東電を訴えるのもいい。選挙で脱原発を掲げるのもいい。

 しかし原発問題で今最も重要なことは被曝民の救済と補償だ。そしてその実現のために国家権力の弾圧と闘うことだ。権力の執行者である官僚組織と対峙することだ。

 おりしも総選挙における脱原発政党の敗北で政治は一気に原発維持の方向に向かおうとしている。

 それを象徴するかのようなタイミングで行なわれた井戸川町長の不信任案可決だ。

 総選挙後の脱原発者たちの戦いはここから出発しなくてはならない・・・







.
最終更新:2012年12月27日 23:15