『世界の頂点に立つ者は! ほんのちっぽけな「恐怖」をも持たぬ者ッ!』
『最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ!』
『不死身! 不老不死! スタンドパワー!!』
『過程や、方法なぞ、どうでもよいのだァ――――ッ!!』





『お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?』
『「波紋」? 「呼吸法」だと? フーフー吹くなら……、 このおれのためにファンファーレでも吹いてるのが似合っているぞッ!』
『カエルの小便よりも……、下衆な! 下衆な波紋なぞをよくも! よくもこの俺に!!』
『猿が人間に追いつけるかーッ!』






『俺は人間をやめるぞ! ジョジョ――――――ッ!!!』
『俺は人間を超越するッ! ジョジョ、お前の血でだァ――――!!』







 ディオ・ブランドーは聖杯戦争を下らない遊びとしか思えなかった。
 これがウインドナイツロッドでジョナサン・ジョースターを待っている頃ならそうは思わなかっただろう。

 だが今は違う。
 今はそんな児戯に付き合っている暇はない。
 どんな願いでも叶う聖杯?
 それが事実だとして、何故それをたまたまここに来たような奴にくれてやるのだ?
 そんな胡散臭いものより手に入れる物がある。
 それはジョナサン・ジョースターの肉体だ。
 このディオを、何世紀にも生きるはずの帝王を首だけのみじめな姿にしたそんな男の肉体だ。
 だからこそディオは言う。

「ふざけるな……」

 だからこそディオは叫ぶ。

「こんな所で、こんなどこかも分からぬような場所でッ! このディオが!!」


「何言ってんだコイツ」
「貴様が何者だろうと、ここで終わりだよ、化物」

 ディオ・ブランドーは現在、聖杯戦争参加者のマスターとサーヴァントに襲われていた。
 勿論ディオとて抵抗しなかったわけではない。
 だが首だけの状況では攻撃手段に乏しいうえ、唯一と言ってもいい攻撃手段もはっきり言って躱されやすい部類の物だ。
 敗北間際、己の宿敵に向けて初めて撃った一発ですら躱されてしまった代物なのだから。
 しかしディオは諦めない。まだ己のサーヴァントが来ていないから。
 他者をあてにするなど本来は拒絶したい種類の話だ。
 利用するならまだしも、己の命運を預けるなど冗談ではない。

「しかし首だけで喋るとか、何なんだ?」
「恐らく吸血鬼か何かだろう」
「まあ何でもいいや、さっさととどめを差しちまおう」

 そんなディオの心中も知らず会話を続けるマスターとサーヴァント。
 主従二人はいつでもディオのとどめを差せるというそんな場面で

「それは困る」

 1つの闇が舞い降りた。
 声を聞いた瞬間二人は、声がした方に振り向く。
 そこに居たのは一人の男だった。
 2メートル近い身長に黄金色の頭髪。
 顔は影になって見えない。
 にもかかわらず透き通るような白い肌を持ち、男とは思えないような妖しい色気を漂わせていた。

 その男を見た瞬間に二人は直感する、この男はサーヴァントだと。

「私はアサシンのサーヴァント。そして君たちが殺そうとしている男は私のマスターでね、殺されるのは困る」

 自らの直感が正しいと理解した主従は、アサシンに向かって構える。
 だがその刹那

「無駄だ。『世界』」 

 という一言と共に、マスターとサーヴァントの腹に穴があけられていた。

「何だとッ!?」

 これを見ていたディオは驚く。
 何故ならば、アサシンが攻撃した瞬間がまるで見えなかったのだから。
 これほどの従者、こんな戦いの間だけと言うには惜しい。などと考えていたのだが次の瞬間考えが一変する。
 見えたのだ、今まで影になっていたアサシンの顔が。
 そして分かってしまった、アサシンの正体に。
 そしてアサシンもこちらの正体に気づいている。

「君は、ディオ・ブランドーだね?」

 だからこの台詞はただの確認だ。

「そういう君もディオ・ブランドー」

 自らの相棒が、自分であるという事の。


【クラス】
アサシン

【真名】
DIO@ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース

【パラメーター】
筋力B 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具A

【属性】
混沌・悪

【クラススキル】
気配遮断:A
自身の気配を消す能力。
完全に気配をたてばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。

【保有スキル】
吸血鬼:C
人の血を吸い生きる化物の総称。
強い力と並はずれた耐久力を持ち、さらには寿命という物がなくなる。
ただし紫外線と波紋で灰になる。

カリスマ:A
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。
彼のカリスマは悪人限定だが、従う物は尋常ではないほどの忠誠を誓う。
具体的には、用済みと判断され始末されそうになっても裏切らない、生き血が必要だと言われると躊躇なく自らの首をはねる、等。

【宝具】
『世界(ザ・ワールド)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:-
傍に立つというところから、スタンドと呼ばれる人型の超能力の像。
DIOのスタンド『世界』は時を9秒ほど止める事が可能であり、止まったときの中を動くことができるようになる。
これらを認識するためには、スタンドもしくは別の方法で時間を止められることが必要である。
ちなみに、スタンドは本来スタンド使いにしか見えないが、本聖杯戦争ではマスターとサーヴァントには視認可能となっている。(NPCには見えない)

『全てはこのDIOの為に』
ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:0 最大補足:???
ナイフ、道路標識、ロードローラーなどを武器として扱った逸話から生まれた宝具。
DIOが武器として認識し使用したものは、全てDランクの宝具として扱う事が出来る。

【weapon】
吸血鬼としての肉体、スタンド。

【人物背景】
生まれついての悪にして100年の時を生きた吸血鬼。

【サーヴァントとしての願い】
日の光を克服し現世へと復活する。


【マスター】
ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド

【マスターとしての願い】
絢爛たる永遠を生きる。

【weapon】
吸血鬼としての肉体、ただし首から上のみ。

【能力・技能】
空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)
 高圧で体液を目から発射する技。
 威力は強力で、石の柱を真っ二つにするほど。ちなみにアニメでは雲すら裂いた。

【人物背景】
ゲロ以下とまで称されるほどの悪で吸血鬼。

【方針】
こんな下らん戦いはさっさと終わらせる。
その為にまずは代わりの肉体を手に入れる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2015年12月10日 09:56