キ「あ~今日もハルヒのせいで疲れたな…」
誰もいない部室の椅子に腰掛ける。時刻はもう陽が傾いているくらいだった。
キ「ハルヒ達はコスプレさせた朝比奈さんを連れてどっかに行ったし…」
どうもすることがない。そこにあるものが目に飛び込んできた。
キ「これは…アコギか。」
どうせハルヒが小道具か何かとして置いているのだろう。
キ「………」
なぜだろう。無性に弾き語りとかしたい気分だ。
夕日も相まってロマンテチックな気分なのかもしれない。
キ「………よし」
歌うか。CDも発売されたことだしな。
キ「エヘン…それでは…心を込めて歌います。聞いて下さい…ハレ晴レユカイ。」
キ「ナゾナゾ~みたいに~」
うむ。悪くない。ギターもなかなかだ。
なぜ弾けるかって?中学時代にちょっとな。いわゆる中ニ病ってヤツだ。

?「………」
そんな俺をドアから見つめる視線があったことを俺は気づいていなかった…

ハ「ふ~良い写真が撮れたわ!」
みくるの写真を撮っていたハルヒが部室に戻ってきた。
ちなみに他の3人は落ち込んでいるみくるを励ましたりしていてまだ戻っていなかった。
ハ「あら…部室から何か聞こえる…」
部室の前に立ち、聞き耳を立てる。その声はキョンのものらしかった。
ハ「いったい何してんのかしら。」
そっとドアを開けて覗き見てみる。そこには…
ハ「な………!」
キョンがギターを弾きながら歌を歌っていた。
ハ「まったく…CDが出たからってそんな…」
と、言いつつもキョンを見ているハルヒ。
ハ「あれ…なんだろキョンがいつもよりかっこよく…」
たしかに夕日を背にギターを弾きながら歌っているキョンは幻想的だった…
ハ「なんて…なんて…」
古「色っぽいんでしょうね。」
ハ「うわっ!」
いつの間にか古泉たちが戻ってきていた。
ハ「あんた達いつの間に…」
古「先ほどからいたのですが…ドアから中をみている涼宮さんが可笑しかったので…」
とハンサムスマイルを振りまいている。
そしてその横ではみくると長門が
み「ふぇ~キョンくん、なんかいつもよりカッコイイでしゅ~」
長「……セクシー。」

ハ「あぁ!こら何見てんのよ!」
みくると長門をドアから離そうとするハルヒ。すると古泉が
古「いいではないですか涼宮さん。独り占めはずるいですよ?」
みくると長門もうなずいている。
ハ「ダメったらダメっ!キョンは私の…」
キ「何してるんだ?お前ら。ドアの前なんかで。」
ハ「!?」
キ「なんか騒がしいと思ったら…」
いつの間にやら結構騒いでいたらしい。
キ「…で?何してたんだ?」
ハ「いや別に何も…ねぇ?」
古泉たちも同意している。
キ「まぁいっか…んじゃそろそろ帰ろうぜ。」
ハ「そ、そうね!じゃあ解散!」
そして帰り道でキョンの姿を想像しまくりながら帰っているSOS団でした。(キョン以外)

                               終わり

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最終更新:2007年02月26日 14:39