涼宮さんがみんなに小説を書くように言ったとき、私は色んなお話を書きました。
まぁほとんどがボツになってしまったんですが…

その中から『桃太郎』をモチーフにしたお話を読んでみたいと思います。
このお話は、SOS団のみんなをそれぞれの人物に当てはめて書いたお話です。
お話のネタは、鶴屋さんと一緒に考えました。

では、どうぞ。

















『桃太郎もどき』
著・朝比奈みくる


むかしむかしあるところに、名前の無いおじいさんと、長門有希という名前のおばあさんが住んでいました。

「…まぁキョンとでも読んでくれ」
「…おばあさん?」

ひゃあ!睨まないで下さいぃ…書いてあるんですこの本に…

「…そう」

ふぅ…怖かったです…

ある晴れた日のこと、キョンくんは山へしばかりに、長門さんは山へ洗濯をしにいきました。

「しばかりって何すりゃいいんだ?」

木を切って薪になるものを集めるんじゃないでしょうか…

「そうなんですか、とりあえず行ってきます」
「…全自動洗濯機の方が便利」

…そんなこと言わずにお願いします。
「…わかった」

さて、長門さんが手も使わずにブツブツ呟くと、衣類が勝手に洗濯されました。
…ズルはいけないって、キョンくん言ってたじゃないですか。

「………」

目を逸らさないで下さい。

「…桃」

あれ?もう流れてきちゃったんですか。
長門さんが洗濯をしている川の上流から、それはそれは大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。

「…食べて良い?」

…駄目です。
お話が進みませんよぉ…それに食べきれますか?

「…本気をだせばこれくらいは軽い」

…持ち帰ってください。


長門さんが桃を家に持ち帰ってどうしようか迷っていると、キョン君が帰ってきました。

「…慣れない斧作業なんかするもんじゃないな…手が痛い」

お疲れ様です。

「おぉ、馬鹿でかい桃が!長門が拾ってきたのか?」
「…そう」
「とりあえず割ってみるか…包丁持ってきてくれ」
「…了解した」

さて、キョン君が桃に包丁を入れると、中から小さな赤ん坊が

「ウホォーォオ!ウホォーォオ!アッアアアッアッアッー! 」

という鳴き声と共に出てきました。

「…元気な産声」
「いや、不気味意外の何ものでもないだろう…」

とにもかくにも、2人は桃から産まれたことから、この男の子を…え?こっちですか?あ、はいわかりました。
コホン、この男の子を「ほもたろう」と名付けました。

鶴屋さん、本当にこっちでいいんですかぁ?

ほもたろうは男の子を掘るのが大好きな子で、村の人々から恐れられました。
…掘るってなんでしょうか?
鶴屋さんに聞いても教えてくれません…

今日も今日とてほもたろうは元気に男の子を掘って帰ってきました。

「ただいまおじいさん!見てください!またテドドンが大きくなりましたよ!」
「…長門、折檻」
「…了解した」

素早くほもたろうのズボンを脱がせると、長門さんはリズミカルにほもたろうのお尻をひっ叩き始めました。

スパーン!スパーン!

音が響くたびにほもたろうの顔は快楽に歪みます。

「ンギモ゛ヂィィィィ!」

…全くお仕置きになってないですぅ…

「…古泉一樹を敵性と判断。情報結合の解除を…」
「ストップ!長門!それはやめろ!」

「…しかしこのままでは私達の手に負えない」

色々考えた挙げ句、かわいい子には旅をさせるという名目で

「では鬼退治に行ってきます!」
「おぅ、出来れば二度と帰ってくんな」

ほもたろうを村から追い出すことにしました。

村の子供達は、お尻を抑えて怯える必要もなくなり、その日は村をあげてお祭りが開かれたそうです。

一方、鬼退治にいけと言われたほもたろうはどうしようか迷っていました。

「ふむ、一人では鬼に勝てそうに無いので仲間を集めた方が良いですかね…」

当てもなく歩き出すと一人の男性と出会いました。

「僕はほもたろうと申します。あなたのお名前は何というのですか?」
「中河と申すものだ」

早速ほもたろうは、中河さんに鬼退治のお供になってくれないか交渉しました。

「…ということなんですが…一緒について来てくれませんか?」
「見返りが無いならどうしようもできんな」

「…それならこれはどうでしょう?」

そういうとほもたろうはおもむろにズボンを脱いでパンツを下ろしました。

「この股にぶら下げたキビダンゴでどうでしょう?鬼を退治した暁には…あなたの好きにして良いですよ?」
「おぉ…それならば」

中河さんは快く承諾しました。
…変態です。

「よし、そうと決まれば早速鬼退治にいこうじゃないか」
「ふむ…ですがもう一人くらい仲間を増やしたいものですね…」

すると、また反対側から1人の男の子に出会いました。

「おや、これは良いショタっ子じゃないですか」
「国木田と申します」
「かくかくじかじかで…もし良かったら一緒に鬼退治に行きませんか?」
「うーん…でも僕、おなかが空いているんだよなぁ」

それならば、と、ほもたろうは再びズボンを下ろし始めました。

「ほら、ソーセージですよ。鬼を倒したその時には…食べても良いですよ?」
「本当かい?ならついて行くよ!」


…何かこのお話がイヤになってきました…

「これだけいれば鬼退治にもいけるでしょう」
「あぁ、そうだな」
「早くソーセージが食べたいなぁ」

と、言うわけでほもたろう一向は鬼ヶ島を目指しました。

「………」

…出番を待っていた何の変哲も無い雉はとぼとぼ帰っていったそうです。
そうですよね。私だってこんな桃太郎一行は嫌ですもの…

一方その頃。

「…暇ねぇ…」

鬼の長は暇で暇でしょうがありませんでした。
特に鬼の要素もないのに役割だからと鬼ヶ島に監禁され、退治されるのを待っているだけです。

これが戦力だからと言われて渡された子分もたった一人です。

「っていうか鬼が島ってもっとおどろおどろしい形じゃないの!?無人島も良い所よこれは!!」

ひゃう!ごめんなさい…

「まぁいいわ…あーあ、早く桃太郎でもこないかしら…」

あ、来ましたよ。

「ホントに!?ほら!谷口、こっち来なさい!」
「…へいへい」
「返事くらいまともにしなさいこの役立たず!」

と、涼宮s…コホン、鬼はたった一人の子分を呼びつけます。

「おや、鬼のお出ましですか。しかし…長が女性とは…」
「…何かあたしの顔見てがっかりされてるんだけど…」

…ほもたろうはそういう男の子なんです。

「…と言うかあの桃太郎…俺のことギンギンに見つめてるんだけど…」

…ほもたろうはそういう男の子なんです。
「じゃああんた行きなさいよ谷口」
「え?あ、あぁ…え!?」

子分の谷口が返事をするが速いか、ほもたろうは素早く彼の後ろに回り込みました。
そして徐に彼のズボンを下げると…あぁ…うん…そうですか…

…描写したくないです…

「ふんもっふ!!!」
「アッーーーーーー!!!!!」

谷口くんの叫び声が青空の下で響き渡ります。
…中河さんと国木田くんは何を?

…いや、言わなくていいです。大体ほもたろうとやってることは同じなのは想像がつきましたから。

「アッーーーーーー!!!!!」

同じように中河さんの声が響きます。
あぁ、今日もいい天気です…
…というか国木田くんが攻めなんですね…頭が痛いです。

「…ねぇみくるちゃん」

はい、何でしょう?

「…あたし帰ってもいいかしら?」

…良いと思いますよ。

その後、別に容姿は…というか只の人間だった涼宮さんは、途中、全力で項垂れたいた雉を捕獲して、キョンくん達の住む村へ引っ越しました。
ちなみに村ではまだお祭りが続いていたようです。

「で、ほもたろうはどこに?」

気になって仕方が無いのかキョンくんが涼宮さんに聞きます。

「あぁ、無人島に置き去りにしてきたわ。もう帰ってこないんじゃないかしら?」
「「「やったぁぁああぁああああ!!!!」」」

村の人々は雄叫びをあげます。
…よほど嬉しかったんですね…

あ、ちなみに涼宮さんが捕獲した雉はみんなで美味しく食べたそうですよ。

涼宮さんも、住み家が決まったようでめでたしめでたしです。

















「ちょっと待て俺を助け…」
「セカンドレイド!!!!」
「アッーーーーーー!!!!!」
「あぁ…中河くんのソーセージ…とっても美味しいよ…」
「アッーーーーーー!!!!!」

ちなみに、しばらくの間、村の間では怪談話が流行りました。
なんでも夜な夜な、遠くに見える島から人の叫び声が聞こえてくるとか。

「だからそれは俺の悲鳴…アッーーーーーー!!!!!」

うん。めでたしめでたしです。

おわり

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