『くちゃくちゃガム』今、北高の生徒の間で大人気のガムである。
 
 
<おことわり>
主音声は、通常の話ですが、副音声は、ガムを噛んでる音になります。
ご注意ください。
 
<主音声>
ハルヒ「ん~、くちゃくちゃガムはおいしいわね~。
あっ、朝倉さんだ」
朝倉「む」
 
<副音声>
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…
休みの日、くちゃくちゃガムを噛みながら、道を歩いているハルヒ。
偶然、別方向からハルヒの方に向かって歩いている朝倉を発見。
彼女もくちゃくちゃガムを噛んでいる模様。
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…
 
 
<主音声>
朝倉「ちょっと、散歩の邪魔よ。さっさと退きなさい。」
ハルヒ「なんですって!?」
ハルヒ「あんた、…私を怒らせる気?」
 
ハルヒ「文句があるのなら、いつでも相手になってあげるわ、
この野郎」
朝倉「あんたが私に逆らおうなんて8億年早いわよ。」
ハルヒ「それ以上言うと、私の必殺ドロップキックを食らわせてあげるわよ」
 
<副音声>
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…
 
<主音声>
ハルヒ「どうやらアンタ、死にたいようね」
朝倉「言っとくけど、死ぬのは涼宮さん、あんたのほうよ」
 
ハルヒ「ふん、後悔させてやるわよ、ゴミ野郎…」
朝倉「あんたの顔を面白い○○にまげてあげるわ」
ハルヒ「あんたのおでんの思い出を忘れさせてやるわ…」
朝倉「今日の晩御飯、遅らせてやるわよ・・・・」
 
 
ハルヒ「死ね―――――っ!!2年後に!!」
ドカッ、バキッ、ゴフッ
朝倉「痛ッ、やったわね!?あんたなんか8年前に死ねぇ――――っっ!!」
グサッ、グチャッ
ハルヒ「じゃぁあんたは生まれる前に死ね―――――っ!!」
 
 
<主音声>
ハルヒは朝倉とケンカした一人、キョンの家に向かった。
そして、彼の家の呼び鈴をならした。
“ピンポーン”
“ガチャ”っとドアを開けたキョン
「どうした、ハルヒ」
「ちょっと入るわよ」
「お、おい、どうしたんだよ」
ハルヒは無言のまま、キョンの家に入ってきた。
 
~キョンの部屋にて~
そんなハルヒにキョンは、麦茶を入れてハルヒに渡した。
「朝倉め~。まだイライラするわ」
なにがあったのかキョンは気付いた。
「まさか、ハルヒ、朝倉とケンカしたのか?」
ただ無言でうなずくハルヒ。
「お前らしくないな。朝倉とケンカするなんて。
一体何が原因で、ケンカなんかしたんだよ。」
「イヤ、聞いてよー。それがねー。」
 
「思い出せねぇ―――――――――っっっ!!」
「なんか余計な音が混じってて…、全然思い出せないわ…。」
「いったいなんでケンカしたのか、朝倉さんに聞いてみる」
そういって部屋から出ようとした瞬間、ハルヒは『くちゃくちゃガム』を見つけた。
「あっ、くちゃくちゃガムだ(ハート)」
「あんたもこれ食べるのね」
「え?あ、…あぁっ…。」
「1枚もらってくわ。」
「よーし、行ってくるわ!!」
 
<主音声>
ハルヒ「ねぇ、朝倉さん。」
朝倉「ん?」
ハルヒ「私達、なんでケンカなんかしたんだっけ?」
朝倉「それが私も覚えてないのよ」
 
朝倉「まぁどうせ、あんたのくだらない行動が原因だと思うけど。」
ハルヒ「何ですって!?」
 
<副音声>
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…
 
 
<主音声>
ハルヒ「てめぇ、またやる気か?」
朝倉「ええ、いつでもやってやるわ。」
 
ハルヒ「おのれ、くたばれ―――――――っ!!」
朝倉「うっさいバーカバーカ」
ハルヒ「う○こう○こ」
朝倉「き○○まき○○ま――――っ!!」
 
?????「やめろぉ――――――っ!!」
 
<副音声>
そういって出てきたのは、シャミセン。
こいつ自身もくちゃくちゃガムを噛みながら喋っている。
くちゃくちゃくちゃくちゃ…
副音声は引き続きガムを噛んでるくちゃくちゃ音でお楽しみください。
 
ハルヒ「シャ…、」
朝倉「シャミセン…。」
シャミセン「やめときな。ケンカなんて弱い事のすることだぜ。」
ハルヒは朝倉に指さして、
ハルヒ「で、でも…、最初に朝倉さんが…。」
シャミセン「・・・。いいかよく聞け。」
 
いつの間にかシャミセンは筋肉ムキムキになって、そして二人にこう言った。
 
シャミセン「友情は、かけがえのない一生の宝なんだ――――――!!」
 
それを聞かされた二人は、胸を打たれ、同時に自分のやった過ちを後悔した。
 
そして二人はシャミセンに抱きつき、泣きながら
ハルヒ「うわ~~~ん、ごめんなさ~~~~~いっ!!」
朝倉「もうケンカなんかしないわ――――――!!」
 
<副音声>
くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…
 
<主音声>
~放課後、部室にて~
ハルヒ「いや~、おとといは感動したわね~」
キョン「?ハルヒ、何に感動したのか?」
ハルヒ「聞いて頂戴。それがね。」
 
ハルヒ「思い出せねぇ―――――っっっ!!」
ハルヒは頭を抱え込んでしまった。
ハルヒ「あぁ、もう……。なんで思い出せないのよ~・・・。
いろんなことがあったのに…、なんかくちゃくちゃくちゃくちゃうるさくて…。」
 
ハルヒ「くちゃくちゃ?」
偶然テーブルの上にあったくちゃくちゃガムを見て、それをとって思った。
ハルヒ「これだ――――――――――――っっっ!!!!!」
 
キョンに抱きつき、
ハルヒ「原因がわかったよ―――!!これでもうくちゃくちゃ言わないよー!!」
ただキョンは唖然とした表情だった。
ハルヒ「この喜びを…、朝倉さんにも伝えてくる!!」
そういうと、ハルヒは部室を出て、学校から抜け、外へ出た。
キョン「おい、ハルヒ!」
ハルヒ「朝倉さーん、もうくちゃくちゃしないよー。」
キョン「おい、ハルヒ、待てよ!!」
キョンは走っているハルヒを精一杯追いかけていた。
ハルヒ「もうくちゃくちゃなんて…、一生言わせるものかー!!」
ドンッ!
ハルヒは誰かにぶつかり、しりもちをついた。
ハルヒ「いった~、ちょっとどこを見てあるい……て・・・」
ハルヒの表情は変わった。
ぶつかった人物は、とても大きい人物だった。
それは”神人”だった。
神人はかなりお怒りの様子。
指でこいこいと合図をしている。
自分のことかなと思いハルヒは自分に指を指した。
神人はコクリと返事をし、彼女は”神人”の方へ向かった。
 
一人取り残されたキョン。
しばらく無音だったが、
 
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ……
ハルヒが”神人”にやられてる音が聞こえる。
キョンは一人この音にビビッていた。
 
~おわり~
 
元ネタ:「くちゃくちゃガムじゃっ!」
 

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年08月17日 07:06