あぁ、いつからだろうか。
世界が色褪せてしまったのは。

なんの変哲もない小中学校を経て俺が得たものはただの退屈だった。
毎日同じことのループループループ。
うんざりした。飽き飽きした。

気がついたころには「色」を忘れた。
意味の無い日常は勿論。
桜の花、青い空、命を吹き込まれたものでさえ、白黒にしか映らなかった。

だけどひとつだけ。

いや、ひとりだけ。
鮮やかに色付く人物がいた。
俺の景色を色付ける人物がいた。

「キョン?何ぼーっとしてんの?」
「いや…別に…」

その名は涼宮ハルヒ。

この話は腑抜けな俺と涼宮ハルヒが過ごした、何の変哲も無い日常の話である。

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