「キョン!はやく部室、行くわよ」
ハルヒはこう言い放つと、俺のネクタイをつかみ走り出した。
「待ってって!引っ張るなっての」
何とか鞄を落さずにすみ、部室に向かってると
「ねぇ?なんで、ズボン押さえてんの?」
「ああ、ベルトが壊れてな、押さえてないとずり落ちるんだ」
ハルヒはふーんと言い、気にも止めてないようだ。気にされてもどうしようもないがな
「やっほーっ!」
といい、扉をぶっ飛ばす勢いで開ける。が、まだ誰も来てないようだった。
「まだ誰も来てないのね。まっ、すぐ来るでしょ」
そうだなと、答え部室にはいる
 
「スキあり!」
そう言うなり、ハルヒは俺のズボンを下げた。
 
が…
 
事もあろうに、ハルヒはパンツごと下げやがった
目の前にあるジョン(こう呼ばせてもらう)を、顔を真っ赤にし口をポカーンとあけたままハルヒは固まってしまっていた
俺も固まってしまったのだか、そんなに見られるとジョンまで固くなって…なって来た
さらに顔を真っ赤にするハルヒ、でも視線はそらさずに見ている
こんなハルヒも可愛いな、とか思ってる場合ではない!
 
我に帰った俺が慌ててズボンを上げようとしたとき
「ハルにゃんいるかぁ~い?」
と、勢い良くドアを開け、鶴屋さんが入って来た
なんというタイミングで入って来るんだ。
ハルヒの頭がジョンの前にあるおかげか鶴屋さんにはジョンは見えなかったが
「これは、お邪魔だったにょろね~また後で来るにょろ」
とニヤニヤした顔で出て行こうとした
俺は急いでズボンを上げ
「待ってください!まだ何もしてません!」
「まだって事は、これからする気だったんかい?」
余裕の笑みで返して来た
「いやっ、あーこれは事故なんです」
誤解を解こうと事のあらまし説明する俺、が鶴屋さんはニヤニヤしっ放しだ
「ハルヒ!お前からも説明してくれ」
「えっ!えーと、あの、その」
顔を真っ赤にしたハルヒはそのまま黙ってしまった
まだ衝撃から抜け切れてないらしい
「まっほどほどにしとくにょろよ。学校でなんて、バレたら大変だかんねっ!」
さっきの話、信じてないな
鶴屋さんが廊下に出ると
「みくるに有希っこに古泉君!あたしたちはお邪魔虫みたいだからさっ!今日は帰っちゃおっ」
 
「おやおや、桃色空間の発生ですか。これは入るのはやめた方がいいですね」
言ってろ!あとでゲームでボコボコにしてやる
「そんな部室で【禁則事項】だなんて」
朝比奈さん…顔を真っ赤にしてそんな事言わないでください
「ごゆっくり」
長門はそう言うと、俺に箱を渡した。
……近藤さん……
長門…こんなん持って歩いてるのか?
俺が何か言おうとする前にみんな風のように去って行った
俺はハルヒの方を向き
「どっ、どうする?」
なんてこと聞いてるんだ、おれ orz
「えっ!キョっキョンがいいなら…いいよ」
真っ赤になりっぱなしのハルヒが答える
可愛いぞ!ちくしょう!
「あー、部室だとアレだから、俺の部屋に行こう!」
ハルヒの手をとり、手をつないだまま坂を下りて行った。
 
おわり

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最終更新:2007年07月16日 16:34