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■ 中国人権活動家劉暁波の死の影響がない中国 「クールな生活(2017.7.14)」より
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中国人権活動家劉暁波の死亡は、入院先の病院がある瀋陽の司法局のホームページで13日夜に公表された。これより先に、劉暁波の弁護士は、5月23日獄中で体調が悪化し、末期の肝臓がんと診断され、6月23日になって刑務所外の医療施設に移送することが認められたと報じた。6月29日に、瀋陽市当局は、肝臓がんが全身に転移しているとした上で、著名な腫瘍専門家がチームで治療に当たっていると発表し、当局が適切な治療を怠ったため病状が悪化したとの批判をかわす狙いで、劉暁波と家族は刑務所と病院が行った診療に満足だと表明していると主張していた。だれも信用してはいなかったろうが。

(※mono....中略、詳細はブログ記事で)
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「私には敵はいない。憎しみもない」というのが、劉暁波の思想である。しかし中国共産党にとって、劉暁波は敵でしかなく、公にしたくない人であった。中国共産党は、劉暁波の死を報じない。中国人は、天安門事件も劉暁波の名も知らない人が多いという。もちろん自由のある世界があることなど知らない人も多いのだろう。劉暁波は、中国社会には影響ないのだ、と報道統制の中ではいえるのであろう。残念ながら、今はそうとしか言えないだろう。近い将来できるだけ早く、「零八憲章」が多くの中国人に読まれ、劉暁波の影響を受ける人が一人でも多く現れるのを待つしかない。中国共産党は、人権を拘束している、それは、中国人ばかりでなく、世界の人々に対してであるということに、中国内部の人が叫んでいることに気が付くように、世界が仕向けることで大切であろう。


■ 「08憲章」は劉暁波氏の中国国民への遺言か-生き続ける理念 「万国時事周覧(2017.7.14)」より
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【劉暁波氏死去】世界が追悼、中国対応への批判も 「中国と世界の人権運動、英雄を失った」
 天安門事件後の当局による厳しい弾圧化にあって、なおも中国国内に留まり、祖国の民主化に努めた劉暁波氏。危篤状態が報じられる中、回復の願いもむなしく、7月13日に身罷られました。民主化・自由化のために闘いつづけた劉暁波の御霊に、心より哀悼の意を捧げたいと思います。

 天安門事件から28年の歳月が流れた今日、中国国内では、劉暁波氏の名前さえ知らない若者も多いと聞きます。劉氏の名を知る者でも口をつぐむみ、尋ねられても多くを語らないのです。この現象は、中国当局による弾圧の徹底ぶりを示しており、劉氏の病状や死についても国内では一切報じられることはなく、海外放送もブラックアウトされたそうです。中国としては、劉氏の生きた痕跡さえ完全にこの世から消し去りたいのでしょう。

(※mono....中略、詳細はブログ記事で)
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 劉氏が、純粋な活動家型リーダーであったならば、牽引者が失われるのですから、その死は、民主化運動に決定的な打撃を与えたことでしょう。しかしながら、劉氏は、理論家でもあり、文筆家でもありました。そして、その成果は、中国の体制移行の道標ともなる「08憲章(零八憲章)」として結実しているのです。インターネットが発展した今日、同憲章は世界各国において翻訳され、誰もが読むことができます。厳格な情報統制下にあるとはいえ、中国国民も、海外経由であれ、何れかの方法で接することはできるはずです。

 「08憲章」こそ、劉暁波氏の中国国民への遺言であり、死してなおもその理念は中国国民に語りかけ、生き続けてゆくのではないかと思うのです。中国に民主主義と自由が訪れるその日まで。

※資料:08憲章全文(日本語) 「憧れの大地へ」より
※資料:08 憲章(日本語版)pdf 「Politica-china」より
※資料:零八憲章〔Wikipedia〕


★ 中国の民主活動家、劉暁波氏が死去-10年に獄中でノーベル平和賞受賞 「Bloomberg(2017.7.14)」より
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 中国の一党独裁廃止などを訴え投獄され、獄中でノーベル平和賞を受賞した民主活動家、劉暁波氏(61)が13日、がんに伴う合併症で死亡した。国際社会は国外での治療を望む劉氏を後押ししていたがかなわなかった。
 中国当局は先月、服役中の劉氏の病状が悪化したことから遼寧省瀋陽市の中国医科大学付属第一病院に移送した。瀋陽市の司法当局は同氏が多臓器不全のため死去したとウェブサイトで発表した。

 2010年の劉氏へのノーベル平和賞授与に対し中国政府は強く反発した一方、国際社会からは同氏の釈放を求める声が高まった。  
 ティラーソン米国務長官は声明を発表し、劉氏は「中国と人類の発展のために生涯を捧げた」と述べた上で、「平和的な民主改革を訴えたことで中国で長期刑に服し、その途中で亡くなった」と述べた。
 作家でもある劉氏は09年12月25日に国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受けた。直接選挙や集会の自由を求める「08憲章」の起草で中心的な役割を担ったとして、08年12月以降、拘束されていた。


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★ 世界が追悼、中国対応への批判も 「中国と世界の人権運動、英雄を失った」 「産経ニュース(2017.7.14)」より
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+ 続き
 中国の民主活動家、劉暁波氏の死去を受け、国連機関や各国首脳らは中国政府の対応を批判したほか、各国メディアも劉氏の半生を振り返る記事をサイト上に相次いで掲載した。

 ノルウェーのノーベル賞委員会のレイスアンデルセン委員長は「中国政府は、彼の早すぎる死に対して重い責任を負っている」と中国を批判する声明を発表。国連のゼイド人権高等弁務官は「深い悲しみを表する」とした上で「中国と世界の人権運動は、生涯を人権擁護と促進に捧げた英雄を失った」との声明を出した。ドイツのメルケル首相も劉氏の死去に「悲しんでいる」とした上で「人権と言論の自由のための勇敢な闘士だった」とたたえた。

 仏紙ルモンド(電子版)は、中国が劉氏の問題を「欧米と(民主主義など)普遍的価値の非難に利用している」と批判。米紙ワシントン・ポスト(電子版)社説で「劉氏は現代の権威主義を代表する中国の体制と最期まで執拗に、しかし平和的に戦い続けた」と論評した。

 香港メディアは劉氏の半生を振り返る特集記事をサイト上に掲載。週刊紙「香港01」は妻の劉霞氏が7年間、軟禁状態にあることを指摘し、「その理由は国家の敵の妻であることだけだ」と訴えた。

 台湾の中央通信社は2008年に単独インタビューした記者の回想記事を配信した。一方、台湾在住の天安門事件の元学生指導者、王丹氏は「偉大な人が私たちのもとを去った。一つの明かりが消えた」との声明を発表。その上で、劉氏の死は「第2の六・四(天安門事件)であり、赤裸々な政治謀殺だ」と中国共産党を非難した。(台北 田中靖人、ロンドン 岡部伸、ベルリン 宮下日出男、ワシントン 黒瀬悦成)

※ ★ 劉暁波氏死去 「産経ニュース(2017.7.14)」より
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最終更新:2017年07月15日 18:42