■ 財政緊縮策で行き詰る欧州各国の政治・経済 求められる成長戦略併用 「孤帆の遠影碧空に尽き(2012.4.29)」より
  • 「メルコジ」曲がり角 新財政協定再交渉に警戒
5月6日のフランス大統領選の決選投票まで29日で1週間となった。最大野党の社会党候補、オランド前第1書記に対するサルコジ大統領の劣勢が続く中、債務危機対応で「メルコジ」と称されるほどの信頼関係を築き、サルコジ氏支持を公言していたメルケル独首相も、「オランド政権」誕生に備えて微妙に立場を変えつつあるようだ。

メルケル首相の報道官は27日、「誰とでも首相はうまくやっていく。それが特別な独仏友好の本質だ」と強調。サルコジ、オランド両氏のどちらが大統領となっても良好な両国関係を維持していく考えを示した。


  • デフォルトの危機に瀕するギリシャに、ドイツは最後通牒を出しました。厳しい緊縮策を呑まなければ、債務軽減と援助はしないという内容で、木曜日にも結論が出るということです。

破綻するにせよ援助するにせよ、浪費家のために損害を被ることになるドイツ人からすればたまりません。しかしどうしたわけか、ギリシャ人はドイツ人に憎悪をたぎらせています。

財務を監視する「総督」を置くことを条件とするドイツの要求を、第二次大戦のギリシャ侵略の再来ととらえ、ドイツ人観光客を冷たくあしらい、メルケル首相をヒトラーに模した風刺画を量産しているのです。

ドイツ人は、男も女も軍服がよく似合うなーということはおいておいて、ドイツを侵略者と見るのはギリシャだけではありません。やはり破綻の危機に瀕するイタリアも同様です。

客を見殺しにして逃げた沈没船の船長にかけて、危機と向きあおうとしないイタリア人のヘタレぶりを匂わす記事を書いたドイツのシュピーゲル誌に対し、イタリアの新聞は、「なるほどオレたちゃダメ船長だ。だがオメーらはアウシュビッツをやったじゃねーか!オメーらの方がずっと問題なんだよ。昔も今もな!」とブチ切れました。

遊び人たちの借金を肩代わりしてやろうというのに、感謝されるどころか逆ギレされるドイツ人の気持ちを思うと、不憫でなりません。しかし、実のところギリシャ人やイタリア人の主張にも一理あります。


  • 働くことを嫌がり、膨大な数の公務員を雇い、55才の定年後に高額の年金を保証するという愚かな政策しか行えないギリシャ人には国家を統治する資格が無い。ギリシャをはじめとする欧州辺縁諸国はドイツの植民地となり、ドイツ人によって統治されるのが望ましい。ヒトラーが夢見たドイツによる欧州統一は娘のメルケルによって実現しつつあるのだ。第二次大戦がようやく正義の枢軸国の勝利で終わりつつあるという事実を私は心から歓迎する。




 ・2月13日号の「ジョージ・ソロス:アメリカ経済崩壊で騒乱惹起」で、「従ってどうあがいても、長続きするとは思えない。早晩、ユーロ圏は崩壊し、統一通貨のユーロも崩壊するのではないだろうか?」と書いたが、以下の論考では、逆にこのギリシャ問題を契機に、一挙に、ヨーロッパ連合(EU)を超国家へと変貌させる陰謀がフリーメーソンによって組まれている、としている。

 これはありうることである。実は初めから、超国家は無理だから、まずはゆるやかなヨーロッパ”連合”とし、そこで問題が生じることで、その問題の解決策として、超国家への移行をさせる、とするシナリオである。またこれが理由で、ジョージ・ソロスはEUがあるいはユーロが崩壊して欲しくない、と言っていたのかもしれない。彼もロスチャイルドに繋がる者だからだ。


■ 独の欧州支配の野望 「qazx(2011.11.23)」より

 ・独は、米が国際通貨基金IMFを通じて各国政府を資本支配したのと同じ方法を用いて欧州支配をしようとしている。つまり例えば経済破綻国のギリシャに、欧州通貨基金の形で経営参加する可能性が出てきた。

この手法は他の経済破綻国に対しても使われるはずだ。ヒトラーが夢見た欧州支配が、思わぬ形で完成することになる。

ドイツ政府の「EUの将来:求められる安定した連合の創設に向けての統合化された政策進展」という文書がリークされた。この文書は6ページからなるメモで、ドイツ外務省によるものであり、ヨーロッパのIMF=EMFを創設して、危機に陥っている国の経済を運営させるというものだ。

文書では、この経済運営は政治的な統一の一里塚であるとしている。ドイツ政府内の上層レベルで、ヨーロッパの全面的政治連合が論じられているということだろう。


■ ユーロは本当に崩壊するのか? 「子羊通信(2011.11.18)」より

 ・要するに、ユーロ危機は仕組まれた演出であり、強力な中央集権国家=ヨーロッパ合衆国誕生のための仕掛けであるということでしょう。聖書預言的にも、おそらくこうなることでしょう。

 ・おそらく通貨ユーロとヨーロッパ合衆国は、世界統一政府のフランチャイズ、世界統一通貨の基礎通貨、世界統一宗教のコントロールタワー=バチカンになるのではないかな?


 ・ゲルマンのヨーロッパ無血統一 1月17日 増田俊男 「増田俊男の時事通信(2011.11.17)」より

 ・私は増田俊男氏とは異なり、ドイツ人にヨーロッパ統一の能力はないと見ています。オランダ人並みの開放性があれば別ですがドイツ人はあまりにも差別的であり偏狭な国民性だ。


☆■ ゲルマンのヨーロッパ無血統一 「増田俊男の時事通信(2011.11.17)」より


 ・国際情勢の分析と予測さんの記事に共感を得るところが大きいので、以下に引用させて頂きます。

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■ 欧州危機の行方 「国際情勢の分析と予測(2010.7.26)」より

 ・EUは通貨は統合されているものの、政治的統合は進んでいないという過渡的状況にある。この政治的統合を推進するのが第一の目標であろう。第二の目標は、域内各国の経済格差への対処である。経済格差はこれまではEU周辺国のバブルによって縮小してきたが、今やそのバブルは破裂しつつある。この格差は各国の国民性を反映したものであり、短期的解決は不可能である。対処法としては、経済水準の低い国では低賃金・長時間労働・福祉水準切り下げを受け入れて貰う他にないと思われる。この動きはギリシャを筆頭に地中海諸国で現在取り組みが始まっている。第三の目標は、EUにおけるドイツの優越を制度化することである。現在のEUでは、各国は対等の地位となっている。しかし、経済・技術などの点から見てドイツは突出した存在である。来るべき欧州恐慌を解決するには、ドイツに国債を大量に発行して貰い、内需を拡大する他にないと思われる。ヒトラーが第二次大戦前に採った政策と同じである。そして、ドイツはその資金を地中海諸国などにある程度供与していくことを求められるであろう。しかし、ドイツ国民にとってみると、地中海諸国の面倒を見させられるだけで、国債はドイツ国民が返済する義務を負うことになり、一方的に不利な政策である。ドイツ国民の同意を得るには、何らかの見返りが必要であろう。それは、EU域内でのドイツの指導的地位の制度化、あるいは誇張されたナチスの戦争犯罪の真実を明らかにすることでドイツの名誉を回復することなどが考えられると思う。対等な諸国の連合体であるEUを、ドイツをリーダーとするより統合された超国家組織に進化させることが、欧州恐慌の目的ではないかと思われる。





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最終更新:2012年05月01日 14:20