「3年前とはどういうことだ」
「目的は朝比奈みくるを連れ戻しに行く。それを実行した後涼宮ハルヒのところに行く。」
なるほどおんぶしていた朝比奈さんをか、待てよそんなことをして歴史は変わらないのか。
「歴史の変化に影響はないのか?」
「仕方ないこと。」
「この状況ですからね。」
久しぶりにしゃべったな古泉。
「善は急げだ、早く行こうぜ。」
「急がばまわれともいいますが…」
お前は黙っていろ。「行くぞ長門、古泉。」
「了解した。」
「わかりました。」
でもどうやっていけばいいのか?
「心配ない。つかまって。」
そういって俺と古泉は長門につかまった。するとものすごいめまいがした。少しの間気を失った。
「お目覚めですか?」
「ここはどこだ。もう3年前なのか?」
「そうなりますね」
「長門はどうした?」
「朝比奈さんを連れ戻しに行きましたよ。」
「そうか、暇だな。」
「オセロでもしますか?」
こいつは馬鹿なのか。
「それとも人生ゲームがよかったですか?」
「そういう問題ではない。」
「そうですか残念です。」
雑談をしてると長門が戻ってきた。朝比奈さんを連れて。
「長門、これで3つ目の鍵がそろったのか?」
「揃った。残すは、涼宮ハルヒのみ」
やっとここまで来たか。長い道のりだったぜ。
「それで長門、ハルヒはどこにいるんだ?」
「彼女の閉鎖空間にいると思われる。」
「どういうことだ」
「そのことについては僕が説明します。つまり、涼宮さんの願いが詰まった空間に僕と行ってもらいます。
そして涼宮さんをこの世界に連れ戻してきていただきます。そして5人が揃うとすべてが元通りになるはずです。」
「詳しいことは分かった。早く行くぞ。」
「了解しました。それではこちらに。」
「おう。長門、朝比奈さん待っててくださいね。ハルヒを連れてきます。」
すると長門が俺にささやいた。
「気をつけて。急進派はこれから何か攻撃を仕掛けてくると思われる。だから、これを持ってて。」
そういって長門は俺にライフルを渡してきた。
「玉の先に再修正プログラムが自動的に起動する薬品を塗っておいた。だから、心配しないで。」
それは、心強いが「再修正プログラムって何だ?」
「再修正プログラムが起動されると、急進派の動きが止まり、情報連結が解除される。」
「分かったよ。やれるだけやってみるよ。」
「あなたに賭ける。」
いつの日か聞いた言葉だな。
「そろそろ時間です。行きましょう。」
分かったよ。
閉鎖空間に向かう途中で古泉が、「僕の腕の魅せ所ですね。」
「お前にも頑張ってもらわんとな。」
「そうですね、SOS団副団長の古泉一樹ですからね。」
そういった古泉はなんだか少しかっこよかった。ちなみに俺は、ホモではないぞ。
「まあ頑張ろうぜ。」
「全力を尽くします。」
そういった俺らの前にある人物が行く手を遮るように立っていた…
お前は!
「キョン君久しぶり、元気だった?」
朝倉涼子だ。あのときを思い出すぜ。クソ。
「お前が最初の敵か?」
「そうなるわね。早速行くわよ。」
そういって朝倉はナイフを俺に向けて投げてきた。
「危ねぇじゃないか。」
「そういう風にしたもん。」
クソ忌々しい、仕方ないあれを出すか。
そういって俺はライフルを出した。
「ついに使いますか。」
「仕方ないだろ、この状況だ。」
すると朝倉が「何その物騒なものは?」
「この玉がお前に当たるとお前は情報連結を解除される。」
「そっか、でも私にそんなの関係ない。」
そういって朝倉は、俺に向かって来た。関係ないとはどういうことなんだよ長門。
仕方ない俺もこんなとこで死ぬわけには行かない。
バーーーーーーーーーーーーーン
そういって俺は引き金を引いた。
3章につづく