今日は疲れたな。まさか探索が午前も午後もハルヒと一緒になるなんてもっとも疲れるパターンだ。
早く部屋に戻って一眠りするか。
部屋を開けようとすると、中に人の気配が。……まさか、泥棒か?
俺はゆっくりとドアを開けると……中には、俺のベッドで熟睡しているミヨキチが居た。
何故ミヨキチが?…妹は、いない。
ミヨキチだけがいる。
………とりあえず、起こすか。
「おい、ミヨキチ。起きろ。」と体を揺さぶる。
「う……ん。あ、お兄さん。おはようございます。」
ミヨキチは目がトロンとしていて、妹と同い年とは思えないくらい色っぽかった。
「おはようございますじゃない。俺のベッドで何してるんだ?」
「………?寝て…ましたけど?」
どうやらこいつは抜けているらしい。俺の部屋で寝ていることを少しも悪いと感じていない。ハルヒタイプと言い換えてもいいか。
「何故俺のベッドで寝てるのかを聞いてるんだ。妹の所で寝ればいいだろ?」
ミヨキチは笑顔で答えた。
「妹ちゃんがちょっと買い物に出るから、此処に居て。って言ったんです。気がついたら寝てました。」
なるほど。妹のバカタレがな。

「しかし、俺も疲れてるんだ。そこ開けてもらっていいか?」
ミヨキチは黙って頷き、ベッドから降りた。
入れ替わりで俺はベッドに入る。……まだあったかいな。って俺は変態か。
ミヨキチは、何故かベッドの横に座り俺を見ていた。
……寝れねぇ。
「なぁ、なんでいつまでもそこにいるんだよ。」
「えっ?……あの、お兄さんの寝顔でも…見ようかなって……ダメですか?」
やはりこいつは変わっている。
「いや、別に構いやしないが……お前も疲れてるんじゃないのか?熟睡してたし。」
俺も何を言ってるんだろうね。疲れ過ぎてるらしい。
「あ、まぁ、遊び疲れですけど。」
あんな妹に付き合わされちゃな。
「なんなら一緒に寝るか?隣り開けてやるぞ?」
先に言っておくが、俺はロリコンではない。これは優しさだ。
「え?いいんですか?……じゃあ、お言葉に甘えて。」
と言ってミヨキチは布団に潜り込んできた。
…少しは悩むフリくらいしろよ。
ここで、ミヨキチを掴まえた俺は質問をする。
「ところで、こないだのキスマークはどういうわけだ?説明してもらおうか。」
ミヨキチは完熟トマトの様な赤い顔をした。

「あ、あれはっ!!……つ、鶴屋さんに、こう…半分無理矢理……。」
つまり半分は自分の意思だったわけだな。
…まぁ、気にしてないが。
「そうか。ならしかたないな。じゃあおやすみ、ミヨキチ。」
「あ、はい……。おやすみなさい、お兄さん。」


その後、22時過ぎまで寝続けた俺達は、親に見つかり、一仕切り怒られた所でミヨキチを送るために外に出た。
………起こせよ、妹よ。
「あの……ほんとごめんなさい。わたしのせいで…。」
妹もこんな性格を見習って欲しいもんだな。
「いいよ、そもそも一緒に寝るかって言ったのは俺だし。」
「でも……。」
引き下がらないな。
「じゃあ、お前ん家の近くでジュースでも奢ってくれ。それでチャラだ。」
「は、はいっ!」
まぁ、あとは何もなくジュースを頂きミヨキチを家に送り、ミヨキチの親に謝り、家に帰って叱られた。

よく考えると、今日は厄日だったな。
ハルヒのお守りにミヨキチのお守り……。
女難の相でもあるかもしれん。今度お祓いでも行ってみるか。

終わり

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