エピローグ
 
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記憶が戻った俺は、それからハルヒと付き合うようになった。もちろん他の奴らには内緒さ。
…まぁバレてるかもしれないが、どっちでもいいだろ?そんなことはさ。
 
記憶が戻ってから初めて部室に行った日。朝比奈さんが大号泣で俺にしがみついてき(てくれ)た。
 
「ふわぁぁぁん、キョンくぅぅんー!よかった、よかったですぅ~…うううぅ…」
「そんなに泣かないでください、朝比奈さん。」
 
俺の制服の一部が既にビショ濡れですよ。
 
「えぐっ…えっえぐっ…」
「まぁ無理もないでしょう。僕も…すごく嬉しいですよ。あなたと二人の状況だったのなら、僕も朝比奈さんのようにしていたかもしれません。」
 
それは危なかった。こいつが抱きついてくることなど、想像しただけで血の気が引いてくる。
 
「ひどいです…僕だってその気になればっ…うっ…うっ…」
「お、おい古泉、本気にするなよ。」
「だって…あなたがそんなことっ…」
「ま、まぁまぁ…一回くらいなら。」
「本当ですね!?」
「っていうのは嘘だ。その嘘泣きには騙されないぞ、俺は!」
「ううっ…やはりひどいですね…。」
 
俺が古泉から目をそらすと、隅で本を呼んでいるあいつが目にとまった。
 
「長門!…そのだな、ありがと…な。」
「…?」
「お前のおかげで踏ん切りっつーか、心構えみたいなものがついたよ。本当にありがとう。」
「いい」
「今度美味いカレー屋でも連れてってやるよ!な?」
「…大好き」
「ん?今なんて言ったんだ?」
「…なんでもない。」
 
俺が団員達と雑談を交わしていると、いつものように奴が入ってきた。
 
「いっやぁー諸君!今日はキョンの記憶戻り祝いとして、パーティするわよパーティ!」
「パ、パーティだぁ?まさかここでか?」
「無論!その通りよ!さぁ、早く準備してー!鶴屋さんも呼んであげなくちゃねっ!谷口や国木田も呼んでもいいわよ!」
「おいおい、勝手に話をすすめるな!」
「あんたに否定権はないから!みくるちゃん、買出しいきましょ!」
「は、はぁいっ」
「楽しそうですね。今回はどんなものが食べられるのでしょうか。」
「古泉、お前も少しは反論してくれよ。」
「きっと僕にも、否定権はないのでしょう、あなたでさえないのならね。」
「なっ…お前まさか気付いて…」
「さぁ、僕たちはお客様方を招待しに行きましょうか。では行きましょう!」
「待て、俺はまだ承諾してないぞ!」
 
そう、俺はこの生活を楽しんでいる…。このメンバーが、好きなんだ。
 
 
 
 
Love Memory 完
 


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