■ 中国の新パスポートについて 「中国という隣人(2012.11.25)」より
どうもおかしい。いえ、今話題の中国の新型パスポートの件です。
 5月15日から新型パスポートが発行されるようになって、約半年が経過する今になって、ようやく問題視されるようになった、というのがまず1つ。
 周辺諸国の外交担当者は中国人ではありませんから、中国のパスポートを気軽に確認できる立場に無い、と言えばそうなのですが、発見も抗議も遅いのではないですか。
 周辺諸国が続々と抗議を示しても、「中国の領土として明確には描かれていない」(日本大使館、NHK)、「中国が主権を主張している島は4平方キロメートルと小さく、地図上にははっきりと見えないため、問題にはならない」(外務省、新華社)とかアホなコメントを出している日本は問題外です。新華社ソースの外務省コメントはソースがソースだけに疑わしいのですが。
せっかくベトナム、フィリピン、インドなどの周辺諸国と問題を共有できるというのに、抗議もしないというセンスの無さ。鮮明でないからと言って、主張を引っ込めたわけでは無いのに。もうアホ過ぎて泣けてきます


★ 印 中国新パスポートに対抗措置 「NHK(2012.11.26)」より
中国が新たに発行したパスポートの地図や絵を巡って、周辺の国や地域との間で摩擦が起きている問題で、インド政府は、自国が領有権を主張しているヒマラヤ山脈沿いの地域が中国の一部のように描かれているとして、中国人向けのビザに同じ地域をインドの一部として印刷する対抗措置を始めました。

問題になっているのは、中国政府が、ことし5月にデザインを新たにしたパスポートのビザのページに印刷されている地図や観光地の絵です。
インドのメディアが、26日までに伝えたところによりますと、インドと中国が互いに領有権を主張しているヒマラヤ山脈沿いの地域が、新しい中国のパスポートでは、中国の一部のように描かれているということです。
このためインド政府は、対抗措置として、北京にあるインド大使館で中国人向けに発給されるビザに、同じ地域をインドの一部として描いた地図の印刷を始めたということです。
インドと中国はヒマラヤ山脈沿いの地域の領有権などを巡って1962年に武力衝突し、その後、国境線の画定協議を続けていますが、解決のめどは立っていません。
このパスポートの地図や絵を巡っては、南シナ海の島々などが中国の一部のように描かれているとして、フィリピンやベトナム、それに台湾が、相次いで中国に抗議しています。


【シンガポール=青木伸行】ベトナム政府は26日、中国の南シナ海などの領有を図示した新規旅券(パスポート)を、無効とする対抗措置を発表した。ただ、査証(ビザ)は別の用紙に記載する形で発給し、中国人の入国を拒否するには至っていない。中国人観光客らが減少し、自国経済に影響が及ぶことを憂慮してのことだとみられる。

 旅券のページには、南シナ海のおよそ9割を中国の領有だとする、いわゆる「U字ライン」が点線で明確に描かれている。ベトナム政府は「新規旅券はベトナムの主権を著しく侵害している」とし、旅券に「無効」のスタンプを押すことを決めた。政府は「新規旅券が、ベトナムでは無効であることを意味している」と強調している。

 このため、すでに旅券に記載済みの査証も無効となる。同時に、政府は別の用紙に査証を記載、発給し、ベトナムを出国する際に回収するとした。

 この措置はすでに実施されており、24日には、北部ラオカイの国境検問所から入国した中国人団体観光客のうち、111人が所持していた新規旅券に「無効」のスタンプが押された。

 ベトナム政府筋は「中国が新規旅券を廃止せず、さらなる対抗措置をとれば、われわれも次は新規旅券所持者の入国を拒否するだろう」としている。一方、南洋工科大学国際問題研究所(シンガポール)のユーアン・グラハム氏は「報復の連鎖は双方に、旅行者やビジネスマンの渡航制限という不利益をもたらすだけだ」と自制を促す。

 フィリピンも「新規旅券の地図には、わが国が領有する海域が含まれている」(ロサリオ外相)と、中国側に抗議している。だが、今のところ対抗措置はとっておらず、新規旅券での入国を許可している。


■ シナの新パスポートに台湾景勝地や南シナ海 「日本が好きな人のブログ(2012.11.24)」より



★ 中国:新旅券に係争地記載 台湾やベトナムなど抗議 「毎日jp(2012.11.24)」より
 中国が最近発行した新旅券(パスポート)に、台湾の観光地の絵が使われ、中国の領土であるかのように扱われていたり、周辺諸国との係争地を中国領とする地図を記載したりしていることが分かり、台湾やベトナム、インドが23日までに、相次いで抗議した。

 このパスポートには南シナ海の大半を自国領とする地図も記載されており、領有権を争うフィリピンが22日、中国に抗議したばかり。

 台湾行政院(内閣)で対中政策を主管する大陸委員会は23日、「絶対受け入れられない」と抗議する声明を発表。(共同)

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★ 中国、新規発行旅券に台湾名勝地 台湾当局「受け入れられない」 「iza(2012.11.23)」より
【台北=吉村剛史】中国が新規に発行した旅券(パスポート)の中に、台湾の名勝地のイラストが含まれるなど台湾が中国領のように扱われていることが分かり、台湾の対中国政策を担当する行政院大陸委員会は23日、「断じて受け入れられない」などとする声明を発表した。中台の現状維持に反する行為として台湾では警戒感が広がっている。

 大陸委員会や台湾メディアの報道によると、中国の新旅券には天安門や万里の長城などとともに、台湾中部にある湖の日月潭(たん)や、東部の清水断崖など名勝地のイラストが含まれていた。

 このため同委員会では「努力して築いた相互の信頼の基礎と、台湾の2300万人の感情を傷つける行為」とし、台湾側の法に基づく「主権」や「領土」の観点から「中国大陸当局は両岸(中台)分治の事実を正視すべきだ」などと主張した。

 この中国の新旅券は、南シナ海の大半を自国の領海とする地図も記載しており、南沙(英語名スプラトリー)諸島などで領有権を争うフィリピン、ベトナムの両政府も23日、中国に抗議している。

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★ 中国新旅券、インドなど抗議 南シナ海など「中国領」描写か 「日本経済新聞(2012.11.26)」より
 中国が5月に発給し始めた新デザインのパスポート(旅券)で、南シナ海や領有権を争う国境地帯を「中国領」と取れる描写をしていることがアジア全域に波紋を広げ始めた。既にインド、ベトナム、フィリピン、台湾が抗議し、一部は対抗措置に乗り出した。一方、沖縄・尖閣諸島の記載はなく、発行当時はいまほどこの問題を意識していなかったことがにじむ。

 中国公安省は5月半ば、国際基準に従いICチップ入りの電子旅券の発行を始め、デザインも一新した。旅券の前半には中国全土の地図、後半のページには各省の地図が印刷されている。例えば南シナ海には「網掛け」がしてあり「中国の一部」のように描写している。

 ただ、尖閣に関しては台湾本島より東の海が描かれていないため記載がない。日本大使館員は「日中の摩擦が高まる以前の話で意識していなかったか、日本との関係に配慮してわざわざ含まなかったのかもしれない」としている。

 5月から出回っている旅券がこれまで問題にならなかったのは「各国とも当初は気づいていなかっただけ」(アジアの大使館員)のようだ。徐々に各国とも新旅券を扱う機会が増え、同旅券に入国印を押せば地図の承認を意味する、と懸念する声が広がり始めた。

 インドのクルシード外相は23日、2つの地域が中国領に組み入れられていることについて「受け入れがたい」と表明。北京のインド大使館は、中国旅券を取り扱う際にはインド側の主張に沿った地図を押印し始めた。

 南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権を争うフィリピンのデルロサリオ外相は「明らかにフィリピン領が含まれており、受け入れられない」と抗議。同様に南シナ海で領有権問題を抱えるベトナムも地図を削除するよう中国側に求めた。

 中国国境沿いのベトナムの都市ラオカイの出入国管理事務所では、国境を渡ろうとする中国人の新旅券に「取り消し」と押印するようになった。ただ実際は、一部5万ドン(約190円)の「入国申請書」を別途購入すればベトナムに入国できるという。

 台湾の行政院(内閣)大陸委員会は23日、新旅券に台湾の観光名所2カ所が印刷されていることを問題視し「中国大陸の統治は及んでいない」と強く抗議した。大陸側が具体的な観光地まで踏み込んで記載したのは「新たな動き」として警戒。「両岸(中台)の近年の信頼構築の努力を損なうものであり、絶対に受け入れられない」としている。(北京=森安健)


■ 世界を騒がすコレラ・南京虫・多剤耐性菌の起源は同じ場所? 「Darkness of ASIA(2010年11月3日)」より
 ● アジアのコレラは「インド・コレラ型」と言われており、インドが震源地である。そしてそのインドコレラが常住している場所も分かっていて、それはまぎれもなく、あのガンジス川そのものである。






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最終更新:2012年11月27日 07:49