俺は、ハルヒの事が好きだが、告白するなんぞ出来ない……
何故なら、俺はツンデレだと自覚している。
それなのに、いつものように生活している……






 「涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆」







今の季節は夏、俺は今、学校へ行ってる所である。

谷口「よぅ!キョン!」
声掛けるな、暑苦しい
谷口「何言ってんだ?クールな口調になってるぞ」
なってない、なってない

場所変わって、教室
入ると、ハルヒがいる
かなり暇なようだ
「よぅ」
ハルヒ「あ、キョン、放課後ミーティングあるからね、遅れないように!」
「はいはい」
と、言う時に岡部が来た

放課後、俺はいそいそとSOS団部室へ行った。
入る前にノックして入るのが俺のルールだ
みくる「は~い、どうぞ」
我らアイドル、朝比奈みくるの声である。
う~ん、可愛い声ですね!
入ると、朝比奈さんと古泉と長門……そして、ハルヒがいた。
古泉「こんにちは」
長門「……(ゴクリ」
みくる「こんにちは、キョン君」
ハルヒ「遅い!ミーティングするわよ!」
やれやれ……挨拶無しですか、ハルヒさん

いつものようにミーティングをやり、終わった。

そして、長門が本閉じた時が帰る時間になるのだ。
帰ろうと思ったのだが……
ハルヒによって呼び出された。
ハルヒ「キョン、あんたは残って……話したい事あるの」と言われた。
このまま、帰ったら死刑にされるから仕方なく了解した。

今、部室には俺とハルヒだけだ

「……」
ハルヒ「……」
「……」
ハルヒ「…ねぇ、キョン」
「何だよ」
ハルヒ「…あたしの事どう思ってるの?」
「?俺がハルヒの事どう思ってるかってか?」
ハルヒ「…うん」
唐突過ぎて呆然してしまった。
俺が、ハルヒの事どう思ってるのかって?
ハルヒ「……」
「……」
ハルヒ「……」
長い沈黙である。何分経ったが分からないぐらいだった……そして、俺は沈黙を破った 「…最初は変な奴かと思った」
ハルヒ「!?」
「しかし、俺は、お前と一緒にいると楽しいと分かった」
ハルヒ「……キョン」仕方ない、ここで告白しようか……言うんだ!俺よ!
「……ハルヒ、俺はお前の事……」


キィィィィ……

な、何だ!?この耳鳴りは!?

???「やっと、見つけたね」

この声……まさか!?

???「やっと、見つけたね」

「お前はまさか……」そう、俺を2回襲い、殺そうとした………それが
「朝倉涼子!」
朝倉「当たり、流石、キョン君ね…私の事を覚えてるなんで」
「何で…何でこんな所にいるんだ!」
朝倉「私は、キョン君と涼宮さんに会いたかったの」
ハルヒ「朝倉さん、あんた、カナダへ行ったんじゃあ……」
朝倉「お久しぶり、涼宮さん……残念だけど、カナダ行ってないし……それに」
と、部室が異空間に変わった。
朝倉「私は普通の人じゃないわ」

「!?」
おぃおぃ、マジか?
朝倉がナイフ取り出したぞ……
ハルヒ「あ、朝倉さん……」
ハルヒは、呆然してるな…
ま、仕方ないだろ?誰でも信じたくない出来事で呆然するのは当たり前…
じゃなくで、こういう状況はどうすんだ……気付いてくれよ、長門!

朝倉「ふふふ……どうするの?」

くっ、逃げるしかないか……
おぃ、ハル……
ハルヒ「これは、どういう事?ねぇ、キョン!」
ちっ、ハルヒが混乱に陥ってるな…
「ハルヒ!逃げるぞ!」
ハルヒ「キョン!」
俺は、ハルヒの手を捕まって部室から逃げた。
とにかく、稼ぐんだ!時間を稼ぐんだ!長門!
朝倉「逃がしはしないわ」
逃げる、逃げる、とにかく逃げる……
…おかしい、階段が見当たらんぞ……これがエンドレス廊下かぃ!
笑えないな
朝倉「そう、笑えないわ」
いつの間に!?
朝倉「今度こそ、あなたを殺して、ハルヒを目覚めて貰うわ」
くっ、ここでゲームオーバーか!
朝倉「死になさい」
朝倉のナイフを俺の方へ投げる…

???「……させはしない」

この声は!
「長門!」
長門「…遅れてゴメン」
朝倉「ふふふ、まだ現れたね、有希」
長門「あなたは、私が消したはず」
朝倉「私は諦めない主義なんでね」
長門「あなたは、前より強くなった」
前より強くなった!?と言う事は、前のようには出来ないって事か!?
長門「…そう」
冗談じゃねぇ!と言う事は、この異世界から脱出するしかないのかよ!
長門「…そう」
朝倉「脱出しても無駄、私が追っかけるわ」
長門「…一つ出来る事ある」
「それは、何だ?」

長門が言ったのは、次の事である。
朝倉を無へ帰る事
つまり朝倉と闇に包まれた世界へ行けってか……
「で、それはまだなのか?」
長門「……もう完了した」
なるほど、長門ってなかなかの策士だ。
長門「出口を開ける」
と、長門が呪文を唱えて、何も無い空間から出口が現れた。
「行くぞ、ハルヒ」
ハルヒ「う、うん」
ハルヒを出口まで連れて行く時に、突然、キョンは腕を捕まれた
朝倉「させない」
キョン「な、放せ!」朝倉「暴れても無駄よ」
ハルヒ「キョン!」
くっ…………仕方ない…

「ハルヒ!長門!出口まで走れ!行くんだ!」 ハルヒ「で、でも!」「行くんだ!」
ハルヒ「……分かった、行こ、有希!」
と、ハルヒは、長門を連れて走った…
そう、それでいい…
朝倉「何をする気?」「お前を、道連れしてやる!」
朝倉「ま、まさか!?」
周りの空間が闇に染まって来る
ハルヒ「キョン!何してるの、早く!」
ハルヒ、長門…脱出したな…
長門「…キョン」
寂しがるな、長門…
ハルヒ「キョン!ねぇ!」
ハルヒ…今までありがとな…
「っ!ハルヒ!お前は、俺の……」
ハルヒ「キョーンッ!」

  ――恋人だ

異世界の扉が閉ざされ、元の部屋に変わった。
そして、キョンは行方不明に…

キョンが消えた…
あたしが好きだったキョンが消えた…
「有希!キョン救えるでしょ!」
長門「…救える確率は低い」
「そ、そんな!?」
長門「彼の事は、病気という理由しておく」
「……」
長門「…ゴメン、ゴメンなさい」
「!ゆ、有希…」
泣いてる…あんな無感情だった有希が無いてる
「あ、あんたは悪くないのよ…有希、いいの、自分で責めないで…」
長門「うん…でも、ゴメンなさい」
「いいの!二人で救う事だけ考えようよ……うっ、ううっ…」
長門「……」
お互い、抱き合って泣いた…神はあたし達を見守ってるだろうか…


次の日

岡部「えー、●●●は病気で欠席だ」
クラス一同「エェーーッ!?」
……キョン
キョンの机…
キョンの置き勉…
…キョン
「よぉ!」
「映画、成功しよう!」
「やれやれ…」
「SOS団の事頼むぜ」
「俺、実は…ポニーテール萌えなんだ」
「ハルヒ、それ似合ってるぞ」
「ハルヒ、ハルヒ、ハルヒ……」

会いたい、キョンに会いたい…
阪中「どうしたの?ハルヒさん……泣いてるの?」
え、泣いてる?
あたしが泣いてる……
会いたい、キョンに…

授業が終わり、放課後になり
ハルヒは部室へ行き、古泉やみくるに昨日の事を伝えた。
みくる「そ、そんな…キョン君が…」
古泉「キョンさんが行方不明に…」
二人も驚いてた。仕方ない事だったのよね…いえ、仕方なくない!
長門「ゴメンなさい」
「有希は悪くないのよ、全て…あの子が悪いのよ」
長門「……」
あたしは、信じてる…キョンは今どこにいるかを!
それに…
「古泉君、みくるちゃん…あんた達は、やっぱり…」
古泉「…気付いてたのですか?」
みくる「そうです、私は未来人です」
そっか…有希が宇宙人だとすれば、この人達は…と思ってたけど…
あの時、キョンが必死に言ってたのはこれだったのね…
「…古泉君、みくるちゃん、有希、あたしは何者なの?」
みくる「あなたは…時間を変える能力あります」
長門「こっちは、三年前…情報を爆発させたのは…あなた」
古泉「しかし、我々…『機関』では、あなたの事を「神」だと思ってる者がいます」
つまり、あたしは何者がはっきりしてないって事ね
古泉「恐らく、そうなります」

ん?と、言う事は
「あの時…そう、キョンとあたしがいた空間はもしかして?」
古泉「空間?巨人がいっぱい出て来た空間の方ですか?」
「うん、そう」
古泉「あれは、「閉鎖空間」と言われる空間なんですよ。あなたのイライラで発生した空間です…
あの巨人は「神人」と呼ばれる者なのです。アレは、あなたの不機嫌で出来た者達…あなたは夢だと思ってますが、違います。」
「え!?じゃあ…アレは…夢じゃないって事?」
古泉「えぇ、そうなります」
な、ちょ…え!?うそ!?あのキスはゆ、夢じゃないの!?
古泉「何があったか知りませんか、夢ではなく現実です。あなたの不機嫌が爆発したら…ここは無くなる可能性あります」
え?あたしの不機嫌で世界が無くなる?
「それは、世界崩壊って事なの?」
古泉「…はい」
そんな!あたしは知らないまま生きてたと言う事なの…
みくる「涼宮さん、あなたは知らないまま生きて欲しいと望んで来ました…まさか、この時に告白するとは思いませんでした
…すみません」
「みくるちゃん…いいの、あたしは気にしてないわ」
長門「私はあなたを守る」
「ありがとう、有希…ありがとね…」
と言いながら、あたしは、ふと、窓の方へ見た…
橙色で染まってて美しかった。

キョン、今どこにいるの…

???「うっ…こは、ど…だ…さ…い…みん…会い…い…ハ……ハル……ルヒーっ!!」

ハッ!?
…ゆ、夢か…
あれから、一ヵ月後…あたしは元気になって通っている。
でも、家では元気じゃない…
泣いた日だってある…
「んー?何だったのかしら?あの夢…」
時々、声が途切れて、何で言ってるのか分からなかった…
なのに、どこが…懐かしい感じがしたわ…
何だったのかしら?


SOS団室
「やっほー、みくるちゃん!お茶!」
みくる「は、はい…ちょっと待って下さいね」
みくるちゃんのメイド姿を見ると、嫌な夢忘れられるわ…
古泉「こんにちはー、おや?ハルヒさん、今日も大丈夫ですね」
「あったり前よ!それに比べて、キョンなんか…あ…」
古泉「…すみません」
みくる「…お茶置いときますね」
「あ、うん…」
そっか、今はキョンいないんだ…あたしって、まだ思ってるんだな…
「……キョン…」
まだだ、あたしって弱くなったな…キョンがいたら、きっと笑ってしまうよね

長門「……」
古泉「おや?長門さん、顔色が悪いですよ…大丈夫ですか?」
長門「う、うん…」
みくる「本当に大丈夫なんですか?」

長門「大丈夫」
と言って、立ち上がった。
古泉「おや、帰るんですか?」
長門「…(ゴクリ」
と、有希は歩き出した途端
「…ぁ…」
ドサッ!
有希が倒れた…
「!…有希っ!有希!有希!」
みくる「有希さん!」
古泉「保険室へ行きましょう!」

保険室

「有希、どうしたのかしら?」
みくる「そうですね…」

シャッ
カーテンを開く音だ。
古泉「先生から聞きましたが…長門さんは、寝不足に疲労が溜まってたんですよ」
「寝不足と…」
みくる「疲労?」
古泉「えぇ、そうです」
「な、何で…有希が?」
古泉「…ハルヒさん、心当たりありますか?」
心当たり?……まさか…
「ずっと、キョンを探してたの?」
古泉「……」
みくる「……」
有希…有希も、まだキョンの事を…
「有希…何で、何で…あたし達と相談しなかったのよ…ズルイわよ!あたしは、団長なんだからね!…うっ、うっううっ…」
みくる「ハルヒさん…」
古泉「……」

有希は、今も寝てる…優しい天使の様に

…よし、決めた!
「皆!よく聞いて!」
古泉「はい?」
みくる「何ですか?」
「あたし達と一緒にキョンを探そう!きっと、どこかにいるわ!」
みくる「涼宮さん…」
古泉「これは、良い決心ですね…僕も探しましょう」
「皆、頑張ろうね!」
長門「私は…まだ諦めてない…私も探す」
と、有希は起きてた
「有希!ちゃんと寝ないとダメよ!」
長門「大丈夫…時間を早くした…もう平気」
有希…
みくる「行きましょ!」
みくるちゃん…
古泉「僕も一生懸命、探しますよ」
古泉君…

???「ハルヒっ!」
「!…え?」
周りを見ると誰もいない…
どういう事?あ!
(???「ここは、どこだ…寒い…皆に会いたい…ハルヒ、ハルヒ、ハルヒーっ!」)
あの夢、まさか…キョン!?

皆に、夢の事を話すと

古泉「夢の中にキョンさんか?」
みくる「まさか、キョン君は…今、そこにさ迷ってるって事?」
「かもしれないわ…キョンは多分…」
長門「その可能性ある」
古泉「……」
みくる「……」
「…有希、何とか出来ないの?」
長門「ある」
古泉「え?それは…まさか?」
みくる「どういう事ですか?」
「古泉君、何か分かったの?」
古泉「…閉鎖空間へ行き、欠けた場所あれば…そこが異空間の入り口です」
欠けた場所?
「はい、例えば…そこに壁があるとすれば、閉鎖空間では壁では無くなってる…と言う事です」
つまり、あった物が無いとすれば、そこが異空間への入り口って事ね
「で、どうやって行けるの?」
古泉「ご安心を、僕の出番ですから」

古泉「ここでいいでしょう」
ここは、校庭…何でこんな所に?
「って、ここで何か出来るの?」
古泉「はい…その前に、あなたに言いたい事あります」
「何?」
古泉「僕とみくるさんに、長門さんは行けません…何故なら、あの空間はあなたの物ですからね」
「……」
古泉「一人で探せますか?」
「探せるに決まってるでしょ!」
古泉「そう聞いて、安心しましたよ…さぁ、目を瞑ってください」
目を瞑る?取りあえず、言われた通りにやるしかないわね…
古泉「失礼ですか、手を貸しますよ?」
「うん」
一歩、二歩、三歩…
古泉「目を開けて下さい」
……ここは、閉鎖空間ね
古泉「後は、頑張って下さいね」
と言い、古泉君は消えた…

…さて、キョンはどこにいるのかしら

一年五組の教室…
保健室…
食堂…
トイレ…
屋上…
体育館…
色々、探したけど…見つからなかった…
「ふー…ここにも無いわね…と言う事は…SOS団室だけか…」
SOS団室のある校舎へ行き、階段に登り、到着した。
ここなら…見つかるはず…お願い!
と、あたしは思いながら開けた…
何にも無い…
「う、うそでしょ…どこにも無いわよ…」
ん?何か…何か変ね…
ロッカー…コスプレ服…盤ゲーム…お茶入れ…ヤカン…
あ、PCが無い…
「どういう事?」
よく調べると…PCがあった机の向こうに入り口あった…
「入り口から見れば無かったのに…後ろにあったなんで…」
そう、そこが異空間への入り口…
何だが、怖い…怖くで行けないよ…キョン…あたしは本当は気が弱いのよ…キョン…

「うっ…ううっ、ひっ…怖いよぉ…」

カダンッ!

「ひっ!……な、何?」
周りを見ると、床に何か落ちてた…
「…これは…」
よく見れば、キョンの鞄だった…
キョンが行方不明になって以来、鞄をおばさんや妹ちゃんに返してなかったっけ…
キョン…
「ん?鞄の下に何かある…」
と、鞄の下にある物を取って見ると…
一冊のノートだった…
「何で、こんな物か?…日記?」
ノートの表面にデカデカと「日記」と書かれてあった…
とにかく、開いて見る

○月○日
変わった女がクラスにいた。そいつの名は涼宮ハルヒ。
しかし、可愛かったな…ポニーテールすれば物凄く可愛いよな

○月○日
ちょっと話し掛けてみた…すぐに終わっちまった…
まったくよ、こんな可愛い子がいるのに勿体無くね?

○月○日
ハルヒを観察したら、分かった…こいつ、曜日ごとに髪型を変えてるな…うむ、面白い

○月○日
SOS団か…まぁ、仕方ないか…
間違った方向へ行かなきゃいいんだがね…


キョン…こんな事を日記書いてたの?


○月○日
夢を見た…ハルヒとキスする夢を…うわぁ、恥ずかしい!フロイト先生が笑ってしまうぐらい恥ずかしい…
でも、味が良かったな…

キョン…嬉しかったの?
キョン…
最後まで読もう…

ふー…次のページへ行くかな…

ベラ・・・

「ん?これは…最近の」
ふと、手が止まった…

○月○日
ハルヒを見て思った…ハルヒは確かに可愛い。
怒る顔も可愛かった…だけど、ハルヒと一緒にいるだけで楽しい…
だから、俺はつい嬉しくなる…ハルヒはハルヒらしく行動してくれると俺は安心する…
めちゃくちゃな行動をするハルヒが好きだ。気が強いハルヒも好きだ。
俺は、素直に「好きだ」と言えない…それでも、愛してる…
ハルヒ、気付いてくれるのだろうか…


キョン…あたしの事をそう思ってたの!?
「キ、キョン…あぁ、会いたい!会いたいよ!…気が強いハルヒが好き?…でも、あたしは…本当は、気が弱いのよ!」
あたしは、泣いた…物凄く泣いた…会いたくでも気が弱いまま…

(キョン「ハルヒ、お前は!俺の……」)

!?
        (――恋人だ)
キョンは、こう言ってたわ…あたしを恋人してくれたんだ…あたしは、頑張るよ!いつまでも気が弱いままじゃダメだよね…キョン、待ってて!)
と、あたしは異空間へ入った。

暗い…
上と下が分からない…
寒い…
キョン…どこにいるの…

フワッ!

あたしがいた暗かった異空間が、いきなり明るくなった。

「な、何なの?」
ここは、あたしが通ってた東中…
そして、今いるのは、校門の辺り…

「…!!」
「……!」
校庭の辺りに声が聞こえる…
あたしは、そこへ行って見た
「あ、あれは」
そう、あたしが見たのは…中学校頃のあたしと…ジョン・スミスだった。
どうやら、線引きをやってる最中だった。

どうやら、線引きが終わったようだ

「ねぇ、あんた。宇宙人、いると思う?」
「いるんじゃねーの」
「じゃあ、未来人は?」
「まあ、いてもおかしくはないな」
「超能力者なら?」
「配り歩くほどいるだろうよ」
「異世界人は?」
「それはまだ知り合ってないな」
「ふーん」
あの男…確か…
「ま、いっか」
「それ北高の制服だよね」
「まあな」
「あんた、名前は?」
「ジョン・スミス」
ジョン・スミス!?ジョン・スミス…まさか…キョン?
そうか、キョンは3年前へ行ったんだ…
キョン…あたしの知ってるジョン・スミスだったんだ…

その後、昔のあたしとジョン・スミスが去った後、校庭へ行った。

そっか、これを書いたのは…キョンだったんだ…
ありがとう、キョン…
と、その時にあたしの後ろから光が放った。

「え?」
あたしは、振り向いた
その光が人の姿に変わった…そして、光が消えた。
「え?あ…」
目の前にいた…あたしの会いたい人がいた…

キョン「久しぶりだな、ハルヒ」
ハルヒ「キョン!」
あたしは思わずキョンへ駆け寄り、抱き付いた…

「会いたかったよ!キョン!」
キョン「スマンな、心配掛けて…」
いいの…キョンがいたから、謝らなくでいいの!
「キョン…」
キョン「…ここは、3年前の七夕だな」
「うん」
キョン「さっき、気付いたんだろ」
「うん!」
キョン「……」
ハルヒ「……」
お互い見つめ合ったまま、動かない…
キョン「ハルヒ、ただいま」
ハルヒ「おかえり、キョン」

???「あら?いい雰囲気ね」

!?あの人が来た!?学校の屋上?
と、二人は学校の屋上を見る
キョン「いい加減しろ…朝倉涼子!」
朝倉「あら、張り切ってるね?キョン君」

いきなり、キョンサイドへ切り替わりまーす!

朝倉「ふふふふ…どうするの?」
ハルヒ「キョン…」
あぁ、大丈夫だ!ハルヒ、俺が守ってやるさ
「朝倉!俺は思い出したぞ」
朝倉「何を?」
「長門から聞いた事ある。この異空間は自分の意思で物を変えれると聞いた!
だが、それも条件あるんだろ?」
朝倉「あら、有希ってお喋りね」
「その条件はここの異空間とはピッタリらしいな?しかも、この異空間はコンピュータ世界だろ?」
朝倉「で、それがどうしたの?まさか、物を出すとか?」
「大当たりだ。普通の人でも出せるらしいよな?だったら!」
俺がイメージした通りに物が現れた…それは銃だった。
それを取って、素早く構えた。
「もぅ、お前の思い通りはさせねぇ!そして、お前を撃つ!」
朝倉「!?」
「……」
朝倉「ふふふふ、あーっはははは…この私に何か出来るというの?」

朝倉「ふふふふ…行くよ!」
と、朝倉の手からナイフが出て来た。
「くっ!」
銃で防御する俺
ハルヒ「キョン!」
「ハルヒ!お前は隠れてろ!」
ハルヒ「う、うん」

キン!
朝倉「ハルヒを逃してどうするのよ?キョン君!」
キン!
「ハルヒは俺が守る!朝倉、お前がやってる事は間違ってる!」
キンキン!
朝倉「それがどうしたのよ!私が間違ってる?それは無いわ」
キンッ!
鍔迫り合いする両者
「それは、お前のエゴだって…分かってるのか?」
朝倉「さぁ?分からないわ」
「ふざけんな!」
と、俺は弾き返した
朝倉「私は、ふざけてないわよ?」

朝倉「あなたがいる世界はつまんないでしょ?」
「つまらくはない、むしろ、楽しいさ」
朝倉「あら?我慢してるの?」
「…俺は、ハルヒがいる世界が好きだ…だが、お前が思うような世界は欲しくない」
朝倉「あら、ハルヒ、ハルヒって言うけど、そんなに好きなの?」
と、朝倉は「やれやれ」のボースをしてる。
「確かに、好きだ…あいつは気が強くでも、本当は気が弱いところがある…それでも守りたい…」
朝倉「ふーん…」
「ハルヒはハルヒだ、お前の思うようにはさせない!」
朝倉「でも、もう遅いよね…どの道、あなたが死ぬのだから」
「それはどうかな?」
朝倉「え?影?まさか!?」
朝倉は、月の方へ振り向いた
「遅かったな……長門!」
そう、月を背景して現れた
長門「情報結合の解除を申請する」
と長門が言うと、朝倉のナイフが消えた
朝倉「そ、そんなバカな…」

説明しよう!キョンは戦略を考えていたのである!
銃を出した後、長門の事を思い浮びながら戦ったと言う事だ!
時が来たら、それを実行したのがキョンの策…流石、策士は伊達じゃないぜ!

朝倉「くっ…」
朝倉は、少しよろめく
「朝倉!お前の負けだ!」
と、銃を構えた
朝倉「くっ!これが私の負けなのね…」
「朝倉!これで…終わりだぁっ!」
と、銃の引き金を引く

バァン…

朝倉「あぁ…私の…ま…けね…」
朝倉は涙の泣かしながら、結晶化になり…消えた。
「…長門、ありがとな」
長門「…(ゴクリ」
…さて、ハルヒの所へ行くか…

キョン…あんたの想いは分かったよ…
あたしの想い…キョンの想いは繋がってたんだね…
キョン「ハルヒ!」
「キョン!…戦いは終わったの?」
キョン「あぁ、終わったよ」
「……」
あれ?何で有希がここに?
長門「私は、ここから出る…後は、あなた期待」
と言って、消えた。
あぁ、CGが何かのプログラムかな?
キョン「…ハルヒ、ここで言わせて貰う」
「何?キョン」

俺の想い…まだ変わってない…今なら言える!
「ハルヒ、お前の事好きだ!付き合ってくれ!」

キョンの想い…確かに受け取ったよ…あたしの想い受け取って…
「あたしも好きだよ!あんたじゃないと…ダメなんだからね…」

ハルヒ、確かにお前の想いは受け取ったよ…
「ありがとう、ハルヒ」
ハルヒ「こっちもありがとう、キョン」

「ねぇ、キョン」
「ん?何だ?ハルヒ」
「キ、キスしてくれない?」
「…あぁ、するよ」
と、お互いの唇が重なる


    ハルヒは可愛い。
    キョンは優しい。

    何かあろうと守ってみせる。
    何かあっても守りたい。

    そして、俺は…それぞれの想いを今、一つになる。
    そして、あたしは…それぞれの想いを今、一つになるよ。

    俺は、あたしは、愛されるより愛したい。
       そして、生きて行きたい。

        ――永遠に

エピローグ
あれから、一週間後…あたしは元気に通ってる。
キョンに会いたいから楽しみに通ってる。

俺は、ハルヒに会うため楽しみに通ってる。
色々あったけど…これで、恋人同士になるな…

「おぅ、ハルヒ」
「あ、キョン」
俺は守りたい奴がいるから…
あたしは会いたい人がいるから…

「おはよう!」
「おはよう!」


    俺たちは
    あたしたちは

        強い絆を結ばれているから


          完

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最終更新:2020年03月12日 10:49