俺がハルヒと付き合い始めたころ、どういうわけか、長門と古泉も付き合い始めていた。
そして、いつのころからか朝比奈さんが少し元気がなくなっていたころの話だ。


ハ「最近、みくるちゃんが一人ぼっちになってるみたいね。」
み「一人だけ寂しいですぅ~」
長「…SOS団は男女比2:3。どうしても誰かが余る。」
み「わ、わたしはあまりなんでしゅかぁ~うぅぅ」
ハ「そういってもねぇ。キョンはあたしのものだから仕方ないし…」
長「古泉一樹も私のもの。」
ハ「有希~。いうようになったわねー」
長「…別に。」
ハ「そうね、みくるちゃんだけ一人って言うのも可哀想だし、キョンも古泉くんも1/3ぐらいはみくるちゃんに貸してあげましょう!。有希、かまわない?」
長「あなたがそれでいいなら。かまわない。」
み「(ちょっと納得いかないけど)あ、ありがとーございましすぅ」

ちょっとみくる救済保守 


ハ「みくるちゃん!ついでだから、1日団長もやってみる?」
長「…やってみたい。」
ハ「有希…あなたじゃないわよ、みくるちゃんよ」
長「…残念。」
み「え…ぇぇぇぇぇ、涼宮さん、いいんですかー?」
ハ「1日ぐらいたまにはいいわよ。みくるちゃんは団に貢献してくれてるからねー。」
み「わかりました。わ、わたしっがんばりましゅ!」

コンコン
?「はぁぁぃ」
キ「ちわーっす……こんにちは、あさひ…って、ハルヒか」
ハ「こんにちは、キョンくん」
古「こんにちは。おやっ、今日は涼宮さんと朝比奈さんが入れ替わってるんですか?」
ハ「そーよ。日ごろの感謝ってことで、みくるちゃんに1日団長をやってもらうことにしたの!」
み「よろしくおねがいしまーす」
キ「そりゃまた……いいアイデアだな」
ハ「でしょー?たまにはこういうことがあってもいいと思ってたのよー」
キ「そうか…で、ハルヒ。団長の命令は絶対、だったよな。」
ハ「そーよ?それが何か?」
キ「今日は朝比奈さんが団長だったよな。」
ハ「さっきもそういったじゃない!」
キ「で、今日はお前はマスコットキャラ兼副副団長っと。」
ハ「ま、まぁ、そういうことになるわねぇ…何よ?」
キ「なら、お前はメイド服に着替えて、みんなにお茶を入れて、俺の横に座って、胸をじろじろ見られて、たまに団長のセクハラ胸揉みにおとなしく耐えなければならない。」
ハ「なっ」
キ「そうなるわけだな。というわけなので、古泉、廊下に出ようか。朝比奈さ、もとい、団長!この萌えマスコットキャラを強制着替えさせてください。」
み「は、はぁぁい」
ハ「ちょ、ちょっとみくるちゃん!?」

ちょっとみくる救済保守(なんかキョンが黒い?w)  


み「今日は団長ですので、日ごろ涼宮さんがわたしにしてくれていることをしてあげますねー。」
み「あ、キョンくん、古泉くん、別に廊下に出なくてもいいですよ~w」
み「今日一日だけですから、下着を見られるバージョンもついでにやりますからー!w」
ハ「み、みくるちゃん!?」キ・古「あ、朝比奈さん!?」
み「涼宮さ~ん?どれだけはずかしーですかー?w」
ハ「ちょっと冗談は…」
キ「ハルヒ、そこは「ひょぇぇぇぇぇ~~~~」か、「キョンくん見ないで~」なんじゃないのかぁ?」
ハ「キ、キョンー、あとで覚えてなさいっ。み、みくるちゃんも明日はひどいからねっっっっ」
古「彼は「あとで」で、朝比奈さんは「明日」ですか。涼宮さん、相変わらず仲のよろしいことでw」
ハ「古泉くんまで…」
長「…いっちゃん、『あとで』…?(キョンのほうをみて首をかしげる)」
古「?」
キ「長門、「腰が抜けるまでやってあげるからっ!」っていえばいいと思うぞ?w」
長「…いっちゃん、『あとで』腰が抜けるまでやってあげるからっ!…これでいい?」
古「ちょ…っと、長門さん…あなたも、ほどほどにして置いてください…」
キ「お前だけ楽になろうなんて許さん!w  長門、あとで限界までやってやれ!w」
長「…わかった。」
み「きっ、今日はわたしが団長なのでー、無視しないでほしいですー」
キ・古「あ、すいません、朝比奈さん」
ハ「キ、キョン!私の着替えシーンどーだったのよっ!…萌えた?」
キ「あー、もう反則的なまでにかわいかったぞ。で、次はお茶かな。ハルヒ、お茶を入れてくれ。可愛くおしとやかに、なw」
み「命令するのはわたしなのですー」
キ「あぁ、すいません、朝比奈さん。」

ちょっとみくる救済保守


ハルヒがメイド服で朝比奈さんのように温度を測りながらお湯を沸かしている。…音節区切って組み合わせて遊ぶあれみたいに意外な組み合わせだなぁ。
キ「そーだ、朝比奈さんは普段どんなあたりを気をつけてお茶入れてくれてるんです?」
ハ「そーね。みくるちゃん、どのあたりを気をつけるの?」
み「そーですねぇ。涼宮さんは1杯目は一気なのでぬるめに薄めにとか、長門さんは最後のほうまでぬるくならないように熱めにとか…」
ハ「ふんふん」
み「キョンくんや古泉くんはお茶の葉に合わせて温度を調整したりしますねー。」
古「なるほど。何気ないようで奥が深いんですね。」キ「そこまで気を使ってくださっていつもありがとうございます。」
み「いえいえ。あ、涼宮さん、今日はキョンくん渡すときは屈みがちで腕を寄せながら渡してくださいね」
ハ「ちょっと…それはなんか屈辱的ね…キョンにもみくるちゃんにも…(ブツブツ)」
み「涼宮さん!やってくれないと、罰金なのですー!」
ハ「わ、わかったわよ、やればいいんでしょっ!」
古泉が携帯を気にしながらこっちをにらんでるが…この程度はハルヒも機関も甘受してもらったほうがいいよな。
ハ「キョンくん~、お茶ですぅ~」
キ「はっ、ハルヒ~。そこまで忠実にやらなくてもいいぞ?」
み「涼宮さ~ん、もっとこびた感じにしてほしいですー」
あ、朝比奈さん…そろそろ限界だとおもいますよー?
ハ「こびた感じ…(キョンだけが相手ならいくらでもしてもいいんだけど他に見てられるとできないわ…)ど、どんな感じにやればいいのよっ」
み「少しかがんで、気持ち下から見上げるように上目遣いで、胸を強調しつつ、おしとやかな雰囲気と表情を崩さずやってみてくださいー。」
み「あ、あと~、舌足らずな感じが出せると最高ですぅ~」
なっ、朝比奈さん…あなた、計算だったんですね…すっかりだまされてました…
ハ「…こーかな。キョンくぅ~ん、お茶がぁ入りましたぁ~」
ななななんと!ハルヒが素で萌えキャラ化しているじゃないかっ
キ「ハハハハハハハハルヒ…、やややればでできるんじゃないかかぁ」
ハ「そそっそんなことないわよっ」
古「なるほど~。朝比奈さん萌えられテクニックをマスターしたら、涼宮さんは最強って感じですねぇ。」
長「…彼の心拍数が急激に上昇。かなり動揺している。」
古「さすが、朝比奈さんですねぇ」
み「(つ、つい最終手段用テクニックを教えちゃった…次からキョンくんに使えないぃぃ)そ、そんなことないですよぉ。」

ちょっとみくる救済保守

やばかったー。ホンキでやばかった。部室でハルヒを押し倒しそうになった…
朝比奈さんテクニック、恐るべし。
ハ「み、みくるちゃん、お茶が入りましたよ~」
み「す、しゅじゅみやさんありがとうございましゅ~」
長「…普段、朝比奈みくるは涼宮ハルヒにそんなに緊張してお茶を出さない。むしろ、私に出すときのほうg」
キ「な、長門ー。その辺は個人的な相性の問題d」
長「…涼宮ハルヒはともかく、朝比奈みくるには嫌われてるということ?。」
キ「あ…いや、そうじゃなくってだなぁ…」
み「べ、べちゅに嫌ってなんていましぇんー。そんにゃにいうにょにゃらー」
どもってますよ?朝比奈さん。
み「長門しゃん、こっちにくるです!涼宮しゃん!ウイッグとってくだしゃい!」
ハ「ん…これでいい?」
み「それでしゅー」
長門を団長席に座らせて、ウイッグということは髪型でもかえさせるのか?
み「長門さんはショートなので私じゃあんまりアレンジできないですけどー、
  これをつけてイメージ変えるです!」
それはハルヒの髪色に合わせたセミロングウイッグだった。
長門の髪にあうのだろうか…って、あわせた上に後ろ持ち上げて…ここでポニーテールか!?
み「古泉くんの好みの髪型は何でしゅか~?」
古「え…えーと、僕は特に…」
み「じゃぁ、キョンくんと同じということでポニーテールにしましょー」
ハ「なっ!み、みくるちゃん!そ、それだけはだめよっ!!!!!」
み「別にいいんじゃないですかー?」
ハ「だっ、だめよっ。ポニーテールはキョンのためだから、古泉くんも同じとは限らないし…」
古「そうですねぇ…では、ツインテールなんて、どうでしょう?」
み「わかりましたー。ツインテールにしましょー。あ、涼宮さんはちょっとまっててくださいね。次にポニーテールにしてあげますからー!」
ハ「べっ、別にしてほしいわけじゃないんだからっ><」

ちょっとみくる救済保守(なんだか、ずれまくって長くなってますが;


やはり、ハルヒ+ポニーテールは最強だしなぁ…
朝比奈さんもその辺わかってるらしい。ハルヒ自身も意識しまくってるし。
み「長門さんも髪を伸ばしてみたらどーですかー?」
長「…あまり長いのは効率が悪い。このぐらいが最適。」
み「そういうのじゃなくて…そうですねぇ…古泉くんはどのぐらいが好みですかぁ?」
古「え…あぁ…朝比奈さんぐらいでしょうか?(森さんもあのぐらいだったなぁ…)」
お?長門が古泉をにらんでる
古「え…あ…で、でも、長門さんぐらいのも好きですねぇ(長門さんは心も読めるのでしょうか…)」
長「いっちゃん、私もメイド服のほうがいい?」
古「(よ…読まれてますね)い、いえ、長門さんは制服のほうがお似合いだと思いますよ?」
長「いっちゃん…私も苗字じゃなくて…」
古「え、あ…ゆきりん」
長「いっちゃん!」
古「ゆきりん!」
見詰め合う長門と古泉…なんだか新鮮な感じ…でもないか。長門はいつも無言で見つめてるしなぁ。
み「わ、わたしもいるんだから、二人だけの空気をつくらないでほしいでしゅー」
古「あ、もうしわけありません」
長「…髪、すこし伸ばすようにしてみる。」
な、長門!?いますぐ伸ばしたりすると問題あるぞ?
長「…だから…いっちゃん、伸びるまで待ってて。」
…そ、そうかー…長門もだいぶわかってきたようだ。
古「それは楽しみですねぇ。なg…ゆきりんの本当のツインテール、いつになりますかねぇ」
長「…形になるのは2ヵ月後。今のようになるには少なくとも半年かかる。」
古「そうですかぁ~。それは…楽しみですねぇ。」
気の長い話である。
み「さ、できましたよぉ~。次は涼宮さんですね~」
ハ「み、みくるちゃん…お、お願いします」
ハルヒが硬くなってる。今日は珍しいことだらけだな。
ハ「キ、キョン!にやけてるんじゃないわよっ!」

脱線転覆中な ちょっとみくる救済保守


み「やっぱり涼宮さんの髪はきれいですね~」
ハ「あ、当たりまえよっ。毎日時間かけて(ブツブツ)」
み「やっぱりみてほしいからですか?」
ハ「べ、別にキョンにみてほしいなんていってないわよっ」
み「…誰もキョンくんなんて言ってませんよ?言ってなかったですよね?」
長「言ってない。」
ハ「……」
み「はい、ポニーテール、できました~。涼宮さん、あともう少しでいい感じの長さになってきましたねー」
キ「おぉ、だいぶそれらしくなったなぁ。さすが、朝比奈さんですね。」
ハ「ど、ど、どうよ?」
キ「ん、あ、あぁ…ハルヒ、似合ってるぞ。」
ハ「あ、ありがと」
み「あ、一つ忘れてたですー」
おもむろにハルヒの胸をもみ始める朝比奈さん。
ハ「み、みくるちゃん、な、何!?」
み「涼宮さんにも唐突に胸をもまれる気分を知ってほしいです~」
ハ「え、あ、あん、わ、あたしはそんなに…あん…激しくしてないわよっ…」
み「そんなこと無いですー。あ、キョンくんも触ってみます?w」
キ「(触りたい…)え、あっ、いや…朝比奈さん、そろそろやめてやってください。」
み「えー、まだ揉み足りないけど…まぁ、キョンくんの忠告じゃ仕方ないですね~。わたし、今日は団長だから従わないとねっ(ウインク)」
ハ「はぁ…はぁ…べ、別に…あたしは…キョンの言うことだから聞いてる…わけじゃ」
キ「まぁいいじゃないか、ハルヒ。お前も少しは朝比奈さんの境遇、わかっただろ?」
ハ「わ、わかったわよ…」

ちょっとみくる救済保守 


み「あとは何があったかな~…あ、雑用に命令するとかがありましたね~」
ハ「わ、わかったわよ、みくるちゃん、今までごめんね。で、でも、キョンに命令していいのはあたし個人の問題で団長だからじゃないんだからっ」
キ「ほーう?お前のきめ台詞は「団長命令!」だと思ってたけどなー」
ハ「あ、あれは、あたしと団長という立場とがあいまって初めて…」
み「それはずるいですー。」
ハ「むー…今日だけよっ」
み「じゃあ、行きますねー。」
な、何が来るんだ!?あの朝比奈さんだからあまり無茶は無いだろうが…
み「キョンくん!涼宮さんを抱きしめてください。古泉くんも長門さんを抱きしめてね。」
キ・ハ・古「はぁ!?」長「……」
み「みなさんわたしに気を使ってくださるのはありがたいですけどー、やっぱり恋人なんだから仲良くしてくださいなっ」
キ・古「朝比奈さん…」ハルヒ「みくるちゃんっ」長「…いいの?」
長門が本を閉じる
み「あ、時間ですねー。では、今日は解散しましょう。ですが、その前に…」
古「なんですか?」
み「今日は団長ですから2つだけ団則を追加させてもらいますね。
  『たとえ団長命令でも心の準備時間は与えること』
  いつも急なのでちょっと覚悟する時間がほしいのですー。 それと…」
ハ「わ、わかったわ。今度から少し早めに言うようにするわね。10秒でいいわね!」
み「ひょえぇぇぇぇ。それじゃあんまり変わってないですぅ」
ハ「じゃぁ、30秒で!」
み「うぅぅぅ、わかりましたぁ。あともう一つ~
  『たとえ恋人同士でも部室内ではいちゃいちゃしないこと』
  やっぱり目の前でいちゃいちゃされて無視されてるのはつらいですぅ」
ハ「き、気をつけるようにするわ。」
長「…わかった。」
み「では、今日は解散しましょうー。あ、涼宮さん着替えですね。脱がしてあげましょうか~?」
ハ「ひ、一人でできるからぁー」

ちょっとみくる救済保守


あれから、朝比奈さんは前にもまして表情が明るくなった。
俺たちもあまり見せびらかすのは良くないと気づいたし、
ハルヒもあまりセクハラしないようになったようだし、
やっぱり、なんだかんだ言っても先輩、なんだなぁ。
あの人にもいい人ができるといいなと俺もハルヒも、もしかしたら長門や古泉も思っている。

ちょっとみくる救済保守 end

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最終更新:2020年03月12日 00:06