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部室へ行こうと席をたった時、前の席に携帯電話が忘れられてい
るのに気がついた。

 

放課後進路相談だったといって浮かない顔して出て行ったキョン
携帯電話をわすれていったらしい。

 

どうせ後で部室に顔だすでしょと私はその携帯電話を手にとってし
まった。

 

【携帯電話】

 

深くかんがえずに手にとってしまったけど、この中にキョンのプラ
イベートが保管されていると思うと携帯を持つ手がなんとなく汗ば
んでくるような気がする。

 

当然SOS団の団員として私や有希、みくるちゃんの電話番号は登録
されているんだろう、そのまではいい、なんにも問題ない、私だっ
てキョンと古泉君の電話番号を登録している
でもキョンは私の名前なんて登録しているんだろう、味もそっけも
なくフルネームの登録だったりしたらちょっと寂しい気もする

 

あいつと出会ってSOS団を結成して1年以上、高校生活もこの夏休み
がすぎればもう半分お終い、今日のキョンみたいに進路の話も他人
ごとではなくなってきている。

 

あいつは、私のことどう思っているのだろう、教室の後ろの席にい
るクラスメート?、学校生活を彩る部活動の部長?、それとも単に
口うるさい奴なんてことはないよね

 

その答えがこの小さい中に入っていると思うと、いけないとは思い
つつ中を確認したい衝動にかられる

 

でも、本当にあいつは誰が好きなんだろう、みくるちゃん?たしか
に、あいつはみくるちゃんの肩をもつし、いつもやさしく声をかけ
ているような気がしてくる、それとも有希?気がつくとあいつの目
線の先は有希ってことがよくあるような気もしてくる、

 

そもそも、私とあいつはちゃんとつきあっているとはいえる状態で
はない、大体ちょっと気になりだしたのだっけ去年みたあの夢のせ
い、あれから現実世界でちょっといい感じになったことはあったけ

 

もし今この携帯をあけて待ちうけ画面なんかに、みくるちゃんや有
希の写メなんてあったらきっと立ち直れない

 

天使と悪魔の葛藤が続いたけど、どうやら私の理性は人並みの堅牢
さをもっていたようでなんとか思いとどまって部室までたどりつく
ことが出来た。

 

部室の扉を前にして、ちょっと深呼吸、そう私は神聖にして不可侵
なSOS団の団長、ほれたはれたなんて一時の気の迷いなんだからと
言い聞かせて、その扉を勢いよく開ける

 

「おっそくなって ごめーん」

 

きっとこの扉の向こうには、アホ面さげたあいつがいるんだから

 

そうそう、私の携帯の待ちうけ画面、変えておこう。

 

おしまい
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