ある日、俺は本屋に行った。高校生になったことだし本を読み始めてみようかと思ったからである。まぁビギナーなので今回はラノベにするのだが・・・。そこで一冊の本と出会った
 
「『涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・』ってタイトルか、なんじゃそりゃ?」
 
ペラペラっと本を捲ってみると主人公は俺と同じあだ名で、登場人物は俺の知り合いと同姓同名ばかり
 
なんか良くない予感を感じがしたがとりあえず買ってみることにした
 
 
 
家に帰ってさっそく本を読み始める
 
キョン妹「キョン君ごはんだよー!」
 
「俺はあとで食うよ」
 
キョン妹「キョン君お腹痛いの?」
 
「いや、ちょっと忙しいんだ」
 
キョン妹「ふーん、ハンバーグなくなっちゃっても知らないよー?」
 
「俺の分も食っていいぞ」
 
キョン妹「・・・・変なキョン君~」
 
夕食どころじゃねぇよ、なんだこの胸糞悪い話は・・・・
 
 
 
読み始めて3時間くらいで読み終えた、内容をまとめると
 
 
俺と同じあだ名の主人公は中3の冬に「涼宮ハルヒの憂鬱」って本を見つける。その「涼宮ハルヒの憂鬱」って本も登場人物は俺の知り合いと同姓同名ばかり。その本は気晴らしで読んだ1冊で終わるはずだったのだが、主人公は高校入学するとその本と同じような出来事が頻発してすぐにその本はこれから始まる自分の高校生活を著したものだと知る。主人公はその奇怪な状況に浮かれ、自分を「予知能力者」と設定しハメをはずした行動をする。主人公の周りはその本に忠実なのだが、主人公はその本とはまったく違う行動をするのだ。そしてその本と現実のズレが大きくなり最後には世界が滅亡してしまう
 
というものだ。
 
なぜ世界が滅亡してしまうかということを説明しよう
 
「涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・」のヒロインも作中の「涼宮ハルヒの憂鬱」のヒロインも俺の良く知る涼宮ハルヒと同じく神様だ
 
俺の推測だが「涼宮ハルヒの憂鬱」の物語の展開は、俺がハルヒと出会ってから俺が閉鎖空間でハルヒとキスして世界を救うあの消えてほしい記憶までとまったく同じだ
 
そして「涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・」の主人公は自称「予知能力」でデリカシーのない質問とかしまくってハルヒに嫌われちまうらしい
 
そうするとハルヒに閉鎖空間に一緒に行くことを願われず、ハルヒにキスする人物がいなくなってしまったため世界が崩壊してしまったらしい
 
 
俺ではないはずなのにすごく恥ずかしくなってきた。てか「涼宮ハルヒの憂鬱」ってマジで俺たちの日々じゃねぇか、こんな偶然あるわけない。明日長門とか古泉とか朝比奈さんに聞いてみよう。それと、ハルヒには知られないようにしないと
 
 
 
次の日の部活、幸いにもまだハルヒはきていない
 
「この本を見てくれ」
 
古泉「おや、あなたが本を持ってくるとは珍しいですね」
「んなことはどうでもいい、とりあえずペラペラとめくってくれ」
 
古泉「んふっ、わかりました」
 
「長門と朝比奈さんも一緒に」
 
みくる「わかりました」
 
長門「わかった」
 
 
 
古泉「これは・・・」
 
みくる「これ私じゃないですか!」
 
長門「・・・・・」
 
「ただの本じゃないだろ?詳細はスレの最初を読んでくれ」
 
古泉「ん~・・・涼宮さんが望んだのでしょうか?」
 
「こんな偶然あるわけないだろ」
 
長門「涼宮ハルヒによるものではない、彼女は狂ったあなたも自分の伝記も望んでいない。」
 
みくる「情報統合思念体の情報操作でもないんですね?」
 
長門「ない」
 
古泉「では、まったくの偶然と考えたほうが得策ですね。これ以上考えても答えが見つかるものではありません。」
 
「でもなぁ・・・」
 
古泉「とりあえず、このことは涼宮さんには内密に。こんなに現実とシンクロした本を読んでしまって我々の正体は本の中と同じで、自分には力があると信じてしまったら大変ですからね。それはもう知っていると同義ですから。」
 
みくる「涼宮さんもそろそろ来るでしょうし、この話は今はここまでということで・・・」
 
「わかりました。」
 
みくる「あ、そういえば茶葉を切らしていたので買いに行ってきますね」
 
「行ってらっしゃい、朝比奈さん」
 
バタン
 
古泉「ではいつものようにオセロでもしましょうか」
 
「その前に俺トイレ行っていいか?」
 
古泉「それなら僕もご一緒しますよ」
 
「なんでだよ?」
 
古泉「んふっ、友情を深めようと思いまして」
 
「顔が近いんだよ気持ち悪い」
 
古泉「失礼しました」
 
「じゃ~長門、俺たちがトイレに行ってる間にハルヒが来たらよろしくな」
 
長門「わかった」
 
 
 
ハルヒ「遅れてゴメンね!!ってあれ?有希だけ?」
 
長門「・・・・」コク
 
ハルヒ「まったく、どこで油売ってんのよ・・・ん?この本なに?」
 
長門「それは読んではいけない」
 
ハルヒ「どうして?」
 
長門「とにかく読んではいけない」
 
ハルヒ「読むなって言われると余計に読みたくなってきたわ!」ペラペラ
 
長門「あ・・・」
 
ハルヒ「お、私と同姓同名なんて珍しいわね・・・ん?キョンも?
    てか、私の知り合いと同姓同名ばっかりじゃない!」
 
長門「単なる偶然」
 
ハルヒ「そ、そう?まぁ有希がそういうならそうよね」
 
ペラペラ
 
ハルヒ「ぶひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwなにこのキョンすんごいキモいしウザいwwwwww実際にこんなことやったら蹴り飛ばしてやるわよ」
 
長門「・・・・・」
 
ハルヒ「攻略本持ってるくせになにが予知能力者よwwwwww」
 
ガチャ
 
「お、ハルヒ来てたのか・・・ってなんでその本読んでる!?」
 
ハルヒ「これあんたの?すんごい傑作だわwwwww」
 
「返せ!」バシッ
 
ハルヒ「ちょっとなにすんのよ!まだ最初のほうしか読んでないのよ!」
 
「これは読んじゃダメだ!」
 
ハルヒ「どうして?」
 
「うっ・・・・実は・・・これ官能小説なんだ!!!」
 
ハルヒ「はぁ?」
 
「こ、古泉は母子家庭監禁レイプものが好きらしくてな、その本は俺が古泉に紹介してやったんだ。だからお前は読んではいかん!」
 
古泉「ちょwwwwwww」
 
ハルヒ「そ、そんなものを神聖なる部室に持ってこないでよ!!」
 
「お、俺たちは健全な男子高校生だ!!さっきだって部室に俺と古泉と長門の3人しかいないとき2対1の妄想したんだぞ!!親友とエロトークして何が悪い!?」
 
長門「・・・・・・」
 
ハルヒ「わ、わかったわよ、うるさい」
 
古泉「す、涼宮さん・・・そういうことなので・・・」
 
ハルヒ「ひっ!」ビクッ
 
古泉「・・・・・・」
 
ハルヒ「まぁいいわ、でもその主人公が歓喜するほどの高校生活ってどんなのかしら?気になるわ!よしきめた!あたし『涼宮ハルヒの憂鬱』を探してくる!」
 
「は?」
 
ハルヒ「『涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・』ってのがあるなら、『涼宮ハルヒの憂鬱』もあるはずよ!」
 
ガチャ
 
みくる「ただいま帰りました」
 
ハルヒ「お、みくるちゃん!来てそうそう悪いけどあたしこれから本探しに行くから!」
 
「おい!ちょっと待て!」
 
ハルヒ「じゃ~今日は解散!」
 
そう言うとハルヒは出ていった
 
 
 
 
みくる「何かあったんですか?」
 
「あの本を読まれてしまいました・・・」
 
みくる「ふぇ!?ど、どうしましょう・・・」
 
長門「『涼宮ハルヒの憂鬱』はまだこの世にはない」
 
古泉「しかし彼女が望めば・・・ですよね長門さん?」
 
長門「・・・・・」
 
古泉「お願いですからひかないでください、こっちだって鬼畜ホモはさすがに辛いんです」
 
みくる「き、きちくほも!?」
 
古泉「もう!!キョン君のせいだからねっ!!」
 
「・・・・・・」
 
みくる「・・・・・」
 
長門「・・・・・・・」
 
古泉「何でもないです」
 
長門「とりあえずまだ大丈夫」
 
「じゃ~今日は解散か」
 
みくる「わかりました」
 
古泉「うひゃ!」
 
 
 
「ただいま」
 
キョン妹「おかえりキョン君!今日はご飯一緒に食べれる?」
 
「おう、昨日の夜の分も食べないとだからな」
 
キョン妹「やったー!」
 
しかしどうしようもねぇな、ハルヒのあの目は本気だ。もう発売は決定したようなもんじゃねぇか。ハルヒが本当の神様として仏壇に飾られるのも時間の問題だな
 
キョン妹「今日はロールキャベツだって!」
 
「おいしそうだな」
 
妹よ、お兄ちゃんはもうすぐ神様の弟子になっちゃうかもしれない。そしたら精進しないとだから今日はおいしく食べような
 
 
 
 
 
次の日の教室
 
「涼宮ハルヒの憂鬱は見つかったか?」
 
ハルヒ「ふふ~ん、どうかしらねぇ~」
 
この様子だと見つかったのか・・・?
 
 
放課後の部室
 
古泉「今日の涼宮さんはどうでしたか?」
 
「なんか浮かれてるみたいだったぞ」
 
古泉「ということはまだ読んではいませんねぇ」
 
「どうしてそうわかる?」
 
古泉「他人に自分の人生を詳しく書かれるのは気持ちいいとは思えません」
 
「なるほど」
 
古泉「ところで母子家庭における内職は刺身のタンポポ作りが(ry」
 
ハルヒ「お待たせ!!今日はみんなに大ニュースよ!」
 
「やっぱ見つかったのか?」
 
ハルヒ「『涼宮ハルヒの憂鬱』は一週間後に発売らしいわよ!」
 
まだ手に入れてないか。よし、まだ一週間ある
 
ハルヒ「もう楽しみで仕方ないわ!」
 
そしていつもの部活
 
長門「パタン」
 
ハルヒ「今日は解散!」
 
 
ハルヒが帰った後、俺たちは残って対策を練った
 
「一週間でなにができる?」
 
古泉「涼宮さんの興味を失わせるにしても説得できるような口述はありませんね。ネタバレは本の内容からして使えないですし・・・」
 
長門「私はもう手を打った」
 
古泉「ほう・・・なんですか?」
 
長門「角川書店に発売中止を求める脅迫文書を差出人不明で2万4536通送った」
 
みくる「ふぇ~長門さんさすがです」
 
「しかし規模こそは大きいが、ただのいたずらとして処理されちまうんじゃねぇか?」
 
長門「大丈夫、脅迫に信憑性を持たせることに成功した」
 
「どうやって?」
 
長門「日本の大手出版企業および印刷業者の倉庫全部に火を放った。情報操作により報道される可能性はない、安心して」
 
「ちょwwwww5日後に俺の生きがいであるCOMIC LO発売なのにwwww」
 
みくる「こみっくえるおーってなんですか?」
 
「いや、なんでもないです」
 
古泉「うほーいwwwwwキョン君、個人的には10歳~12歳が(ry」
 
「まぁ、これで発売に支障をきたすだろう」
 
しかし俺はハルヒを侮っていた
 
 
 
 
次の日の部活
 
 
ハルヒ「またまた大ニュースよ!!『涼宮ハルヒの憂鬱』の発売が明日になったの!土曜日だから朝一番でいっちゃうわよ!」
 
なん・・・だと・・・?
 
「古泉、これは予想外だぞ」ヒソヒソ
 
古泉「ええ、しかし本はすべて焼き払いましたし・・・」ヒソヒソ
 
「でも、発売決定ってことは在庫があるんじゃないのか?」ヒソヒソ
 
古泉「これも涼宮さんの力・・・」ヒソヒソ
 
ハルヒ「ん?私がどうかしたの?」
 
「そうだよなぁ!古泉、スク水は肩の部分が細くて肩甲骨が見えるのが最高だよな~ははははwwwww」
 
古泉「いや、個人的には小4あたりの子が見栄はってブラつけちゃうほうが最高ですよwwwwwまったいらなのに胸をはっちゃうとかwwwwwそのプライドを崩してみたいです!!」
 
「・・・・・・」
 
ハルヒ「・・・・・・」
 
みくる「・・・・・・・」
 
長門「・・・・・・」
 
古泉「あれれぇ~?」
 
そして今日もいつもの部活
 
長門「パタン」
 
ハルヒ「今日は解散!」
 
 
 
「やっぱハルヒの力なのか?」
 
長門「おそらく」
 
みくる「でも、本は焼いちゃったはずです」
 
長門「私が情報操作で火を放ったのは昨日の午後4時37分、しかし発売予定日が明日になったため書籍の出荷が昨日の午後12時から始まったことにされた」
 
「ってことはまさか・・・」
 
長門「4時間と30分の間にかなりの量の本が出荷された」
 
みくる「ふぇぇぇ~」
 
古泉「どうやら水際で止めるしかなさそうですね、集積所を一ヶ所一ヶ所、トラックを一台一台炎上させるよりは我々の周辺の書店に的を絞って入荷してから阻止すべきだと」
 
「なぁ、出荷が早まったならLOも無事か?」
 
長門「その書籍の発売予定日は変わらないはず」
 
「そうか・・・・」
 
みくる「でも火は危ないですよ、書店は人が多いところにあるのですし」
 
「だったら売れる前に全部買うってのは?」
 
長門「北口駅の半径2km以内には書店が13店舗ある」
 
みくる「それにお金が・・・・」
 
「う・・・」
 
古泉「では涼宮さんに尾行をつけて涼宮さんがいこうとしている書店を割り出し、購入班に連絡する。そして購入班は書店に先回りし、本を買い占める。お金は機関の予算から出します。世界の存続がかかっているので・・・」
 
「尾行は誰がやるんだ?」
 
古泉「機関の人間にやってもらいます。そのほうが何かと融通がきくでしょう」
 
みくる「涼宮さんが誰かから借りるって可能性は?」
 
長門「可能性は0に等しい。涼宮ハルヒとその間柄にいる人物は極めて少ない」
 
古泉「とにかくやるだけやってみましょう」
 
 
 
 
次の日の午前8時、北口駅前
 
古泉「おや、今日は遅刻しないのですね?」
 
「そりゃぁ世界を背負ってんだからな」
みくる「でもさすがにまだ早いんじゃないですか?」
 
長門「古泉一樹、涼宮ハルヒの様子は?」
 
古泉「今、聞いてみます」
 
 
 
古泉『森さん、聞こえますか?』
 
森「聞こえているわ、まったく朝っぱらからどうしてこんなことしなきゃなのよ」
 
古泉『世界のためです、涼宮さんの様子は?』
 
森「今は朝食を摂っている」
 
古泉『そうですか、ではなにか動きがあったらよろしくお願いします』
 
ピッ
 
森「まったくなんで部下にこき使われなきゃなのよ」
 
 
 
 
古泉「涼宮さんはまだ朝食のようです」
 
「そうか、まだ時間があるか・・・」
 
 
 
午前8時30分
 
Prrrr
 
古泉「はい」
森『古泉、涼宮ハルヒが外出した』
 
古泉「わかりました、尾行を続けてください」
 
森『涼宮ハルヒは北口駅と反対の方向に向かっているわ』
 
古泉「そっちの方向には書店はないはずですが」
 
ビラ配り「よろしくお願いします」
 
みくる「ふぇ?ああっ!」
 
「朝比奈さんどうしましたか?」
 
みくる「このチラシ・・・」
 
「嘘だろ!?ハルヒの家の近くに本日TSUTAYAがオープンだと!?」
 
長門「おそらくは涼宮ハルヒが望んだもの」
 
「古泉!」
 
古泉「森さん、涼宮さんは今日オープンする近所のTSUTAYAに向かいます。我々では間に合いません。阻止してください。そこさえ阻止すれば涼宮さんは北口駅に来ざるをえないはずです」
 
森『でも私は今日そんなに金を持っていないわよ!』
 
古泉「マッチがあるじゃないですか」
 
森『わかったわ・・・身元引受人を準備しといて』
 
古泉「ご武運を祈ります」
 
 
 
 
森「冗談じゃないわ。古泉、これは重大なミスよ。あとでおしおきしてあげる」
 
9時TSUTAYAオープン
 
森「走れば間に合う!ラノベコーナーは・・・・あった!」
 
チッ、シュボッ
 
客「わぁぁぁぁ!!!何してんだよ!!」
 
客「店員呼べ店員を!!」
 
森「がたがた騒ぐんじゃないわよ!世界がかかってるのよ!!」
 
客「キャー!!」
 
森「はやく燃え尽きろ!はやく!消火器がきちゃう!」
 
パチパチッ
 
森「よし!」
 
店員「お客さん、ちょっと裏のほうまで・・・」
 
森「はい・・・」
 
森「古泉・・・私上手くやったわ・・・」
 
古泉『ありがとうございます』
 
森「戻ったらおしおきだからね・・・」
 
 
 
 
ハルヒ「開店早々ボヤ騒ぎなんて不運な店ね・・・仕方ないわ、北口駅前まで行かなくちゃ」
 
 
 
 
古泉「森さんがTSUTAYAを阻止しましたがこれから涼宮さんは単独です。しかし涼宮さんが来るまでまだ時間があります。その間に北駅口駅前の書店のうちで「涼宮ハルヒの憂鬱」を入荷したとみられる4店舗を片付けておきましょう。おそらくこの4店舗巡ってもなかったらあきらめるでしょう。」
 
 
 
紀伊国屋書店
 
「すいません!この本の在庫ありったけ下さい!」
 
店員「は、はい!」
 
みくる「ふぇ、重いです・・・」
 
古泉「まだ一店舗目ですよ」
 
長門「・・・・」ヒョイッ
 
 
 
八重州ブックセンター
 
みくる「す、すいません!こ、この本をあるだけくださーい!」
 
「2店舗目でこの重さかよ・・・」
 
古泉「まだ半分です」
 
長門「・・・・」ヒョイッ
 
 
 
ジュンク堂書店
 
古泉「この本をありったけください」
 
「おわっ!」
 
みくる「ぬぉぉぉぉぉ!」
 
長門「・・・・・」ヒョイッ
 
 
 
未来屋書店
 
長門「この本を全て」
 
みくる「おらよっと!」
 
古泉「さすがにキツイですね」
 
「ああ・・・・・」
 
 
北口駅構内
 
ハルヒ「なんでどこもないのよ、まだ午後11時なのにどこも売り切れてるなんて・・・。
そんなに注目されてる作品なのかしら?もう帰ろう・・・」
 
鶴屋さん「あれぇ~?そこにいるのはハルにゃんじゃないかっ!」
 
ハルヒ「あ、鶴屋さん!って朝帰り!?」
 
鶴屋さん「まぁ、そんなとこだねっ!」
 
ハルヒ「へ、へぇ・・・」
 
鶴屋さん「いや~楽しかった!親戚のチビッ子たちはもうめがっさ元気さっ!」
 
ハルヒ「あ~そういうことね・・・・」
 
鶴屋さん「ところで隣の市の本屋でおもしろい本見つけたさっ!これ登場人物がハルにゃんとかキョンくんとかと名前が同じでめがっさ似ているにょろ!」
 
ハルヒ「!!鶴屋さん、これ貸して!」
 
鶴屋さん「へ?べつにかまわないさっ!」
 
ハルヒ「ありがとう!それじゃバイバイ!」
 
鶴屋さん「ハルにゃんはあいかわらず元気だにょろ」
 
 
 
駅前
 
古泉「本の回収後、僕が駅前の様子を伺っていると涼宮さんは我々が本の回収を終えた10分後に駅前に現れ、我々が本を回収した4店の書店を巡って何も購入せずに駅に入っていきました」
 
「ついにやったな・・・」
 
古泉「はい、これで世界は救われました。在庫はおそらく当分はないでしょう。あと我々が回収した本は機関のほうで処分します」
 
みくる「でも涼宮さんの力で在庫が増えたりはしないんですかね?」
 
長門「今のところそのような動きはない」
 
「まぁハルヒも高校生なんだし我慢くらいできるだろ」
 
古泉「では今日は解散しましょう、お疲れ様でした」
 
みくる「お疲れ様でした」
 
長門「おつかれ」
 
「おつかれさま」
 
 
 
「ただいま」
 
キョン妹「おかえり!お昼ごはん食べた?」
 
「いや、今日はまだだ」
 
キョン妹「じゃ~一緒に食べよう!」
 
「おう、食べるぞ!」
 
こうして俺はまた家族とおいしくものを食べられる。今日の昼食は休日だけあって手抜きだが格別においしく感じられる。明後日の学校もきっと平和なんだろうな
 
 
月曜日の学校、今日のハルヒはやはり不機嫌なようだ
 
 
「本は手に入ったか?」
 
ハルヒ「手に入れたわよ」
 
なんですと!?
 
「ど、どうやってだ?」
 
ハルヒ「買いにいったらどこも売り切れていたんだけど、鶴屋さんとばったりあったら本を貸してくれたの。隣の市で買ったらしいわ」
 
それはどうしようもないなぁ・・・お手上げだ。ハルヒ神様誕生おめでとう
 
「本はもう読んだのか?」
 
ハルヒ「読んだわよ」
 
「どうだった?」
 
ハルヒ「ダメね・・・あんなに現実離れした話があるわけないわ。確かに登場人物は私たちと同姓同名で似てていてやっていることも同じようだけど、所詮は空想の世界よ。」
 
「ほう・・・」
 
あれ?
 
ハルヒ「だって古泉君が超能力者で謎の組織に所属していていつかあたしが見た夢にでてきたような巨人と戦っているわけないじゃない。しかもその巨人はあたしの欲求不満の表れだとか・・・私もそこまで子供じゃないわよ」
 
そっか・・・俺たちの中では当たり前になっていることは一切ハルヒには見えないんだったな
 
ハルヒ「みくるちゃんが未来人で時間を遡って私を監視しているわけないじゃない。どう見ても魔法少女って言われたほうが信じたくなるわ」
 
まぁそうだが、現実なんだよ・・・
 
ハルヒ「有希が宇宙人?宇宙人ならあたしたちもう食べられてるわ。読書好きな文学少女タイプの宇宙人なんてどこの秋葉原よ?あんな華奢な体で特殊能力とか使ったら体が壊れるじゃない」
 
俺はその華奢な少女に何回も助けられたか弱い男なんだが
 
ハルヒ「そしてあたし、あたしの望みがいつも叶うならどうしてこの世界はもっとおもしろくならないの?」
 
いやもう十分叶ってますよ、知らないだけで・・・
 
「お前はあの本の中に行きたいと思うか?」
 
ハルヒ「そうとは思わないわ。」
 
「でもこの世界は楽しくないんだろ?」
 
ハルヒ「あの本の世界のほうが楽しくなさそうよ、自分の身近な人たちは自分を監視するために自分の近くにいるなんて知ったらショックじゃない。あたしのひとつひとつの行動でギクシャクするのよ?」
 
何もいえない・・・
 
ハルヒ「でもあたしは宇宙人、未来人、超能力者を信じるわ」
 
「どうしてだ?」
 
ハルヒ「だってそのほうが楽しそうだからよ!」
 
結局それか
 
「そうか・・・そういえばなんでお前は不機嫌なんだ?」
 
今回の俺たちは骨折り損だったな・・・ハルヒは「涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・」の主人公のように要所要所が同じだとか、似ているだとかの理由で全てを知った気になるような人間ではない。ハルヒ自身は物事の真意を見たことないのにそうだと信じ込む愚かさを弁えている
 
ハルヒ「だってあの本の中のあたしはキョンのことが好きみたいじゃない・・・」ボソッ
 
「へ?」
 
ハルヒ「なんでもないわよ!」
 
 
 
おわり
 

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