第三章第一話「戦争とは利害の不一致である。そして双方のわがままである」
 
なんかかっこいい題名になっているが
おそらくどこかの誰かさんが壊れたのだろう
そういうことは世界の法則が乱れる原因のひとつになるのだが
あいにく一般人の俺にはどうにかできるわけでなく
変な文章とともにこの話をはじめなきゃならないことに
俺は少々苛立っていた
そんないろいろなことを考えているうちに
広場のスピーカーの立ててあった位置に
鶴屋さんは革命軍とかかれた旗を立てていた
でもそんなのかん慧音ぇ!!
あれ?なんかおかしいな?
俺にまでどこかの誰かさんの影響でてきたか?
常識代表の俺が壊れたら意味ないぞ?
昨日と今日、理性ぶっ飛んで暴走してたが。
まあそこは長門がカバーしてくれると思うけど。

「嫌い―――嫌い―――Loveing―――誰が誰が―――」

前言撤回、だめだこりゃ

俺は旗立てに夢中になっている鶴屋さんに話し掛けた
「何で鶴屋さんが戦車に乗ってたんですか?」
「にょろ、ちょろんとした理由があってね軍隊の戦車隊の隊長やってるにょろ」
「今の状況ってものすごい状態だとおもいませんか?」
「そうなんだけど、二重の記憶があるからそんなに気になってないにょろ」
ああ、二重記憶パターンね
古泉たちと一緒か
まぁなんとなく現在の状況に適応してるようだ

「それにしてもすごいね~、この状況ってハルヒが作ったものって」

え?今何といった?
「あれ?知らなかったにょろか?私は心をよめるんだよ?」
なっなんですとー!?
それが本当なら俺たちの関係丸見えってこと?
「そうにょろよ~」
さっきから心読みられまくりで認めざる負えなくなって来た
はぁ、とため息ついたあと顔を上げるとSOS団の人たちがいつのまにか集まっていた
今の話を聞いていたらしい
「それが本当なら、私の心読んでみなさいよ。」
「ナイフとキョンくんといろいろとやばいものがあるにょろ」
何ですかそのガーンと効果音がつきそうな顔は!?
というかやばいものって何!?
「さえない男の子と***なことを想像してる幽霊もいるね」
ハルヒ、なぜ幽霊なのに鼻血をだす!?
「アーッな想像と究極の肉体と本当は疲れてるけどそんなそぶりを見せてない人がいるにょろ」
古泉、お前そんなところで転ぶようなやつじゃないだろ!?
何があった!?


三人が横でうろたえているが
そんなことお構いなしに鶴屋さんは
本を読んで立っている長門の周りをくるくる回る
「いつも難しい事考えているんだね、長門っちは、
でも別の人格がまざってるよにょろよ?」
「問題ない。」
「キョンくんも別の人格があるにょろよ?しかも結構危険な人格だし」
「あー、たぶん問題ないと思います、身の危険を感じないと出てこないと本人言ってましたし」
「ならいいんだけど・・・もうちょっともう一つの人格について考えたほうがいいよ」
そういわれて俺は本能の方について深く考えたこと無かったな・・・
あんなものがまた暴れたら洒落にあらない可能性だってある
まあ本能も俺自身なわけだからSOS団員を傷つけるとは思わないが
「アニソーン―――アニソーン―――このホシの無数の塵の一つだと―――」

おい長門、空気読め、最近お前変だぞ
せっかく人がシリアスになってたのにも関わらず場の空気を乱してもらっては困る
もしかして誰かさんの影響が出てくるのか

「もう我慢出来ない。あいつと決着つけてくる」
「おい、ハルヒ大丈夫なのか?」
「大丈夫よ話をつけてくるだけだから」

え?何、話を勝手にすすめてるの?
これから先の話にハルヒがいないと困るんだけど
というかこの僕に対等に戦えるとでも?
「来たわよ!」
え、おま

ここから先は血が滲んでて読めない

























おや?つづきがある・・・

僕は恐ろしいものを見た
自分自身を過信してたのかもしれない
まさか、ハルヒから攻撃を受けるとは思ってなかったのだ
ハルヒが神人を出した
こちらも幽波紋をだし抵抗する
前みたいに互角の戦いと思われたが
なぜか今日はパワー負けしてたのだ
少しずつ私は不利になり奥の手を使おうとしたときだった
目の前が真っ暗になったのだ!
その直前に見えた赤い瞳が忘れられない・・・


えーとすこし、いいですか?
話をややこしくするな
それに第一読者が混乱するだろうが
さらに話がぜんぜん進まん

「明日は敵との交戦にょろ。戦いの準備をしておくにょろよ。」


・・・もう何もいうまい、いつのまにか日が暮れていることも
戦いがあると聞いたSOS団-1+2はそれぞれ武器を準備し
そのまま食事をし
その後すぐに寝た
でも戦車が絡む戦闘って剣とか弓とかナイフとか使えそうにないが。
そんなことグダグダ考えているうちにいつのまにか寝てしまった


一方ハルヒ(偽)と数人の兵士たちは
「キョン達がどこにいるかは分かったわ
あとは攻め込んで捕らえるだけだけど・・・」
「革命軍が拠点にしてますね・・・」
「かなりの戦力がいるようです。」
「それに報告によりますとキョンの戦闘能力も意外に高いとのことです
「今回の目標はキョン達の捕獲と革命軍との戦闘の勝利ね、失敗は許されないわよ」
「はい、必ず成功させます」

SOS団の未来を賭けた戦いが始まる

続く・・・



第三章第二話「そろそろ自分の脳を疑ったほうが良いんじゃないの?」
 
タイトルが意味深・・・
そんなことは置いといて
朝早起きをした俺は洗面所で歯を磨いてる
食事も済まし、戦闘もあと3時間あとくらいに始まる予定だそうだ

口をゆすぎ歯ブラシを元の位置に戻すと廊下を歩いてくる長門
何かつぶやいているようだ

「―――urigusanirataguohuoyzagurerawomooturietisasowotokonayskuasaknoykukarosoahabotokonurotiat」

何を喋っているのかぜんぜん分からない。こういう場合何か不都合があった場合だ
「どうした?何かあったか?」
「別に―――人間で言う独り言―――」
なんか長門の喋り方にいつまでも違和感を感じているのだがどこがどうおかしいとはっきり指摘も出来ない
それにしても何か聞かれたくない独り言だったのだろうか・・・?
「なぁ、長門」
「何―――」
「やっぱり、お前どこかおかしいぞ?ほんとに異常は無いのか?」

「―――」

無言の中にはっきりと違和感を感じた。おそらく長門は何か隠している
俺はそう感じ取った

「なぁ、喋れないことがるのか?」
「違う、うまく言語化できないだけ―――私の中で整理は出来ている。だが喋るには時間が掛かりすぎる―――」
「じゃあ、三時間後の戦いが終わったら、俺があとでゆっくり話を聞いてやる」
「―――galf htaed」
長門の言った謎の言葉
俺に意味を知る術はない
だがなんとなくその言葉に悲しいと言う感情が含まれている気がした

結局それ以上は聞き出せず、部屋に戻り戦いの準備を始めた
その後鶴屋さんによって作戦会議が開かれた

鶴屋さんからの説明によると
敵の主戦力は電波によって動く人形ロボットだそうだ
小型汎用人型兵器と言うのが分かりやすいだろう。人造人間ではない
人間同様武器を持ち、動きも滑らかで人間とほとんど変わらないそうだ
目的や用途によって大きさや形が変わり、要塞などを守るロボは身長は十メートルを超えるものもあるという。
だが費用削減のため普通は人と同じくらいか若干小さいらしい
もちろん操るためには人と電波塔が必要で
修理のための工場や弾薬庫も電波塔の根元に集中してるため、実質敵の拠点だ
ちなみに人一人に対して約五体のロボを動かすのが普通で
単純に考えて五倍の戦力が見込める
なかには三十体の部隊を動かすばけもんもいるらしい

鶴屋さんの分かりやすい説明をさらに分かりやすくすると
性能は人間とほぼ互角
頭に計算に使うマザーボードと
胴体に動力元
それと装甲もそこまで硬くないらしい
ここまでずっと喋ってきたが、俺たちが迷い込んだこの異世界は設定として中世ヨーロッパであることを忘れないでほしい
未来か、ここは

一通り話は終わり
鶴屋さんから武器を支給された
さすがに俺たちの武器では無理にもほどがあるらしい

まず古泉には弓からドラグノフ狙撃銃へ。何でもSVDとか呼ばれているらしい
朝倉はナイフからAK-47へ。どこかで見たことある銃だな・・・
鶴屋さんはシングルアクションアーミーを装備した。渋いな
長門に至ってはガバメントとチャフグレネードである。チャフは敵の混乱を招くために使うらしい

どこかに潜入できそうな装備である
音が大きくて潜入には向かないだろうが

あれ?俺の分は?

「ごめ~ん、用意できなかったにょろ~」

なっなんですとー!?

「ガチャガチャリロードガバメント☆
この銃にこめた弾薬~♪
狙ってもっと真剣に
発砲!装填!命がけ!」

それにしてもこの長門ノリノリである
まあ俺は剣以外武器をまともに触ったことがないから
多分支給されても使えないだろう。
おそらく他のみんなも・・・

「いやぁいい銃ですね。スコープも覗きやすいし、しっかり手入れされている」

古泉が手馴れた感じで銃を扱ってやがる
「機関の方で少しだけ触ったことがあるんです」
何してんだろうな機関はそんな物騒なもん持って
他のやつもそれぞれの武器を整備してる
まぁこいつらは普通にどんな武器渡しても使いこなしそうだ

ちなみに俺はさすがに剣だけじゃつらいだろうと、
鶴屋さんが戦車五台を動かす権限を与えてくれた
ちなみに戦車もロボになっていて、隊長のいうことを絶対に守り、
音声で命令を聞くようになっている
たとえば「三時100メートルの方向に砲撃!!」というとちゃんとその地点を砲撃するようになっている
やれやれハイテクにもほどがある

鶴屋さんの情報によると、
ハルヒ(偽)軍は北西20キロの森の中にある電波塔を拠点に
こちらに進軍。
戦力として約1000体のロボと約30台の戦車がこちらに向かってきてるらしい
一方こちらは約10人の人間と約50台の戦車である
勝てるのか?これで
「戦術によっていくらでも覆るにょろ!!」
どこからそんな自信が出るんだろうね
そして今日始めて暗い顔して人魂浮かべた幽霊が登場するところでこの話は次回に続くのである
幽霊だけに影が薄いってレベルじゃないんだな



第三章三話「unknowは彼女なのか?」

さて戦争の舞台となる平野に来た俺たちは、ずっと向こうに白い点がいくつもあることに気づいた
おそらくあれが敵だろう

鶴屋さんからもらった双眼鏡を覗くと
白いロボットが銃を持って隊列を作って待ち構えていた
あれと戦うのか

「この距離じゃ砲撃も届かないにょろね。戦闘の準備と状況を確認しておくにょろ」

地図を書いてみた。こんな状況だ

森森森森森森森森森森森森森森森
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平ロロロロロロロロロロ平平
森平平ロロロロロロロロロロ平平
森平平ロロロロロロロロロロ平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森川川川川川橋橋橋川川川川川川
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平平平平平平平平平平平
森平平平平長キ車車車平平平平平
森平平平平朝古鶴車車平平平平平

地図を見れば分かると思うが橋の付近が激戦区になるだろう
幸いあちらには戦車は無いので
こちらの戦車で砲撃しつつ地道に減らしていけば
勝てなくはない

「私の銃の威力見せて上げるにょろ」
「撹乱は得意、任せて――――」
「突撃すればいいでしょ?」
「後方からの援護はお任せください」
「あんたたちに任せておけないわ!どうせ死なないんだし突っ込むわ!!」

誰が何を言ってるのかはおそらく分かるだろう
というか居たのか、ハルヒ
「なんだか最近、誰かの陰謀を感じるわね。」
誰かとはいわないが誰かがハルヒのことを遠ざけてるとしか思えんな

まあ戦闘の準備は整ったわけで、
前衛はハルヒ、朝倉、俺
後衛は古泉と俺率いる戦車
鶴屋さんと長門は横の森から奇襲をかけるらしい

あと敵の数だが90~100位居るのが確認できた
一人あたり15体ぐらい倒せってことか?
ちょっときついな
「戦争は変わった、一つの時代が終わり、俺たちの戦争は終わった」
あれ?新川さん、なんで銃なんか持ってるんですか?
「だが、生存確率じゃこっちの方が高いんじゃ―!!」
M63(軽機関銃)持ちながらの特攻はどう見ても死亡フラグだ!!
「仕方ありません。私も行くしかないようですね」
あれ?森さん?どうしたんですか?ボウイナイフ(投げナイフ)なんか持って
それに横に居る、やけに露出の高い紅白な巫女と
とんがり帽子と箒を持った白黒魔女は誰ですか?

BGM「恋色月時計の綺想曲」

何ですか?この音楽!?
カオスってレベルじゃないぞ!

「久しぶりの戦いよ!!某艦長も満足するくらいの濃い弾幕を放つわよ!!」

目の前にナイフと針と極太レーザーが展開され30体位消し炭になっていくのが確認できた
あれ?よくみると森さんの横の二人、足がない!!

「同じ匂いがするわね・・」
ハルヒがいうとみょんに説得力があるから困る

一方橋の手前で新川さんは装填数の多いことを生かして10体くらいまとめてヘッドショットを食らわしてた
あれ?新川さんの背中に張り付いてるのは朝倉か?
朝倉も負けず劣らず敵をヘッドショットしてた
というかあの戦い方はすぐ弾がなくなるよな・・・
援護しに行かなきゃ
「朝倉さんのところに行くつもりですね?援護します」
ドラグノコフを構えた古泉が頼もしい
「西の森の中に多数の伏兵が確認された。私が撹乱する」
そういうと左に走りチャフグレネードを森に投げ込む
爆発音がした後、無数の軽い金属片があたりを漂う

「私も援護するにょろよ!」
鶴屋さんも走っていく
「世界で最も高貴な銃、シングル・アクション・アーミーの威力を見せて上げるにょろ!!」
そういうとおもむろに近くの木に発砲し始めた
どこねらって・・・
どどどっどどどどどどどっどどどどどおどどどっど
あれ?六発の弾が終わるまでに20回ほど爆発が聞こえたんですが・・・
長門のほうを見ると銃を構えてないどころかホルダーにしまいっぱなしにしてる

「私には弾の気持ちがわかる。跳弾を操ることなど造作も無いことにょろよ」
何言ってるのー―!?

「道が空きました!いくなら今です!!」
古泉の掛け声で前方を見ると
橋の手前側には見事に敵のロボがいなくなってるのが確認できた

「私のリロードはレボリューションにょろ!!」
という声を横に聞きながら
朝倉と新川さんの援護に向かいに行く
今度リボルバー・ニョロットとでも呼んであげようかな

新川さんの近くに行くまで気づかなかったが
いつのまにか橋の向こう側で
激しい弾幕勝負をしている少女(?)三人がいるのが見えた

ピチューン

あ、被弾した
まっいっか、なんか元気そうだし、あと三、四発は耐えてくれそうだ

森にいた伏兵も含め七十体ぐらい破壊されたのを見てたのだが
よく考えると俺まったく活躍してないな

「ちっ、弾切れか!」
「こっちもよ!」
目の前の二人がこれ以上戦えないみたいなので代わりに戦うか
「橋の向こうのロボにたいし砲撃!!」
川越しに戦車の砲身がロボに向き砲撃を開始する

どぉんと言う音とともに20体くらい吹き飛んだ
耳栓持ってきてよかったわ。砲撃音をまともに聞いたら鼓膜破れる
*実際の戦場では銃の発射音で鼓膜をいためます

砲撃のさなか爆風を潜り抜けてきたロボたちが橋を渡ってこちらに突っ込んできた
何発か銃弾が鎧をかすったが
傷一つついてないのをみると
直撃しても平気だと判断し
先頭きって走ってきたロボの頭を切り落とし
銃を奪うと
剣をしまいロボに向けて発砲。
とりあえず橋の上のやつらは排除したところで弾が切れた

「お見事!」
いつのまにか弾の補給を受けていた新川さんから誉めてもらった

一方橋の向こうでは森さんと巫女と魔女が
三角のフォーメーションをつくりまとめて挟み撃ちにしていた

真ん中に居るのはハルヒかあれは?
なるほどもう死なないことを利用して
あえて弾幕の中で戦って三人が撃ち損ねたロボを確実に倒しているのか

「ゴットノキワミ、アッ――――」
神人が二人出てきて同時に攻撃した
あんなことも出来るのか
そーなのかー

一瞬何かが俺にとり憑いた気がしたが気にしないでおこう

とりあえず橋の向こうは平気そうだ
仮に橋を渡ってきても朝倉と新川さんが対応してくれるだろう


さて長門とリボルバーニョロットは?
振り返ると
発砲&高速リロードを繰り返す鶴屋さんと
正確なヘッドショットを決める長門の姿が見えた
敵はというとチャフグレネードがきいたのかまったく統率の無い動きをしていて
格好の的になっていた
いいコンビだな。
この戦いはもう勝ったも同然になっていた

「森にいた伏兵の殲滅を完了―――」
長門の無機質な声が無線から聞こえてきた

「平原の制圧がほぼ完了した。残存戦力の殲滅に向かう。」
橋付近で戦ってた新川さんが無線を入れてきた

「待って、新戦力の発生を確認―――橋の向こうの森からかなり大きい熱量を持った物が数体がこちらへ向かっている」
向こう側の森か、鶴屋さんが言ってた戦車か?

森の中から出てきたのは予想も出来ない物だった

「なんだありゃあ!?」

木をなぎ倒しながら進んできた三つの物体に声をあげるほかない
幅4m高さ4mぐらいはあろうかという巨大な戦車が現れたのだ
戦車ってレベルじゃねーぞ!?

「あなたたちにこの三大戦車と戦えるかしら?」
聞き覚えがある声が無線から聞こえてきた

「黄緑さん!?王族護衛隊のあなたがなぜここにいるの!?」
朝倉の驚いた声が割り込んでくる
「答える必要はないわ。あなたたちはこの平原で爆死するんですもの」
「5機の飛行物体を確認―――爆撃機―――」
BOM「爆撃5機の波紋」

次回、
被弾「そして誰もいなくなるのか?」

 

 


 

第三章四話 被弾「そして誰もいなくなるのか?」

「爆撃機ってどういうことだ!」
「そのままの意味―――こちらに対空装備がないことを理由に一気に攻めてきた、他にも大量の熱源がこちらに向かっている」
「別の場所にいた歩兵か、合流されたら厄介だぞ」

「あの戦車の弱点は速度、装甲を分厚くするあまり動きが非常に遅い」
「じゃああれは主砲と機関銃に気をつければいいのか?」
「そう―――、でもこちらの戦車や武装では完全破壊は無理、武装を破壊して無力化するのが最善だと思われる」
なるほどな、戦車砲の直撃を受けないように気をつけなければ

「空は任せて!爆弾なんか落とさせるものですか!」
森さん、紅白巫女さん、黒白魔女さんが空に飛んでった
魔女さんは箒に乗ってるからまだ飛べるのは分かるが(分かりたくないが)
腋を露出してる巫女さんと瀟洒な森さんはどうやって飛んでるのだろうか・・・

「私も空の援護をします。彼女たちが撃墜されたら空の守りががら空きですから」
今思ったんだがスナイパーライフルで飛行機って落とせるのだろうか・・・

鶴屋「残った敵兵は任せて!シングルアクションアーミーの威力見せてあげるわ!」
朝倉「戦車無効化に参加させて、あれは私が落とすの!」
長門「チャフを投げ込む、これで撹乱が可能かと」
新川「あの手の兵器は何度も相手にしたことがあります。お任せください」
それぞれが散開し持ち場につく

長門がチャフグレネードを敵戦車付近に投げ込んだ
かなりの遠投をしたな長門
チャフが炸裂しあたりに無線を撹乱する金属片が舞う
ん?敵戦車の砲身がこちらを向いて・・・
長門「危ない―――避けて―――」

長門の大きな声につられて思わず俺たちは飛び跳ねていた





大きな音が聞こえ爆風で一瞬ひるんだあと、やっと状況を確認できた
俺たちがいたはずの場所に大きな穴があいていた
長門「チャフが効いていない―――何故?」
無線を使ってあれを動かしているならここまで正確な砲撃を出来るはずが無い
ハルヒ「あれに無線を受け取るためのアンテナがないわ!どんなに小さくしようとも、どのロボットにアンテナはあったもの!」
長門「あれは人間が操縦しているかそれに準ずるものが乗っている・・・」

黄緑「ご名答♪さすがインターフェース、情報解析能力はずば抜けているようね」
戦車の一台から黄緑さんが顔を出した
黄緑「残り二台も最新式の人工知能を積んでるからチャフなんかでかく乱しようとするのは無駄よ!」
まじか、あの三台の動きを止めることが出来ると思ったんだが
長門「まずい、一箇所に集まるのは危険すぎる、これからは別行動を推奨する」
すでに鶴屋さんと古泉は別々の場所にいて砲撃を受けるのはないと思われるが
俺と長門がいるこの場はやばい
俺たちも二手に分かれた

新川「一台の機関銃部分を無効化に成功した、主砲の破壊に取り掛かる」
速いな・・・ロケットランチャ―らしきものを担いでいたがそれを使ったのか?

森「あなた達の時間も私のもの・・・
現代の兵器に勝ち目は、ない」
俺は思わず空を見上げた

爆撃機が一台炎上している。
そこに見える三人の少女

森「いっけー!!」
爆撃機が森林をめがけて墜落した

森「お掃除続行♪」
唖然とした
こいつら人間じゃねぇ!


黄緑「くっ、まだ主砲ともう二台残っている!」
一台がスピードを上げてこちらに向かってきた
やばい、狙われてる!

力がほしいか?

またおまえか、前の章みないと読者には分からんぞ

まあいいが、目の前の状況どうにかできんのか?

やろうと思えば核搭載型歩行戦車のセンサー破壊できるぞ

ほかには銃弾を弾いたり・・・、蛇にプレゼント贈ったり・・・

俺は戦うための道具じゃないぞ、戦うことでしか自分を表現できないのか?

自分の意志で戦ってきたがなにか?

もういい、目の前の戦車だけ任せる

ソレからの俺の行動は速かった
機銃の合間をすり抜けたと思ったら
その機銃を斬り落とし、
主砲も真っ二つに折った
おれも二人いた気がしたが、気のせいだと信じたい
二人目「斬れぬものなどあんまりない!」
二台目が沈黙した

黄緑「バッ化け物・・・」

馬鹿でかい戦車用意したあんたには言われたくないな

さーて他のやつらは?

メイド森さんと紅白巫女さんと白黒魔女さんはあいかわらず爆撃機相手に
ナイフと札と魔法で弾幕ごっこを繰り広げていた
どうしてダメージがとおるんだ?

古泉は・・・何だあの紅い槍!?
古泉「紅い館に住んでいた吸血鬼の力をこんなにも月が紅いから見せてあげますよ!」
夕方でもないのに月が紅い!?ていうかこの世界の古泉高優遇だな・・・
爆撃機を貫く紅い槍はまさに神槍である
森「今日も古泉様は美しい・・・」
森さーん!鼻血鼻血!!

長門は・・・
長門「昆布だし効いてるよ―――かつおと昆布のあわせ技―――」
うーん・・・すっかり某動画サイトの虜になってるな・・・
チャフで撹乱したり、銃使ったりとあの兎そっくりだ
ロボ歩兵に大して抜群の相性を誇るな・・・

朝倉は・・・
ナイフを取り出し機銃の合間を抜けながら
歩兵を切りつぶす
黄緑「なぜだ!なぜ死なない!?」
朝倉「あいにく地獄が満杯でね・・・」
恐ろしいな、単騎でも戦場を制圧できるぞ

新川さんは・・・
黄緑「アラカワ!まだだっ!まだ終わっていない!!」
新川「キミドリー!!」
兄弟げんかを繰り広げていそうな二人である
新川「スティンガーをくらえ!」
黄緑「うおまぶしっ!」

鶴屋「戦闘中のリロードがたまらない。銃に命を吹き込んでいるようだ。」
いくら使いなれてるからって正直リボルバーは扱いにくいと思うのだが…
跳弾による複数撃破のおかげでいくらでもリロードできるようだ
さすがリボルバーニョロット
間違いなく世渡り上手

ハルヒ「どうも幽霊の性か私の存在感が薄いわね…」
相変わらず歩兵相手にミニ神人をスタンドにオラオラしてるようだ
存在感の薄さは…周りが濃すぎるだけだろう
幽霊特有の影の薄さもあるだろうが

黄緑「切り札投入したつもりだったけど甘かったようね・・・」

黄緑さんが用意した戦車は一台以外被害を受けており
一台は機関銃部分が破壊されほぼ固定砲台と化している
もう一台もおれが再起不能にしたところだ

上空に飛んでいる爆撃機も戦闘機に追われるように
巫女さんと魔法使いとメイドさんと吸血鬼とSTGしている

爆弾も落ちてきてはいるが見てから回避が余裕なのであまり気にしていない
それだけ上空の守りが厚いということだ

黄緑「だがもう遅い!わが軍最大の戦闘ユニットが到着した!!」
なん・・・だと・・・?
鶴屋「こっちですごい地響きがするにょろー!!」
無線越しにあわてた声が聞こえる

黄緑「わが軍の開発部が(勝手に)開発した巨大カメ型生物兵器バルキャノンよ!」
でけぇ!?

なんだあの大きさは!

とても力押しで
勝てる相手ではない
やつの弱点を考えて戦わないと
確実にこっちがやられる…!!

誰か御乱心よんでこい!

次回第三章第五話「ンンンーーーッ!!」続く

 

 

 

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最終更新:2009年01月22日 23:51