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あれは、俺がまだ経験も浅く、女に興味にわいてきた頃だった。
そこっ!今も経験ないだろとか言うなよ。これでも成長したんだ!たぶん・・・

…………
……三年前、俺は東中にいた。
まあ、小学生の時からのトモダチもいて、子供ならではのバカ騒ぎをして毎日遊びまわって、楽しく過ごしていた。

だが、そこで俺は『涼宮ハルヒ』に出会った。

あいつはそのころはまだよく笑っていて、正直スゲー可愛かった。
はっきり言って、そのころからあいつに惚れていたんだと思う。

座席が俺の席のちょうど前で俺はいつも見とれてた。
あいつだけは、ほかの女子と違ってなんかいいニオイがして、俺は神様にお礼をいったね。

けど、それも長くは続かなかった・・・。
あいつは突然、あんまり笑わなくなっちまった、いや、というよりまわりを退屈そうに見るようになった。
そして、だんだんあいつはそれまでのトモダチに話しかけなくなっていき、クラスメートとも疎遠になっていった。
俺はそんなあいつを見ていられなくて遂にあいつに話かけた。これがあいつとの初めての会話だった…。

「よぉ、涼宮。俺、谷口ってんだ。最近からだの具合でも悪いのか?」
「別に、生理ならもう慣れたし体の調子はバッチシよ。てゆーか、アンタこのクラスに居たんだ」

ぐさって突き刺さったね、いろんな意味で。何がって分かるだろ?
「俺、キミの後ろの席なんだけど…」
「へぇ、全然気付かなかったわ」
「はは…、そうか。ハァ、調子はいいのか、なら元気出せよ」
「ふん!」

でも、調子はいいとは言っていたが、あいつはその後も憂鬱そうだった…。

だけど、席が近いからか、俺はたまにあいつと話をするようになった。
あいつはいつも俺の話を退屈そうに聞いていたが、俺はそれでも楽しくて話しかけ続けた。

ある日、いきなり涼宮が俺にこんな質問をしてきた。 
「ねぇねぇ!宇宙人っていると思う?」
「どうした?いきなり。今日はごきげんだな」
「いいから答えなさいよ!!」
「そうだな、フフ俺は実は宇宙人なんだ」
「宇宙人がアンタみたいなマヌケズラなわけないでしょ?あんたナメてんの?」
「いや、おまえの笑顔久しぶりに見たからさ」
「ふん!まあいいわ、私は絶対いると思うのよね」
「そうか?いないだろ」
「何よ!いるったらいるの!!」

どうやら怒らせてしまったようだ。でもどうして宇宙人なんだ?俺は疑問を抱えたままその日を過ごした…。

放課後、俺は校舎の陰に見慣れた後ろ姿を見つけた…。涼宮ハルヒだ!いつも見ている後ろ姿なので俺は迷わず話かけた。 

「何やってんだ?こんなところで」
「!!?た、谷口?・・ズズッ・。あんたこそ何の用よ?」

びっくりしたね。あの涼宮が泣いてたんだ…。うそじゃないぜ、信じられないかもしれないが俺はこの目で見たんだ。
その姿を見た瞬間、ある感情がわいてきた。怒りだ!

「どうしたんだ!?何があった?誰かになんかされたのか?」
「………今日ね、みんなに宇宙人がいるか聞いたのよ。でもみんな、そんなのいるかよ!頭おかしくなったの?とか、ろくに話も聞いてくれなかった。」

ああ、あの朝のやつか・・・。確かにそんな質問をすれば、そう返ってくるだろうな。
そこで、俺はある疑問をふりかけた。

「なぁ、なんで宇宙人にいてほしいんだ?」
「……それは、そのほうがおもしろいからよ。だって、この世界はつまらなすぎるもん………」
「そうか?俺はけっこう楽しいぞ。この世界も」
「どこがよ?未来人も超能力者もいないこの世界なんかつまらないじゃない」
「おまえがいるからだよ、俺はおまえと出会えてかなり幸せだぜ?」
「な!?何言ってんのよ?いきなり」
「俺はおまえのことが好きだ」
「そ、そんなこと言っても私は普通の人には興味ないのよ///」
「別に付き合ってくれなんて言わないよ。ただ、おまえを好きなやつがいるって事を知ってほしいんだ…、
たまには人と付き合ってみるのもいいと思うぜ……」
「………ぁりがと。でも私、宇宙人に逢いたいの」
「でも、宇宙人もおまえがそう想ってるかなんて、分からないだろ」
「…そっか、宇宙人にも私のこと知ってもらわないとね。ありがとう、もう元気でた。次にやることも決まったしね♪」

次の日、前の席にはかなり元気そうな涼宮が座っていた。
おれはそのとき、ひどく安堵したのをおぼえてる。

「よっ、どうした?今日はスゲー笑顔を浮かべてるな!」
「あっ、谷口!ふふふっ、今日はなんかおもしろいことが起きそうなのよ」
「なんだその予感、今日はそんな特別な日か?七夕ってことぐらいだろ」
「いいから、みてなさいって」

これだよ、この笑顔だ!おれはこの笑顔に惚れたんだ。このとき、おれは涼宮をこれから見守っていこうっておもったんだ。


……だけど、この夜から涼宮は奇行を始めた。校庭に落書きって、これみてどうしろってんだ。
そして、あいつは彼氏をつくるようになって、気をつかってあまり接しなくなっていった……。


………
……………
そういえば俺、あれが初恋だったな…。あいつは今、SOS団とかで幸せそうだ。
あの頃俺に見せた笑顔は他のやつにおくられている。そいつに、涼宮のこと聞かれたことがあったけど…このことは話さなかった。

これは、きっとこの先誰にも話さないだろう…。俺の忘れられない大切な『思い出』


~完~
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