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ハルヒ「キョ、キョン! 話があるわ、ついてきなさい!」

いきなりなんだ。話があるならここでもいいじゃないか。

ハルヒ「……そうね、ここでもいいわ。いい? 耳をかっぽじってよく聞きなさい」

大層に言ってくれるね、お前の言うことにそこまで聞く価値があったことがこれまでにどれほどあったっけ?
まあ、聞いてやるから。さっさと言いなさい。

ハルヒ「キョン、私と付き合いなさい!」
キョン「断る」

生まれてきてから今までで最高の返答速度だと自負できるね。
ハルヒの顔が赤くなってるな。やれやれ、また古泉のバイトが忙しくなるのかね。
まあ、俺には関係のないこと、と言っておきたいね。

みくる「キョンくん、私からも話があるの」
なんですか? マイスイートエンジェル、何でも聞きますよ。
オイ、ハルヒそこ邪魔だ、さっさとどけ。
朝比奈さんと話せないだろう。

呆然としてるかもしれないハルヒを押しやって俺は朝比奈さんの前に行った。
何で断言しないのかって?
それは、お前。朝比奈さんに呼ばれてるのにハルヒの様子なんて意識に入れる男はそこの古泉くらいのものだろう?
古泉以外にそんな男がいるなら俺に紹介して欲しいものだ、ハルヒの世話をそいつに任せよう。

「あのね、キョンくん。わ、わたし……もキョンくんのことが……」
「ダメーーーー!!」
ハルヒが朝比奈さんの口に手を回してその御声を邪魔しやがった。

「ンー! ンーンー!!」
ああ、朝比奈さんはンーンーうなっていても真にかわいらしい。
コラ、ハルヒ。続きが非常に気になるのでその手を離しなさい。

「な、何でよ! 何であたしの告白は相手にしなかったくせにみくるちゃんにはそんな態度に出るのよ!」
「ハルヒ」
「な、何よ!」
「朝比奈さんとお前が相手になるわけないだろう。もう少し性格を直してからこい」
「……」

ハルヒの顔が今度は黄色くなってるね、絶句というやつだろうか。

部屋の隅で顔色を青くしている古泉が何か言いたげだが今の俺の耳に男の声は入らないんだ。
後で耳が暇になったら聞いてやる。
俺はハルヒのワガママにはいい加減飽き飽きしているんだ。

「……待って。私からも言いたいことがある」
何だ、長門。
手短に済ませてくれ。

「わたしという固体もあなたのことを特別に捉えている」
それはどういう意味だ?
「有希、あんたまで……」
「うまく言語化できるかわからない、でもこれだけは聞いて欲しい。わたしもあなたのことが好き」

長門。
淡々としかし、俺にだけはわかる程度に顔を恥ずかしそうにして言うその姿に俺はクラッと来てしまったね。
だから、気づかなかったのさ。
ハルヒの顔がとうとう真っ青になって何事かつぶやいていることにさ。
まあ、聞いていたからといって何かできたとは思わないけどな。

「消えちゃえばいいんだ。消えちゃえばいいんだ、有希もみくるちゃんも古泉君もキョンも。消えちゃえばいいんだ、消えちゃえばいいんだ…………皆、私の前から消えなさーーーい!!!」
やれやれ、苛めすぎたかね。

「あ、あれ? ここは……さっきまで部室でキョンとみくるちゃんと有希が……」

さっきまで皆で部室にいたはずなのに。
けど、何度周りを見直してもここは私、涼宮ハルヒの部屋。
そして私はパジャマで机にうつ伏せになってる。
頭を乗せてたせいか痛む右腕をさすりながら私は今日あったことを順に思い出す。
いつもどおり、学校に行って、キョンに挨拶して、授業を受けて、お弁当食べて、放課後に……。
そうよ! 勇気を絞ってキョンにこ、告白して……相手にされなかったんだわ。
それにみくるちゃんと有希までキョンに告白しちゃうなんて。
あれ、その後私何を言ったんだっけ。

思い出せないまま、私はまた眠ってしまったみたいで翌朝お母さんに起こされて支度をして学校に行った。
はぁ、キョンにどんな顔しろと言うのよ……。

教室のドアを開けると、いつもと一つ違うところがあった。
谷口が私の前の席、キョンの椅子に座っている。

「キョンはまだ来てないのね」
私はちょっとほっとしたけど、それは岡部が教室に入ってくるまでだった。
谷口がキョンの席からどかずに荷物をカバンから出してるじゃない。

「ちょっと、そこどきなさいよ」
「はぁ? 何で俺が俺の席どかなくちゃいけないんだよ」

何を言ってるのかわからなかった。
けど、周りの人も変な顔してないし、岡部もキョンの名前を出席取らなかった。

「……どうなってるのよ」
休み時間になると、すぐに私は谷口の襟をつかんでこっちを向かせる。

「涼宮! 何しやがる」
「いいから質問に答えなさい! キョンはどこにいったの!」
「キョン、誰だそれ」
「ふざけるな! キョンを知らないわけないでしょ!」
「おい、涼宮。お前大丈夫か? キョンなんて奴俺は知らねえよ。中学でもココでもな」

私はその後、国木田のところに行ったけど彼も同じことを言うだけだった。
あの二人がキョンのことを知らないなんて……冗談よね。
キョンもたちの悪い冗談やるわね、今度サービスポイントでもあげようかしら。

放課後、私は教室を飛び出して部室に向かった。
キョンの席に谷川が座っていて、私は放課後まで誰とも口をきかなかった。
「あれ? SOS団の張り紙誰か剥いだのかしら。けしからん人もいるわね」

私は文芸部というプレートのかかった扉を開けて中に入る。
「う、嘘……これはどうなってるのよ」

そこは壊れた机と椅子が放置され、くもの巣が張りめぐっている廃墟だった。




神のパクリになっている気もするけど、ここまで書いて満足した。




まとめ人「だ、そうです。」
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