■ 神という字を書いてみよう その1 「虚空と君のあいだに(2012.2.12)」より
 ・「神なんて物はいない。」
   神という字が、普通の神様の意味、創造神として使うようになったのは「明治以降」である。まあ、自分も最初、聞いたときは信じられなかったけどね。
  「愛という言葉」ができたのと同じく、キリスト教を中国語の聖書へと訳す際に、出来上がった言葉である。当てた字である。それが、神という言葉なんだよ。

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■ 神という字を書いてみよう その2 「虚空と君のあいだに(2012.2.13)」より
 ・明治以前にできたもので「神」という文字がちゃんと「世界の全てを作った創造神」の意味で使われたものがあるのか?
  むしろ、そんな文字は別にある。
  そして、それは日本人なら誰でも知っている。
  その漢字こそが「天」である。

☆  「語源由来辞典」より
 ・上の方にいる尊ぶべき存在であるため、「上(かみ)」を語源とする説が多いが、奈良時代では、「神(かみ)」の「み」の発音と、「上(かみ)」の「み」の発音は違っていた。
  古い文献の中には、神を「虎」や「蛇」と称しているものもあり、上の方にいる存在とは限らなかったことから「上(かみ)」の説は間違いと考えられ、語源は未詳である。

★ 「神」 最も恐れられた自然現象 「47ニュース>漢字物語」より
 ・古代文字やイラストを見るとわかりますが、「申」は稲妻(いなずま)のことです。稲妻が屈折(くっせつ)しながら走る姿を書いたものです。
  雷(かみなり)や稲妻は古代中国では最も恐(おそ)れられた自然現象でした。神様が現れる現象と考えられていたのです。

■ 神という漢字 「象形文字王」より (webページ下方に記事あり。)
 ・「神という漢字の音符は申で稲妻の形」  白川静

  神は形成文字(申は象形文字)
  稲妻は天にある神の威光のあらわわれと考えられたので、金文では申を「神」の意味に用いており、申がもとの字である。
  申が神以外の申すなどの意味に用いられるようになった。祭卓(神を祭るときの机)の形を限定符(偏、旁など、部首)として神の字となった。

☆ 「旺文社 漢和辞典(安部吉雄編)」によれば、

「神」⇒ 旧字体の神は、神の意を示す「示」と、音を表し同時に稲光りの形を示す「申」から成る。稲光りを伴い天地を振動させる雷神、すなわち天の神をいう。のち、広く神を意味する

 祇=地のかみ

【参考】
■ 天皇諡号の真相 「新説・日本の歴史」より
 ・、「神」、「武」、「徳」という字がつく天皇には、それぞれ特徴的なことがある。神武天皇(実在性が乏しい)、崇神天皇、応神天皇、これら「神」という字が付く天皇は、それぞれ王朝を築き上げた天皇と見られている。(これは学界でも定説になっている)







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最終更新:2012年02月14日 22:51