- 今、世界を脅かしている大問題があります。それは福島第一原発の「4号機問題」です。4号機には使用済み核燃料プールがあり、そこに残っている1535本の核燃料棒がさらなる惨事を引き起こす可能性があるのです。
昨年3月11日の東日本大震災で福島第一原発が大事故を起こしたのは周知の通りですが、4号機の建屋は、このときの水素爆発で大変傷んでいます。しかも地盤に不等沈下があって、倒壊する危険もあります。
現在、4号機のプールにある1535本の核燃料棒はかろうじて冷却されていますが、もし4号機が倒壊すれば、冷やす術はありません。そうなると、最悪の事態---核燃料棒が溶け、メルトダウンが起き、膨大な放射性物質が撒き散らされるという、いまだ人類が経験したことがない悲劇が起こります。
- 第1部でガンダーセンさんは、以下のような重要な指摘をしました。これが後に、処理体制の驚くべき実態が明らかになることにつながります。
1.4号機の燃料プールの水が地震で抜け、燃料棒がむき出しになると、1535本の燃料棒に火がつく。このことはアメリカで、すでに実験によって確認されている。
2.その火がついたときの破壊力は、核兵器程度ではすまない。東北、関東圏は壊滅し、放射能で人がいなくなれば、福島第一原発の1、2、3、5、6号機も管理不能となり 核の暴走が勃発する。
3.燃料棒に一度火がつくと、燃料棒を包むジルコニウムが水を分解し、そのときに生じる酸素で発火が起こり、水素爆発に至る危険がある。したがって、消火に水を使用することは許されない。
4.消火のための化学製品はアメリカで開発されているので、これを用意しておくことが望まれる。
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福島四号機 「二階堂ドットコム(2012.6.29)」より
- 福島第一4号機の様子がおかしいようです。 知り合いは、4号機建て屋の解体かもしれない、と言っていますが、福島県内と栃木県北部、茨城県北部の放射線濃度が数日前の5倍から10倍になっているとのことです。
- 東京電力福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの冷却装置が停止した問題で、東電は30日、予備として設置されている別系統の冷却装置も起動できない状況にあると発表した。プールの温度は急上昇していない。東電は原因を調べている。
冷却装置は同日午前6時25分ごろ、システムの異常を知らせる警報が鳴って自動停止した。本来なら予備の装置を使って冷却を再開させるが、何らかの原因で起動できなかった。
30日午後4時現在のプールの温度は35・8度で、1時間当たり約0・26度上昇している。
- 田村市常葉行政局に設置された機器の測定値が28日夕方ごろから急に上昇、乱高下を繰り返しつつも、夜7時30分前後には毎時66.983マイクロシーベルト、年間被曝量に換算すれば600ミリシーベルト近い数字を記録した。
- 一方で、付近に設置された他のモニタリングポストの数値がいずれも平常通りだったことから、測定機器のトラブルを疑う声も早くから見られた。
- 武田教授も「警戒解除できます」「まずは安心してください」とサイト上で告知した。と同時に、高い測定値を確認していながら政府が警戒などを呼びかけなかったことを、
「もし、危険レベルの測定値がでても警報を出さないなら、測定をしないのと同じです。被曝してから通報では何のために国民は税金を払い、国家や自治体に人を雇い、防災体制をしいているのかわかりません」
「谷岡先生のご調査がなければ国民は判断すらできなかった。恐怖政治!!」と改めて非難していた。
- 小出助教は、プールの水面が地上5階、約30メートルと高いところにあり、地震や台風によって崩壊しないとも限らないとした。もし、プールにひび割れが生じ、水が漏れて燃料がむき出しになれば、これまでにメルトダウンで放出された放射性セシウムの10倍もが大気中に拡散する可能性があり、風向きによっては東京も住めなくなるという。そのうえで、できるだけ早く、燃料を安全なところに運び出すべきだと警告した。
- 4号機の使用済み燃料プールを1枚の鉄板で完全に覆うことを明らかにした。鉄板は縦11メートル、横13・7メートル、厚さ4センチで重さ約60トン。11日に作業する。4号機の原子炉建屋は水素爆発して天井が抜けており、5階にあるプールにがれきが落下するのを防ぐ。プールには既に薄い金属の板などを敷いており、これを補強する目的。
- 3 名前:影の大門軍団φ ★:2012/06/06(水) 11:29:35.12 ID:???0
福島第一から半径170kmというと、北から岩手・宮城・山形・新潟・群馬・栃木・茨城・千葉・埼玉までの、
広範な土地が含まれる。さらに250kmとなれば、東京・神奈川・山梨や、長野の一部なども避難区域となってしまう。
事実上、なんと3000万~4000万人もの人が、自宅を捨てて逃げ出さねばならなくなるのだ。
- 燃料棒取り出しに手間取り、4号機プールに燃料が残っている間に次なる巨大地震が起きたら、一撃で日本はおしまいだ。
「燃料プールが倒壊したり、水が漏れ出したりすれば、燃料棒の金属被覆(ジルコニウム)の温度が上がり、約800℃くらいで発火、火災が発生して大量の放射性物質を撒き散らします。
これは大変深刻な事態で、4号機で火災が発生すれば、
計算上チェルノブイリ事故の約10倍のセシウム137が撒き散らされることになる」(アルバレス氏)
いったんこの〝爆発的火災〟が発生したら、もはや完全にコントロール不可能となり、逃げ出す以外に方法はない。
燃料棒の取り出し作業をすべて終えるには、最低10年、あるいはそれ以上の時間が必要とされるが、その間、一度のミスも許されないのだ。
- 十数年前から脱原発を訴えてきた元駐スイス大使の村田光平氏はこう語る。
「〝フクシマ〟の問題は、4号機の危機を軸に、国際的に広がりつつあります。米国のワイデン上院議員の訴えもそうですし、欧州ではイタリアの市民グループが対処を求め、世界規模での署名活動に乗り出しました。4号機燃料プールが崩壊したら日本だけの問題では済まなくなることを、今や世界中が知っています。
そして各国は、日本政府に疑いの目を持っている。このままでは自分たちも日本の巻き添えにされる。そんな危機感が燃え広がっている。日本政府は、それに気がついていない」
- 『4号機は一番ミステリアスで、特に大きな爆発音もなかったのに、見ている前で建屋の外壁が映画のSFXのモーフィングのようにみるみる変形し、結果的には側面がぐちゃぐちゃに壊れたという』(作業員)
福島原発4号機4階北側に極秘に設置された小型高速増殖炉。
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小型高速増殖炉では金属ナトリウムが液体の状態で使われている。
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地震で小型高速増殖炉の冷却が止まる。
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燃料棒が溶け出す。
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燃料棒が小型高速増殖炉の底を突き抜ける。
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小型高速増殖炉からナトリウムも漏れ出す。
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溶け出た液体ナトリウムが、水もしくはコンクリートと反応。
(ナトリウムは水や水分を含むコンクリートに反応する。)
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その結果、小型高速増殖炉が大爆発し、壁を吹き飛ばす。
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同時に 大量の一次系、二次系ナトリウムが4号機内部にばら撒かれる。
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爆発によって、ばら撒かれたナトリウムが壁や天井のコンクリートに付着し、ナトリウムが付着したコンクリートを燃焼。
4号機の破壊と1号機の破壊は全く違う。
1号機が水素爆発なら、4号機は水素爆発ではない。
・「日本の動きは遅すぎる。米国はスピードアップに向けた支援をすべきだ」
福島第一原発4号機の使用済み燃料プールのカタストロフィーを回避するために、世界中が動き出しました。
まず、アメリカの国会議員が動き出しました。
そして、カナダで。そして次々と。
ウォールストリート・ジャーナルが報告しています。
・4号機プールは、人類にとって最も大きな脅威
The Greatest Single Threat to Humanity: Fuel Pool Number 4
後日、私たちは、3.11の地震後、もっとも大きな脅威になっているのは、福島第一原発の原子炉そのものではなく、4号機の燃料プールに格納されている使用済み燃料であることに注目してくれるよう促してきました。
・APは、このように指摘しています。
4号機の使用済み燃料プールの崩壊は、他の3つの原子炉がメルトダウンするよりもっと悪い災害を引き起こすことなるので、専門家にとっては、4号機が構造的に完全な状態にあるかどうかが、長い間の主な関心ごとになっている。
●4号機の使用済み燃料プールの冷却について
循環冷却システムが昨日(12日)、停止したが、本日(13日)に点検等を行い、再起動を行っている。
午前11時の時点では停止中だったが、本日(13日)の16:04(午後4時4分)に循環冷却を再開した。
4号機のプールの水温は、最高で15時に37.6℃を記録した。
その後、低下傾向になっている。
- 前回の記事で、4号機には大量の燃料が保管されており、そのほとんどがメルトアウトし地下500メートルに達していると書きましたが、保管燃料の具体的な数量が判明しました。その総数、実に2870本、政府や東電の公表値1545本のほぼ倍数です。
・元スイス大使の村田光平氏は、3月22日の参議院予算委員会の公聴会で、福島第一原発事故について話すよう求められました。
村田光平・元スイス大使
委員会で、村田・元大使は、地上30mのところにある使用済み燃料プールに1535本の燃料棒が冷却されている、すでに壊滅状態となっている4号機建屋が崩壊した場合、敷地内にある6つの原子炉すべてがシャットダウンするだけでなく、4号機建屋から50m離れた場所にある6375本の燃料棒が収納されている共用の使用済み燃料プールにも影響を与えることになると、強く訴えました。
4号機の使用済み燃料プールの燃料棒も、共用プールに収められている燃料棒も、すでに格納容器によって保護されておらず、大気と直接触れ合っている危険な状態にあります。
これは、私たちが過去に経験したことのない、世界的なカタストロフィーを引き起こすことになるのは確実です。
世界に対する日本の責任は、計り知れないほど重大です。
・当ブログにH.M氏から下記の投稿がありました。
真偽は不明。
濃縮ウラン製造設備が四号機の4階にあった?
日本での原発再稼動は、電力ではなく、濃縮ウランの供給を要求するアメリカ企業の圧力があるからだ。
日本の電力会社は、アメリカでの濃縮ウラン生産の生産拠点となっていて、アメリカ製濃縮ウランのOEM生産を請け負っている。
- 研究者の情報では、冷却プール内の燃料は全て脱落、地下500メートル付近までメルトスルーしているというものです。更に、この問題に対処している研究者間で問題になっている事実として、実際に冷却プールに保管されていた燃料が、公表されている量よりもはるかに多いこと、プールの冷却能力を大幅に超える量であり、一瞬でも冷却装置を止めれば、即座にメルトダウンが始まるほど、大量の燃料を抱え込んでいたというものです。
そして研究者たちは次のような疑念を抱いたといいます。この大量の燃料の数は、もはや発電目的とは考えられないと。
最終更新:2013年02月22日 23:53