『ハルヒの想い』

放課後
いつも通りSOS団部員は部室へ向かった

ハルヒ「よし!みんな集まったわね!会議を始めるわ」

当然この日が会議の日など決まっていない

ハルヒ「いい?明日は休日なんだから町に行くわよ!」

キョン「なにしに行くんだ?」

予想はついてるが聞いてみる

ハルヒ「決まってんでしょうが、明日は思いっきり遊ぶのよ」

え・・・
宇宙人や未来人探索ではないのか?

キョン「宇宙人や・・・」
ここで口を止めた
余計なこと言わない方がいいな。

古泉は俺を見ている。
いつみても憎いほど笑ってやがる

朝比奈さんは少し残念そうな顔をしていた
未来から来たから起きる事はわかってるのか?

長門は読書。

ハルヒ「・・・・とにかく明日は絶対遅刻しないように
特にキョンっ!あんたはいつも遅刻するんだから気をつけなさいよ」
…時間は遅れてないんだがな

ハルヒの解散と言う声と共に俺たちは帰宅した。


翌日

やはり俺が一番最後だった。
俺以外超人揃いだから俺が最後になることは覚悟済みである。

ハルヒ「遅い!罰金!」

キョン「はいはい、飯奢るよ」

レストランに行き今回は集団で出歩く事に決めた。

ハルヒ「こうやって一同で行くのも悪くないわね」

そうやってハルヒが先頭を仕切っていた
俺は尋ねてみた

キョン「なぁハルヒ、どこまで行くんだ?」

ハルヒ「そんなことどうでもいいでしょ!あんた達はあたしについてくればいいのよ」

まぁ大体こんな事答えるのは予想出来てた。

ハルヒ「着いたわ!」

ここは・・・遊園地・・みたいだな
古泉はニヤニヤしている。
今日ばかりは楽しめそうだな

キョン「ここも一同で行くのか?」

ハルヒ「当然でしょ?一々そんなこと聞かなくてもわかるでしょう。まったく
機転が利かないわね」

その後ジェットコースターに乗ることにした。
朝比奈さんは可愛らしく首を横に振っていたが
当然ハルヒは無視。
古泉は得意げに「僕も好きなんですよ」とか言ってやがる
俺は好きでも苦手でもなかったのでどうでもよかった。
長門はボンヤリしている。

ハルヒ「古泉君!キョン!みくるちゃんと有希!さっさと来なさーい」

周りの客の目を気にしてないみたいだ。
朝比奈さんは嫌々乗らされたが、それはそれで可愛いな。
古泉は楽しみな顔で乗り込んだ。

長門は何を考えてるか全くわからないな。
コースターが上昇・・・・・そして落下!
すごい迫力であんまり覚えてないが
カーブの際に古泉が「マッガーレ」と言ったのは覚えている。
朝比奈さんは気絶したみたいだ。
長門は朝比奈さんが目覚めるまで付いていると言っていた。
俺と古泉とハルヒは三人でお化け屋敷に行った。
中は真っ暗だ。
お化けが出てくる光のみで道を探っていた
意外にも俺の袖をハルヒがつかんでいる

キョン「なんだお前こうゆうの怖いのか?」

俺は笑ってしまった

ハルヒ「・・・・バカ」

古泉は俺を睨んだかと思うと笑っていた
古泉がはぐれた。
二人きり・・・・


かと思ったら古泉は俺の真後ろを歩いていた事に気づいた。
俺は古泉を見ていた

古泉「なんです?まさかあなたも怖いのですか?」

キョン「んなことねぇよ」

と言うと古泉は口元で笑った。
無事屋敷が終わり戻ったベンチでは長門と朝比奈さんが待っていてくれていた。
ハルヒはため息をついて俺の袖を話して走っていった。

ハルヒ「おーいみくるちゃん!有希!」

朝比奈「どうでした?」

おろおろ聞いていた

ハルヒ「う~んまぁまぁだったわ」

朝比奈「そうですか」

後にいくつか乗り物に乗り帰宅することにした。

ハルヒ「よし!十分遊んだわね!そろそろ帰るわよ!」

俺が帰り支度していると

ハルヒ「キョン!遅い!モタモタしていないでさっさと帰るわよ!」

見てみるとたしかに俺だけ遅れていた。

キョン「悪い、悪い。」

ハルヒ「ったくもう」

と俺がハルヒの方に走った瞬間突然めまいが起き、
その場で倒れた。




…………ここは・・・・?・・・・
目が覚めると古泉が居た。

古泉「おや?・・・起きたようですね」

キョン「・・・・・ここはどこだ?」

古泉「ここは病院ですよ。あなたは昨日倒れ、今日まで寝てました」

キョン「・・・・・そうか」

古泉が何かに気づいたようにわざとらしく「おや?」とつぶやき
「僕はこれで失礼します」と言い病室を出た。
横に誰か立っている

キョン「誰だ?」

暗くてあまりわからなかったが
影を良く見たら一瞬で分かった


ハルヒだ。


ハルヒ「やっと起きたようね!バカ!団員が団長に心配させるなんて
許されると思ってんの?」

キョン「ハハ・・・悪い悪い。」
俺は気づいた。

あのハルヒが涙目になっている事に。

ハルヒ「バカ・・・・本当に心配したんだから・・・・」

キョン「・・・・ありがとな・・・・」
俺は心から思った

ハルヒ「・・・・・ねぇ、キョン・・グス」

キョン「何だ?」

ハルヒ「心配させたんだからお願い一つ聞いてよ・・・グス」

まず泣くの止めてくれ
と思ったが
お願いとはなんだ・・・?

キョン「お願いとはなんだ?それともう泣くな」
ハルヒは涙を拭くと俺にこういった

ハルヒ「今日あんたが居ない一日を体験してわかったの」
なにが分かったんだろう

ハルヒ「あたしは・・・・あんたが居なくちゃ駄目なんだって事を・・・」
俺は黙って聞いていた

ハルヒ「あたしはあんたの事を・・・・好き」
俺は時が止まったように感じた

キョン「・・・・・それは本当か?」

無言でハルヒがうなずく

自然と俺も涙を流していた。




キョン「・・・ハルヒ・・・・俺も愛してるぞ・・」


ハルヒは再び涙を流していた

俺は黙ってキスしてやった。


fin

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最終更新:2020年03月12日 10:41