今川義元がいる。どうやら城もある。俺は殿だ。

よし、分かった!

 

・・・ハルヒ。そして、古泉ィ!!!明らかに元凶はお前だぞ!

元の世界に帰ったら、まあ覚えておけよ。ふっふふふふ・・・苦しめてやる。

 

皆さんもおわかりだろう。これは、明かなる戦国時代だ。これは、本当に乗り移ったらしい。魂が

ま、顔はそのままなんだがな。

お、どうやら、さっきの人だ。武将なのかこの人は?

 

「すまぬ。ちょっと、ボケてしまっていてな。お主の名前はなんじゃったっけ」

「はい。鳥居忠吉でございますが」

「そうか、分かった」

「撤退の準備が整いましてございまする」

「よし、撤退じゃ!」

 

無事に撤退したらしい。ところで、みんなどこへ消えたんだろうか。

大体俺は誰なんだろうか。

しかもこれは時間をスリップしたのかハルヒ世界なのかどうかもわからないな。

疑問は募るばかりだが俺一人で考えても混乱するだけだろう。

しばらくは、現状を何とかすることを考えよう。

 

「殿、大樹寺につきましてございます」

「よし、城内を調べてまいれ」

「は」

 

すぐさま、忍者らしき人たちが走って行った。

・・・俺の創造していた、あの黒い衣装で全身がおおわれているのとは違うみたいだ。

むしろ、農民みたいな恰好だ。

しばらくして

 

「大丈夫でございます!今川の代官がみな逃げ出してございます。城内に敵はいません」

「空の城ならとっていいよな・・・。たぶん。よし!入城するぞ」

 

こうして、我らが、なんとか軍はこの・・・岡崎城だっけかに入っていたのである。

 

「帰ってきたぞ!」

「われらの城だ!」

 

なにやら、兵たちが騒いでいるみたいだな。

どうしたんだろうか。

 

「殿!ついに帰ってまいりましたな!我らの城ですぞ!」

「う、うむ。そうであるな」

 

合わせておかないとどうしようもない。

 

「よし、天主にいくぞ」

「は」

 

さすがに、俺も天主ぐらいはわかるぞ?

とは、言ったが、どうすればいいんだこれから。

鎧も脱げないし・・・

ま、殿だし、やってもらえばなんとかなる。

と、俺は天主の入口の前で降りると、さっさと歩きだした。

前に女の人がいて、案内してくれているので、まあ迷子にはならんのだが

あとで、勉強しなくちゃな。

 

「こちらでございます」

「大儀である」

 

と、言ってみるが・・・この発言でよかったのか?

ああ!もうわからないことだらけだ。こんな事なら歴史について、

古泉に学んでおけば!

 

 

 

ま、なんだかんだいって、無事に着替えさせられたし、無事終わった。

すると、次はだだっぴろい広間にでた。すると、さっきの、鳥居さんも前の方にいるし、

他の人たちもいる。何をするんだろうか?

 

「殿!岡崎城主でございますな」

「まことにめでたいことですな」

「今川からも独立し、殿、我ら家臣や亡き広忠様、清康様の苦労が報われるというものでございます!」

「これで、今川からも独立できますな!」

 

そういうと、みんな泣きだした・・・ちょっと、ヤバイ、俺は泣きまねなんて・・・あれ?

勝手に泣いてるよ俺。無意識に演技してるってすごいな。

将来、俳優にでもなれるか・・・アホか俺は。

 

「うむ。うむ。そうであるな・・・」

「では、殿。これからなにをいたしましょうか?」

 

ぐっ・・・そんなこと俺に聞くな!とは言えないよな・・・どうしようか

まずは・・・そういえば、城下がガラーンとしてたよな少し・・・よしこれでいいだろう

 

「まずは、城下町の復興だな。城下町の発展に尽力するように」

「ハハーーッ」

 

お、よかったようだな。俺結構いいのかもしれんぞ。勘が

 

それから、俺らはひたすら、城下町の発展につとめた。おかげで、翌年になって、だいぶ賑わってきているようだ。

今は、4月ごろだろう。

 

「殿。だいぶ、発展してまいりましたな」

「そうだな」

 

この人は例の鳥居さんだ

皆の名前も覚えたが、この人は一番最初に覚えたのでなんか、親近感を感じるね。

 

「そろそろ、他国を攻略して領土を広げていかねばいけませぬな」

「戦か?」

「そうです。軍備を始めてもいいと思いますぞ」

「ふむ・・・よし。一部の家臣で徴兵や訓練をしておいてくれ。12名ほどでいいであろう。人選は任せる」

「は。任せて下さいませ。それより、殿。最近鷹狩りに出かけておりませぬな。

政治で急がしかったのでしょうが、だいぶ落ち着いてきたので鷹狩りに出かけては?」

「鷹狩りか・・・。それもよいな」

 

鷹狩りか・・・そのままの意味だろう。面白そうだ。

 

「よし、明日狩り場にでもいくか」

「わかりました。手配をしておきます」

 

翌日

 

「では、殿。出かけましょう」

「おう」

「ちなみに、鷹匠はこちら、本多正信でございます」

「そうか・・・・!?」

 

俺は驚いた。そりゃそうだよな。だって・・・

 

「キョン!?」

「どうした。静かにせんか」

「いや、いいんだ忠吉。・・・久しぶりだな、国木田」

「松平殿、ここで放す訳にもございませぬ。後ほどゆっくりと・・・」

 

それは一理あるな。

 

「分かった。では、いこう」

「は」

 

 

思わぬ出会いだ。国木田がいたとは。しかも、記憶があるらしいな。

いったい、ハルヒはどこまで巻き込んだんだろうか。谷口や、コンピ研や・・・もしかしたら、機関も巻き込んでいるかもしれんな。

とにかく、少し、希望が見えてきた。みんなをさがして、解決策を練ろう。

 

 

数時間後鷹狩りは終わった。国木田に教えてもらい、やってみると面白いな。

城に戻った後、すぐ配下に国木田・・・もとい・・・なんだっけ?あとで聞こう。

 

「殿、本多殿が参りました」

「よし、通せ。それと、ひと払いを・・・」

「は」

 

「よう、国木田。大変だな」

「そんなことないって。案外楽しいよ?」

 

まあ、国木田ならどの時代も賢く生き抜いていきそうだが。

 

「そうか・・・で、お前の名前なんだっけ?」

「本多正信だよ」

 

誰だそれは。

 

「俺は松平元康らしいんだが・・・。誰なんだ?おそらく戦国時代の誰かと思うが」

「えーとね。僕も驚いたけど・・・あの徳川家康なんだよ。天下人の」

「・・・・・・は?」

 

いや、ちょっと待て。それは俺も知っているぞ・・・

にしても、徳川家康って・・・そりゃないだろう。

 

「いや、だから徳川家康」

 

それは、わかった。

 

「・・・まじか」

「マジみたいよ」

「俺が天下人ってことか?」

「そういうことだね」

「お前は誰なんだ?」

「・・・まぁ、後々わかるでしょ?今回は、聞かないでくれよ」

「分かった・・・で、こっからが本題だよな」

「なぜ、こうなっているのか?って事でしょ。僕が聞きたいよ」

 

そりゃ、そうだろうな。こういう事態は俺のほうが経験値がある。

 

「だよな・・・じゃあお前はいつからこうなった?」

「忘れもしない、一年前の・・・こっちの日でいうと5月19日。桶狭間の戦いの日だよ」

 

それから、国木田の苦労話を聞いていた。ひとつ、楽しかったことがあるらしい。

 

「鷹匠の仕事だよ」

 

それから、鷹がかわいくてしょうがないらしい。意外な趣味だな

 

「それと・・・これで最後になるけどね。ぼくはどうやら、一向宗を信じている事になっているんだ。

これは、作られた設定かはわからないけど・・・。なぜか、そういう感覚に見舞われているんだ。これから、ここ西三河を平定し終わるころに、一向一揆がおこると思うんだ。その時は・・・」

「大丈夫だ国木田。多少心配だがな。一人ぼっちだし。

だけど、お前の人生を俺がとやかくできない。おそらく、時代をちゃんと進めるために行われた設定かなんかだろう。ここまで説明してくれただけでも、状況がよく分かった」

「じゃあ・・・」

「ああ、あっちに加担していいぞ」

「ありがとう。キョン」

「礼には及ばんぞ」

「僕も状況が分からないけど、なにかあれば伝えにくるよ。極力ね」

「頼むぞ。じゃあな」

「じゃあね」

 

こうして、国木田は帰って行った。

にしても、国木田は状況をしらないのに、落ち着いているし、

情報をよくあそこまで知っているな。

非常に助かる。

 

「殿」

「なんだ」

「軍備の方整ってきております」

「そうか・・・そろそろ、出陣か」

「そうでございます」

「うむ・・・よし、細かいことはまかせたぞ。西三河の平定を目指すのじゃな」

「その意気でございますな殿」

「明日評定を開く。家臣たちに知らせておいてくれ」

「わかりました。殿」

 

ふぅ・・・戦か。俺は城にいるべきだろうな。

 

次の日

 

「では、殿!ついに出陣ですか」

「そうだ。こたびは西三河を平定し、東の今川に対抗できる力を持っていかなければいけない。

重要な戦だ。心してかかれ」

「はは!」

 

こうして、出陣が決まった。まあ、しばらくは、動きもないだろう。

それまでは、鷹狩りにいったり、城下町の発展に力を入れたりしておこうか。

 

 

そうして、何日か経ってこんな報告が来た。

 

「殿!藤波畷にて、吉良軍・富永忠元を打ち取りましてございます。

そのおかげで、東条城ごと降伏いたしてございます」

「ふむ、そうか。して、討ち取ったのは誰だ?」

「本多広孝にござります」

「そうか。広孝に所領を与えよう」

「それはようござりますな」

 

順調らしいぞ。

 

「そのまま、平定に尽力してくれ」

「わかってございます」

 

 

そうして、いろいろしているうちにもう翌年だ1562年だな

実は今、昔から実行していたことが実ろうとしているのだ。

おっと、これはまだ話してなかったな。

これは、桶狭間の少し後くらいだろうか・・・

 

 

「殿。そろそろ、我らも同盟を模索した方が良いのでは」

 

この人は石川数正だ。

実は俺の右腕ともいえる働きぶりで俺の信頼している一人だ。

 

「どういうことだ?」

「東の今川は義元殿が死んでからもなお強大ですし・・・」

「そうか・・・言いたいことはよく分かった。しかし、同盟相手が・・・

織田殿しかないではないか?あそことは、父の代から宿敵関係で

あちらも、信長殿は前向きに同盟を考えているようだが、

家臣の方が・・・」

「それなら問題ないと思われます」

「そうか。では、数正。お主が交渉役となって、織田との同盟を模索してまいれ

これは、明後日の評定で話すことにする」

「わかりました」

 

 

次の次の日

 

「やはり、殿は織田と同盟をする気は変わらないのですか?」

「仕方がないであろう。東の今川から、後ろ盾もなしに、耐えれるとは思わん」

「確かにそうですが・・・」

「数正に交渉を頼んである。うまくやってくれるだろう」

「努力致します」

「・・・わかりました。数正殿・・・」

「わかっておりまする」

「よし。今日の評定はこれまでじゃ。皆の者御苦労であったな」

 

 

 

と、いうことがあった。

その交渉がまとまり、俺が信長殿の清洲城にいって、顔合わせて同盟になるんだ。今回はな

で、今日はそれに行く日なんだ。

数正もよくやってくれたよ。ありがたい。

 

「では、殿いきましょう」

「うむ」

 

こうして、信長殿の居城清洲城へ向かった。

 

 

にしても、結構長いんだよな・・・車ならすぐなのに。

 

 

 

 

そろそろらしいぞ・・・

 

 

ついた。立派な城だ。

 

「では、いくか」

「は」

 

 

信長殿の家臣に案内されどうやら大広間に向かうらしい

 

ガラッ

 

襖をあけると、信長殿の家臣団はわきに並んで一番奥に信長殿らしい人が見える。

 

「入るがよい」

 

言われたまま入っていく俺。

そして、ひとつ違和感を感じてきた。

なんだ?見たことがあるぞ。

・・・どうやら、本当だ。コイツは

 

「・・・元康殿。こたびは同盟の儀、お受けいただきありがたく思います」

「いえ、お礼を申すのはこちら」

 

こうして、会見ということで、いろいろ儀式的な事が行われたが、信長殿(もとい〇〇)が

近くに、家臣を呼びこういったそうだ。

 

「人払いをしてくれ」

「は」

 

そして、みんなぞろぞろと出て行った。

さて、これで話しやすいな。

 

「よう、有樹」

「おや、名前で呼ぶのは初めてじゃないか?」

「そうかもしれんな」

「まさか、家康がお前とは」

「俺だってそのセリフそのままかえすよ」

「で、ここに情報とかはあるのか?」

「大量にあるぞ」

「・・・おまえひとりでよく分かるな」

「そりゃ、俺は生まれた時からちゃんと意識があったしな」

「どういうことだ?おれは桶狭間の戦いで突然・・・」

「そうなのか?・・・なるほど、わかった」

「何がだ?」

「おそらくワープする時代がみんな違うんだと思う。

だけど、お前と俺はこうしてあってるってことは、多分意識がないとか、そんなところだろ」

「どういう意味かさっぱり、理解できんぞ」

「だから、Aが1550年にワープしてBが1570年にワープしても、Bは途中で別のところを意識なくさまよってるんじゃないか?

で、時間がなくなった後に・・・いや、これじゃ時間平面理論がなりたたんな」

「なんだよ。じゃあ分からないってことか?」

「そうなんだよ。ここはただでさえ情報がとれないし、仲間と連絡も取れん。

今回の出来事はおそらくかなりの数の要因が重なっているみたいだしな。移動する前いろいろ異常を感知したんだよ」

「そうか・・・じゃあ、思念体は・・・」

「存在するようだ」

「なに。じゃあなんとかしてくれるんじゃ」

「無理だ。ハルヒの情報フレアに巻き込まれる前は思念体もいろいろ違うことがあるんだ。実は、同期もいつもの時間の三年前を境に出来ないんだ。

しかも、今回俺がまた情報をいろいろ、変えてしまって、今の思念体と俺らの時代の思念体はまったく違うものと思ってくれてもかまわない」

「そうか。じゃあお前はなにもできないのか?」

「そう。元々の能力しかない。人間としての・・・筋力とかそういうものだな」

「お前って運動できるのか?」

「分からん。俺のそっちの能力は試したことない」

「そうなのか。で、誰が見つかった」

「まずは、機関の多丸圭一氏がどうやら、豊臣秀吉らしい。俺のまわりでいろいろやっているしな」

「なに!?機関のメンツまで巻き込まれているのか」

「おそらく、俺たちのかかわりにあるのはほとんど巻き込まれているっぽいぞ」

「そうなのか。で、他は?」

「生徒会長がいるな?アイツが前田利家だ。ずいぶん不似合いな気がするが」

「生徒会長・・・ね。なんか、後々面倒くさい存在になりそうだ」

「おお。よくわかってるな。死ぬ間際までお前を苦しめるだろう」

「ひでぇな」

「あと、天皇にあいにいったらな。ああ、正親町天皇だ」

「そんなん知らん」

「あの鶴屋さんだ」

「・・・ずいぶん偉くなっちまったな。鶴屋さんも。元々えらいんだけど・・・」

「どうかね?この時代なんて、そんなにえらくないぞ?まあ、形式上はみんな大事にしてるけどな」

「そのぐらいか?」

「あとは、圭一氏に奥さん・・・ねねだな。あれが森さんだ」

「森さん・・・ね」

「ククク・・・お似合いだろう」

「・・・・」

「今は、それぐらいだ」

「ちなみに、こっちは、国木田がいたな。確か本多正信だっけ」

「ふうむ。本多正信か・・・お似合いだな。頭よさそうだしな」

「?そんな偉人かなのか?まあいい

じゃあこれからなにかあったら連絡を取り合おう」

「それがいいだろう。あと、ひとつ。俺は一応思念体だ。ある程度重要な事は歴史通りに進める。そうしないと、元の世界に返れなくなるかもしれないしな。

よって、お前がひどい状況になることもある」

「そうなのか?」

「そうなんだ。だが、俺を恨まないでほしい」

「それを聞いてなかったら恨むが・・・まあ、いいだろう」

「それを聞いて安心したな」

「じゃあ、帰るぞ」

「分かった。お前もがんばれ。キョン」

「ここでも、あだ名かい」

「冗談だ。家康様?」

「俺はまだ元康だ。じゃあ」

「ああ、わかったぞ。じゃあ」 

 

一応、織田家臣の二人に会っておこう。

もしかしたら、あの席にいたのかもな。

 

「!おやおや、元康殿。こんなところにきて、何でしょうね?

今、俺は勘当されている身なんだけど」

「お前、性格変わったか。会長」

「失礼な。会長ではない。前田利家だ」

「分かった。で、どうなんだ?」

「なにがだね」

「ここに来る前だ」

「そういうことか。まったく、ひどい目にあったぞ」

「どうしたんだ」

「気づいたら戦場だ。桶狭間だよ。

何が起きたのか分からなかったね。せっかく、タバコに火をつけていたのに。もったいない」

「・・・そうか」

「でも、敵の首を3つもとったよ。それをあの信長に見せたら、無視されて」

「どうしたんだ」

「俺も知らん。なんで無視されるのか。帰って、女がいてな。妻らしかったので、『俺は何かしたのか?』

と、聞いたら、どうやら、信長の同朋衆とやらを殺したらしく、勘当の身のようだよ」

「はあ。大変だな」

「まったくだ」

「で、お前は知り合いを見たか?」

「機関の多丸氏を見たぞ。兄の方だ。それから、仲良くしている。森さんもいたな」

「それは、信長から聞いた」

「なんでアイツが多丸さんのことを知っているんだ?」

「アイツもアッチの時代の人間で、地球に降りた新しいインターフェースだからな」

「そうだったのか。なら、なぜおれを・・・」

「あいつが言ってたぞ。『大まかな歴史はそのまま進めるから』 

 とな」

「・・・くそ。俺が勉強してないことバレるじゃないか・・・まあ、しょうがない」

「じゃ、俺は秀吉にあってくるんで」

「まて。多丸さんは今中にいるぞ。森さんも・・・」

「・・・それを早く言ってくれ」

「まあいい、あがれ」

 

「おお!キョン君ではないか」

「お久しぶりです多丸さん」

「ハハ、君もだったとはね。大変だな」

「いえ、おそらくですが、ハルヒ関連の人物はほとんどタイムスリップして誰かに移り変わっているそうですよ」

「なんで、わかるのかね?」

「新宇宙人がいっていたからですね」

「TFEI端末かね?聞いてないんだがな」

「そりゃそうでしょう。ひそかに降りてきてるんですから。次の日にはSOS団入りしたしね」

「そうなのかね?古泉から連絡がなかったんだが」

「古泉が、ですか。もう誰かが知らせているでしょう、監視されていますしね。とか言ってましたから、わかってるって思ってるんじゃないですか?」

「監視しているのは確かなんだが・・・問題なしの報告が来ていたしな」

「じゃあ、なんかフィルタでも張ってたんじゃないんですかね」

「そうか」

「で、多丸さんはほかに情報知りません?」

「分からないね。残念だけど」

「そうですか、まあ俺はこれから、城に帰りますんで、何かあったら連絡よろしくお願いします。

こちらからもするんで」

「わかったよ」

「わかった」

「では、失礼します」

「あら、キョンさんじゃありません?」

「森さんじゃないですか」

「いえ。おひさしぶりです」

「・・・相変わらずお客さまようの顔は・・・ゴフッ・・・」

「うふふふふ。会長君。君立場をわきまえて発言しなさい」

「・・・(くそう)」

「は・・・ははは。では、失礼します」

「もう、かえるのですか?また、いらしてくださいね

「はい、失礼します」

 

「さーて、あの子が帰ったことだし、痛めつけてあげましょう」

「・・・すまなかった。謝るから許してくれ」

「謝ってすむなら・・・警察なんて要らないのよ!」

 

ボカッ 

 

 

こうして、俺は供と岡崎城への帰路についた

 

あ~、怖かった。

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最終更新:2009年01月25日 13:21