それは放課後の出来事だった。SOS団部室で朝比奈さんのお茶をいただき、のほほ
んとそれを啜っていた俺は古泉が居なかったのでみんなにオセロをやらないかと呼びか
けてみると、なんとハルヒはスルーした。ハルヒは乗ってくると思ったんだが……まぁい
いか。ともかく、何時の間にか俺の前の席に座ってオセロをやる準備をしている長門と
でもオセロやるか。さり気なくやる気満々だな。
「罰ゲームをつける」
「何をだ?」
「敗者は勝者の願いを一つ叶える」
長門にしては分かり易い罰ゲームだ。もし俺が勝ってもそんなにキツい事はさせない
つもりだし、長門が勝っても俺に酷い罰は与えないだろう。そんな安直な理由で、俺は
その意見をオーケーした。
「分かった」
「そう……先手はわたし」

俺が劣勢になっているのが明らかになった頃。古泉はやってきた。そして奴の第一声。
「さて、今日はこのようなゲームをご用意させていただいたのですが」
と、古泉が取り出したのはなにやらテレビゲームのようだ。表には習字筆で書かれた
ような文字が踊っていた。俺はその文字を理解するのに少し時間が必要だった。読みに
くい事も一つの原因ではあるが、それを読み取った後のそのタイトルの意味の理解に
はさらに時間がかかった。つまり、そのタイトルが奇妙、というか、実にお前らしいという
か、だな……ともかく、そのゲームのタイトルを発表しよう。

――――『アナルいじり』だ。

「ははは、どうやら気に入っていただけたようですね」
「そんなわけあるか」
「まぁまぁ、そんな事を言わずに家に帰ってからプレイしてみてください。解かるハズですよ」
「何がだ」
「やってみてからのお楽しみです」
……まぁ、タイトルから大抵の予想がつき、更には嫌な予感が感じられるのだがな。
どうでもいいがそろそろオセロの決着が着きそうだ。……あー、黒が盤面の約3分の2
を占めている。当然、俺は後攻なので白、というわけで見事に敗北してしまった。そも
そも、角を一つ取られた時点でもう半分勝つのは諦めてたけどな。それにしても俺の
目の前のこいつが妙に嬉しそうに見えるのは気のせいか?
「気のせい」
「そうか」
目の端に立ったままの古泉が映る。椅子に座らないのか、というような気遣いは無用
だったようで、古泉は長門の隣に座った。お前、長門とオセロやってみるか?結構強いぞ?
「いえいえ、長門さんには敵いません」
古泉は長門にハンサムスマイルを丁重に送る。……長門、たまには古泉も見ろ。古泉
が無視されてばっかりだと言わんばかりに悲しそうな表情で手のひらを上にした後、肩を
竦めて無理におどけて見せている。可哀想にな、古泉。
「あなたが見てくれているので十分ですよ」
おい、それはどーいう意味だ。
「ただの妄言です」
「そうか」

「先手はわたし」
長門の一言により、またもや俺と長門の対局(オセロでも対局なのか?)が始まった。
ところでさっきの罰ゲームはどうなったんだ?
「後で実行する。そして今回も同じ罰ゲームを適応」
「そうか」
「そう」
……さて、しばらくと持たないうちに早くも長門に一つ角を取られてしまった。もしかして
お前は先手だったら必ず勝てる必勝法でも編み出したのか?そういえば以前、イギリスか
どっかのコンピューターマニア達が作り出したチェスコンピューターがチェスのチャンピオン
を打ち負かし見事機械が勝利を収めた……なんて話を聞いたことがあるが、長門はそれの
オセロバージョンを自分で生成した、とかそういうことをやったんじゃないか?もはやこの強
さは世界に通用しそうなほどだ。
……本当に何やっても凄いんだな、お前は。
「そう」
俺はまたしても負けてしまった。今度は4分の3ほどが黒で埋まっている。
「お前の勝ちだ」
「……そう」
「まったく、長門さんはお強いものです」
古泉が口を挟むも、ことごとく無視されていく。その情景はどこまでもシュールだ。お前等、
全然コミュニケーションが取れてないがなかなか良い漫才だぞ。
「こちらとしてはまったくそのような気は無いのですが……ねぇ、長門さん」
「……ない」
「そうか」
まぁ、どうでもいいんだがな。

そんなこんなで長門に後一回ほど負け、長門相手に3戦3敗という輝かしい戦績を残し
た俺はどこか虚しい空気の中、ハルヒの命令により部室の戸締りをしていた。朝比奈さん
が着替えるのを部室の外で待った後に窓の鍵をかけ、ドアの鍵をかけた。誰も待ってくれ
る奴なんか居なかった。……さらに虚しいぜ。
一人虚しい空気を重い背中で背負いつつ下駄箱までなんとか辿り着き、靴を履いた。
校門にはあの文芸少女が一人佇んでいた。何やってんだ?

「あなたを待っていた」
「そうか」
「一緒に帰る」
「あぁ」

待ってくれるのは非常に嬉しい事だ。女子と登下校する、なんてのはある意味男子高
校生にとって物凄い一大イベントであり……とはいえ、こいつは長門だ。それに今、俺は
こいつに一つの懸案事項を抱えている。そう、オセロの罰ゲームだ。3つも長門の願いを
叶えなくちゃならん。まったく、俺はポルンガか……という心の中でのツッコミを終えると
家に向かってその足を前の空間に放り出す。そういえば、長門にその願いを訊かなきゃな。
「なぁ、ところで罰ゲームって何だ?」
「……後で考える」
「そうか」
案外長門にも優柔不断なところはあるんだな。そういえば以前喫茶店でも何を食うか迷っ
てたな、こいつは。確かあの時は……結局アプリコットなんて食ってたな。

そこでふと、鞄の中に何か異物が入っていることに気付く。……って、これは古泉が俺に
渡したゲームじゃないか。まぁ、どうせやらないだろうな……。なぁ、長門。
「なに」
「これ、貸す」
「……それはあなたが貸されたもの」
「どうせ俺はやらないだろうからな」
「そう、なら」
と言って長門は俺が差し出したいかがわしいタイトルのゲームを受け取った。そういやよくよく
考えると長門の家にゲーム機はあるのか、という疑問が浮かび上がってきた。……まぁ、長門の
ことだ、どうせ「端末など必要無い」とか言い出しそうだ。

その後、何事も無かったかのように長門は鞄にそれを納め、何事も無かったかのようにマンション
へと吸い込まれるように帰っていった。……明日には罰ゲームの事を忘れてくれてたら俺としては
嬉しいのだがな。まぁ、長門の罰ゲームを受けてみたいという気がしないでも無いがな。

翌日。放課後になったので俺は部室に向かっていた。ちなみに朝起きてから今までは何もハルヒが
驚くような事件やらは出てこなかったので割愛させていただく。
部室のドアを開く。……なんとそこには長門がいた。いや、長門がいるのは驚くべき事じゃないな。俺
が驚いたのはその万能宇宙人が手に持っている物だ。

「……おい長門、いきなりだがそれはなんだ?」
「あなたは動かなくて良い」
ゲェッ!か、体が動かない!こんなの反則だ!これじゃ動こうにも動けん!

「昨日……古泉一樹が所有していた記憶媒体……あれはわたしをある属性に覚醒させるに至った……」

なんか知らんがお前の右手にあるウネウネ動いてる"ソレ"が恐ろしくて堪らないんだが
まずは話し合おうぜ、長門さん?
「やだ」
やだ、ってなんか長門らしくないな……というか、口だけは動く。俺は恐る恐るそれを訊いてみる。
「……"ある属性"ってなんだ?」

「……アナル」
「?!」
「大丈夫……痛くしない」
「待て、止めろ!おい、長門!」
くそ、長門に襲われるのが微妙に嬉しい俺が居ることがくやしい!(ビクビク)
「ほぐしてあげる」
「くぁ!」

長門の指が細くて華奢だったことに初めて感謝する……っ!あんまり痛くないのがせめ
てもの幸福だ。
「増やす」
1本から2本へ。い、痛ぇ……。
「液が足りない」
一瞬ぬめっとした感覚を覚える。……そんなところ舐めるな!あと、なんでお前の唾液は
そんなにぬめぬめしてるんだ?……あー、やべぇ……。なんか感覚が変になってきた……。

「気持ち良い?」
「……」
認めたくねぇ、認めるもんか……!
「増やす」
「くふぅ!」
「……気持ち良い?」
長門の指が内側を擦る……激しく往復する……ジュブジュブ音を立てている……。
「……我慢できない。挿れる」
「何をだ……?」
「……」
それはさっきまで長門が手に持っていたウネウネ動くものだった。あんな太いの、入ん
ねぇって!……俺の脳では、そう示していても”そこ”は勝手に”それ”を少しずつ埋めて
いく。不思議と痛みは無かった。長門の唾液のせいか……?
「わたしも……」
長門が目の前にスカートを脱いだ。パンツもずらし、目の前に現れたのは女体の神秘の
結晶とも言える、あれだった。って、当然か。四つん這いにされていた俺の目の前に長門
のそこがやってきた。
「舐めて……」
……なんか犯されてる気分だ……。まぁいい。長門のなら喜んで舐めてやろう、なんて変態
じみたことを考えながらももしかしたら長門が俺を口だけ動くようにしたのはこうするせいか、
などと推測をしていたりもした。というか、お尻のせいで頭が真っ白になりそうだ。何時の間にか
俺の息子さんも頑張ってテントを張りつつある。痛いくらいに、な……。

長門のそこは言葉で表現するなら『大洪水』だった。宇宙人も濡れるんだな。俺が舌を
そこに這わす度にペチャリ、といういかにも生生しい音が部室内に響く。
「いい……」
ほんの少し、本当に誰にも分からないような、俺にしか分からない程度だが、声が上ずっ
ている。……そうか、お前も気持ち良いんだな――――お前"も"?

「ふぅっ、くぅううう」
……俺の顔に何か液体がかかった。熱いな……。これは……イッたのか?
「そう……はぁ、ふぅ」
なんか知らんが……その慌しい吐息に欲情してしまう。

「挿れて……」
「……あぁ」
何時の間にか俺の体は自由を取り戻していた。俺の息子さんも、もう我慢の限界だそうだ。
「挿れるぞ、長門……」
「いい……はぅ……そこじゃない」
俺が挿れようとしたのは女体の神秘の結晶とさっき俺が称した部分なんだが、どこに挿れ
ろと言うんだ。もしかして、お前……こっちか?
「そう」

長門のアナルに俺の息子が嬉しそうに埋まっていく……全部入ったぞ、長門。
「……そう」
「どうすりゃいい?」
「激しくして」
「……分かった」
締め付けられている。やばい、こんなんじゃすぐに……出てしまう。
「いつでも……出して良い」
アーッ!

その後、俺は頭の中が真っ白になりつつも、目の前の裸で寝ている長門を見ていた。こん
なところで寝られるのもなんだかな、という気にもなるが……まぁいい。とりあえず、俺のアナ
ルに突き刺さっているこのウネウネした物体を抜き取ろう。まずは、それからだな。

「こんにちは」
ゲェッ!古泉!
「なにやら面白い事になってしまいましたね」
「……お前の仕業か?」
「えぇ、もちろん」
「……」
「それでは長門さんが開発したあなたのアナルを使わせていただきますか」
「おい、やめろ!」
「マッガーレ!」
アーッ!
   ~完~

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