第52話 バカは風邪をひかない


キョン「ふぇっくし! あー、クソ。風邪ひいたかなぁ……ゴホゴホ」
長門「毎晩、夜中に裸で外に出るからそういうことになる」
キョン「やってねーよ! ってお前また……」
長門「早く開けて。寒い」コンコン
キョン「いつも勝手に窓から俺の部屋に上がりこむなと言ってるだろうが」
長門「毎回窓を割られないだけありがたいと思うべき」
キョン「そんなヤツいないだろ……」
長門「実は身近にいる」

~~その頃生徒会室では~~

会長「へっくし!」
喜緑「あ、会長風邪ですか?」
会長「いや、なんかいきなりクシャミが出た」
喜緑「こういうときは裸で暖めあうのがいいんですよね!。とりゃっ!」ガバッ
会長「それは雪山で遭難したときだろうが」
喜緑「会長の風邪ならわたしに好きなだけうつしていいですよ~」
会長「無理だろ、なんとかは風邪をひかないというしな」
喜緑「愛は風邪をひかない、ですね。だからわたしの愛で治してあげます」
会長「本当に風邪をひきそうだからやめてくれ」
喜緑「手始めとしてまず一緒に風邪をひきましょう。さっ、会長も脱いで脱いで~」
会長「だーっ! やめたまえ!」

~~再びキョンの家~~

キョン「うー、寒気がする」ブルブル
長門「寝てて。わたしが何か食べられそうなものを作る」
キョン「いいのか?」
長門「スッポンと、うなぎと、にんにくと、赤マムシのエキスと……」
キョン「そんなやたらと精のつく食べ物はいらん」
長門「それならわたしの力で治すしかない」
キョン「お前、そんなことできるのか?」
長門「まずは風邪の予防接種注射を」
キョン「もう遅い」
長門「じゃあ上着を脱いで。聴診器で調べる」
キョン「本当にわかるのか? お前」
長門「……心臓の音がしない。お亡くなりになりました」
キョン「するだろ!」
長門「でもドクッドクッってエッチな音がしてるだけ」
キョン「それが心臓音だ」
長門「あー、これが……どおりでときどき不整脈になるのか……」
キョン「冗談でもやめてくれ」
長門「えーと、あなたの病気はガンです。お薬飲んでお大事にしてください」
キョン「勝手に人をガンにするな!」
長門「情報操作は得意」
キョン「やるなよ! マジで頼むから!」

長門「そろそろお医者さんごっこも飽きてきた」
キョン「……お前の宇宙的パワーに期待した俺がバカだったよ。ゴホッ」
長門「わたしの力で即座に治すこともできる」
キョン「それができるならすぐやれよ」
長門「ただし2分の1の確率で死ぬ」
キョン「それは嫌だな……」
長門「逆に考えるんだ。2分の1で回復すると」
キョン「寝てれば100%治るから」

長門「それにしてもあなたが風邪をひくなんて」
キョン「意外だったか?」
長門「風邪をひかないように、毎晩あなたの部屋の窓を開けて換気しておいたのになぜ……」
キョン「この風邪はお前のせいかっ! ゴホッゴホッ」

~~次の日~~

長門「風邪は治った?」
キョン「ああ、なんとか治ったよ」
長門「それもこれも昨日のお医者さんごっこのおかげ。わたしに感謝すべき」
キョン「ば、ばか! その話をするな!」
ハルヒ「へー、あんた昨日学校サボってそんなことしてたんだぁ……」
長門「服を脱がしたり体を触ったりしただけ、気にしないで。いつものこと」
ハルヒ「……へぇ~」ゴゴゴゴゴゴゴ
キョン「ああぁぁぁ……いつものパターンか……」


~バカは死んでも治らない~ 完



第53話 嫉妬するバカ


みくる「長門さん、ここにお茶置いときますね、
今度は少しぬるめに入れときましたから、早めに飲んでくださいね」
長門「朝比奈みくる」
みくる「は、はいっ」ビクッ
長門「やっと二人きりになった……」
みくる「ビクゥ……な、何かご用ですかぁ……?」
長門「……見て」
みくる「うわっ! なんですかその胸!」
長門「思いっきり大きくしてみた」
みくる「なんかものすごくバランス悪いですよ……」
長門「情報操作は得意」
みくる「パットを大量に詰めるのは情報操作じゃないと思います」
長門「あなたの胸囲より2センチ大きくしてみた。かわいい?」
みくる「うーん……かわいいとかよりもちょっと変ですよぉ……」
長門「乳がでかいと言うこともでかくなる、か……」
みくる「そ、そそそそそういうことじゃないですっ!
長門さんは元のままですごくかわいいって言いたかったんです。ほ、ほんとです!」
長門「そんなこと言われなくても、自分がかわいいことはわかっている」
みくる「はぁ、すいませんでしたぁ……」
長門「ふぅ、胸が大きいと肩が凝る」
みくる「もうパット外したらどうですか」
長門「そうやってすぐわたしを出し抜こうとする……」
みくる「ご、ごめんなさいぃっ」

長門「む、これはすごい発見。机の上に胸を置くと楽。ノーベル賞もの」
みくる「ノーベル賞はないと思いますよ。みんな結構やってるし……」
長門「あなたのいう『みんな』にはわたしが含まれていないのはどういう意図?」
みくる「そんなつもりじゃなかったですぅ……ごめんなさいぃ」
長門「別にうらやましくなんかない」
みくる「そ、そうですか……」
長門「別にうらやましくなんかない」
みくる「わかりましたから繰り返さないでくださいよぅ……」

長門「あ……パットが取れない」
みくる「あー、ブラに無理矢理パットを詰めるからですよ~」
長門「ううぅ、このままじゃ一生SOS団のマスコットキャラとして定着してしまう」
みくる「むしろどこかでそれを望んでいませんか?」
長門「そんなはずはない。わたしはあなたのように涼宮ハルヒにいじくられるキャラではない」
みくる「じゃあ、なぜこのブラが接着剤で接合されているんでしょうか」
長門「ブラとプラモデルを間違えただけ」
みくる「だけってレベルじゃねえぞですぅ……」

みくる「はい、取れましたよ」
長門「ふぅ……やっと肩の荷が下りた」
みくる「もう変な遊びしないでくださいね」
長門「ズズズ……お茶が冷めてる。ぬるいお茶を出すのが未来流の作法か……」
みくる「はいはい、すぐ入れなおしますよぉ……」
長門「胸が大きいとその分脳に血が回らないというから仕方ない」
みくる.。oO(ま、まだ言ってる~)
長門「でも……わたしはこの大きさなのに……頭が悪いのはなぜ?」
みくる「そ、そんなことないですよ~、長門さんはえーっと……そんなことないですよ~」
長門「……そう」
みくる「……う」
長門「そうか、わたしの胸は遠近法で小さいように見えてたけど、実は超巨乳だったということか。わーい」
みくる「うわぁ……バカだぁ……」


~もし長門が巨乳だったら~

おわり

~~~~~~~

このフラッシュが元ネタのおまけです。

長門おっぱい
http://www.youtube.com/watch?v=BIAsKQqwZo0


嫉妬するバカver1.1(53話のおまけ)


長門「……わたしはこの大きさでとても満足している。ペタペタ」
みくる「突然なんですか」
長門「気にしないで。あなたに話しかけているわけではない。独り言」
みくる「はぁ……」
長門「わたしの胸は決して小さすぎると言うほどのものではない。ペタペタ」
みくる「……」
長門「ごく平均的。一般的な高校生一年生はこんなもの」
みくる「……」
長門「乳のでかい人間は人の話をシカトする法則」
みくる「え、いや、独り言って……そ、そうですよね。長門さんはそんなに小さくないですよね」
長門「あなたのように胸が重いと動きづらくなる」
みくる「そ、そうですか」
長門「服もサイズが合わなくて大変」
みくる「でも長門さん、いつも休日でも制服着てますよね……」
長門「……ぐす」
みくる「あわわわ、ご、ごめんなさい。泣かないで」
長門「胸が大きいと肩が凝る」
みくる「そ、そうです、そうです、肩が凝るんですよ。た、大変だなぁ~」
長門「胸が大きいと年を取った時に垂れる」
みくる「そ、そうなんだぁ、う、うわぁ嫌だなぁ~」
長門「最近は貧乳ブーム。胸の大きさは必ずしもアドバンテージではない」
みくる「そ、そうですよ~、胸が大きいからって嫌がる男性もいるみたいですし……」
長門「……下手な同情をしろとは言っていない」
みくる「ひぃぃぃ! 長門さん怖いぃ……」



第54話 クリスマス・バカ


喜緑「かーいちょ~」ズドドドドドドド
会長「……」サッ
喜緑「ズデン!ドカッゴロゴロゴロゴロー!!ザクッ!!ピュー あ~ん、かわさないでくださいよ~」
会長「毎回、君の突進で突き飛ばされてケガをしているわけにはいかないんでな」
喜緑「そのあと、いつも治療してあげてるじゃないですか」
会長「ケガで動けない私にナース服で迫ってくるのは治療のつもりだったのか。てっきり嫌がらせかと思ってたぞ」
喜緑「だって、会長がお医者さんごっこしようっていうんですもの」
会長「言ってない!」
喜緑「真偽のほどはあとで体で確かめあうとして……会長、今夜はお暇ですか?」
会長「今日はクリスマス・イブだからな。絶対言ってくると思ってたぞ……」
喜緑「そんな……ホテルのスウィートまでとっててくれたなんて」
会長「勘違いするな。今年のイブは私は忙しいのだ」
喜緑「そうですよね! わたしと一緒に過ごさないといけないんですもの」
会長「違う。君と遊んでいる暇は無いと言ったんだ」
喜緑「そんな……会長がわたし以外の女と過ごすなんて……」
会長「ああ、そうだ。そうだから構わないでくれたまえ」
喜緑「やだもう冗談ですよ~、会長ったらご冗談がお上手なんだから~。」
会長「私は嘘などつかない。冗談は嫌いなたちでね」
喜緑「あ~、わかった~、お母さんを女に入れちゃダメですよ~。当然わたしも家族の一員として……」
会長「違う。君と同じくらいの年頃の女の子と二人で過ごす予定なのだ」
喜緑「会長すいません、情報の伝達にそごうが発生したみたいなんですけど~」
会長「していない。君が感じたままの通りそのままの意味だ」
喜緑「え? そ、そそ、そうだったんですか……」
会長「ああ、だから君も仲のいい友達とでもクリスマスを祝いたまえ」
喜緑「あ、そ、そうですね~、あはは、そういえばそんなこと言ってました~、バカだから忘れてました」
会長「そうか、ではお互いメリークリマスだな」
喜緑「は~い、よいお年を~」


喜緑「ただいま……」
朝倉「ゲリークリスマース!」パーン
長門「めくります」ピラッ
喜緑「……」
朝倉「あら? どうしたの? なんか自販機の下に10円落としたような暗い顔してるけど」
喜緑「なんでもない」
長門「今日は星矢。楽しむべき」
朝倉「性夜でしょ。もっと盛り上がらないとお隣さんからの苦情が来ないじゃなーい」
喜緑「ごめん……」

朝倉「それより見てみてー、わたし達からのクリスマスプレゼントー!」
長門「大きなつづら。きっといいもの」
喜緑「あ、ありがとう……でもわたし何にも用意できなかったんだけど」
朝倉「いいから開けてみて開けてみて」
喜緑「え、でも……」
長門「いいから。あなたが確実に喜ぶものが入っている」

喜緑「……」ガサゴソ

喜緑「………!!! え……、え……、嘘……、そんな……いいの?これ……」
長門「いつもいい子にしているあなたへサンタさんからのプレゼント」
喜緑「う、うぅ……あ、ありがとう、ありがとう有希、涼子……」
朝倉「いいってことよ、ね?有希?」
長門「こんなことくらい晩飯前」
朝倉「あら、用意したのはわたしなのよ?」
喜緑「ありがとうサンタさん、これからもわたしはいい子でいます。本当に……」


会長「……ふがむぐ……むぐー!(こらー!これはどういうことだー!縄をほどけー!)」
喜緑「うふふ、ダメですよ。ケーキは後ですからね」
会長「むぐーむぐー!(どういうことだね、朝倉くん! 話が違うー)」
朝倉「プレゼントが暴れださないように手錠もしないとね」カチャリ
長門「それより早くご飯ー」

喜緑「じゃあ、あらためまして」
長門・朝倉・喜緑「メリー・クリトリス!」チーン
会長「むぐー!(こらー!この縄ほどけー!しかもてめえらそんな言葉綺麗にハモってんじゃねー!)」


めがーっさクリスマス
アンドハッピニョロイヤー!
~HAPPY END~



第55話 妹はバカじゃない


長門「あれ? 彼はいないの?」ガラッ
キョン妹「あー、有希だー。こんにちは」
長門「とても礼儀正しい。彼の妹にしてはよくしつけが行き届いている」
妹「でも有希はしつけが悪いんだね~、窓から入ってきちゃダメだよー」
長門「わたしはいいの。彼はどこ?」
妹「あー、キョン君はねー。今お風呂入ってるところー」
長門「あなたは一緒に入らないの?」
妹「うんー、前は一緒に入ってたんだけどね~、なんかねぇ、最近キョン君が入りたくないって言うから」
長門「それはかわいそう。きっと女としての魅力を感じなくなったせい」
妹「えー、そうだったんだぁ……ヒドイなぁ~」
長門「最後に一緒に入ったのはいつ?」
妹「んー、一年くらい前だったかな~」
長門「中3まで一緒だったのね。ちょっと待ってて、今メモを取る」
妹「うっわぁ~、準備周到だねぇ~」
長門「それで彼のおちんちんはどんな感じだったか思い出せる?」
妹「えーっとね~」


~~マッガーレを聞きながらお待ちください~~●<マッガーレ!!~

長門「いいことを聞いた。とてもためになった」
妹「有希、鼻血ふきなよー」
長門「いい子のあなたにいいこと教えてあげる」
妹「なになにー?」
長門「彼のベッドの下には……このようなものが隠されている」
妹「あー、エッチな本でしょー?知ってるよそんなのー」
長門「……知っていたとは……うかつ」
妹「うかつなのはキョンくんじゃない? ねえ、このお姉さんは何してるの? なんで裸なの?」
長門「そういう質問は彼にしてあげるととても喜ぶ。覚えていて」
妹「わ~、そうなんだ~」

キョン「何してやがるんだコラー!」ガチャッ
長門「ッチ! さらばだ」ピュー!
妹「わぁ~、有希忍者みたーい」
ハルヒ「お前も窓から入ってきたようなヤツとまともに対話するな」
妹「ねえ、キョン君、このお姉さんたちは何してるの? なんで裸なの?」


~それはね、お前を食べるためさー!~

       完



第56話 バカ人生


古泉「今日は人生ゲームを持ってきました」
キョン「おー、懐かしいな。これっていろんなバージョンがあるんだよな」
長門「……チラッ」
古泉「これは昭和おもひで劇場バージョンといって結構高くてレアなヤツなんですよ。ようやく入手できました」
長門「……チラチラッ」
古泉「……えーと、(……彼女も誘ってあげたらどうですか?)」ヒソヒソ
キョン「(えー、でもあいつにルールとか教えるのは大変だぞ……)」ヒソヒソ
長門「じー……」
古泉「(ほら、とうとう効果音を声に出し始めました。ああなるとウザいこと極まりないですよ)」ヒソヒソ
キョン「(仕方ねえなぁ……) な、なあ、長門も一緒にボードゲームしないか?
 二人でやるより三人のほうが楽しいと思うんだ」
長門「坊主とゲイ夢? ああ、なるほどそういう趣味……」
古泉「違いますよ、長門さん。なんで僕の方を見るとすぐにゲイを発想するんですか?」
長門「いい。二人の恋路を邪魔するなんてとてもわたしにはできない」
キョン「じゃあ、お前はやらなくていいよ」
長門「……え」

古泉「(ちょ、ちょっと……いいんですか?)」ヒソヒソ
キョン「(いいよいいよ。あいつがやりたくないって言ってるんだし、無理に誘うことは無いだろ)」ヒソヒソ

長門「………ポロッ…ポロッ」プルプル
キョン「(う、うわ……泣き声をこらえながら涙流して泣いてる)」
古泉「(一番堪える泣き方ですね)」
キョン「(そんなにやりたいなら素直になればいいのに……)」
長門「………ポロポロポロ」プルプル

キョン「長門、お願いだから一緒にやってくれよ、な?」
長門「……グス。……いい。わたしはどうせもう邪魔だから」
古泉「僕からもお願いします。僕たちは長門さんと一緒に遊びたいんです」
長門「……どうしてもっていうなら……グス。仕方が無い。暇つぶしに付き合ってあげなくも無い」
キョン「もうちょっと素直になれって」
長門「……プン」

古泉「ではまずルールを説明しますね」
長門「ルールとは、英語で規則という意味。それくらいはわたしでもわかる」
古泉「そうでしたね。ではこのゲームにおけるルールを説明しますね」
長門「人生ゲームというくらいだから、スタートはマンションの一室に転送されるところから始まる」
古泉「そんな始まり方は長門さんだけです。とりあえずこのゲームではこの『ふりだし』というところから始まります」
長門「もろ出し……たしかにあなたたちはそこから始まったかもしれないけどわたしは……」
古泉「これは『スタート』だと思ってください。ここからスゴロクのように始まっていきます」
長門「宿六のように始まると」
古泉「スゴロクです」
キョン「あくまで長門のボケを冷静に対処してるな……」
古泉「最初の所持金は10000です。ここからボードの指示に従ってお金が増減します」
長門「……わたし今日7円しかもってない。困る」
古泉「ええ、ですからこれは架空のお金です」
長門「カカロット……貧乏そう」
古泉「違います。悟空のお金じゃありません。仮想の金銭です」
長門「南無阿弥陀仏……」
古泉「火葬じゃありません」
長門「この中央のルー大柴みたいのは何に使うの?」
古泉「ルーレットですよ。ここで出た数字の分だけ進むことが出来ます」
長門「ブーン、ワープで~」
古泉「ワープはダメです。ちゃんとマス目を一歩ずつ進んでください」

古泉「それからプレイヤーはみんな職業につかなくてはならないんですが、

 大きく分けて2通りあります。専門職かサラリーマンです。
 専門職はギャンブル性が高く、サラリーマンは手堅く安定しています」
長門「職業に宇宙人製アンドロイドがない……」
古泉「残念ながらそれはありません。ですがどちらかというと専門職になるんじゃないでしょうか」
長門「そう。それで職についたらどうすればいいの?」
古泉「そしたら給料日のマスに止まるごとに職ごとに決められたお給料をもらいます。
 マス目の指示に従ってスゴロクを進めていき、最後に全員がゴールした時点で最も所持金の多い人が勝ちです」
長門「理解した。……もう一回最初から説明が必要だということを」
古泉「はぁ……」
キョン「次からメモしろよ」
長門「一回聞けばわかる」
キョン「わかってないから問題なんだろ!」
古泉「ではもう一度ルールを説明します」
長門「ルールくらい知ってる。カレーを作るとき入れる」
古泉「それはルーですね。僕が言ってるのは……」

……

キーンコーンカーンコーン

古泉「下校時間が来てしまったようです……」
キョン「結局遊べなかった……」
長門「それもまた人生」


~人生すなわちそれゲーム~ by竹田翔●<マッガーレ

      ─ 完 ─

~~~~~~~~

56話おまけ

キョン「ほら、何してるんだ。早く帰るぞ」
長門「じゃんけん」
キョン「はぁ?」
長門「じゃんけんぽん」
キョン「え……あ、ぽん」
長門「勝った。パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」
古泉「これはまた懐かしい遊びですね」
長門「途中までこれで帰る」
古泉「僕もご一緒しますよ」
キョン「えぇー……これで帰るってどんだけ時間がかかるんだよ……」
長門「文句いう人は入れてあげない。古泉一樹と帰るからいい」
キョン「あ、ちょ、ちょっと待てよ。やらないとは言ってないぜ?」


長門「グ・リ・コ・ー・ゲ・ン」
キョン「そんなんありかよ~。そこは普通グリコじゃないのか?」
長門「そこはゲームだから言い出したもん勝ち」

おしまい



第57話 アホバカ日誌


キョン「あ、コホン。長門、チケットあるんだけど今度の日曜一緒に映画に行かないか?」
長門「ゲイ画?」
キョン「ほんとゲイ好きだなお前……。映画だよ映画。ムービー」
長門「ムーミン谷は今冬眠中」
キョン「映画だっつの。普通の映画」
長門「理解した。B級映画」
キョン「先を読みしすぎだ……。たしかにB級っぽい雰囲気の映画だけどさ……」
長門「あなたがピンク映画以外に興味があるとは」
キョン「観た事ねえぞ、そんなもん」
長門「……もしかしてこれってデートに誘ってるつもり?」
キョン「う、うるせー、ほっとけ。行きたくないんならいいんだぜ」
長門「行く行く。女房を質に入れてでも行く」
キョン「えらく古い慣用句知ってるな、お前」

~~日曜日~~
キョン「あー、ごめんごめん。待った?」
長門「遅い、罰金」
キョン「ハルヒみたいな言い方だな」
長門「あなたの好みに合わせてみた」
キョン「そんな好みはねえよ。いつも通りにしてろって。そ、その方がいいからさ」
長門「……なぜそこで照れる?」
キョン「さ、さぁ、映画館に行こうぜっ! 今日は俺のおごりだぞっ!」
長門「?」


長門「映画といえばやっぱり煎餅。バリバリ」
キョン「そんな音の出る物食うな。ポップコーンやるからこれにしてろ」
長門「モグモグ。ところでこれはどんな映画?」
キョン「ああ、これは高校生同士の青春を描く純愛映画だって聞いたけど」

チャラリラリラリン~
キョン「お、始まった」

ジャンジャジャーン デンデロデロデロ~ン

──ウホ泉一樹の冒険episode83──
    主演:ウホ泉一樹


キョン「ぶほぁっ!」
長門「ほう……これが青春純愛映画。興味深い」
キョン「な、なんだこりゃぁー!」

ウ……ウ、ウ・ウ・ウホウホ・ウホホホン♪
ウ・ウ・ウホウホ・ウ・ホホンホン♪ てれってれってれっててててんてん♪
素直にウホと~い~え~な~い君も~ アナルを出して~
ゲイのまじな~い テドドンビーム ぶっかけてあげるわ~♪

キョン「帰ろう」
長門「待って。何かおかしい」
キョン「おかしいのはこの映画だ。んん!? なんだ!? 椅子が離れない! クソ! どうなってやがる!」
長門「何者かによって椅子に特殊な情報操作がなされている。
  この映画が終わるまで席を立てないようになっている」
キョン「な、なんだってー!!」

~~~~~~●<アッー
ウホ泉「うー、アナルアナル」
今アナルを求めて全力疾走している僕は高校に通うごく一般的な超能力者。
ただ、しいて違うところをあげるとすれば、
男のケツに興味があるってことかな~。名前はウホ泉一樹。
そんなわけで僕はとある高校生を尾行しているのだ
きよん「ふんふふーん」
ウホ泉「うほっ、いいアナル……」
アッー>●~~~~~~

キョン「お、俺が出てる! しかも古泉にアナルを狙われている! な、なぜ!?」
長門「あなたにこんな趣味が……」
キョン「違う! 俺はこんなの出た覚えはねえんだ!」
長門「シッ! ここからがいいところ……ゴクリ」
キョン「頼む……そんな真剣に見ないでくれ……」

~~~~~~●<この映画は『機関』の提供でお送りします。
ウホ泉「どうして僕はアナルにしか興味が無いんだろう……」
きよん「おかしくねえって」
ウホ泉「きよんたん!?」
きよん「誰だってそんな気分になることはあるさ。みんな口には出さないだけだ」
ウホ泉「そうかな……。でもうちの学校にはなぜかアナルに棒を差し込む部活もないし、
 他の男の子達はみんな同性に興味が無いみたいなんだ。
 僕は男達が裸で互いの汗を舐めあうような、ごく当たり前の高校生活が送りたかっただけなのに……。
 どこかで間違っていたのかな……」
きよん「なかったら作ればいいんだぜ」
ウホ泉「ウホ?」
きよん「部活だよ! アナル部!」
ウホ泉「そ、そんな手が……」
きよん「まず俺は部室を確保するからお前は男達を洗脳してくれ」
ウホ泉「うほほーん!」
明日の暮らしとアナルを見つめる。『機関』>●~~~~~~

キョン「最初にお前が言ってたゲイ画がまさか現実になるなんて……」
朝倉「気に入ってくれたかしら?」
キョン「あ、朝倉!? まさかお前がこの映画を……!」
朝倉「だってあなたの観ようとしてた純愛映画って本当につまらないんですもの。
 高校生同士が付き合ってチューしてラブラブ……。退屈すぎて呆れたわ」
キョン「それがいいんじゃねえか! わざとそういう映画を選らんだんだよ!」
長門「なぜ?」
キョン「え、い、いや……その……」
朝倉「そんな映画で長門さんを退屈させるわけにはいかないでしょ」
長門「感謝する」
キョン「俺はこの映画が非常に苦痛なんだが」
朝倉「長門さんが面白ければあなたはどうでもいいわ」
長門「朝倉GJ」
キョン「てめぇ……。それよりこれはどうやって作ったんだよ。なんで俺が出てるんだ」
朝倉「結構作るの大変だったのよ。特に合成CG、合成音声、
  映像特殊加工を施すのに本当に苦労したんだから。主に山根君が」
キョン「ほとんど人に作らせたのかよ。ひでぇな」
朝倉「ちなみにこの映画は3時間びっちりあるから最後まで見てね」
キョン「長すぎる……」

~~~3時間後……
きよん「ウホ泉、お前は知らないだろうけど、実は男はみんなすべからくホモなんだ。
 いろんなヤツが実はお前のアナルを気にしている。
 世界はお前のケツを中心に動いていたといってもいい。お前のケツも動いていたしな。
 みんな、お前のアナルを特別な存在だと考えていて、実際そのように行動していた。
 お前が知らないだけで、ホモの嫌いな女子なんて存在しないんだよ」
ウホ泉「うほほほーん!」
きよん「ウホ泉……俺実はアナル萌えなんだ。
 いつだったかのお前のお尻に刺さったにんじんはとっても似合っていたぞ」
ウホ泉「アッーーーー!!」

~~Fin~~


キョン「や、やっと終わった……」
長門「待って。またなんか始まった」

ジャーンジャジャジャジャーン!!
──尻をたずねて3000里──
   主演:ウホ泉一樹
       キョンたん
   監督:喜緑江美里

キョン「二本立てかよ!」
長門「お得」


このあと実は3本立てであることに気づくのは3時間後のことだったとさっ。
めがっさめがっさ



第58話 ご飯もまともに作れないバカ


喜緑「今日はわたしの料理当番ね」
朝倉「あ、わたしは今日外食する予定だからいいわ」
長門「わたしは月食だからいい」
喜緑「ダメよ二人とも。逃げようったってそうはいかないわ」
長門「そもそも料理当番などというものは存在しない」
朝倉「いつもわたしが作ることになってるじゃない」
喜緑「なんとなく作ってみたくなったのよ」
朝倉「なんとなくで死にたくはないんだけど」
喜緑「わたしだって本気だせばおいしい料理の一つくらい作れるって~」
長門「チョコレート作るときに洗剤混ぜた女が何をいうか」
喜緑「あ、あれはわざとだも~ん」
朝倉「余計たちが悪いわ」
長門「とにかくいらない」
喜緑「うん、それ無理」
朝倉「人のセリフとらないで」
喜緑「試食係は必要でしょ。それがあなた達がここにいる理由。信じて」
長門「人のセリフとるな」
喜緑「何言ってもだ~め。この部屋はわたしの情報制御空間なの! ジャーン!」シャキーン
朝倉「やられたわ……。最初からわたし達に選択権を与える気はなかったみたいね」
長門「喜緑江美里空間……黄緑色でキモイ」
喜緑「大丈夫よ。この料理本のレシピどおりに作るから。きっとうまくいくわ」
長門「それ、料理の本じゃなくてサバイバル本」
喜緑「同じようなものじゃない」
朝倉「全然違うわよ……」

喜緑「えーと、弱火で10分ってことは……強火で2分くらいでいいわね」
朝倉「そういうものじゃないでしょ。そのくらいわからないの?」
長門「ええ? そうなの?」
喜緑「いいのいいの。胃に入っちゃえば結局おんなじだから」
朝倉「次からあなたの分のご飯は全部生で出すわよ……」
喜緑「毎日お刺身ばんざい!」
長門「いいなぁ……」

喜緑「あとは……えーとお肉を200g……『g』ってなに?」
朝倉「グラムでしょ」
長門「ガンダムに決まってる」
喜緑「有希の言うことを信じるわ。200ガンダムね」ボチャンボチャン
朝倉「有希のバカ! もう既に肉じゃない何かを入れてるじゃない!」
長門「だってつい……」

喜緑「つっくりましょ~つっくりましょ~、なになになに~がでっきるかな~」ボチャンボチャン
長門「今入れたぬめぬめした紫色の物体はなに?」
朝倉「なんだろう……。あめふらし? 少なくとも食べられそうなものじゃないわね……」

喜緑「あれ? これなんだろ? えーい、入れちゃえ。迷ったら前に進むのよ」ドボドボドボ
朝倉「前を見て進んでよね……」
長門「進化の可能性も何もあったものじゃない」

喜緑「んっふふー、あとは仕上げに●●●●●を入れて完成っとー」
朝倉「ついに伏字を入れ始めた……((;゚Д゚)ガクガクブルブル」
長門「終わった……」

喜緑「出来ました~」
朝倉「うわっ! 臭っ!」
喜緑「ダメよ~、ちゃんと鼻センしないと食べられたものじゃないから」
朝倉「そんなもの出さないでよ」
長門「そもそもその料理は何?」
喜緑「何だろう……。ねえ、何に見える?」
朝倉「せめて自分で把握してよね……」
喜緑「ピキーン!! 食らい~やがれー!ビュン!」
朝倉「料理を投げないでよ!」
長門「ダメ、口をあけたら……」
朝倉「ドカッ ふぐっ! んがっぐっぐー!」バタリ
長門「あ……朝倉涼子……」
喜緑「まずは一人……ふふふ」
長門「まさかあなたは最初からこのようになることを知って……」
喜緑「そんなことないわよ、きっとおいしいんだから」
長門「一口くらい味見をしてから言え」
喜緑「あ! UFOだ!」
長門「え!? どこどこ!? 宇宙人どこ!?」
喜緑「隙あり!ヒョイ」
長門「……うかつ」ドサッ

喜緑「おわった……ついに完成したわ。えーっと……肉じゃが? そういうことにしておくわ」

~~~次の日~~~

喜緑「か~いちょう! 今日の家庭科で作ったお料理食べてくださ~い」
会長「いらん。それに今日は君のクラスは家庭科の授業などなかったはずだろ」
喜緑「会長ったらそんなことまで……わたしのことはなんでも知ってるんですね」
会長「そうじゃないといつ殺されるかわかったものじゃないからな」
喜緑「いいから一口だけでも食べてくださいよ~」
会長「本当にいらん。どんな毒を入れられるかわかったものじゃないからな」
喜緑「あ……そうですか……。そこまで信用されて無いんじゃしょうがないですよね……」
会長「信用しろという方が無理が無いかね?」
喜緑「せっかく会長のためだけに頑張って作ったのになぁ……。ジワ」
会長「な、泣いても無駄だからな!」
喜緑「あはは、わたしきっと将来だんなさんにも手料理食べてもらえないんだろうな……グス」
会長「あー、もうわかったわかった。食べればいいんだろ食べれば」
喜緑「じゃあ、この肉じゃがらしき物、絶対おいしいんで食べてくださいっ」
会長「らしき物という発言が気になるが……どれ、一口もらおうか」
喜緑「わ~い(ふふっ、これを食べて気を失った会長を保健室に連れ込んであれやこれや……)」
会長「モグモグ……うむ、うまいうまい」
喜緑「え……普通に食べてる……」
会長「ん? どうかしたかね?」
喜緑「い、いいえ~。あ、あれぇ……おっかしいなぁ……一日置いたら変化したのかな?……パクッ」
会長「うん? 喜緑くん? どうしたんだね? 急に顔色が……」
喜緑「……うぐぅ」バタリ
会長「喜緑くん!? おーい、喜緑くん! うわっ、目を開けたまま気絶してる! 衛生兵ー! 衛生兵ー!」


~生徒会会長の舌はメガトン級のバカ~

~~~●<わかめ!~~

58話おまけ


喜緑「会長、わたし決めました」
会長「おお、そうか。やっと辞表を出してくれるのか」
喜緑「いやーん、会長ったらいじわるぅ~」ポカポカ
会長「ははは、いつでも辞めていいんだぞ~」
喜緑「わたし、お料理教室に通うことにしました」
会長「ほほう、適当主義の君にしては感心だな」
喜緑「わたしの手料理を残さずに食べてくれたのは会長が初めてです。
 それからわたし、お料理を作ることの喜びに目覚めました」
会長「食わなきゃ殺す勢いなんだから仕方ないだろ」
喜緑「いえ、本当は食わせてころ……いや、なんでもないです」
会長「何をする気だったんだ……」
喜緑「今度はちゃんとした肉じゃがを作りますね」
会長「ちょ、ちょっと待て! じゃあ、あの肉じゃがはなんだったのかね!?」
喜緑「もっとわたしのお料理がうまくなるまで、他の子の手料理食べちゃダメですよ」
会長「そんなこと言われなくとも……」
喜緑「え?」
会長「私に手料理を作ってくれるのは君しかおらんだろう」
喜緑「えっへへー」


あー、もう見てらんないにょろ……



第59話 バカチタレ!


長門「わたしは実は天才だった」
キョン「どうした急に? バカが進行したか?」
長門「金持ちになった」
キョン「な、なんだって!? どこからかっぱらってきたんだよ。返してきなさい!」
長門「盗んでいない。ちゃんと稼いだ」
キョン「どうやって稼いだんだよ」
長門「10万の元手を10倍以上に増やした」
キョン「ほう。いくらになったかわかるのか?」
長門「……ニ万五千円くらい?」
キョン「減ってるじゃねえか! 10万の10倍なら100万だろ」
長門「1+1が200になるプロレスラー特有の計算法を使った。10倍だぞ10倍!」
キョン「それ100倍だろ」
長門「とにかくその10万円を使って、まず最初に宝くじを買った」
キョン「ギャンブルじゃねえか。ちっともまともじゃねえよ」
長門「なんとこれが大当たり。100万円になった」
キョン「す、すげーな」
長門「普段の行いがよかったから。神様はきちんとわたしを見てる」
キョン「神様はいないってこったな」

長門「こうして手に入れたお金は次の投資先へとつぎ込んだ」
キョン「次はなんだ?」
長門「競馬」
キョン「文字通り馬鹿か」
長門「大丈夫、絶対鉄板の馬券を買った」
キョン「そんなものあるかよ……」
長門「予想は見事に的中、これがその証拠」
キョン「おお! 当たってる!、中山9レース、有馬記念。ディープインパクト複勝」
長門「これで元手を増やして次に向かったのは……」
キョン「一円も増えてねえから!1.0倍だ!」

長門「今度は株を購入してみることにした」
キョン「まさか野菜の蕪を買ったなんて、バカなこと言わないよな」
長門「そこまでバカじゃない」
キョン「そうか、すまん」
長門「わたしが買ったのは切り株」
キョン「前言撤回」
長門「100万円全部つぎ込んだ」
キョン「どんだけの切り株だよ!」
長門「10年後には立派な大木となってさらに10倍の資産に……」
キョン「ならねえよ!」


キョン「ところで元手の10万はどこからもってきたんだよ」
長門「心配ない。すぐに返す(10年後)」
キョン「俺の貯金通帳がー!!」

~株上がれー~ 完



第6部最終回

第60話 もし長門がバカだったら・改


長門「大変なことが起きた」
キョン「なんだ」
長門「2006年になったばかりだと思っていたのに、もう年末」
キョン「遅すぎる」
長門「そんなことはどうでもいい」
キョン「本当にどうでもいいのか?」
長門「突然わたしが犬になってしまった」
キョン「また前の猫語のときみたいに俺を騙そうっていうのか……もう騙されねえぞ」
長門「前のときは嘘だったけど、今回は本当。見て」ピョコン
キョン「おわっ! 頭に犬耳が生えてる! 触ってもいいか?」
長門「一回100万円」
キョン「たけーよ」
長門「わたしが払う」
キョン「本当にいいのかそれで?」
長門「……今日は特別無料サービス」
キョン「す、すごい……本物だ……。本当に犬耳が生えてる」
長門「あぁん……くすぐったいにゃん」
キョン「それは猫だろ」
長門「飛べない犬はただの犬だ」
キョン「それは豚」
長門「そこは『このメスブタめ』と突っ込んでほしかった……衰えたか」
キョン「俺はお前専属のツッコミ役じゃねえ」

長門「どうしよう」
キョン「どうしようって言われてもな……」
長門「とりあえずこれからどうやって過ごそう」
キョン「せっかくだからしばらく犬みたいに過ごしてみたらどうだ?」
長門「じゃあ、さっそく。お手」
キョン「ワン。ポン ……って違う。それは俺のセリフだ」
長門「だってあなたのあだ名は犬の鳴き声っぽい」
キョン「キャンじゃねえ!」
長門「ちんちん出して」
キョン「そんな芸は犬でもやらんわ」
長門「そんなこといったら犬に失礼」
キョン「俺には失礼じゃないのかよ!」

長門「どうやらこの病気はどんどん進行しているよう。
  徐々に体が犬の物へと変わっていく。このままではあと数時間で完全な犬になってしまう」
キョン「おいおい、ふざけてる場合じゃないんじゃないか」
長門「このまま行くといつの日にか叶姉妹のようなスタイルに……」
キョン「ならんならん」

長門「……また犬化が進んだ。今度は体毛が大量に生えてきた」
キョン「そうか? さっきとあんまり変わって無いように見えるが」
長門「股の辺りに黒いちぢれ毛が生えてきた」
キョン「それ違う」
長門「疑うなら見せるけど?」
キョン「見せるな」
長門「うれしい。だって今までずっとツルツルだったから」
キョン「そんなこと俺に告白するなよ」
長門「これでわたしも大人っ!」
キョン「もっと女子高生らしい恥じらいというものを持て」
長門「これからは堂々とAVを借りられる」
キョン「ダメだから! そういう基準じゃないから!」

長門「と、そんなこんなでふざけているうちに……」
キョン「どうした?」
長門「シッポも生えてきた」ピョコ
キョン「あ~あ……今回は本当にヤバイな……」
長門「このまま本当に犬になったらどうしよう……」
キョン「ならないようになんとかすることを考えようぜ」
長門「もしそうなったらあなたの家で飼ってくれる?」
キョン「いやぁ、うちはもうシャミセンがいるからなぁ。無理だろうな……」
長門「……くぅ~ん。シューン」
キョン「そんなに落ち込むなって(あぁぁ! くそぅ! かわいいなぁもう!)」
長門「どうする? アイフル」
キョン「いや、だから飼えないって」

キョン「とにかくハルヒにこんなところ見つからないようにしないとな」
長門「そう。もし見つかった日には、見世物として全国を行脚する毎日……」パタパタ
キョン「なぜそこでうれしそうにシッポを振る?」
長門「どうせわたしはどこかの知らない男性に拾われて、
  毎晩体に塗られたバターを舐めさせられるような生活に身を落とすだろう……」
キョン「すぐバター犬を想像するな」
長門「そんな生活だけは……嫌」パタパタ
キョン「だからシッポを振るな」
長門「そうならないようにわたしを飼ってワン」パタパタ
キョン「とりあえず今は最後まで諦めずに、元に戻ることを考えようぜ」
長門「わかった。今から隣の家の犬に挨拶してくるワン」
キョン「だから今からうちで飼われる準備をするな」

~~1時間後~~
長門(犬)「ハッハッハッ!ワンワン!」
キョン「うわっ! ついに完全に犬になっちまった」
長門(犬)「まだぎりぎりで言葉が通じるワン」
キョン「あぁぁぁ……お前がこのまま完全な犬になっちまったらどうすりゃいいんだ……」
長門(犬)「大丈夫。これからは『もし長門が犬だったら』で続けるから。
  会話もワンワンだけでいいから、作者もとても楽そうだと喜んでいるワン」
キョン「タイトルの心配してるんじゃねえよ!」
長門(犬)「犬になっても知能はたいして変わらないワン。
  どうせやることといったらあなたと遊ぶことくらいだワン」
キョン「お前はそれでいいのか?」
長門(犬)「わたしは構わない。涼宮ハルヒの観察なんてわたし以外でも出来る」
キョン「そういうものじゃないだろ……やっぱりそれはまずい」
長門(犬)「わたしが死んでも代わりはいるもの」
キョン「長門……」
長門(犬)「今のセリフが言えてとても幸せ」
キョン「そういえば綾波オタクだったなお前」

長門(犬)「わたしは一生あなたに飼われる人生でもいい。あなたさえ迷惑でなければ……」
キョン「長門……俺はそんなの嫌だ。
  お前はペットなんかじゃない。俺にとって大切な……
  大切な仲間なんだ。友達なんだ。お前はやっぱりお前しかいないんだよ。
  代用品なんかじゃきかない。唯一無二の存在なんだ。
  ペットなんかにできるかよ!」
長門(犬)「そう。やっぱり元に戻った方がいい?」
キョン「当たり前だろ。でもその方法がわからないんじゃ……」
長門(犬)「……本当は原因も戻し方もわかってた」
キョン「な、なんだって!? お前俺のことからかってるのか!?」
長門(犬)「あなたが飼ってくれないなら戻るしかない。ちぇ~」
キョン「ちぇ~じゃない」
長門(犬)「原因は阪中の飼っていたルソーの逆恨み。あいつの霊に取り憑かれたワン」
キョン「それって……逆恨みじゃねえだろ。お前が殺したんじゃねえか」
長門(犬)「そうともいう。とにかくいち早くなんとかしないとワン」
キョン「どうすりゃいいんだ?」
長門(犬)「朝比奈みくるをここに呼んで。彼女の協力が必要だワン」

~~~

みくる「それで……どうしてわたしは巫女さん衣装なんですかぁ~?」
長門(犬)「特に意味は無いワン。ちょっとその格好が見たかっただけ。もう帰っていいワン」
みくる「ひどっ!」
キョン「犬になっても性格は変わらんな、お前……」
長門(犬)「情報操作開始。パーソナルネーム長門有希(犬)の構成情報の変更を申請する。
  ウー、ワンワワワン、ワオーンワンワンワンワワワン」
キョン「犬語でいいのかよ」
長門(犬)「今のはでたらめ。犬語とかそんなもの信じてるのは、よっぽどのバカワン」
キョン「急いでるんだろ! 早くやれって!」
長門(犬)「だって、お股の毛がまた無くなるの嫌なんだもん……」
キョン「そんなこと気にすんな!」


~~●<アオーン、ウホホーン~

長門「……うまくいった」
キョン「おお! 元に戻ったー! 耳もシッポもなくなったー!」
みくる「よかったですね~長門さん」
長門「めでたしめでたし。そしてまたツルツル……」
キョン「それでルソーの霊はどうなったんだ? ちゃんと成仏したのか?」
長門「もう大丈夫。二度と他の人間へ憑依したりはしない」
キョン「そうか……。でも今回の原因はお前にあるんだぞ。
  一番かわいそうなのはルソーなんだからな。あとでちゃんとルソーのお墓参りしろよ」
長門「安心して。ルソーはちゃんとあなたに乗り移った」
キョン(犬)「てんめえぇぇぇぇ! 適当な仕事してるんじゃねえワオーン!!」
長門「ちんちん出して」


~~忠犬バカ公~~
  ──完──
第6部 もし長門がバカだったら・改 おしまい