キョンとハルヒの入院生活(谷口視点で勝手に脳内補完ver.)
 
 


さて、いきなりだが、今日の俺様は一味も二味も違うぜ!なんてったって何時もはフルオープンのチャックが閉まっているのさ!キョンもいつものツッコミが出来ずに不満そうだったがなHAHAHA!きっと今日は何かが起こるに違いない!
と、朝はテンション最高潮だったんだが、結局何も起こらないまま放課後になっちまった。
ちぇーっ、誰かからの愛の告白とかあると思ったんだが…。
 
「ぅわぁっ…!」
「うおっ!?」
ドスンッ
 
ん?さっきの声はキョンと涼宮じゃねぇか?
「ぅぅ…」
なんかヤバそうだな、何かあったか?俺は二人の声がした階段の方へ走った。

そこで見たのは、踊り場で倒れている二人だった。
「ぅおい!キョン!涼宮!大丈夫か!?」
急いで階段を降りて二人のもとへ行くと、キョンは気絶していた。こいつ…
「………た…にぐち…」
涼宮が俺を見た。表情は苦痛で歪んでいた。ふと涼宮を見ると、足があらぬ方向を向いていた。
…ってヤバいって!早く通報しないと!
焦ってはいたが、日頃のナンパで鍛えたコミュニケーション力をフル活用して的確な対応が出来たぜ。
「すぐに救急隊が来るからな、それまでのガマンだ」
涼宮は俺の足首を掴んだ。
「涼宮?」
俺は驚いて何も言えなかった。あの涼宮が泣いていたんだからな。
「痛い…痛いよ……何とかしなさいよ…」
「涼宮…」
そういわれても、俺には骨折を癒す力は無いから、どうすることも出来ない。ただ苦しんでいるのを見ていることしか出来ない。
「ぁぁぁぁぁぁ~~~~~っ!」
涼宮は腹の底から絞り出したような唸り声を出していた。
足首が痺れてきた。涼宮は痛みを紛らわそうとかなりの力を入れていた。
…全く、何でこんな時に肝心のキョンは一人でお寝んねしてんだよ。それでも涼宮の彼氏かよテメェは。
そう脳内でぼやいてキョンを見ると、こちらも足と腕があらぬ方向に…ってこっちもやべぇじゃねぇかよ!ああー!早く来いよ救急隊よぉ!遅ぇよ!
その願いが届いたのかは知らんが、その直後にやって来た救急車で二人は搬送された。
 
まさか涼宮の泣き顔を見るとはな…って違うだろ俺!アイツは激痛に苦しんでたんだからな、俺様はそんなに腹黒い性格じゃないぜ。
階段に静けさが戻った。あの状態を見る限り骨折だな…、二人仲良く入院か?全く、どこまで仲良しなんだか。暇な時に見舞いにでも行って冷やかしてやるか。
 

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最終更新:2008年08月06日 23:51