衆院選:維新、政権公約「骨太2013−2016」(要旨) 「毎日新聞(2012.11.30)」より
http://mainichi.jp/select/news/20121130ddm005010153000c.html

維新、政権公約「骨太2013−2016」(要旨)
 この20年、日本は政治の混迷にとどまらず、経済・財政、社会保障、統治機構、エネルギー、外交安全保障等のあらゆる領域で停滞、弱体化しています。既成政党は改革を唱えましたが状況は悪化するばかりです。今こそ、前例と既得権益に縛られない大改革(グレートリセット)が必要です。日本維新の会は、従来の発想を超えた視点(維新八策)で、日本を賢く強くします。

 骨太2013−2016は、維新八策の理念を政策面から再整理し、国民に明確にするために作成したものです。

 <基本方針>

 維新八策の価値観、理念に基づいて、日本を賢く強くする

 少子・「超」高齢化社会を生き延びる、したたかな日本を構築する

 自主憲法の制定

 ◇1、経済・財政を賢く強くする

 <基本方針>

  • 公共工事拡大路線とは異なる経済成長を目指す(名目成長率3%以上、物価上昇率2%)=競争力強化路線

  • 財政金融一体のマクロ経済政策を実施

  • 政府と日銀の役割分担・責任の所在を再構築=日銀法の改正

  • 財政健全化を図る=プライマリーバランスの赤字0の目標設定

  • フロー課税を引き下げる(企業減税等)

  • 政府・自治体の予算事業を民間に開放・新規参入を促す

  • 農業・医療・福祉・保育の成長産業化

  • 自由貿易圏の拡大=TPP交渉参加、ただし国益に反する場合は反対

  • 労働市場の流動化

  • 同一労働同一条件の徹底

  • 女性労働力の徹底活用

  • 人材の育成・開発→教育改革

 ◇2、社会保障を賢く強くする

 <基本方針>

  • 競争政策を徹底させるための安全網

  • 社会保険としての受益と負担を均衡させる

  • 平均余命を勘案し、年金制度を再構築=高齢者雇用の創出

  • 公務員の身分保障をなくし、民間の高齢者が行政組織で働くチャンスを広げる

  • 税金投入は低所得層の負担軽減、最低生活保障目的に限定する

  • 社会保険料、所得課税を公平公正に徴収する

  • 広く薄い年金目的の特別相続税を創設

 ◇3、国家のシステムを賢く強くする

 <基本方針>

  • 国の役割を絞り込み(外交・安全保障、危機管理、マクロ経済政策等)、国の機能を強化する

  • 国の危機管理機能の強化→国から地方への指示権

  • 中央集権の打破=内政は地方政府へ=究極は道州制=消費税の地方税化・地方共有税(新たな財政調整制度)の創設

  • 内閣の機能強化=人事権・予算編成権・組織編成権(各府省の設置法をすべて政令化)の内閣への一元化

  • 首長と参院議員の兼職禁止規定撤廃



 (政権公約『骨太2013~2016』に掲げた『最低賃金制の廃止』について)働く場を確保しようと思えば、賃金は企業ごとの経営状況に応じて賃金の水準は上下せざるをえない。たとえ最低賃金をある一定の額、少しでも賃金を払ってくれるなら、企業活動に任せて、最低の生活保障は国がきちんと保障する。今は企業に最低賃金というハードルを課して、それを出せない企業とかは、本当ならあと2人も3人も雇えるのに1人しか雇えない、となってしまう。企業活動の中で、出せる賃金、雇える人数をきちんと決めてもらって、できるかぎり多くの雇用を生み出してもらいたい。

 ただ、最低賃金を撤廃したからどれだけ低い賃金になってもいいのか、と言ったらそうではなくて、足りない部分は公が面倒をみていく。何も国民のみなさんに安く働けということではなくて、まず企業が出せる賃金はできる限り出して、雇用も生んでもらう。最低賃金といっても、低すぎたら労働者は来ない。

 たとえ1人、2人を雇うビジネスでもいいから、企業活動を国民の皆さんにやってもらう。ただ、賃金をもらって、あまりにも低すぎて生活できない部分は公が生活を保障してあげる。この二つのミックスでやらないと、社会保障なんかもたない。(大阪市役所で記者団に)






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最終更新:2012年12月02日 20:32