~新年編~
第1話
キョン「明けましておめでとう、朝倉」
朝倉「今年もよろしくね、キョン君」
キョン「はは」
朝倉「ふふふ♪」
キョン「なんだかこうやって改まると恥ずかしいな」
朝倉「でもお正月らしくていいじゃない♪」
キョン「しかしなぁ…」
朝倉「どうしたの?」
キョン「まさか、こうして朝倉の家で年を越すことになるとはな。去年までの俺たちじゃ考えられないことだな」
朝倉「そうね…でもまぁ、それは……その、あたしたちがこうして……ゴニョゴニョ」
キョン「こうして付き合ってるから、だろ?」
朝倉「う、うん(///)」
キョン「朝倉」
朝倉「?」
キョン「好きだよ」
朝倉「い、いきなり何言い出すのよ!!(///)」
キョン「俺はただ自分の思うがままのことを言っただけだ。朝倉は?」
朝倉「あ、あたしも……」
キョン「なんだって?」
朝倉「そ、その……」
キョン「どうした?全然聞こえないぞ?」
朝倉「…うるさいわねッ!恥ずかしいの!!キョン君のくせに生意気よ!?お仕置きね、じゃ死んで♪」
キョン「ちょwwひさびさwww」
朝倉「一年の計はキョン君を殺すことにあり、よね?」
キョン「(こうして再び俺は朝倉に刺され続けるわけか、しかしそれも悪くない……はぁはぁ)グフッ」
朝倉「あたしも大好きよキョン君♪」
第2話
キョン「じゃあ初詣に行くか」
朝倉「そうね」
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キョン「しかし…ひどい混みようだな」
朝倉「お参りに何時間かかるかわからないわね」
キョン「これだけ人がいたらその辺に知り合いもいるかもな、ははh」
ハルヒ「キョンッッ!!」
朝倉「あらあら♪」
キョン「はぁ…さっそくか」
ハルヒ「ちょっとキョン!あんた電話に出なさいよね!!あたしが何回電話したと思ってんの!?」
キョン「ん?あぁ悪い気づかなかった」
ハルヒ「あんたねぇ、団員としての自覚あるわけ!?たるんでるわよ!!罰として、その……初詣の間あたしに付き添いなさい!!」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「団長命令よ!!あんたもどうせ一人でしょ?」
キョン「え!?…いや、その……」
朝倉「いいじゃない。みんなで一緒にお参りしましょ♪」
ハルヒ「え……?あさ…、くら?なんでキョンと…?」
キョン「その……、そ、そう!さっきそこでたまたま会ったんだよ、うん」
朝倉「え?(キョン君?)」
ハルヒ「ほんと?」
キョン「本当だよ!なぁ朝倉?」
朝倉「え?あぁ…そうね」
キョン「な?」
ハルヒ「ふーん…まぁ信じてあげるわ。んじゃさっさと並ぶわよ」
キョン「ふぅ……」
朝倉「(ちょっとキョン君?)」
キョン「(朝倉、目が怖いぞ?)」
朝倉「(今のはどういうこと?なんで嘘ついたの?)」
キョン「(いや、その…なんというか…。あいつに俺たちが付き合ってることがバレるといろいろと面倒なんだよ…)」
朝倉「(なんで?)」
キョン「(世界が崩壊しかねん)」
朝倉「(……そういうことね)」
キョン「(だから当分の間は俺たちのことは黙っていよう)」
朝倉「(ふぅ、しょうがないわね……)」
キョン「(すまん…)」
朝倉「(いいのよ。涼宮さんが知らなくてもあたしたちが付き合ってるという事実は変わらないんだものね♪)」
キョン「(朝倉…)」
ハルヒ「ちょっとあんたたち早く来なさいよ!」
朝倉「行きましょ♪」
キョン「ありがとな朝倉」
朝倉「ふふ♪ほらほら早く!待たせちゃ悪いわよ」
キョン「よし、行くか!」
ハルヒ「早くしなさいよね!!」
第3話
ハルヒ「しっかし混んでるわね」
キョン「初詣だからな」
ハルヒ「キョンなんか買ってきて」
キョン「はぁ?」
ハルヒ「蕎麦しか食べてないからお腹すいたのよ!出店で何か買ってきなさい!
!」
キョン「しょうがねぇなぁ…じゃあ二人は並んでてくれよ」
朝倉「ごめんね?」
ハルヒ「いいのよ謝らなくても!」
キョン「やれやれ」
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キョン「さぁて何を買うかな…ん?あれは……」
長門「モグモグ…おかわり……モグモグ」
キョン「長門、こんなとこに来てまで飯か?」
長門「モグモグ…小腹が空いただけ」
キョン「小腹ってレベルじゃねぇだろその皿の山は」
長門「食べる?」
キョン「いやいいよ。ところで一人か?」
長門「今はわたし一人」
キョン「聞き方を間違えたな。ここには一人で来たのか?」
長門「3人で来た」
キョン「3人と言うと、古泉と朝比奈さんか?」
長門「そう」
キョン「二人はどこに行ったんだ?」
長門「一緒に並んでいたのにもかかわらず、わたしがちょっと道に逸れただけでどこかへ行った」
キョン「逸れたおまえが悪いだろ。きっとおまえのこと探してるぞ?」
古泉「長門さぁーん!!」
キョン「ほらな」
古泉「どこに行ってたんですか?探しましたよ」
キョン「よっ」
古泉「おや、二人一緒にいたのですか。あなたがここにいるということは彼女も?」
キョン「あぁ、朝倉と一緒に来たんだ。途中でハルヒも合流してな」
古泉「あなた方の関係はばれてないですよね?」
キョン「大丈夫だ。おまえらも俺たちと一緒に行動しないか?」
古泉「よろしいのですか?両手に花というのも悪くないのでは?」
キョン「うるさいぞ」
長門「行く」
古泉「それでは僕もご一緒させてもらいますね」
キョン「じゃあとりあえずハルヒの飯を買ってくぞ。手伝ってくれ」
古泉「僕たちの分も買っていただけるのですか」
キョン「そんなもんは知るか。行くぞ」
古泉「おやおや」
みくる「みんなどこでしゅかぁ~。古泉く~ん、長門しゃ~ん。…はぐれてしま
いましゅた。まったくみんな情けないでしゅね」
第4話
ハルヒ「まだ物足りないけどまぁいいわ」
キョン「どれだけ食う気だったんだよ」
ハルヒ「でも、まさかみんな来てるとは思わなかったわ、って…みくるちゃんは?」
古泉「そういえばいませんね」
みくる「へっきし」
古泉「たしか最初から僕と長門さんしかいませんでしたよ」
ハルヒ「あらそうなの?」
長門「そう」
みくる「へっきし!」
ハルヒ「じゃあ電話でもしてあげましょうか……圏外ね。しょうがないわね、あきらめましょ」
みくる「へっきし!!さっきから誰かが噂してるんでしゅかねぇ。もしかして美人とか言われてるかもしれましぇんね」
第5話
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キョン「やっと順番が来たな」
朝倉「さぁお参りしましょ」
一同「……」
朝倉「……」
キョン「……」
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ハルヒ「じゃあ今日はここで解散!!みんな気をつけんのよ!!」
古泉「それではまた」
長門「…」
キョン「じゃあな」
朝倉「おやすみなさい」
キョン「長門のやつ、帰り道は朝倉と一緒のくせに俺たちに気を遣ったのか?」
朝倉「食べ足りないって言ってどこかへ言っちゃったわね。後でお礼言わなきゃ
」
キョン「そうだな。で…」
朝倉「なぁに?」
キョン「さっきは何を願ったんだ?」
朝倉「お参りのこと?ふふ、秘密よ♪しゃべったら叶わないかもしれないじゃない?」
キョン「教えてくれよ」
朝倉「だ~め♪」ダッ
キョン「あっ、逃げないで教えてくれよ!」
朝倉「ふふ♪(いつまでもキョン君と一緒にいられますようにって願ったのよ♪)」
~新年編~完